
コンサルティングファームでは、次のプロジェクトまで一定の期間が空くことがある。
この期間をどう過ごすかというのコンサルタントにとっては重要な検討事項である。
コンサルタントがアベイラブル期間にやるべきこと
そこで本記事では、現役コンサルタントである筆者がアベイラブル期間にやるべきことについてご紹介する。
現在アベイラブル期間、或いは今のプロジェクトが終わったらアベイラブル期間がありそうという方は、ぜひ本記事を参考にしてみて頂きたい。
アベイラブルとは
アベイラブルとは、次のプロジェクトまで一定の期間が空いていることを指す。
アベイラブルについては、大きく2つの期間としてとらえられている。
- 現プロジェクトの終了日と次プロジェクトの開始日との調整期間
- ハードワークが求められる中で次のプロジェクトに向けての休息期間
1点目の調整期間の場合は、次プロジェクトの開始日に大きく依存しており、アベイラブル期間は1日~最大1か月程度にもなる可能性がある。
調整期間として1か月程度であれば提案作業などの業務で稼働を埋めることができる一方、それ以上アベイラブル期間が発生してしまう場合は、別のプロジェクトへアサインされてしまう可能性が高い。
2点目の休息期間として多くの場合は3日~2週間程度だが、稀に長期休暇とくっつけることで1か月程度のアベイラブル期間を作り出す人も存在する。
上記の「調整期間」「休息期間」には該当しないが、次プロジェクトをたらい回しにされた結果、本人の意思とは関係なくアベイラブル期間が発生するという場合も存在する。
アベイラブル期間にやるべきこと
もちろんアベイラブルの期間にしっかりと休息を取って英気を養うということも非常に重要である。
一方で、アベイラブル期間を"ただ楽しい"だけの期間にしてしまうのは非常に勿体ない。
そこで、その時の状況に合わせて取捨選択できるよう、以下の5つについてご紹介する。
- プロジェクトの振り返り
- 次プロジェクトの予習
- 自己研鑽
- エージェント面談
- 副業
1. プロジェクトの振り返り
筆者の周囲にいる優秀なコンサルタントたちが共通して行っているのが「プロジェクトの振り返り」である。
プロジェクトにおける学びを言語化し、自分の中でストックしていくことでコンサルタントとしてレベルアップしていくことができる。
プロジェクト期間中も日々振り返りを行う必要があるが、とは言え日々多忙を極めるコンサルタントにとって、プロジェクト期間中に振り返りを行うことは決して容易ではない。
また、頭がすっきりしているアベイラブル期間だからこそ冷静な振り返りができるっといった点もある。
次プロジェクトに参画する前に、しっかり「プロジェクトの振り返り」を行い、次プロジェクトを学びを活かす場として活用頂きたい。
2. 次プロジェクトの予習
「次プロジェクトの予習」も「プロジェクトの振り返り」と並んでアベイラブル期間における重要事項である。
プロジェクトが始まってしまうと、ゆっくり腰を据えて業界本やテーマに関連する本やレポートを読む時間を取ることはできない。
キックオフの日に良いスタートを切るためにも、アベイラブル期間でどれだけ「次プロジェクトの予習」ができるかという点が重要になってくる。
3. 自己研鑽
プロジェクト期間中は、なかなか業務の前後に自己研鑽に時間を割くことができない。
そのためアベイラブル期間を利用して「自己研鑽」を行うことも有用である。
例えば英語であれば、短期集中型の英会話コーチングスクールであるプログリット(PROGRIT)に通って、英語力の向上を行うこともおすすめである。
プログリット(PROGRIT)はマッキンゼー出身者が立ち上げたサービスで、本田圭佑氏をはじめとする様々な著名人が絶賛しており、是非ともおすすめしたい。
少しでも興味がある方は、無料相談を申し込んでみて頂きたい。
4. エージェント面談
アベイラブル期間を利用して「エージェント面談」を行い、自身のキャリアプランをアップデートすることもおすすめしたい。
今回担当したプロジェクトの内容を職務経歴書に反映すると共に、今の自分の市場価値や提示される求人などを確認することで、今後のキャリアプランの解像度を上げることができる。
とは言え、エージェントのコンサル業界知識や、ポストコンサル転職の知見がなければ、最適な求人に出会えないことはもちろん、ただの時間の無駄になってしまう可能性が高い。
そのため、ポストコンサル転職における適切なエージェントを選ぶ必要がある。
具体的には、、ハイクラス転職に特化したエージェントであるコトラと、コンサル/ポストコンサル転職に特化したエージェントであるアクシスコンサルティングには必ず登録すべきである。
以下の記事は筆者の2度のポストコンサル転職の経験を凝縮しているため、間違いなく役に立つと確信している。
様々なエージェント紹介記事があるが、明らかにおすすめできない大手総合エージェントを取り上げていたり、「おすすめ」と言いながら明らかに実体験があるはずもない5~10社も紹介していたりと悲惨な状況である。
しかし、上記の記事は実体験に基づく本当におすすめできるエージェントであるため、ぜひ一度目を通してみていただきたい。
5. 副業
最後にアベイラブル期間が比較的長く、かつ余力がある人におすすめしたいのが「副業」である。
「副業」については認めていないファームも多いが、例えば筆者の知り合いには短期間だけ無給で知り合いのベンチャーを手伝うといった人が多数存在する。
たとえ無給でも、ベンチャーで働く経験というのはコンサルタントとして非常に貴重な経験になる。
また、もし「副業」が認められているファームに所属する方であれば、登録しておけば案件を紹介してくれるフリーコンサルエージェントに登録して、短期間だけフリーコンサルとして活動するなどの方法がある。