コンサル転職のビヘイビア面接対策でよくする5つのアドバイス

コンサル転職では大きく「ケース面接」と「ビヘイビア面接」の2つが存在します。

「ビヘイビア面接」はこれまでの経験や志望動機を深掘り、パーソナリティや立ち振舞を確認することを目的に行われます。

コンサル転職においてケース面接が注目されますが、最近ではケース面接の解法が流出したこともあり、ビヘイビア面接の重要性が上がっている状況です。

「ビヘイビア面接」において聞かれることはその他職種・業界と大きく差異はなく、基本的に志望動機や社会人経験の深掘りになります。

一方で評価項目の比重が異なるため、それらを踏まえた対策をしておく必要があります。

本記事では弊社がコンサル転職支援を行う中で、ビヘイビア面接対策でよくするアドバイスについてご紹介します。

横山 諒平
監修者

Flow Group代表取締役/コンサルタント

株式会社Flow Group代表取締役。慶應義塾大学経済学部卒業。
大学卒業後はデロイト トーマツ コンサルティング合同会社に入社し、製造業のクライアントを中心に中期経営戦略の策定やM&A実行支援、新規事業立案・立ち上げ支援に従事。
その後、株式会社リクルートライフスタイル(現株式会社リクルート)における事業戦略・予算策定、事業開発に従事。フリーコンサルとして独立後、2019年8月株式会社Flow Groupを創業。

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執筆者

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コンサルキャリア編集部。コンサルキャリアおよびコンサルマンは株式会社Flow Groupが運営しています。Twitterフォロワー1.9万人

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1.「なぜ?」の深掘りに耐えられるだけのロジック作り

コンサルタントという仕事柄もあり、コンサルの選考においては、ケース面接だけではなくビヘイビア面接においても"ロジック"が重視されます。

これまでの意思決定や志望動機については「なぜ?」をひたすら繰り返し、徹底的に深掘りされることになります。

  • なぜ現職に入社したのか?
  • そこからなぜ転職しようと思ったか?
  • その中でなぜコンサルなのか?
  • その中でなぜ自社なのか?

上記のような質問から始まり、各回答に対して「そう思ったのはなぜなのか?」「他に選択肢はどのようなものがあった?」「その中でなぜその選択肢を選んだか?」といったことを深ぼられることになります。

そうした「なぜ?」の深掘りに耐えられるだけのロジックを作っておかないと、繰り返される「なぜ?」の中で論理破綻してしまったり、スムーズに答えられないなどの事態を招いてしまいます。

2.“コンサルワーク“に合わせたアピール・訴求点作り

面接は相互に相性・適性を確認する場でもある一方で、候補者にとってはアピールの場でもあります。

アピールにおいて重要なのが、コンサルに求められる力を理解した上で、“コンサルワークに活かせそう”と思ってもらえるアピール・訴求を行うということです。

意外と“コンサルワークに活かせそう”という視点が抜け落ち、"自分として誇れるもの"を語ってしまう方も多い印象です。

例えば、現職が営業の方がアピールする場合、「営業成績が全国で〇〇位だった」「営業成績で表彰された」などなど「営業成績」を訴求される方が多いです。

一方で、「営業成績」そのもの自体はコンサルワークで直接的に活きることはありません。

そうした視点に立つと「その営業成績を出すためにどのような目標・課題設定をして、どのような工夫をしたか?」が重要であり、それらをしかっりと語れるようにしておく必要があります。

また、コンサルワークがチームで行うことを踏まえると、取り組み自体もできれば個人単位ではなくチームや部署単位での取り組みであると尚良しという形になります。

3.結論ファースト&構造化で分かりやすい話し方を意識

コンサル面接に限らず「結論ファースト」および「構造化」という点ができるかできないかで選考通過率は大きく変わります。

特にコンサルでは、人が商品であり、クライアントに対して分かりやすい説明が必須であることから、より強く求められることになります。

例えば、志望動機を聞かれた際の「結論ファースト」と「構造化」ができている例とできていない例にいついてご紹介します。
(※文章の内容自体はあくまで例です)

✕悪い例
膨大な作業をこなす中で作業をこなす仕事よりも知的労働に対する対価をいただける仕事の方が向いていると思いました。また、個人としてどの会社でも通用する汎用的なスキルを身につけたいというのも大きかったです。さらに現職のように特定のソリューションを売るのではなく、顧客の課題に合わせて最適なソリューションを提供したいと考えたためです。
◎良い例
志望動機としては仕事面で2つ、キャリア面で1つあります。
仕事面の1つ目は、膨大な作業をこなす中で作業をこなす仕事よりも知的労働に対する対価をいただける仕事の方が向いていると考えたからです。
仕事面の2つ目は、現職のように特定のソリューションを売るのではなく、顧客の課題に合わせて最適なソリューションを提供したいと考えたからです。
キャリア面としては、個人としてどの会社でも通用する汎用的なスキルを身につけたいと考えたからです。

悪い例のようにダラダラ話すのではなく、良い例のように「志望動機が何個あるのか」「それらはどのようにグルーピングできるのか」というのを最初に伝えた上で話すだけで大幅にわかりやすくなります。

また、構造化するために使える枕詞としては以下のようなものがあげられます。

  • 理由は大きく3点あります
  • 〇〇と△△という2つの観点からお話します
  • 現状、課題、施策の順でお話します

こうした枕詞があるだけでも、聞き手としては非常に聞きやすくなり、大きく印象が変わります。

    4.ウェットな部分や原体験を取り入れる

    コンサル転職を支援させてもらう中で面接を通過する人へのフィードバックとして多いのが 「思考力が高いだけでなく、”泥臭いこともやり抜いてきた経験”をお持ちである点が非常に魅力的です」と言ったものです。

    コンサルはスマートな印象を持たれることもあり、思考力のみを見られていると思われる方も多いです。

    しかし、実際のコンサルワークではどれだけクライアントに動いてもらうか、一緒に泥臭いところまでやりきれるかという点が非常に重要になるため、思考力は大前提として、それだけでなくウェトな部分や泥臭い経験などをアピールできると面接における評価が高くなる傾向があります。

    そうしたウェットな部分や泥臭い経験をアピールしていくためにも、特に志望動機と「原体験」と結び付けることが重要になります。

    さらに「原体験」を志望動機と結びつけることで、以下のようなメリットもあるため、ウェットな部分や原体験を語れるような準備を行うことをおすすめします。

    • 原体験があることで”その人らしさ”を短時間で伝えることができる
    • 原体験ロジックほど強いものはない(『〇〇という原体験があり、その中でやりがいを感じた』という経験に対しては何も反論ができてない)
    • 聞いてる側の納得感が全然違う

    5.コンサル業務の解像度をあげておく

    コンサル面接対策で意外と見落とされるのが「コンサル業務・業界への解像度」になります。

    「コンサル業務・業界への解像度」が低いことで陥りがちな代表的なNGパターンとしては、なんとなく成長したいからコンサルへ行きたいという「抽象的な成長志向」しか語れないというパターンや、コンサルの業務内容を理解せず、ただただブランドや市場価値の高さに惹かれたという「あこがれ先行」というパターンがあげられます。

    もともとコンサル業務は秘匿性の高さから、業界外の人がなかなか得られる情報が少なく、イメージがし難いものになります。

    そのため、転職活動時に「コンサル業務・業界への解像度」を上げるのは決して簡単ではありませんが、現役コンサルタントやコンサル出身者、業界に詳しいエージェントから情報を収集することで解像度を上げることをおすすめします。

    また、コンサルと一言で言っても、案件テーマ、チーム体制、クライアントの業種/業界、カウンターパートの部署/役職、デリバリー方法は多種多様です。

    その中で、受けている企業やポジションにおけるコンサル業務を具体的にイメージできるようになることが重要。 その上で企業に合わせて志望動機や入社後にやりたいことなどを細かくチューニングできるかで内定率が大きく変わります。

    さいごに

    本記事でご紹介したのは弊社がコンサル転職支援を行う中で、ビヘイビア面接対策でよくするアドバイスになります。

    ただしあくまでよくするアドバイスであり、個々で課題感は異なるため、全ての人に当てはまるものではありません。

    また、アドバイスを実行に移そうとするとどうしてもコンサル業界に知見のある伴走者の存在が不可欠になるシーンも多いです。

    そのため、少しもでコンサル転職における内定率を高めたい方は、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに無料登録をお願いします。

    その他、ビヘイビア面接の対策を行う上では「【完全版】コンサル面接対策の教科書!おすすめの逆質問まで徹底解説も参考にしてみてください。

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