業務・ITコンサルの案件実例20選【カテゴリ・種類別】
  • IT?DX?業務?戦略?それぞれのコンサルの違いがよくわからない
  • コンサルへの転職・就職を目指しているが、実際にどのようなことをしているのか、解像度が低い

本記事では上記のような方向けに、わかりにくいコンサルの種類を、コンサルティングファーム出身者が具体的な案件事例を交えながら解説していきます。

 💡 Point! コンサル企業研究のコツ

コンサルの企業研究をする上でまず抑えておきたいポイントは「コンサル企業は案件の集合体であり、案件を理解することで企業理解が進む」という点です。

その為、本記事では、あえて”企業単位”ではなく”案件単位”で特徴をお伝えするような構成となっています。

中野周平
監修者

中野周平

Flow Group代表取締役/コンサルタント

株式会社Flow Group代表取締役。慶應義塾大学商学部卒業。
大学卒業後は株式会社ローランド・ベルガーに入社し、製造業のクライアントを中心に中期経営戦略の策定やM&A実行支援、新規事業立案・立ち上げ支援に従事。
その後、フリーコンサルタントとして独立し、大小様々なファームの案件を経験後に一度Webマーケベンチャーを経て、2019年8月株式会社Flow Groupを創業。

コンサルマン
執筆者

コンサルマン

コンサルキャリア編集部。コンサルキャリアおよびコンサルマンは株式会社Flow Groupが運営しています。Twitterフォロワー1.9万人

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業務・IT案件のフェーズ

コンサルティング案件は「業務・IT」といった”領域”だけでなく、”フェーズ”という概念が存在します。

業務・ITコンサルティング案件は、以下のような5つのフェーズに大別出来ます。

それぞれのフェーズによって相談内容や説くべき問い(≒論点)が異なります。

一般的に上段にあるフェーズに近いほど「上流」と呼ばれ、反対に下段に近いものは「下流」と呼ばれます。

 

業務・IT案件の具体例

1. 方針策定フェーズ

方針策定フェーズの案件は文字通り「企業の方針策定」を支援していく大上流の案件となります。

クライアントからの「DXってよく新聞で読むんだけど、そもそもDX化って何をすればいいですかね?」といった、かなり「ふわっとした課題・相談」に対して、答えを提供していく、一般的に「難易度が高い」とされている案件種類となります。

その為、業務・IT案件ではあるものの、本フェーズについては単価感が高い戦略系ファームが関わることもあります。

具体的には以下のような案件です。

💡 上流なのにPMO?

コンサル業界において”PMO”という言葉は様々な使われ方があります。

使われ方① IT案件の開発・導入工程におけるPM支援
使われ方② ハンズオン型コンサルティングスタイルの総称

案件2については上流案件にも関わらず”PMO”と記載されていますが、意味合いとしては上記の②に近い形で使われています。

2. 要件定義フェーズ

要件定義フェーズの案件は、あるべき業務やあるべきシステムに必要な要件を定義していくような案件となります。

本フェーズの案件のプロセスを大まかに一般化すると、以下の3つのプロセスを行います。

プロセス1. 現状の業務の見える化
プロセス2. あるべき業務の構想
プロセス3. 現状からあるべきに移行する上での課題の洗い出し・施策検討(システム要件定義)

上記を行う為に、社内へのヒアリングや社外の競合調査、ベンダーヒアリング等を実施しながらアウトプットを出していきます。

具体的には以下のような案件です。

💡 As-is とTo-be

コンサル業界で行き交う言葉として「As-is」と「To-Be」という表現があります。
As-isとは「現状の姿」を指し、To-beとは「理想の姿」を指します。
業務系案件に「業務図」といった形に落とし込まれることが多く、
・As-isは社内へのヒアリング
・To-Beはエキスパートヒアリングや競合調査
といった情報を使いながらアウトプットを出していきます。

このフェーズの案件では、「業務要件」を整理してから、次に「システム要件」を整理する流れが一般的です。

プロジェクトによって、前者の”業務寄り”、後者の”システム寄り”のアウトプット・支援の求められる度合いは変わります。

業務要件定義が中心の具体例は以下の通りです。

システム要件定義が中心の具体例は以下の通りです。

3. 開発フェーズ

開発フェーズの案件では、前フェーズで決まった要件のシステムを実際に開発していくフェーズの案件になります。

このフェーズから実際に開発作業を担うシステム開発会社(ベンダー)が案件に参画してきます。

コンサルタントの案件のゴールは「システム開発の成功」で変わりはありませんが、案件種類はベンダーを支援するようベンダーサイド案件、クライアント(発注者)を支援するクライアントサイドの2種類に大別できます。

ベンダーサイド

システム開発の依頼を受けたシステム開発会社を支援するような案件となります。

システム開発会社の一員(社員代替)となり、開発の進捗管理等、を実施していきます。

具体的には以下のような案件です。

クライアントサイド

システム開発の発注者であるクライアントを支援するような案件となります。

クライアントとベンダーの間に入り、開発の進捗管理や要件定義の更新・アップデート等、開発を成功に導く為にクライアントを支援していきます。

具体的には以下のような案件です。

開発が終盤に差し掛かると、前システムからのデータ移行や実際にシステムが要件通りに動作するか等のテストが発生します。

ITコンサル案件には、このようなデータ移行やテストを成功に導く為の依頼もあります。

具体的には以下のような案件です。

4. 保守運用フェーズ

システムの開発~導入が終わってからも、システムは定常的な保守や運用・改善が求められます。

ITコンサルには、そのような保守や運用関連の案件依頼もあります。

具体的には以下のような案件です。

最後に

本記事では、業務・ITコンサルの案件実例をお見せしながらITコンサルの業務内容をご紹介しました。

実際にはコンサルティングファームには様々な課題解決の依頼があり、上記にカテゴリ・フェーズに当てはまらないものもありますが、ITコンサルで「よくある案件」は網羅できたかと思います。

ぜひ参考にしてみてください。

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