弊社がコンサル転職をご支援する中でも、各社ともパートナー面接まで順調に進むものの、なぜかパートナー面接で不採用となってしまう方がいらっしゃいます。
これはたまたま運が悪かったというよりも、パートナー固有の思考を意識できていなかったということが大きいと考えています。
本記事では、そのパートナー固有の思考と、どう振る舞うべきかについて解説したいと思います。
実際にあったパートナーからのフィードバック
以下は、実際に各社ともパートナー面接まで順調に進んだものの、パートナー面接で不採用になってしまった方に対する、とあるファームのパートナーの方のフィードバックになります。
非常に優秀な方だと思いましたが、少しファームへの興味が薄いように感じてしまいました
某ファームのパートナー
この時点ですでに他ファームのパートナー面接でもお見送りとなっていたため、このパートナーの方に詳細にヒアリングを行いました。
すると、以下のようなフィードバックを頂くことができました。
- ファームはあくまで"通過点"というのが見え隠れする(もちろん明言はしないが)
- ファームにどんな貢献ができるかよりも、どんな力を付けたいかという意識が強い
- 逆質問の時間があってもファームに対して質問がない(能力についての質問がメイン)
1-2点目はこの候補者の方の個性でもありましたが、特に3点目については多くの方が陥りやすいポイントかなと思います。
せっかくファームの経営者であるパートナーと一対一で話す機会があるのにも関わらず、ファームについて聞かないということはファームに対して興味がないという風に映ってしまったとのことでした。
パートナーとパートナー未満では関心事が違う
では、なぜパートナー面接ではファームへの興味を示す必要があるのでしょうか。
筆者自身もファームでの面接官経験がありますが、パートナー未満の面接官目線ではファームへの興味有無というのは全く気になりませんでした。
そのため、逆質問についても純粋に候補者の方が知りたいと思っていることに答えたいという意識であり、能力についての質問がメインであってもそれはそれで良いという考えでした。
一方、経営者であるパートナーは、当時の筆者のようなパートナー未満の面接官とはまた違った目線で候補者の方を見ています。
パートナーからすれば”自分が経営する”ファームなので、候補者の方の優秀さはもちろんのこと、ファームに興味を持ってくれているか。内定を出したら入社してくれるか。入社後長く勤めてくれそうか。長期的にファームに貢献してくれそうか。と言った点を見ざるを得えません。
もちろん、パートナーと言っても様々な方がいるので、過去には「数年後辞めて起業予定です」と話して内定が出たという例もありますが、いずれにせよ自身が経営するファームに対して興味を持ってくれる候補者に対しては、プラスの印象を持たれる方が多いはずです。
大切なことは相手ありきでコミュニケーションを取ること
さきほどの通り、パートナーとパートナー未満という職位によって気にするポイントが異なります。
また、職位だけでなく、ファームやユニットによっても評価基準というのは変わってきます。
さらに、パートナーと一言で言っても、中には「数年後辞めて起業予定です」と話して内定が出る場合もあるというように、個々のパートナーによっても評価基準は様々です。
その中で、自分自身が伝えたいと思う内容を話すのではなく、ファームやユニットの文化、面接官の職位や人柄など相手ありきでコミュニケーションを取ることが重要になります。
外からファームやユニットの文化を探っていくのは非常にハードルが高いので、コンサル転職に強みを持つエージェントからアドバイスを受けることをおすすめします。
さいごに
本記事では、パートナー固有の思考を整理すると共に、パートナー面接においてどう振る舞うべきかについてご紹介しました。
Flow Groupでは、実際にファームで面接官経験を持つエージェントが、各ファームやユニットの特徴を把握した上で、皆様の転職をご支援しております。
戦略・総合ファーム出身のエージェントだからこそ実体験をベースに支援することが可能なので、ぜひコンサルというキャリアを考える上では、Flow Groupの無料相談にお申し込みください。