BIG4コンサルの一角をなすKPMGコンサルティングは、他大手コンサルファームと比較して若い組織ながら着実に成長を続けているコンサルファームである。
本記事ではそんなKPMGコンサルティングのリアルな評判を社員へのインタビューを踏まえて徹底解説していく。
なお、本記事を作成するにあたっては、実際に現役・元KPMGコンサルティング社員複数人にインタビューを行っているためぜひ参考にして頂きたい。
- KPMGコンサルティングのポジティブな評判
- KPMGコンサルティングのネガティブな評判
KPMGコンサルティングを含むコンサルへの転職を目指す上では、おすすめのコンサル転職エージェントの記事を参考にして頂きたい。
Contents
KPMGコンサルティングとは
KPMGコンサルティングは Deloitte、PwC、EY に並ぶ BIG4 と呼ばれる総合コンサルティングファームの一角で、現在の日本法人は2014年に誕生した比較的新しい組織である。グローバルの本社はオランダのアムステルダムにある。
主に大企業に対して、ビジネストランスフォーメーション、テクノロジー、リスク&コンプライアンスの3分野で戦略、BPR、人事・組織、PMO、アウトソーシング、ガバナンス・リスク・コンプライアンス、ITのコンサルティングを様々な業界に対して提供している。
BIG4の中では知名度が一番劣ることからマーケティング活動に力を入れており、認知度向上に努めている。BIG4の中ではメディア露出が一番多い。
会社名 | KPMGコンサルティング株式会社 |
英語表記 | KPMG Consulting Co., Ltd. |
従業員数 | 1,795名(2023年7月1日現在) |
本社所在地(国内) | 東京都千代田区大手町 |
KPMGコンサルティングのポジティブな評判
ここでは、現役社員の声も織り交ぜながら、KPMGコンサルティングのポジティブな評判について紹介する。
多様な人材が活躍できる
KPMGコンサルティングでは、多様なバックグラウンドを有する社員が多く活躍している。
「人材の多様性を認め、一人一人のバックグラウンドに合わせて能力を発揮できる環境を整え、活かすこと」を意味する Diversity, Equity & Inclusion (DE&I) という概念があるが、KPMGでは会社の Purpose に基づき Inclusion, Diversity & Equity (IDE) と独自に定義しなおしている。
KPMGコンサルティングでは会社の方針として「社外のKCファンを増やすこと」を掲げているが、そのビジョンを達成するための施策として社員一人ひとりの帰属意識を高めることを重視している。その想いを表す言葉が IDE である。
具体的には、コンサルティング未経験者の積極採用は然ることながら、IT関連の部署の採用においても必ずしもITのバックグラウンドを有する人だけに絞った採用活動を行っていない。
業務によっては技術に長けていることよりも、関係者と上手くコミュニケーションをとることができるコミュニケーション力や調整力、マネジメント力が重視されることもある。
また、監査経験のあるメンバーが多く在籍しており、監査業務経験がないメンバーを教育できる体制があるという事情もあるため、監査に適性があると判断されれば、経験がない場合でもアサインされることもある。
上記の事情により、多様な人材が活躍することができるのである。
自分の前職は教員ですが、その経験を活かしてコンサルティング業界や所属部署の業界について紹介する小中学生向けの出張授業を担当させていただきました。
現役KPMG社員A氏
働きやすい環境
KPMGコンサルティングでは家庭を持つ社員が多く働いている。
総合コンサルティングファームないしKPMGコンサルティングに転職してきた人の中には労働環境の改善を求める人も少なくない。
とくに小さなお子さんがいる場合は子どもが急に体調を崩す等の理由により、仕事を早めに切り上げたり、保育施設や学校に迎えに行ったり、予定通りに仕事が進まないことが常である。
そのような場合であっても、周りの理解があるため気兼ねせずに安心して働くことができる。
自分の場合は子どもの送迎時間が決まっているため、チームに事前に共有して前後の時間は会議予定を外していただいています。皆さんの理解があるため、いつも助かっています。
現役KPMG社員B氏
挑戦する人を応援する文化
KPMGコンサルティングでは自ら手を挙げた社員に対して、積極的に活躍の場を与える文化がある。
具体的には、興味のある業界や業務を周囲およびアサイン権限を有する社員に伝えることで希望の案件にアサインしてもらったり、自ら願い出てグループ会社に出向させてもらったり、個人の「やりたい」を後押しすることに前向きである。
そのような文化があるからか、積極的な社員も多い。社内には多様な取り組みがあり、都度「事務局」としてメンバーの募集をかけているが、十数名の募集に対して60名を超える応募がある活動もあるようだ。
KPMGに入社した直後に配属された案件では希望とは異なる業務内容でしたが、育成上司に希望を伝え続けていたところ、次のアサインでは希望の案件にアサインしていただけました。
現役KPMG社員C氏
時代の潮流に合わせたコンサルティングサービスが迅速に立ち上がる
BIG4の中でも社歴が浅く、少数精鋭という特徴を持ったKPMGコンサルティングの成長・生存戦略とも言えるが、時代の潮流を読んだコンサルティングサービスの立ち上げ、投資が早い。
具体的には、DX、宇宙ビジネス、eスポーツなど、新規性が高く今後注目度が高まると思われる領域については他ファームに先行して積極的に投資している。最近はchatGPTに代表される生成AI関連サービスの開発に力を入れており、社内セミナーも頻繁に開催されている。
競合他社では正面から取り組んでいない社会イノベーション事業に取り組むなど事業的なチャレンジを多々実施しており、この点は際立ったポジティブ要素。最近は宇宙ビジネスに関する書籍も出版し、社外からも注目されている。
現役KPMG社員D氏
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
KPMGコンサルティングのネガティブな評判
ポジティブな評判がある一方で、KPMGコンサルティングにはネガティブな評判もある。
ここでは、評判が本当であるのかという実態も含めて解説する。
グローバル案件が少ない
KPMGコンサルティングはグローバルコンサルティングファームではあるものの、BIG4の中では最もグローバル案件が少ない。そのため、語学力を活かしてグローバル案件へのアサインを希望する社員にとっては物足りないとも言える。
また、帰国子女や外国籍の社員も多く在籍することから、数少ないグローバル案件にはそのような人材が優先的にアサインされるため、高い語学力を有するだけではグローバル案件にアサインされる可能性は低い。
グローバル案件には興味があるものの、入社前からグローバルの案件はほとんどないと言われており、その点は理解の上で入社しました。ただし、部署として海外ファームとネットワークを築くための取り組みを行っているため、そのような場に積極的に参加することで補っています。
現役KPMG社員E氏
人材の流動性が高く、上層部もデリバリーに関与せざるを得ない
KPMGコンサルティングに限った話ではないが、コンサルティングファームは日系企業や事業会社と比較して人材の流動性が高い。
短期での退職もあるが、部署によってジュニアクラスのメンバーを同じ案件に一定期間アサインしないといったルールにより、メンバーの変更を余儀なくされる場合もある。
組織のルールや人材の流動性が高いコンサルティングファーム特有の背景も相まって、本来案件獲得やサービス開発へ注力することが期待されるシニアマネージャーやディレクターもデリバリーに関与せざるを得ない状況であることが多い。
組織体制として、シニアコンサルタント、マネージャー層が不足しており、また退職も顕著なためシニアマネージャーやディレクターがデリバリーに関与せざるを得ません。穴埋めのための積極採用も行っているようですが、会社としてコンサルティングの品質向上のため大量採用はしないと明言していることもあり、メンバーを採用して人員を確保したい現場の思いと会社の方針が乖離しているため正直板挟みの状態です。
現役KPMG社員D氏
IT系のプロジェクトが多く、ITの知見を有する社員に業務が偏重しやすい
ポジティブな評判の中で、多様なバックグラウンドを有する社員が活躍できる環境であると紹介したものの、KPMGコンサルティングでは案件によって高い専門性が求められるものもある。
IT系のプロジェクトの場合、技術的な知見を有するメンバーでないと難しいものもあるため、そのような案件や業務が多い場合には必然的にSIer等のITのバックグラウンドを有するメンバーが重宝される。
会社としてもIT関連のプロジェクトが多く、プロジェクト規模も大きいため、ITのバックグラウンドを有する社員は引っ張りだことなる。マネージャー以上の場合は単一案件へのアサイン制限がなくなるため、複数案件を掛け持ちするマネージャーもいる。
技術系の知見を有するメンバーを求めて1年以上アサイン要望を出し続けている案件もあります。既存メンバーで補充できない場合は中途採用で補填しますが、それでも追いつかないのが現状です。技術的な素養もあり、社内評価も高いメンバーが退職してしまうと、後任を見つけるのが大変ですね。
現役KPMG社員D氏
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
KPMGコンサルティングの評判インタビュー
実際にKPMGコンサルティングに転職した方にKPMGコンサルティングの評判についてインタビューをした内容をご紹介する。
インタビュイー略歴
- 新卒で大手金融機関に入社
- 20代中盤でKPMGコンサルティングに転職
- 現在はPoolユニットでの様々な案件を担当
KPMGコンサルティングの良い評判
マン
良い評判1. 頑張ったら正当に評価される
頑張ったら頑張った分正当に評価してもらえるというのはKPMGコンサルティングに転職して良かったなと思う点である。前職では頑張るだけでは不十分で、本質的でないアピールや根回しなどをして初めて評価してもらえるか否かという土俵に立つことができた。
そのため前職と比較しても、気持ちよく目の前の仕事に集中して取り組むことができている。
良い評判2. 評価が役割や給与に大きく反映される
またそうして得た評価がしっかりと役割や給与に大きく反映される点もKPMGコンサルティングに転職して良かったなと思う点である。前職では評価を得ても役割や給与にほとんど差が付かず、遊び惚けてイマイチな評価を受けている同期とほとんど変わらない状態であった。
一方KPMGコンサルティングの場合は、年次に関係なく評価によってポジションが大きく変わり、それに伴う給与も差が付いてくる。そのため目標を高く持てるし、仕事を頑張るモチベーションも必然的に高くすることができる。
良い評判3. 早い成長スピードを体感できる
前職では定年まで勤めあげることが前提となっていたので、みんなのんびりとしていて会社からの期待も決して高くなかった。そうした環境で働いていると自分が成長している実感が得にくく、フラストレーションが溜まっていた。
一方、KPMGコンサルティングに転職してからは多くの人が成長を意識してガツガツ働いており、そうした人たちに囲まれて、また前述の通り役割が日に日に大きくなっていく中で、早い成長スピードを体感できている。
良い評判4. 新しいことに挑戦できる風土がある
KPMGコンサルティングは他大手ファームと比較してまだまだ若い組織で、新しいことに挑戦できる風土がある。自分のやりたいこと、やってみたいことを伝えてると、それに耳を傾けてくれる環境があり、説明に筋が通っていれば挑戦できるように後押しもしてくれる。
前職の硬直的で保守的な組織文化を体感しているので、KPMGコンサルティングに転職して良かったなと強く感じている。
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
KPMGコンサルティングの悪い評判
マン
悪い評判1. 社内政治がある
コンサルと言ったらドライな組織文化だと思っていたが、KPMGコンサルティングには社内政治が存在しており、転職前のイメージとは違った点である。
特に、自分が評価されればされるほど特定のマネージャーに囲われてしまう傾向があり、上手に立ち振る舞う必要がある。もちろんそれを拒むことも可能だが、拒むことで関係が悪くなってしまうこともあり、面倒な一面も存在する。
悪い評判2. 能力が低いorコミットが弱い人がいる
KPMGコンサルティング転職前は全員が全員、能力が高くコミットが強いと思っていた。
しかし、実態としては能力が低く言われた事がいつまで経ってもできない人や、コミットが弱くすぐに手を抜こうとする人が一定数存在する。自分自身としてKPMGコンサルティングに期待し過ぎていたこともあり、また社会全体を知らなかったこともあるが、転職前からの大きなギャップではある。
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。 また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。 そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルキャリアは株式会社Flow Groupが運営しています。当社は厚生労働省から有料職業紹介事業の認可を取得し、求職者の転職支援と企業の採用支援を行っています。
会社名 | 株式会社Flow Group |
会社HP | https://consul-career.com/corp/ |
所在地 | 東京都新宿区市谷田町3丁目8 市ヶ谷科学技術イノベーションセンタービル 2F |
法人番号 | 5011001129632 |
厚生労働省 有料職業紹介事業認可番号 | 13ーユー315272 |
適格請求書事業者登録番号 | T5011001129632 |