本記事は、実際にコンサル転職を成功させた方に転職理由や転職活動の詳細、現在の仕事のやりがいなどについてインタビューを行った内容をまとめたものである。
実際に転職成功者の生の声であるため、コンサル転職を行う上でぜひ参考にしていただきたい。
Contents
プロフィール
F.T(29)
経歴と転職理由
ー これまでの経歴となぜ戦略ファームへ転職しようと思ったかを教えてください。
前職は、2016年に外資系総合コンサルファームに入社しました。
DX推進の部署に配属され、製造業向けのお客様にSAPの導入、SCM領域の業務変革のコンサルティングをしていました。
戦略ファームへの転職のきっかけは、経営コンサルティングは何を生業にしている職種なのか、を改めて考えなおしたからです。
当時、4年弱コンサルタントとして働いておりましたが、大規模システム構築プロジェクトのシステム設計書を作成するなど、Sierよりの仕事をする機会が徐々に増えてきました。
DXのトレンドから、社内では大規模システム刷新プロジェクトが多く存在していたのですが、これがコンサルファームのすべき仕事なのか、と悶々とした日々を過ごしていました。
一番長く在籍したプロジェクトの先輩が自社に転職されたので戦略ファームと総合ファームの違いについて話を伺いました。
結果、経営コンサルタントとは何か、という論点を検証してみたく、自分も挑戦してみたいという想いが勝り、戦略系コンサルファームへの転職活動を開始しました。
スケジュール・進め方
ー 実際に転職活動をはじめる際にどのようなタイムラインで、どのように進めたかを教えてください。
BCGのみに絞りましたがそれでも転職活動は4か月を要しました。
前半2か月間で、前職業務の棚卸、スキルマップの作成、履歴書・経歴書の更新を行い、また転職エージェントを活用してケーススタディの対策をしました。
後半2か月間は面接期間です。カジュアル面接を含めると合計6回程面接があったため、長期戦となってしまいました。
面接をして結果を待ち次の面接の準備をして、と過ごす期間が2か月程続きました。
ー なぜ転職エージェントを利用しようと思ったのですか?
ケーススタディが難解であることはWebの情報から分かっていたので、転職エージェントを利用しない手はないと思っていました。
過去の出題事例や回答の仕方の癖などをしつこく叩き込まれました。
巷にはケーススタディを甘く見ている人がいますが、対策はしっかりとした方がよいです。
私の友人で、ものすごく優秀で絵にかいたようなピカピカな経歴を持っていた人でさえ、ケーススタディで躓いてしまい一次面接で不合格となってしまいました。
私もエージェントを利用しなかったら、間違いなくケース面接を突破できなかったと思います。
ー エージェントを使ったことで良かった点はありますか?
ケース面接の過去問や出題傾向を開示してくれるところです。
本番の面接で対策をした過去問と同様の質問がきたことから、エージェントが持っている情報の精度は極めて高いと思います。
また、希望を出せば実践さながらのケース対策をしてくださるので面接本番では落ち着いて回答をすることができました。
面接対策だけでなく、ケース面接の壁打ち相手になってくれるので、エージェントの利用はお勧めです。
ファーム選び
ー 受けるファームはどのような基準で決めたか教えてください
BCGのみに的を絞って転職活動をしました。
前職の業務が多忙であったことから時間確保が難しかったため、希望順位の高い自社から転職活動を始めました。
結果、BCGから最初に内定を頂けたので、転職活動が長引くこともなくスマートに終えることができました。
他の企業の選考は始まっていなっかたので、他社との比較はできませんでした。自社は面接の回数が多く期間が長引いたこともあり、心が不安定な日々が続きました。
転職活動を通じてやって良かったこと
ー 転職活動を通じて大変だったことについて教えてください
面接の回数を事前に知らせて頂けなかったので、面接開始から内定まで2か月程要しました。
ようゆやく最終面接にたどり着いて、会議室に部門最終責任者が登場された時は、緊張よりもこれで終わりだというホッとした気持ちの方が大きかったです。
この2か月間は気持ちが不安定な日々が続きましたが、何とか乗り越えることができました。
ー そのハードルをどのように乗り越えたのですか?
ここで不合格だったら人生が終わりではなく、内定を貰ったらラッキーでも気持ちは熱く、をモットーに活動をしていたため、自分のマインドコントロールが大事な要素だと感じました。
気を張り詰めすぎず楽しむ気持ちで転職活動に臨まれる方が長期戦では有利に働くと思います。
ー その他、転職活動を通じてやって良かったことはありますか?
総合系コンサルファームと戦略系コンサルファームの業務内容・仕事の進め方の違いについて解像度を上げられたことだと思います。
前職では戦略案件に携わることがなかったので、エージェントやOBの話を聞いていくなかで両社の違いや求められるスキルセットの違いについて理解をすることができました。
また、前職の業務を棚卸するいい機会だったとも思います。
コンサルとして働き始めてちょうど4年目に差し掛かっていた時期だったので、改めて自分がやってきた業務を整理しスキルマップを作成するよいタイミングでもありました。
現在~将来について
ー 今の仕事のやりがいについて教えてください
各業界のTop Tierの経営層と対峙してプロジェクトを進めるダイナミックさです。
30代前半のビジネスマンがその業界で何十年も鎮座している重責な役員と仕事をする機会は、戦略ファームだからこそ経験できるものだと思います。
責任とプレッシャーはすさまじいですが、ここで働けている幸せを噛みしめながら日々を過ごしています。
ー 総合ファームから戦略ファームへの転職で大変だったについて教えてください
コンサルとしての仕事の進め方が異なり当初はかなり苦労しました。
戦略コンサルタントは思考の深さが顧客価値に直結するため、どれだけ深堀りできるかが鍵となる場面が多くあります。
しかし、前職の総合系ファームでは、深さよりも幅の広さを求められ、またある程度決められたレールに則って仕事を進めていっていたので、両社に仕事の進め方の違いがあると感じました。
また、良い意味で厳しい先輩方が多く、自分がスタッフであっても常に一人のビジネスマンとして対等に意見を求められる環境だったため、最初はうまく言語化できず意見を言えない自分を情けなく思いました。
そのような経験から、過去の経験や栄光は捨て、仕事に対する姿勢やマインドセットを大きく見直し、全く新しい業界で働いている気持ちで仕事をしていました。
ー あえて転職後の不満や課題を挙げるとどのようなことがありますか?
長時間労働が定着していることです。プロジェクトにもよりますが、基本どのプロジェクトでも20:00に仕事を切り上げるという習慣はなく、定時は24:00(早くて22:00)というのが当たりまえの世界です。
上司からの連絡に対するレスポンスは即レスが当たり前で、眠りにつく直前まで気を緩めることができない環境です。ワークライフバランスを重視する方には向かない職場環境なので、短期でファームを去られる方が多いのも事実です。
時代の流れに逆行している会社ですが、他のコンサルファームよりもクライアントファーストで、コンサルタント一人ひとりが経営コンサルタントとしての自負をもっており、会社全体でプロフェッショナリズムは徹底されていると思います。
最後に
一 これからコンサル業界への転職にチャレンジする方に一言お願いします
各コンサルファームには”色”があるので、自分の適性に近いファーム選びをすることをお勧めします。
また、総合系と戦略系では仕事の進め方が全く異なるので、総合系でIT・PM関連の仕事をしていた人は戦略ファーム転職後に苦労するかもしれません。
しかしながら、経営コンサルタントとしてのプロフェッショナルな環境に身を置くことで自分では想像もしなかったレベルまで自己成長することができる環境が整っています。
総合系と戦略系でどちらがよい/悪いということはないと思いますが、少しでも戦略系コンサルファームに挑戦をしてみたい、自分の限界をみてみたい、と思われる気持ちがあればぜひチャレンジしてみればと思います!
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。 また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。 そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルキャリアは株式会社Flow Groupが運営しています。当社は厚生労働省から有料職業紹介事業の認可を取得し、求職者の転職支援と企業の採用支援を行っています。
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