【体験談】メガベンチャー→総合コンサルファームへ転職(30歳、男性)

プロフィール

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M.Y(30)

大学院を卒業後、新卒で日系のメガベンチャーを3年経験。 その後、3年前に某大手総合ファームにコンサルタントとして転職し、現在はシニアコンサルタントとして、主にクライアントのセールス&マーケティング業務のDX支援の案件に携わる。

経歴と転職理由

ー これまでの経歴となぜコンサルタント業界へ転職しようと思ったかを教えてください。

大学を卒業後、日系メガベンチャーに3年ほど在籍し、広告営業や営業支援のためのデータ分析、新規事業開発に従事いたしました。

そこでデータを活用したお客様へのコンサルティング業務を経験し、面白みを感じていたこともあり、より専門スキルを磨きたいという想いと給与を上げたいという考えからコンサルファームを専願し転職活動に臨みました。

転職活動について

スケジュール・進め方

実際に転職活動をはじめる際にどのようなタイムラインで、どのように進めたかを教えてください。

コンサルファームへの転職活動は以下のようなタイムラインで進めました。

  • 3月上旬:転職を検討し情報収集開始。友人に話を聞きに行く
  • 4月上旬:エージェントに相談
  • 4月中旬:選考対策
  • 4月下旬:順次エントリー
  • 5月上旬:選考開始、並行して面接対策
  • 6月上旬:内定
  • 11月上旬:入社

ー なぜ転職エージェントを利用しようと思ったのですか?

友人が転職エージェントを利用してコンサルへの転職を成功させており、彼からどのようなサポートがあったかなど具体的にイメージできていたからです。

コンサルの面接はケース面接に代表されるように対策が必要ということは知っていたため、自分から何社か問い合わせて信頼できるエージェントの方にご依頼させていただきました。

ー エージェントを使ったことで良かった点はありますか?

ES対策、ケースの練習問題や模擬面接など、選考プロセスで鍵を握るポイントに対して、きめ細かくサポートしていただきました。

特にコンサル出身者の方でフィードバックが的確かつ丁寧だったので、自信をもって選考に臨むことができた点は非常に良かったです。

また、業務の都合上、オファーから入社まで期間が空いてしまいましたが、そのあたりの入社時期の交渉・調整も担っていただき、負担が軽減されました。

ファーム選び

ー 受けるファームはどのような基準で決めたか教えてください

戦略ファームの一部と総合ファームを全般的に受けました。英語が苦手だったので、高い語学力を求められるファームはエントリーしていないです。

また、広告の経験があったため広告代理店系のコンサルも検討はしましたが、幅広い選択肢の中で経験を積みたいと考え、そちらも対象外といたしました。

ー その中で実際に入社されたファームをどのようなどのような基準で決めたか教えてください

戦略ファームは選考通過せず、総合ファームで最初にオファーが出た現職に決めました。

総合ファーム間にそこまで大きな差はないと考えておりましたし、案件幅/コンサルタントのレベル感ともに総合ファームでハイレベルと伺っていたので、躊躇いなく意思決定しました。

転職活動を通じてやって良かったこと

ー 転職活動を通じて大変だったことについて教えてください

6-7社受けていたので業務とのバランスのとり方は苦労しました。

特に、純粋に対策や選考を受けるための工数を確保する必要があることは当然なのですが、それ以上に各ファームごとに選考プロセスやタイムラインが異なるため、並行して進む中でもしオファーが出たとしたときにタイミングが揃うように留意する必要があることが想定より大変でした。

オファーが出てから内定承諾までには1週間などの期日を設定されることが通常ですので、大幅にずれないようにしなければなりません。

ー そのハードルをどのように乗り越えたのですか?

エージェントの方と密に相談しながら進めました。 どのファームがエントリーからオファーまで何回面接があって、どの程度の日数を要するかということを熟知されていたので、選考が進むと都度スケジュールを微調整していました。

ー その他、転職活動を通じてやって良かったことはありますか?

自分の現在地や価値観を改めて認識し、その中で今後のキャリアの軸を整理できたことは有意義でした。

事業会社でジョブローテーションをし3年ほど経験していた中で、自身の強み、やりたいこと、大事にしていることというのを振り返る機会はありませんでした。

新卒の時からしばらく経って当時との変化点を棚卸しつつ、一貫していることにも気づけました。

現在~将来について

ー 今の仕事のやりがいについて教えてください

多種多様な案件に関与できるため純粋に好奇心が満たされことや、クライアントの経験豊富なリーダーシップクラスの方と直接コミュニケーションが取れるという刺激的な機会にやりがいを感じます。

また、徐々に個人でプロジェクトを推進できるようになっている実感を感じられるため、スキルアップや成長という観点でも充実した3年間を過ごせています。

前職でプロジェクトのリードを担うのはもっと年次を積み重ねる必要があったため、早いうちにこのような経験ができていることは前向きにとらえています。

ー 他業界からコンサル業界への転職で大変だったについて教えてください

資料のクオリティへの要求水準が高いため、当初はキャッチアップが大変でした。必要以上に作業工数がかかり残業の日々が続き、忙しい案件だったこともあり入社直後が一番体力的に厳しかったです。

ただ、覚悟していた部分もあったので体力的な大変さは何とか乗り越えられました。

一方、全く興味をもてない案件に入ったことがあり、その時の方が精神的には辛かったです。プロ意識をもって取り組もうという気持ちはありましたが、どうしても生産性が落ちてしまい、その結果パフォーマンスも悪くなり、という悪循環に陥ってしまったことがあります。

最終的には一定期間を経てマネージャーに相談し、アサインを外してもらったことで解決しました。相談をすれば話を聞いてくれる環境ではあるので、その点は良かったです。

ー あえて転職後の不満や課題を挙げるとどのようなことがありますか?

キャリア形成は事業会社より難しいと感じています。

弊ファームでは基本的には受け身のアサインなので、何もアクションを取らないと希望に沿う沿わないに限らず人が足りない案件に放り込まれてしまいます。

パートナーとこまめにコミュニケーションを取って案件情報をインプットし、自ら希望を発信するような動きをして初めて希望の案件に入れるかどうか、というイメージです。

もちろん様々な案件を経験することに意義はあるので必ずしもネガティブなわけではありませんが、とはいえ気づいたら元々やりたいと思っていたこととは違う色がついてしまうということも十分にあり得るので、強いこだわりのある人は認識しておくべきかと思います。

最後に

一 これからコンサル業界への転職にチャレンジする方に一言お願いします

コンサルは難易度の高い課題に向き合い、クライアントの期待値を超え続けなければならないので、決して楽な仕事ではありませんが、その分やりがいと達成感を得られる仕事だと考えております。

また、一つずつの経験が着実に蓄積され、専門性やスキルとして成長を実感しやすい点も、早い内から一人のビジネスパーソンとしてのキャリアを形成したいという方にとっては適した環境だと思います。

昔は激務を前提としていた業界だったと耳にするので、ハードワークしてとにかく力を付けたいという人が集まっていたのだろうと思いますし、実際にそういう方もいます。

しかし今は裾野が広がり多様な働き方や価値観が認められるようになっており、プロ意識は前提にありますが、本人の希望を汲む形でサステナブルに働くことを重要視する傾向が強くなっています。

ですので、コンサルタントという仕事に興味を持たれたのであれば、友人を探すなりエージェントに相談するなり、実態を把握しイメージを膨らませることからまずは一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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