コンサル出身者の現役ベンチャー社員が語る「コンサルで学んだこと、学べなかったこと」

ポストコンサルキャリアとして人気が高い選択肢の一つがベンチャーである。

コンサルタントという外部者を越えて、『自分の事業』として当事者意識を持って事業に関わることに魅力を感じる人も多いだろう。

コンサル出身の現役ベンチャー社員インタビュー

本記事は、コンサルティングファームからそんなベンチャーに転職された現役ベンチャー社員の方にインタビューを行った。

ベンチャーに限らず、ポストコンサル転職を検討している人は、コンサル/ポストコンサル転職に特化したアクシスコンサルティングや、金融やコンサルなどのハイクラス転職に特化したコトラにまず登録すべきである。

詳細については以下の記事をご覧いただきたい。

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経歴・ベンチャーの転職理由

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グレイヘア
ベンチャーに転職されるまでのご経歴について教えてください。

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現役ベンチャー社員
私は新卒で外資系戦略ファームに入社し、日系企業の海外進出戦略や、マーケティング戦略の策定をテーマとしたプロジェクトに従事しました。
2年間在籍した後に、従業員数が30人規模のベンチャーに転職しました。

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グレイヘア
なぜコンサルからキャリアチェンジしようと考えたのでしょうか?

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現役ベンチャー社員
元々は少人数でスモールビジネスを立ち上げたいなと考えていたのですが、コンサルティングファームで培える力だけでは自分の目標に対して不十分だと考えたからです。

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グレイヘア
その中でなぜ現在のベンチャーを選んだのですか?

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現役ベンチャー社員
①webマーケティング事業を展開していること
②webマーケティング領域で評判が高かったこと
③社長と息があったこと
の3点が現在のベンチャーを選んだ理由です。

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グレイヘア
「①webマーケティング事業を展開していること」について詳しく教えてください。

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現役ベンチャー社員
必須とまでは言わないまでも、多くのスモールビジネスにおいて、webマーケティングが非常に重要になってきます。
そこでその事業を展開している企業に入って、webマーケティングを学ぼうと考えました。

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グレイヘア
「②webマーケティング領域で評判が高かったこと」について詳しく教えてください。

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現役ベンチャー社員
実際転職するにあたり、webマーケティング事業を展開する企業の面接を数十受けました。
エージェントから紹介されるものから、知人経由、デスクトップ調査で出てきた企業まで様々な企業を受けました。
その上で、「各社にどの企業が競合として凄いと思うか?」という質問をし続け、どの企業が評判が高いかということを見定めました。

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グレイヘア
「③社長と息があったこと」について詳しく教えてください

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現役ベンチャー社員
ただでさえ社長の存在はとても重要である中で、30人規模のベンチャーとなるとまだまだ社長との距離が近いので、なおさら社長と息が合うかというのも非常に重要だと思います。
幾つかの企業の社長とは内定を頂いた後に飲みに行ったりして社長との相性を確かめました。

コンサルで学んだこと

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グレイヘア
コンサルを経てベンチャーを目指す方は多くいます。
ベンチャーで働いて感じた「コンサルで学べたこと」について教えてください。

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現役ベンチャー社員
①キャッチアップ力、②信用力、③経営者目線
の3点はコンサルファームにいたからこそ、得られた点かな思います。

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グレイヘア
①キャッチアップ力について詳しく教えてください。

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現役ベンチャー社員
コンサルでは未経験業界のプロジェクトを担当するということもあります。
その中でクライアントと対話できるようなキャッチアップを短期間で求められます。
そうした中で、自分なりの方法を確立して、素早くキャッチアップできる下地を整えているので、ベンチャーのように研修や引き継ぎ資料がない中でも素早くキャッチアップできます。
枝葉をしっかり分解して要点を絞った上で、効率的にキャッチアップすることができるという点は高く評価してもらっている点です。

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グレイヘア
②信用力について詳しく教えてください。

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現役ベンチャー社員
事業会社において「人に動いてもらう」ということが非常に重要になってきます。
そのためには信用してもらう必要があるのですが、外資系戦略コンサル出身という経歴が大きく役立っているなと感じています。
そのお陰で信用を勝ち取るというプロセスを大きくショートカットでき、早期に会社に貢献できる仕事をすることができました。

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グレイヘア
③経営者目線について詳しく教えてください。

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現役ベンチャー社員
コンサル時代は常に企業の経営層や経営者候補層と対峙していました。
そのお陰で、常に経営者目線で今何をすべきなのか?を考えて行動する習慣が身に付いています。
実際にベンチャーの現場で、経営者目線で日々の業務や仕事に取り組める能力は、社長から非常に評価してもらっており、ある程度裁量を持って動くことを許可してもらえています。

コンサルでは学べなかったこと

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グレイヘア
逆に「コンサルでは学べなかったこと」を教えてください。

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現役ベンチャー社員
①決断力、②マネジメント力、③トライアンドエラーの姿勢
の3点はコンサルでは学べませんでした。

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グレイヘア
①決断力について詳しく教えてください。

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現役ベンチャー社員
綺麗な絵を描くことが求められているコンサルに対して、ベンチャーでは綺麗だろうと汚かろうと決断して結果を出すことが求められます。
しっかりと自分の決断に対して責任を持つという擦り切れる状況の中で、日々決断を下していくという経験は、ベンチャーでは強く求められる一方でコンサルでは学べませんでした。

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グレイヘア
②マネジメント力について詳しく教えてください。

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現役ベンチャー社員
コンサルファームにいる人種は世の中的にみて相当特殊です。
マネジメントしなくても、自らタスクを設計してスケジュール通りに遂行しますし、モチベート自体も自分で勝手にやります。

そのため、そうじゃない人たちを動かす方法、モチベートする方法は学ぶことができませんでした。

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グレイヘア
トライアンドエラーの姿勢について詳しく教えてください。

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現役ベンチャー社員
コンサルの場合は限られた情報で結論を出す必要がありますが、ベンチャーの場合は日々の事業運営の中で情報を得ながら結論をどんどん変えていくことができます。
コンサルでは丁寧に調査や分析を行い、考え抜いて結論を出したくなりますが、それはベンチャーでは非効率な方法で、大きなマインドチェンジが求められた部分でした。

ポストコンサルキャリアの実態

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グレイヘア
ポストコンサルとしてベンチャーに転職して良かった点を教えてください。

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現役ベンチャー社員
事業を立ち上げる、運営するという事業家として必要となるスキルを学べている点は、改めてベンチャーに転職して良かったなと思います。
あとは、社長の繋がりで様々な経営者や投資家の方と人脈ができた点は、コンサル時代は得られなかった点かなと思います。

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グレイヘア
逆にポストコンサルキャリアとしてベンチャーに転職してイメージと違った点を教えてください。

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現役ベンチャー社員
ベンチャーにいる人は情熱を持って全力で仕事に向き合う人たちなのかなと思っていたのですが、そういった人は一部で、ダラダラ仕事をする人が一定いるのは大きなギャップでした。
あとは、ある程度覚悟はしていましたが、企業としてのインフラが整備されておらずカオス環境であることと、合コンでも食い付きが悪くなった(笑)というのも凹んだ点です。

まとめ

今回はポストコンサルキャリアとしてベンチャーで活躍されている方にインタビューを行った。

コンサルティングファームで培ったスキルというのは、ベンチャーに限らず、多くの事業会社で重宝されるというのは多方面から聞こえてくる。

とは言え、一口にコンサルと言っても経験したプロジェクトも大きく異なるため、個々人によって専門性もスキルセットも大きく変わってくる。

嘘のような話だが、転職エージェントの中にはこの辺の違いを理解できてない人も多い。

そのため、コンサル業界知識やポストコンサル転職の支援実績が豊富なエージェントを選ぶ必要がある。

具体的には、コンサル/ポストコンサル転職に特化したアクシスコンサルティングや、金融やコンサルなどのハイクラス転職に特化したコトラに登録すべきである。

仮に最適なエージェントを選ぶことができなければ、最適な求人に出会えないことはもちろん、自分自身を安売りしてしまうリスクも存在する。

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筆者の2度のポストコンサル転職の経験を凝縮しているため、間違いなく上記の記事が役に立つと確信している。

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ぜひあなたの転職活動が成功することを祈っている。

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