
現役コンサルタントの中には、今後どのように自身のキャリアを作っていくか迷われている人も多いのではないだろうか。
筆者自身、コンサルティングファーム、大手事業会社、ベンチャー企業を経験していることから、現役コンサルタントの方からよくキャリア相談を受ける。
コンサルから事業会社のメリットを2つの観点から解説
そこで本記事では、筆者の実体験も踏まえて「コンサルから事業会社へ転身」「コンサルが一度事業会社を挟む」という2つの観点から、コンサルから事業会社に転職するメリットを解説する。
ポストコンサル転職を考えている人は、コンサル/ポストコンサル転職に特化したアクシスコンサルティングや、金融やコンサルなどのハイクラス転職に特化したコトラに登録すべきである。
詳細については以下の記事をご覧いただきたい。
ポストコンサル転職で理想のキャリアを築いていくあなたの役に立つために、筆者や筆者の多くの知人の実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントをご紹介している。
Contents
1. コンサルから事業会社へ転身
まず、長期的に事業家としてキャリアを作っていくことを前提とした「コンサルから事業会社へ転身」するケースを見ていく。
メリットとしては、以下の3つである。
- 自身で事業推進ができる
- 長期的に対象事業にコミットできる
- ワークライフバランスを取ることができる
1-1. 自身で事業推進ができる
「自身で事業推進ができる」というのが事業会社の醍醐味である。
事業を推進していく上では、月次、週次、日次単位でものすごい量の企画を行い、タイムリーに返ってくる現場の声を反映し、PDCAを回していくことになる。
また、事業を推進していく上では、多くの部署、メンバーと連携して物事を進めていく必要がある。
そこには、関係する人の数だけ想いやアイディア、そしてトラブルがつきものである。
そうした生々しくも手触り感を持って事業に携われることは、大きなやりがいに繋がる。
1-2. 長期的に対象事業にコミットできる
筆者自身も経験があるが、コンサルとして関与してしまうと、どうしても長期的に対象事業にコミットすることができない。
それは、我々コンサルタントは常に稼働し続ける必要があり、少しでもプロジェクトに合間が発生すれば、別のプロジェクトで稼働するというビジネスモデル上の問題もあれば、コンサルとクライアントの関係はあくまで外部者という立場上の問題もある。
そうした中で、「この事業の歩みを見ていきたい」「自分が提案した戦略の結果をこの目で見届けたい」といった想いを抱くコンサルタントも多いのではないだろうか。
そんな想いを抱くコンサルタントにとって「長期的に対象事業にコミットできる」というのは大きなメリットになる。
1-3. ワークライフバランスを取ることができる
昨今、コンサル業界でも働き方改革が叫ばれているが、経験豊富なクライアントに対して提言で価値を出すためにはハードワークは避けられない。
もちろんプロジェクトによって違いはあるものの、年中バランスを取れた働き方をしているという人は、少なくとも筆者の周囲では聞いたことがない。
ハードワークで有名な事業会社を選ばない限り、多くの場合はコンサルティングファーム時代よりも「ワークライフバランスを取ることができる」ため、特にライフステージの変化が起こった人にとっては、有用な選択肢になる。
2. コンサルが一度事業会社を挟む
次に、中長期的にコンサルタントとしてキャリアを作っていきたいと考えている人にとって、一度事業会社を経験しておくことのメリットについて見ていく。
メリットとしては、以下の3つである。
- クライアントの立場を経験できる
- クライアントの力学を知ることができる
- 「経験」を語ることができる
2-1. クライアントの立場を経験できる
どんな事業を行う場合でも、顧客の気持ち・ニーズを理解できるというのは非常に重要なポイントである。
そのため、一度事業会社に転職して「クライアントの立場を経験」することで、
- 経営/事業課題をどのように優先順位付けしているか
- それをどのようなプロセスでコンサルに依頼しているか
- それをどのようなプロセスでコンサルに依頼しているか
- コンサルに支援してもらう際に重視する点はどこか
- どんな支援ならより価値はを感じるか
など学ぶべき点は多々ある。
筆者自身も事業会社に転職し、クライアントとして実際にコンサルに支援してもらって学んだことが、今のコンサルティングに活きている。
2-2. クライアントの力学を知ることができる
コンサルティングをやっていて、「なんでこんなこともクライアントはできないんだろうか」といった疑問を抱いたことはないだろうか。
恥ずかしながら、筆者は上記のような疑問を頂いたことが多々あったが、それは「クライアントの力学」を知らなかったからである。
同じようなスキルセットを持った人間が、少人数のチームで動くコンサルティングファームとは異なり、巨大な事業を運営する上で、クライアントは多種多様な人材を抱え、より階層化された組織で動いている。
この「クライアントの力学」を理解できるかどうかで、クライアントとのコミュニケーションや、アクションプランの提案内容にも大きく影響してくるのだ。
2-3. 「経験」を語ることができる
実際にクライアントの立場を経験してみると分かるが、もちろんファクトベースにも価値はあるものの、やはり最後に背中を押してくれるのは「経験」であることが多い。
そもそも筆者のような人間も含めて、事業会社で働くコンサル出身者も日に日に増えており、ファクトベースだけではこれまでのような価値を感じて貰えない環境になっている。
ファクトベースコンサルとして育ってきた筆者から見ても、やはり「自身の立案した戦略を実行したこともない人が『戦略』を語ること」の違和感はある。
付け加えると、ファクトベースに「経験」を加えることができると、より大きな価値を提供できるコンサルタントになるのではないだろうか。
事業会社への転職で"絶対に"やるべきこと
一口に「コンサル出身」と言っても、経験してきたプロジェクトも非常に幅広く、個々人によって専門性もスキルセットも大きく異なる。
そのため、コンサル業界知識やポストコンサル転職の支援実績が豊富なエージェントでないと、多様な「コンサル出身者」に最適な求人を提案することができない。
求職者とエージェントでは転職における情報非対称性があるため(求職者<エージェント)、中には明らかに自分を安売りしたような転職事例も存在する。
コンサルから事業会社への転職で失敗しないためにも、コンサル業界知識やポストコンサル転職の支援実績が豊富なエージェントを必ず選ぶ必要がある。
具体的には、コンサル/ポストコンサル転職に特化したアクシスコンサルティングや、金融やコンサルなどのハイクラス転職に特化したコトラに登録すべきである。
筆者の2度のポストコンサル転職の経験を凝縮しているため、間違いなく上記の記事が役に立つと確信している。
様々なエージェント紹介記事があるが、明らかにおすすめできない大手総合エージェントを取り上げていたり、「おすすめ」と言いながら明らかに実体験があるはずもない5~10社も紹介していたりと悲惨な状況である。
そもそもポストコンサル転職の経験がない人が書いている記事も散見される。
上記の記事はポストコンサル転職で理想のキャリアを築いていくあなたの役に立つために、筆者や筆者の多くの知人の実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントをご紹介している。
ぜひあなたの転職活動が成功することを祈っている。