なぜ金融機関からKPMGを選んだのか?転職活動のポイントから転職後のリアルまでを聞く

本記事は、実際にコンサル転職を成功させた方に転職理由や転職活動の詳細、現在の仕事のやりがいなどについてインタビューを行った内容をまとめたものである。

実際に転職成功者の生の声であるため、コンサル転職を行う上でぜひ参考にしていただきたい。

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  • コンサル業界特化で、ビヘイビア面接 ・ケース面接対策に強い
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横山 諒平
監修者

Flow Group代表取締役/コンサルタント

株式会社Flow Group代表取締役。慶應義塾大学経済学部卒業。
大学卒業後はデロイト トーマツ コンサルティング合同会社に入社し、製造業のクライアントを中心に中期経営戦略の策定やM&A実行支援、新規事業立案・立ち上げ支援に従事。
その後、株式会社リクルートライフスタイル(現株式会社リクルート)における事業戦略・予算策定、事業開発に従事。フリーコンサルとして独立後、2019年8月株式会社Flow Groupを創業。

コンサルマン
執筆者

コンサルマン

コンサルキャリア編集部。コンサルキャリアおよびコンサルマンは株式会社Flow Groupが運営しています。Twitterフォロワー1.9万人

プロフィール

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S.T(29)

地方銀行から総合コンサルファームに転職。転職の目的は、さらなるスキルアップと、金融機関で働いている方のサポートを行うこと。年収は650万円→700万円にUP。コンサルタントとして入社後、金融領域を中心に、組織変革支援、業務改革支援、および新規事業構築支援に従事し、シニアコンサルタント→マネジャー→シニアマネジャーに昇格。

経歴と転職理由

ー これまでの経歴となぜ戦略ファームへ転職しようと思ったかを教えてください。

2008年に大学を卒業し、地方銀行に入社し、個人営業、法人営業、そして経営企画に所属していました。

経営企画に所属していた頃は、本部業務改革などのサブリーダーを務めながらも、大学院(MBA)に通う毎日でした。

転職しようとしたきっかけは、大学院での経験と部業務改革の経験を踏まえたものです。

大学院では、戦略コンサルの出身者が教授を務めている環境の中で、自身のスキルのなさを痛感し、さらなるスキルアップを図らないとという危機感を覚えたことから、コンサルティング会社の厳しい環境で自身のキャリアアップを図りたいと思いました。

また、本部業務改革を20代でサブリーダーとして推進する中で、役員や各部署のマネジメント層と協議しながらプロジェクトを進めるといったこれまでには経験したことのない苦労を感じることが多く、同じような思いをする金融機関の方をサポートできる存在になりたいと思い、コンサルティング会社を目指すに至った。

スケジュール・進め方

実際に転職活動をはじめる際にどのようなタイムラインで、どのように進めたかを教えてください。

転職活動を開始してから約半年間でオファーレターをいただき、総合系コンサルティングファームに転職することを決めました。

転職活動前は、通っていた大学院にいらっしゃる元戦略コンサルティングファームの教授などからコンサルティング会社での勤務実態などを伺いながら、イメージをわかせる、実際に転職活動を開始してからはエージェントの方からいただく課題などを踏まえ、面接の準備を行なっていました。

ー なぜ転職エージェントを利用しようと思ったのですか?

やはりエージェントから得られるアセット(過去のケース面接などの傾向や、職務経歴書や履歴書などのドキュメントの添削、各コンサルティングファームの情報収集等)を利用したいと思ったためです。

実際に、共有いただいたアセットは豊富で、具体的な面接のイメージを事前に持ちながら各選考プロセスに臨むことができました。

また、それぞれのコンサルティングファームの雰囲気や得意領域などを伺いながら企業を絞り込むことができました。

ー エージェントを使ったことで良かった点はありますか?

過去の選考情報をもとに対策資料を共有いただくことで、具体的な面接イメージを持ちながら面接の準備を行うことができました。

結果として、ある程度余裕を持った状況で面接に臨むことができ、終始落ち着いて対応することができたことは、非常に大きなアドバンテージだと思っています。

また、繰り返しになりますが、それぞれのコンサルティングファームの雰囲気や得意領域などを伺いながら企業を絞り込むことができました。

ファーム選び

ー 受けるファームはどのような基準で決めたか教えてください

自分自身の経験領域である金融領域に強く、かつ自信としてやりたかったクライアントの実務に近い領域で支援ができるところ、という観点で、総合系のコンサルティングファームをメインに、エージェントと相談をしながらピックアップし、まずは3社(アクセンチュア、デロイト・トーマツコンサルティング、KPMGコンサルティング)に応募しました。

もし、最初に選択した3社が落選した場合は、他の総合系コンサルティングファームへの選考に切り替えて転職活動を継続することも考えていましたが、結果として、全3社最終面接まで進むことができ、2社からオファーレターをいただくことができました。

その中で実際に入社されたファームをどのようなどのような基準で決めたか教えてください

面接の中で、それぞれのコンサルティングファームの雰囲気の違いを感じました。

その中で、企業を最終的に決定するにあたり、大きく以下の2つの観点で検討を進め、入社するファームを決定いたしました。

  1. 自分自身のもつ雰囲気とマッチする面接官が多いか
  2. より自分自身が将来的にポジショニングを築きやすく活躍できる余地がありそうか

転職活動を通じてやって良かったこと

ー 転職活動を通じて大変だったことについて教えてください

既存業務との兼ね合い、特に経営企画の業務では日々様々なタスクが降りかかってくる中で、いかに効率的に面接準備を行い、面接日程を調整するかなどが非常に大きな課題でした。

特にコロナ禍に入る前の時期での転職活動であったので、リモート面接が一般的ではなく、地方から東京に出て対面での面接を行うというのが、体力的にも時間的にも非常に厳しいものでした。

ー そのハードルをどのように乗り越えたのですか?

並行して4社以上の選考を進めることは現実的に厳しいと思っていましたので、最初の段階で志望するコンサルティングファームの数を絞り込み、面接に向けて準備する時間をある程度絞り込み、日程調整も最小限にしながら実施していました。

その観点でもエージェントの方に、応募するコンサルティングファームの絞り込みに向けた協議や、面接におけるケース面接の対策を共有いただいたのは非常に良かったですし、それがないと転職活動の継続は困難であったと思っています。

ー その他、転職活動を通じてやって良かったことはありますか?

自分自身のキャリアを見つめなおし、何を将来的に成し遂げたいのか、を改めて考える機会となったことが転職活動を実施して良かった点だと感じています。

その時の思いは今でも変わらずに持ち続けてきています。

現在~将来について

ー 今の仕事のやりがいについて教えてください

大きく2つの点でやりがいを感じています。

まず、金融業界に大きなインパクトを与える業務を成し遂げ、より金融業界を良いものとしていきたいと思っており、今のクライアントとのプロジェクトの中ではそれを実現できる可能性を感じ、プロジェクトを推進できている点です。

また、今のコンサルティングファームの中では独自のポジションを確立できつつあるので、会社をドライブさせる存在になれる点です。

ー 他業界からコンサルへの転職で大変だったについて教えてください

スケジュールへの意識、そしてタスクに対する目的意識の違いにギャップを感じ苦労しました。

前職では、自分なりにスケジュールへの意識や目的意識を強くもって業務を推進していた”つもり”になっていましたが、正直、意識の違いが歴然で、最初にアサインされたプロジェクトでは、何のためにこのタスクを実施するのか、なぜこのタスクをやらなければならないのか、この点が明確に意識できてなかったことから、当時のプロジェクトマネージャーに何度も何度もダメ出しをされました。

幸いなことにすぐにキャッチアップすることができ、よりクライアントからの評価も上がり、さまざまな場面がポジティブなものに変わっていきました。

さらに、今プロジェクトのマネジメントを行う立場になって、あの時の自分を踏まえながらメンバーをマネジメントすることができています。

ー あえて転職後の不満や課題を挙げるとどのようなことがありますか?

外から見ていたよりも、意外に定量的な評価の割合が低く、評価が曖昧な部分が多いなという印象です。

今所属するコンサルティングファームは、他社と同様で各タイトルに応じて、売上(新規受注や稼働売上)や稼働率をKPIとして各年度で目標設定を行なっているのですが、実際に年度の評価会議などでは、定性的な内部でのコミュニケーションやインターナルの業務(研修運営やマーケティングなど)で、”目立つ仕事を実施すること”が評価につながりやすいという状況を何度も目にしてきており、KPIをもっと重視すべきではと思う機会もありました。

前職と比べ、より定量的な比率は大きくなってはいるものの、正直想定よりは定性的な評価比率が大きいと感じています。

特にマネージャーレイヤー以上はもっと売上で評価されるべきと思いながらも不満を感じていても仕方ないので、自分にできるものをしっかり積み上げようと考え、自身の得意領域であるクライアントコミュニケーションやデリバリーの質を追求し、プロジェクトを推進・拡大(当初1名のプロジェクトを15名超のプロジェクトに拡大)することで、しっかりと評価いただく環境を自分で作っていくことができました。

最後に

一 これからコンサル業界への転職にチャレンジする方に一言お願いします

コンサルティングファームへの転職活動においては、なぜ転職をするのか、転職後に何を成し遂げたいのか、それはコンサルティングファームでなければならないのか、という点はクリアにして選考に臨んでほしいなと思っています。

おそらくどこのコンサルティングファームの面接でも問われるポイントだと思いますし、自分自身が面接官となる場合、そこを明確に答えられるかは非常に興味深く見ている部分でもあります。

そこをクリアに答えられる方がいらっしゃれば面接官として非常に好印象を持って接することができますので、是非そこを大事にしてもらいたいです。

もちろん悩まれながら転職活動を進められる場合もあると思いますので、転職活動を進める中で明確化していただくことができれば幸いです。

また、コンサルティングファームは激務である、といった印象で二の足を踏んでいる方がいらっしゃるかもしれませんが、今のコンサルティングファームは以前に比べワークライフバランスも保ちつつ働くことができます。

ですので、少しでもチャレンジする気持ちがあるのであれば、不安に思わずに、是非業界に飛び込んでもらいたいと思っています。

コンサルへの転職を成功させるためには

コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。

また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。

そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。

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コンキャリ運営会社「Flow Group」について
この度は弊社記事をお読み頂き誠にありがとうございます。 弊社「株式会社Flow Group」は
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コンサルキャリアは株式会社Flow Groupが運営しています。当社は厚生労働省から有料職業紹介事業の認可を取得し、求職者の転職支援と企業の採用支援を行っています。

会社名 株式会社Flow Group
会社HP https://consul-career.com/corp/
所在地 東京都新宿区市谷田町3丁目8 市ヶ谷科学技術イノベーションセンタービル 2F 
法人番号 5011001129632
厚生労働省 有料職業紹介事業認可番号 13ーユー315272
適格請求書事業者登録番号 T5011001129632

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