プロフィール
D.T(31)
経歴と転職理由
ー これまでの経歴となぜコンサルタント業界へ転職しようと思ったかを教えてください。
大学院を修了後、自然科学系のベンチャー企業へSEとして新卒入社しました。
今思うととてもブラック企業で低賃金ハードワークを強いられ、最終的には倒産までしてしまいました。この倒産後にBig4監査法人のデータ分析コンサル部門へ転職しました。
ここで徹底的に実践を通して社会人に必要なビジネススキルや仕事の質と量とスピード感を身に付けました。その後、監査法人ではなくコンサルファームで正式にビジネスコンサルとして働くため、同業他社のBig4コンサルファームへ転職しました。
コンサルファームへ転職したのは、新卒で入社した会社の倒産を通じて、手に職をつけて仮に会社に放り出されても自分の腕で食べていけるようにしたいと考えたからです。
転職活動について
スケジュール・進め方
ー 実際に転職活動をはじめる際にどのようなタイムラインで、どのように進めたかを教えてください。
転職するにあたり、まずはコンサルファームでシニアマネージャーをやられている知人に相談しました。
シニアマネージャーの知人からのインプットは自社についての情報や業界全体感を把握するのには非常に有用でしたが、他社と比較するための情報が中々得づらいという状況がありました。
そのため、ある程度全体感を把握した上で転職エージェントに相談しました。そこで複数社の求人の紹介とそれぞれの特徴のインプットをもらい、実際に選考を進めました。
当時は地方に常駐しており、面接日程調整に少し時間が掛かってしまったこともあり、実際に選考をはじめて2-3ヶ月ほどで転職活動を終えました。
ー なぜ転職エージェントを利用しようと思ったのですか?
前述の通り、知人経由での情報は所属している会社やあくまで業界全体感の情報と限られていました。
そこで転職エージェントに登録することで、自分の知らないコンサルファームやより良い条件の会社を紹介してもらえると思ったからです。また職務経歴書や志望動機書の添削も期待して登録しました。
ー エージェントを使ったことで良かった点はありますか?
自分が知らなかった国内コンサルファームを知ることができた点は非常に良かったです。
最終的にはBig4系総合ファームに転職しましたが、国内コンサルファームへいきかけるくらい良いファーム(面接官の人柄、年収条件など)を紹介してもらえました。
ファーム選び
ー 受けるファームはどのような基準で決めたか教えてください
監査法人時代はクライアント先に常駐して社員代替+αのバリューを出すという働き方をしており、その働き方に魅力を感じていました。
一部ファームではそうした働き方が評価されないと聞いていたので、しっかり評価されるファームであることが基準でした。
ー その中で実際に入社されたファームをどのようなどのような基準で決めたか教えてください
最終的には、面接で会った一緒に働く人とパートナーの「人柄」と「オファー金額」が決め手でした。
当初志望度が高かった国内コンサルファームは人事部長の方と最終面接のパートナーの方の印象が悪く辞退しました。コンサルファームでは面接官と一緒に働く可能性が高いので、「人柄」は非常に重要だと思っています。
転職活動を通じてやって良かったこと
ー 転職活動を通じて大変だったことについて教えてください
当時は地方に常駐しており、対面で面接を受ける調整をするのがとても大変でした。
ー そのハードルをどのように乗り越えたのですか?
上手く休みを利用して対面面接ができるようにスケジュールを調整したり、状況によってオンライン面接をお願いしたりすることでうまく乗り越えました。
ー その他、転職活動を通じてやって良かったことはありますか?
転職エージェントを通じて様々なコンサルファームの紹介を受けたことや、実際に複数社にエントリーしたことです。
その結果として自分自身の市場価値を知ることができました。
リファラル採用や、エントリー先を絞った転職活動ではどうしても市場価値を測れず、場合によっては自身の市場価値よりも低い年収での転職になる可能性もあります。
その点、転職エージェントを活用したため、結果的に年収も1.5倍くらいにUpできました。
現在~将来について
ー 今の仕事のやりがいについて教えてください
今の仕事では「クライアントから感謝された瞬間」と「知的好奇心を満たせた瞬間」に大きなやりがいを感じています。
コンサルファームへの期待値は高く、それを超えるの難易度は高いですが、期待値を超えた際や感謝された際にはとてもやりがいを得られる仕事です。
また色んな業界を知ることができ、知的好奇心を満たせるのもコンサルの良い点だと思います。
ー 他業界からコンサル業界への転職で大変だったについて教えてください
コンサルファームの独特の用語が最初は分からず、何を言っているのか理解できず苦しみました。
また、これまで上司はすぐに話せる存在だったのですが、転職後は多忙なパートナーを捕まえてレビューの時間を確保するのも大変でした。
ー あえて転職後の不満や課題を挙げるとどのようなことがありますか?
結局のところコンサルファームであればPJT次第ですが、激務になることを100%回避することができません。
かつ常にハイプレッシャーであるため、心身ともに負荷が高いというのは転職前にはちゃんと理解できていませんでした。
最後に
一 これからコンサル業界への転職にチャレンジする方に一言お願いします
新卒では困難ですが、中途でコンサルファームにいき経験を積むのはとてもお勧めです。
私自身、コンサルファームで頑張った経験を買われて、事業会社へ転職することができました。
コンサルファームでは求められる水準が高く、パワーポイント、成果物への品質こだわりがとても厳しいです。
さらには周りもが学歴から経歴が一流な方ばかりで、仕事が早い、品質が高い、ハードワークできる化け物ばかりでした。
私は当時コンサルファームで出会った方全ての方を尊敬しており、今でも交流があります。皆さん転職している人が多いですが、一流企業に点在しているため、食事などで定期的に集まった際にはいろいろな情報が聞けるためとても勉強になります。
この様な今でもつながりがあり、かつ刺激がもらえる人たちとの出会いは一生の宝ものだと実感しています。
また、業務面ではとてもやりがいのある仕事だと思います。外に向いたクライアントワークのため、PJで様々な業界の様々な役職の人とで出会うため色んな価値観の方を経験できます。各業界の知識キャッチアップは大変ですが、自分のものにできれば一生の財産です。
私個人の経験としては、コンサルファーム時代にPJで一緒に頑張ったお客さんから先日個別に連絡をいただき、「おかげ様でPJが完遂できその後上手く組織が回っています、ありがとうございました」と社交辞令ではなく、個別に転職した後でも連絡がいただけた際には、仕事頑張ってよかった、お客さんに感謝される喜び、やりがいが実感できました。
是非とも機会があるならコンサル業界へチャレンジして大変さの中にも、一生の出会いやスキルなど様々にエンジョイしていただければと思います。