大西俊彦氏。IBMやアビームコンサルティングにて人事コンサルティングに従事した後に、人事コンサル特化の案件紹介サービス「案件サーチ」などを手掛ける株式会社ヒューマン・コネクトを創業。「案件サーチ」は人事コンサル特化の案件紹介サービスとして業界内でも独自のポジションを築く。
昨今のフリーコンサル市場の拡大を牽引しているのが、フリーコンサル向け案件マッチングサービスの存在である。今回は数あるマッチングサービスの中でも人事コンサル特化のマッチングサービスとして独自のポジションを築く「案件サーチ」を運営する株式会社ヒューマン・コネクトの代表取締役・大西氏にサービスの特徴・強みについてお聞きした。
人事コンサル経験者による特化サービス
ー 案件サーチの強みについて教えて下さい。
案件サーチには「人事コンサル」特化という特徴があり、3つの強みがあります。1つ目が「豊富な人事コンサル案件」、2つ目が「直請け限定の良質な案件」、3つ目が「適正な報酬・マッチング」です。
まず1つ目の「豊富な人事コンサル案件」という点ですが、一言に人事コンサル案件と言ってもテーマやクライアント規模で分けると多種多様に存在します。
テーマで言えば「IT導入(人事給与システム導入・タレントマネジメント導入など)」「制度改革(人事制度、役員報酬制度など)」や「業務改革(各拠点の人事業務改善など)」と言った形で多岐に渡り、またクライアントが大企業か中小企業かでも案件の性質は大きく変わってきます。
案件サーチではこうした多種多様の人事コンサル案件を幅広く取り扱っているという特徴があります。
また2つ目の「直請け限定の良質な案件」ですが、コンサル市場では中堅や中小ファーム、フリーランスであれば商流に複数の企業が関与し、結果的に4次請け、5次請けになるということも珍しくありません。
そうした中で案件サーチでは「事業会社」、「外資系・国内⼤手コンサルティング会社、⼤手SIerなど」のお客様から直接ご依頼頂いた案件に限定しております。
最後に「適正な報酬・マッチング」については、我々が人事コンサルタントとしてのバックグラウンドを有しているため、案件の特性・人材の経験/スキルセットを見極めた上で適正な報酬をご提案するとともに、高い精度のマッチングが可能になります。
例えば、人事制度でも従業員向けと役員向けでは求められる経験が異なりますが、そうした点は実際に自分たちに人事コンサル経験がないとなかなか理解できず、ミスマッチが起きてしまう要因になります。
ー これらの強みを実現できている要因はどういった点になりますでしょうか?
弊社社員全員が人事コンサル経験者ということが大きな要因だと思います。私自身も含めて大手コンサルティングファーム時代に築いた関係から人事案件をご依頼いただくことも多いです。
ご依頼頂いた案件において、人事コンサル経験を活かして高いマッチング精度を実現できるため、クライアント・フリーコンサルタントの双方から信頼を得ることができています。
信頼が機会を生むような循環が生まれ、例えば取引先である大手コンサルファームが手掛けた大規模システム導入案件において、クライアント直契約で運用フェーズをまるっとお任せいただくということもあります。
高いマッチング精度の実現には"経験"が重要
ー 人事コンサル特化という珍しいサービスですが、特化している背景があれば教えてください。
高いマッチング精度を実現するためには、自分たちに経験が必要だということをこれまでの経験から学んだということが大きな理由です。
過去には異なる分野の案件マッチングも行っていましたが、どうしてもミスマッチが起きてしまうということがありました。例えば会計系の案件において人が欲しいという依頼がありましたが、自分たちの専門分野ではないと案件内容・人材スキル要件を正しく・深く把握することができませんでした。
とくに人材に関しては職務経歴書のみで判断せざるを得ず、面談を行っても深堀り質問ができないので、数をこなしていくとどこかでミスマッチが起きてしまいます。そこから自分たちの専門分野である人事領域に特化しようと考えました。
ー 一方で人事以外のIT分野はクライアントからの引き合いも強いと思いますが現状は手掛けていないのでしょうか?
仰るとおり、人事以外のIT分野における案件や人材は、多くのお会社様からマッチングのご要望を頂いております。そのような背景から弊社が貢献できるサービスとは何かを追求し、弊社が商流に介在しない、ITエンジニアとIT案件を直接つなぐ、マッチングプラットフォームサービスを提供しております。
幅広いテーマで高単価の案件も多数
ー 具体的に案件の特徴を教えて下さい。
案件テーマでいうと「人事系ERP案件」が44%、「タレマネ案件」が15%、「人事制度・業務設計案件」が15%、「人事系PMO案件」が13%、その他15%という割合になっています。
期間としては「6ヶ月~1年」が42%、「1年以上」が29%、「3~6ヶ月」が18%、「3ヶ月未満」が11%と比較的に案件期間が長いという特徴があります。
案件単価としては「100~120万円」が43%、「120~150万円」が28%、「150~180万円」が17%、「100万円未満」が7%、「180万円以上」が5%と、100万円以上の案件をベースとしつつ、高単価で難易度の高い案件も取り揃えています。
豊富な人事コンサル経験がある人材が登録
ー 案件サーチを通じてどのような方がご活躍されているしょうか?
大きく、人事コンサル(大手総合ファームや外資系人事コンサルファーム)出身者、Sier(人事系のシステム導入)出身者、事業会社の人事部門出身者、に分かれています。
割合としては人事コンサル出身者が6割、Sier出身者が2割、事業会社の人事部門出身者が2割という形になっています。事業会社の人事部門出身者の場合は、大手企業ではなく中小企業のクライアントに対して顧問型の支援をされている方が多いです。
▼活躍事例
ー 経験年数などの特徴はありますでしょうか?
人事領域のコンサルで言うと、基本的に10年程度の経験年数を持っている人がメインとなっています。コンサルティングファームの役職で言うとシニアコンサル以上がメインとなります。
20代の方もおりますが、領域としても豊富な経験を求められることが多いことから、ある程度の経験・能力が必要となっています。
最後に
ー 最後に独立を検討されている人に一言お願いします。
案件サーチでは、直請け限定の良質で豊富な人事IT案件・人事業務改革案件・人事制度案件を取り扱っております。豊富な人事コンサル経験があり、自分の腕で勝負したいという人はぜひ登録をお願いします。
>公式HP:https://anken-search.jp/