アサインされないコンサルはどうすべき?アベイラブル期間にやるべきこととは

コンサルティングファームでは、次のプロジェクトにアサインされるまで一定の期間が空く「アベイラブル期間」というのが存在する。

このアサインされない期間をどう過ごすかというのコンサルタントにとっては重要な検討事項である。

本記事では、アベイラブル期間にやるべきことから、アサインされないコンサルタントがやるべきことについて徹底解説していく。

横山 諒平
監修者

横山 諒平

Flow Group代表取締役/コンサルタント

株式会社Flow Group代表取締役。慶應義塾大学経済学部卒業。
大学卒業後はデロイト トーマツ コンサルティング合同会社に入社し、製造業のクライアントを中心に中期経営戦略の策定やM&A実行支援、新規事業立案・立ち上げ支援に従事。
その後、株式会社リクルートライフスタイル(現株式会社リクルート)における事業戦略・予算策定、事業開発に従事。フリーコンサルとして独立後、2019年8月株式会社Flow Groupを創業。

コンサルマン
執筆者

コンサルマン

コンサルキャリア編集部。コンサルキャリアおよびコンサルマンは株式会社Flow Groupが運営しています。Twitterフォロワー1.7万人

アベイラブル期間を成長のために活用したり、あるいはアサインされない状況を脱するために仕事を通じて成長したい方は以下の記事も合わせてご覧頂きたい

>>コンサルの仕事を通じて成長する方法

本記事でわかること
  • コンサルがアサインされない原因と対策
  • アサインされないアベイラブル期間でやるべきこと

コンサルにおけるアベイラブルとは

コンサルにおけるアベイラブルとは、次のプロジェクトまで一定の期間が空いていることを指す。

アベイラブルについては、大きく2つの期間としてとらえられている。

  • 現プロジェクトの終了日と次プロジェクトの開始日との調整期間
  • ハードワークが求められる中で次のプロジェクトに向けての休息期間
  • パフォーマンスが低く誰もアサインしてくれない放置期間

    調整期間

    1点目の調整期間の場合は、次プロジェクトの開始日に大きく依存しており、アベイラブル期間は1日~最大1か月程度にもなる可能性がある。

    調整期間として1か月程度であれば提案作業などの業務で稼働を埋めることができる一方、それ以上アベイラブル期間が発生してしまう場合は、別のプロジェクトへアサインされてしまう可能性が高い。

    休息期間

    2点目の休息期間として多くの場合は3日~2週間程度だが、稀に長期休暇とくっつけることで1か月程度のアベイラブル期間を作り出す人も存在する。

    放置期間

    「調整期間」「休息期間」には該当しないが、次プロジェクトをたらい回しにされた結果、本人の意思とは関係なくアベイラブル期間が発生するという場合も存在する。

    それが放置期間で、仕事でのパフォーマンスが低かったことが原因で、酷い時は1か月以上もアサインされないという期間が発生する。

    もちろんその間は全く仕事をせずに給与は振り込まれるため、ラッキーと捉える方もいなくはないが、キャリア上は何ら経験を積むことなく時間だけが経過してしまうため、非常に大きなダメージになる。

    コンサルがアサインされない原因

    コンサルがアサインされない原因として、大きく以下の3つが考えられる。

    • パフォーマンスが低い
    • 評判が悪い
    • スキルセットと案件ニーズがマッチしない

      1. パフォーマンスが低い

      まずは1つ目のコンサルがアサインされない原因は「パフォーマンスが低い」ことである。

      コンサルファームは採用ハードルが他業界よりも高く、実態はどうであれ「UP or OUT」の思想があるため、必然的に競争のレベルが高くなる。

      そうした環境の中で努力を怠れば、当然相対的なパフォーマンスが低くなり、それが著しく低い場合はアサインされないという事態が起こる。

      また、いくら努力をしてもコンサルティングでは合う/合わない、得意/不得意というのが分かれてしまう。

      残念ながら合わない/不得意という人は、どうしても相対的なパフォーマンスが低くなってしまい、同様に著しく低い場合はアサインされないということが起こってしまう。

      2. 評判が悪い

      2つ目のコンサルがアサインされない原因は「評判が悪い」ことである。

      仮にアウトプットの質自体は良くても、評判が悪いという人が一定数存在する。

      「マネージャーと人間的に合わなかった」「プロジェクトテーマと自身の適正が合わなかった」などの理由で、実際の能力よりも低い評判が出回り、結果として引受先が敬遠してしまうのだ。

      また、いくら立場に関係なく自分の意見を主張することが求められるコンサル業界でも、様々な"大人の事情"が存在しておりそのような空気感を感じ取れない人は評判が悪く、同様に引受先から敬遠される傾向がある。

      3. スキルセットと案件ニーズがマッチしない

      3つ目のコンサルアサインされない原因は「スキルセットと案件ニーズがマッチしない」ことである。

      これはタイミングの問題が大きく、時間が解決してくれる問題ではあるが、現在メンバーを必要している案件が求めるニーズと、自身が持つ経験やスキル、ポジションなどが一致しないケースである。

      例えば、グローバル案件でビジネス英語ができる人を求めている案件があり、自身がビジネス英語ができないとなると、当然マッチングが成立しないことになる。

      コンサルがアサインされない場合の対策

      コンサルがアサインされない場合について、原因別に対策をご紹介する。

      また、「総合コンサルファームの歩き方」というnoteはコンサルファームでのアサインの勝ち取り方についてリアルに書かれているため、アサインに悩むすべてのコンサルタントにぜひご一読することをおすすめしたい。

      「総合コンサルファーム」というタイトルではあるが、戦略・総合問わず活用できる内容となっている。

      1. 「パフォーマンスが低い」場合

      根本の原因が「努力不足」か「適性がない」かで大きく対策が変わってくる。

      もし「努力不足」が根本的な原因の場合は、課題を明確にしてトレーニングを積むことが対策となる。

      現在は、トレーニング環境も非常に整っており、各種メディアやグロービス学び放題などのサービスでの知識収集や、有料noteやyoutubeでのスキル習得の指南など、少し調べれば課題にマッチする方法はいくらでも出てくる。

      一方、「適性がない」ことが根本的な原因の場合は、早期に見切りをつけ他業界に転職することをおすすめする。

      人には向き不向きがあり、特に厳しいコンサル業界で不向きの人が頑張り続けることほど不幸なことはない。

      実際、適性がない中で無理して頑張った結果、精神的に大きなダメージを負ってしまった人は多数存在する。

      2. 「評判が悪い」場合

      悪い評判を消していくには、実際のプロジェクトのパフォーマンスで証明していくしかなく、そもそものアサインが必要になる。

      そのため、まずは社内営業によって自分のアサイン先を確保するというアクションが必要になる。

      しかしながら、一度評判を悪くしてから社内営業でアサイン先を確保するハードルは高く、やはり他ファームへの転職が有力な選択肢になる。

      また、事前策としては「悪い評判が流れた時に訂正してくれるスポンサーを見つけておく」、「上位者とできるだけぶつからない」ということを意識してみて欲しい。

      特に、健全な議論はアウトプットの質を高めるが、一線を越えた意見のぶつけ合いはアウトプットの質を下げるどころか、自身のアサインにも響いてきてしまう。

      3. 「スキルセットと案件ニーズがマッチしない」

      需要過多の案件にあったスキルセットを持っていれば良いが、そうでない場合は継続的にアサインされない状況が生まれてしまう可能性がある。

      なぜなら少ない需要(案件)を、似たスキルセットを持つコンサルタントで取り合うことになるからだ。

      そのため、継続的に自身のスキルセットの幅を広げていく努力が必要になる。

      コンサルがアベイラブル期間にやるべきこと・過ごし方

      もちろんアベイラブルの期間の過ごし方としてしっかりと休息を取って英気を養うということも非常に重要である。

      一方で、アベイラブル期間を"ただ楽しい"だけの期間にしてしまうのは非常に勿体ない。

      そこで、その時の状況に合わせて取捨選択できるよう、以下の7つについてご紹介する。

      1. キャリア戦略の見直し
      2. プロジェクトの振り返り
      3. 次プロジェクトへのアサイン活動
      4. 次プロジェクトの予習
      5. 副業

        1. キャリア戦略の見直し

        コンサルティングは多忙な仕事であるため、プロジェクト期間中にキャリア戦略をしっかり考えるというのはなかなか難しい。

        そのため、アベイラブル期間を活用してキャリア戦略を見直すことは非常に有用である。

        扱うテーマが多岐に渡り専門性が身につきにくいコンサルにとって、キャリア戦略というのは非常に重要であり、なんとなくで流れに身を任せていては数年後に何の武器もない使えないコンサルタントになってしまうリスクが存在する。

        総合コンサルファームの歩き方」というnoteはコンサルタントのキャリア戦略の作り方から、ファームの過ごし方までをリアルに書かれているため、ハイキャリア.comとしてはぜひご一読することをおすすめしたい。

        「総合コンサルファーム」というタイトルではあるが、戦略・総合問わず活用できる内容となっている。

        2. プロジェクトの振り返り

        筆者の周囲にいる優秀なコンサルタントたちが共通して行っているのが「プロジェクトの振り返り」である。

        プロジェクトにおける学びを言語化し、自分の中でストックしていくことでコンサルタントとしてレベルアップしていくことができる。

        プロジェクト期間中も日々振り返りを行う必要があるが、とは言え日々多忙を極めるコンサルタントにとって、プロジェクト期間中に振り返りを行うことは決して容易ではない。

        また、頭がすっきりしているアベイラブル期間だからこそ冷静な振り返りができるっといった点もある。

        次プロジェクトに参画する前に、しっかり「プロジェクトの振り返り」を行い、次プロジェクトを学びを活かす場として活用頂きたい。

        3. 次プロジェクトへのアサイン活動

        昨今各コンサルファームともに人手不足のため、待っていても何かしらのプロジェクトにアサインはされる可能性は高い。

        ただし、「1. キャリア戦略の見直し」にも繋がるが、ただ会社から指定されるプロジェクトを経験するだけでは、数年後に何の武器もない使えないコンサルタントになってしまうリスクが存在する。

        そのため、アベイラブルのタイミングでプロジェクトが決まっていなければ、ぜひとも自らキャリア戦略に沿ったプロジェクトへのアサイン活動を行うことをおすすめしたい。

        アサイン活動についても前述の「総合コンサルファームの歩き方」というnoteにリアルな実体験やそれに基づく方法が書かれているため、ハイキャリア.comとしてはぜひご一読することをおすすめしたい。

        「総合コンサルファーム」というタイトルではあるが、戦略・総合問わず活用できる内容となっている。

        4. 次プロジェクトの予習

        「次プロジェクトの予習」も「プロジェクトの振り返り」と並んでアベイラブル期間における重要事項である。

        プロジェクトが始まってしまうと、ゆっくり腰を据えて業界本やテーマに関連する本やレポートを読む時間を取ることはできない。

        キックオフの日に良いスタートを切るためにも、アベイラブル期間でどれだけ「次プロジェクトの予習」ができるかという点が重要になってくる。

        5. 副業

        最後にアベイラブル期間が比較的長く、かつ余力がある人におすすめしたいのが「副業」である。

        「副業」については認めていないファームも多いが、例えば筆者の知り合いには短期間だけ無給で知り合いのベンチャーを手伝うといった人が多数存在する。

        たとえ無給でも、ベンチャーで働く経験というのはコンサルタントとして非常に貴重な経験になる。

        また、もし「副業」が認められているファームに所属する方であれば、案件を紹介してくれるフリーコンサルエージェントに登録して、短期間だけフリーコンサルとして活動するなどの方法がある。

        >>おすすめのフリーランス向け案件紹介・マッチングエージェント

        ▼実際に筆者が経験した副業例①

        内容:インタビュー設計~インタビュー示唆だし
        時間:平日夜、休日
        報酬:時給5000円

        ▼実際に筆者が経験した副業例②

        内容:役員向け報告資料作成
        時間:土日2-3時間で、ミーティングは週1回で早朝や業務後
        報酬:時給8000円

        ▼実際に筆者が経験した副業例③

        内容:中小ファームのプロジェクト全般支援(リサーチから資料作成まで)
        時間:平日朝・夜、土曜日(ミーティング含む)
        報酬:時給1万円

        コンサルでアサインされずに流され続けた人の末路

        最後に、筆者の知人がアサインされずに流され続けた結果、どうなったかについてご紹介する。

        筆者の知人は、日系メーカーから中途でコンサルティングファームに転職した。

        しかし、中々パフォーマンスを発揮できず、徐々にプロジェクトとプロジェクトの間の期間が長くなり、酷い時は1か月以上もアサインされないという期間が続いていた。

        自分の実力不足も感じていたため、自ら積極的に行動することもできず流され続け、次第にアサインされるプロジェクトも「クライアントと机を並べて業務仕分けとマニュアル作成」といった望まないテーマのものになっていった。

        結局その知人は2年弱ファームに在籍していたものの、非常に密度の薄い期間になってしまったようだ。

        その知人は現状の市場環境から、日系メーカーに再就職できたものの、市場環境によってはスキルも経験も得られず、かつ転職もできないという状況になってもおかしくなかった。

        彼からは「社内に働きかけるでも、転職するでも、もっと早く行動すべきだった」と後悔の声が聞こえた。

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