「コンサルやめとけ」は本当か?実態を踏まえて「中の人」が徹底解説

今大人気のコンサル業界だが、中には「コンサルやめとけ」と主張する人も多い。本記事では、コンサルファームから大手事業会社、ベンチャーまで経験したコンサルキャリア運営メンバーの実体験から、仕事のリアルを踏まえて「コンサルやめとけ」の実態について徹底解説する。

コンサル転職を検討している人は、コンサル職に特化したエージェントであるアクシスコンサルティングに登録すべきである。詳細については以下の記事をご覧いただきたい。

「コンサルやめとけ」と言われる3つの観点

実際、「コンサルやめとけ」という人は多く、この記事を読んでいる方も聞いたことが多いだろう。「コンサルやめとけ」という人の理由を整理していくと、大きく以下の3つの観点がある。

  1. コンサルという仕事のイメージに誤解が多いからやめとけ
  2. そもそもコンサルに魅力がないからやめとけ
  3. コンサルの魅力には裏があるからやめとけ

①はコンサルという仕事が過度に脚色されて世の中に理解されており、それが事実とは異なるからやめとけという主張である。

②はコンサルキャリアそのものを否定するもので、「コンサルファームに入社しても対して成長もできないし、転職市場でも価値低いよ」という主張である。

一方、③はコンサルキャリアに魅力はあるとしつつも、「それを得るための代償が大き過ぎる」という主張である。

以下ではそれぞれについて詳しく解説していく。

1. コンサルという仕事のイメージに誤解が多いからやめとけ

コンサルの仕事というと、年齢も経験も関係なく「地頭」の良いキレキレの若者が存在感を発揮して若くして経営に関与できる、あるいは経営者に提言できるというイメージを持っている人も多いだろう。

しかし、全くもってそんな実態は存在しないと断言できる。

たしかにコンサルの仕事では「地頭」の良さは大きな武器になるし、新卒で事業運営経験のない若者がコンサルファームに入社することが一般的になり、社内的な評価を積み上げて若くしてマネージャーやパートナーになる人も決して少なくない。

しかし、コンサルという仕事の実態は以下であり、こうした実態を把握できていない志望者が多いがゆえに「やめとけ」と言われることが多いのだ。

「経験」という価値がとてつもなく大きい

新卒でコンサルファームに入社した人や、事業会社で数年の経験しかない人は「コンサルティング業に大切なことは『経験』ではなく『ファクト』である」と教え込まれる。

実際、ファクトベースのコンサルティングで多くのクライアントに価値を提供しているという事実はあるものの、だからと言って経験が不要ということにはならない。

新卒でコンサルファームに入社した筆者も、「経営や事業運営の経験がない自分が、本当に価値ある提言をできるのだろうか」といった、多くの人が感じるであろうジレンマと何度も戦った。

マッキンゼーを経て、コンサルファームであるフィールドマネジメントを創業した並木氏も、著書にて以下のように語っている。

やはりファクトに基づいた分析よりも、50年の経験からの、時には勘と思えるコメントの方が重視されがちでした

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「年齢」が持つ意味も大きい

コンサルファーム内では年齢など関係なくても、多くのクライアントは年功序列の文化である。そうした中で「若くして経営者に提言できる」という思い込みは危険であり、時には「出しゃばるな」といった無言の圧力もある。

前述の並木氏の著書でも以下のように書かれている。

欧米だと、ハーバードやオックスフォードを卒業したばかりの若者が切れ味鮮やかな分析をして、現役経営者を唸らせるなんてシーンが多々あるようです。
マッキンゼーでも多くの海外パートナーたちからそのような話を聞きました。
しかし、日本はなんと言っても年功序列の国。
大企業の社長の前で、23歳の若者がプレゼンするなんて機会は、欧米と比べてそもそも少なかったと思いますし、その場にいても役割は資料の配布とメモ取りだったりで、発言できることはレアでした。
仮にそのとき神がかったコメントを残したとしても、クライアント側、コンサルチーム側の両方に、若者は黙っていろという空気が漂うこともあります。

『ズラシ戦略 今の強みを別のマーケットに生かす新しいビジネスの新しいつくりかた』

クライアントもやはり人間であり、若者とシニアとでは同じ提言でも聞こえ方が全く変わってくる。

そうした心情まで考慮できれば、「若くして経営者に提言できる」というのが多くのケースでは当てはまらないことが分かるだろう。

2. そもそもコンサルに魅力がないからやめとけ

「コンサルやめとけ」と主張する人がコンサルキャリアそのものを否定する材料として、よく挙がるの以下の4点である。

  • 成長環境でなくなってきている
  • イメージしている仕事ができない
  • コスパが悪い
  • 希少価値が低下している

成長環境でなくなってきている

現在コンサル業界は大きく変わろうとしている。

少数精鋭であったことは過去の話で、採用規模を急拡大しているだけでなく、コンサル業界の象徴であったハードワークについても是正していく動きもある。

その結果、コンサルという成長環境を成り立たせていた「超優秀人材に囲まれながらハードワーク」するという土壌がなくなりつつあるという主張である。

イメージしている仕事ができない

コンサル志望者の中には、コンサルの仕事は「経営者に対して戦略など経営に関わる提言を行うこと」だとイメージしている人は多い。

しかし、そのような仕事がメインであったのは遥か前の話で、今は戦略ファームとカテゴライズされるファームでさえも、現場に張り付いて実行支援を行うプロジェクトも多い。

そうした背景から「今のコンサルじゃその仕事ほとんどできないからやめとけ」と言われているのだ。

コスパが悪い

コンサルの志望動機の1つとして「年収の高さ」がよく挙がる。実際コンサルの年収が高いことは間違いではないが、時間あたり年収に直すとコスパは悪いと言わざるを得ない。

近年は大手企業でも副業解禁がトレンドとなっていることから、ホワイト企業で副業した方がトータルの年収が上になる場合もある。こうした観点を踏まえて「年収目的のコンサルはやめとけ」と言われるのだ。

希少価値が低下している

コンサルを志望する人で、コンサルを通過点としてキャリアを築いていくことを考えている人は多い。それ自体は決して間違いではないが、前述の通りコンサル各社の採用規模拡大を受けて、コンサル人口が増加している。

その結果、コンサル出身者という希少価値が低下しており、想定しているよりも転職に苦戦する可能性があるため、「箔をつけるためのコンサルはやめとけ」という主張である。

3. コンサルの魅力には裏があるからやめとけ

コンサルキャリアに魅力があることは認めながらそれでも「コンサルやめとけ」と主張する人が挙げる材料として、よく挙がるの以下の2点である。

  • 時間を失う
  • 健康を失う

時間を失う

近年は一部コンサルファームで働き方改革が行われているが、それでもコンサルはハードな仕事である。業界素人のコンサルタントがクライアントに価値を提供しようとすると必然的にハードワークにならざるを得ない。

逆に、時間をかけずに価値を提供できるような仕事なのであれば、そこまでの仕事だと言うことであり、その先に成長はないと考えた方が良い。

実際、プロジェクト中は平日にプライベートな時間はほぼなく、土日も分析や資料作りを行ったり、関連書籍やレポートのインプットを行うなどの時間の使い方になる。

その先に成長やクライアントへの価値提供があるわけだが、その分プライベートの時間を失うという覚悟が必要である。

健康を失う

上記にも繋がる話だが、ハードワーク前提のコンサル業ではどうしても健康が犠牲になってしまう。深夜まで仕事をするだけでなく、時には徹夜で仕事をしなければいけない状況にも度々遭遇する。

また、プレッシャーの大きい仕事でもあるため、精神的な健康も犠牲になってしまうこともある。実際、筆者の同僚にはうつになったり、不眠症、慢性的な頭痛や吐き気など心身共に健康を害してしまった人は多数存在する。

「コンサルやめとけ」は本当か?

ここまで「コンサルやめとけ」という人の主張を整理した。筆者の意見としては「コンサルやめとけ」という主張の成否は人によって異なると思っている。

▼「コンサルやめとけ」が当てはまる人

  • なんかかっこいい仕事がしたい
  • コンサルに就職すれば周囲に自慢できる
  • 漠然と成長したい

上記のようなキャリアプランや目標がない「とりあえずコンサル」という人にとっては、「コンサルやめとけ」の主張は正しく、筆者としてもコンサルはおすすめできない。逆にコンサルでやりたいことや身につけたい経験・スキルが明確な人にとっては、魅力的な環境であると胸を張って言える。

コンサルでやりたいことや身につけたい経験・スキルを明確にして市場価値を上げていく方法は「総合コンサルファームの歩き方」というnoteに詳しく解説されているため、ぜひご一読することをおすすめしたい。「総合コンサルファーム」というタイトルではあるが、戦略・総合問わず活用できる内容となっている。

コンサルに転職するための方法

これまで戦略・総合コンサルファームでは、ケース面接偏重だったの選考であった。

しかし、ケース面接の解答手法が流出している昨今いおいて、ビヘイビアー面接の重要度はますます上がってきている。

また、これまで短期離職の多かったコンサルファームも、よりサステイナブルな企業繁栄を志向するようになり、候補者の地頭だけでなくパーソナリティをより深く見るような選考に変わってきている。

一方で、これまでの選考プロセスはケース面接偏重だったがゆえに対策方法などが確立されておらず、ピカピカの経歴×高い思考力を持つ候補者でも志望動機書やビヘイビアー面接でバンバン落とされるという事態も起きている。

そのため、戦略・総合コンサルファームへの転職を本気で目指すのであれば、以下のnoteをおすすめしたい。

「コンサルファームでの面接官経験」などをフル活用して、コンサルファームの面接官の思考をリアルに言語化しながら受かるためのポイントをかなり踏み込んで解説したnoteである。

コンサル転職でおすすめの転職エージェント

コンサル業界は特殊で難易度が高い選考を行うことで有名である。筆記、ケース面接ともに徹底した対策をしなければ受かる確率は非常に低いと言っても過言ではない。対策においては筆記・面接ともにコンサル転職に強みを持つエージェントであれば知見が蓄積している。

そのため、コンサル転職を目指すのであれば必ずコンサル転職の支援実績が豊富なエージェントに登録して欲しい。具体的には、コンサル転職に特化したアクシスコンサルティングには絶対に登録すべきである。

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おすすめ度:★★★★★

アクシスコンサルティングはコンサル特化エージェントであるがゆえに転職情報が豊富であり、かつ支援が非常に手厚い。ここまでの支援実績がありながらコンサル転職に特化しているエージェントというのはアクシスコンサルティング以外存在しない。コンサル転職を成功したい人には、アクシスコンサルティングを本当におすすめできる。

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Aさん
(戦略コンサル転職者)
とにかく支援が手厚かったです。ケース面接もかなりの回数お願いしましたが、嫌な顔一つせずに対応してくださりました。
また書類面でも細かい点まで確認してもらえてアクシスさんに「受からせてもらった」という感覚です。

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Bさん
(総合コンサル転職者)
業界情報が豊富で「このファームのケース面接ではこうした方がよい」など、個別具体なアドバイスを頂けました。
他に大手エージェントにも登録していましたが、アクシスさんは「ここまで違うのか」というレベルの情報の質と量でした。

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コンサル転職に本気であれば間違いなく上記の記事が役に立つと確信している。様々なエージェント紹介記事があるが、明らかにおすすめできない大手エージェントを取り上げていたり、「おすすめ」と言いながら明らかに実体験があるはずもない10社も紹介していたりと悲惨な状況である。

上記の記事はコンサル転職に本気のあなたの役に立つために、コンサルキャリア運営メンバーや多くの知人の実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントをご紹介している。ぜひあなたの転職活動が成功することを祈っている。

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