エクサウィザーズの年収や生活水準をインタビューから徹底解説

エクサウィザーズは2016年に設立されたメガベンチャーであり、AI領域のコンサルティング～AI開発支援に強みを持つ。

本記事ではエクサウィザーズ社員へのインタビューを踏まえて年収構造・事情など、様々な視点からエクサウィザーズの年収について徹底解説していく。

本記事を作成するにあたっては、実際に現役・元エクサウィザーズ社員複数人にインタビューを行っている。

エクサウィザーズへの転職を目指す上では、おすすめのコンサル転職エージェントも参考にして頂きたい。

エクサウィザーズの役職別年収

エクサウィザーズの役職	年次（目安）	年収（目安）
コンサルタント	1~2年目	540~700万円
シニアコンサルタント	3~5年目	700~800万円
マネージャー	6~8年目	800～1,000万円
シニアマネージャー	実力による	1,000~1,300万円
グループリーダー	実力による	1,300万円~

上記はエクサウィザーズの役職別・年齢別の目安年収である。

役職に紐づく形で年収レンジが定められており、年収レンジの中では評価の積み重ねで変わってくる。

コンサルタント

エクサウィザーズのコンサルタントは、リサーチ、データ解析、インタビュー、クライアント向け資料作成、タスク管理、クライアントへの報告等、幅広く担当する。

また、一定の領域において、自らの力で日常業務レベルの課題に対して解決策の方針策定や実行を行うことで、プロジェクトの推進に貢献できることが求められる。

新入社員、コンサルティングファーム未経験（事業会社経験）の第二新卒の大半はコンサルタントとして入社することとなり年収レンジは540~700万円程度となる。

シニアコンサルタント

エクサウィザーズのシニアコンサルタントは、プロジェクトのアウトプット作成に必要とされる詳細な作業設計、コンサルタントへの仕事の割り振りや指示・レビュー・指導、プロジェクトで導き出すべきメッセージの検討など、幅広い業務を担当する。

また、シニアコンサルタントには3~5年目程で昇格するケースが多い。

コンサルティングファーム経験の第二新卒の大半、20代後半のコンサルティングファーム未経験者(事業会社経験者)は、シニアコンサルタントとして入社することとなり、年収レンジは700~800万円程度となる。

マネージャー

エクサウィザーズのマネージャーは、プロジェクトの責任者として、プロジェクト全体の課題やリスクを管理しつつ、クライアントの役員層や担当パートナーと議論しながら、プロジェクトの進捗・品質管理を担当する。

また、マネージャー以上からは稼働率に加えて、売上、および、社内貢献活動が評価に加わる。

そのため、デリバリーだけでなく、提案活動による案件獲得、更には社内活動としてナレッジの共有、情報交換、社内イベント、若手コンサルの育成等の活動も実施する。

マネージャーには6~8年目程で昇格するケースが多いが、メンバーのマネジメント能力を昇格の際には特に見極められる。

また、30代で事業会社にてマネージャー・管理職を担当していた経験者（コンサルティングファーム未経験者）は、マネージャーとして入社することが多い。

年収レンジは800~1,000万円程度と幅広くなることが特徴的である。

シニアマネージャー

エクサウィザーズのシニアマネージャーは、マネージャーより売上評価の比重が高くなるため、プロジェクトのデリバリーの責任者としての活動よりも、クライアントへの提案活動に比重が高くなる。

そのため、新規プロジェクトの獲得と、担当クライアントとの長期的な関係構築・維持し、規模の大きな案件を獲得することが求められる。

また、クライアントワーク以外にも、社内活動（ナレッジの共有、情報交換、社内イベント、若手コンサルの育成等）のリーダーとしても活動するが、マネージャーよりも、更に、案件獲得と会社経営という視点での活動が重視される。

シニアマネージャーには実力次第で昇格し、年収レンジは1,000~1,300万円程度と幅広くなることが特徴的である。

グループリーダー

エクサウィザーズのグループリーダーは、エクサウィザーズの顔、かつ、売上責任を持った実質的な事業責任者としてクライアントからの案件獲得だけでなく、経営方針の決定等、会社役員としての活動を担当するため、特定の産業・機能の専門家として、グローバルに活躍することが求められる。

また、売上貢献、クライアントの役員との関係構築はもちろんのこと、育成、採用、ガバナンスの統制、多様性の促進等、様々な経営活動が求められる。

グループリーダーに昇格するためには、売上貢献だけでなく、社内で「顔が利く」存在になる必要もあるため、他の部署のグループリーダーからも、ある程度、認知されており、信頼されていることが重視される。

年収レンジは1,300万円～と売上・経営貢献次第で高くなっていく形になっている。

コンサルへの転職を成功させるためには

エクサウィザーズの年収制度

エクサウィザーズでは、半期ごとに各プロジェクトでの成果に関する評価会を実施し、そこでの結果を踏まえて昇給・昇格、および、賞与が決まるという年収制度を導入している。

この特徴は、社員の考え方次第で、「ポジティブな効果」と「ネガティブな影響」が出ていると言える。

成長意欲が高い若手社員などは、もっと頻繁に評価して欲しいと考えている印象でした。一方で、必要に応じて個別でフィードバック等も実施していたので、本人次第で個別でプロジェクトにおけるフィードバックをもらえるという文化もありましたね。

元エクサウィザーズ社員A氏

エクサウィザーズの評価制度

エクサウィザーズの評価制度としては、各プロジェクトでの成果を評価され、年度末にそれらの評価を総合した結果を踏まえて、昇給・昇格の対象者を決める。

具体的な各階級の従業員は、下記の通りの評価ウエイトで査定される。

シニアコンサルタント以下は、稼働率が評価の100%を占め、稼働率のノルマ（85%以上）を達成していることはもちろんのこと、従事したプロジェクトの貢献度合い（定例資料のストーリー構成、クライアントとのディスカッションの様子、成果物の品質等）を評価される。

マネージャー以上は、売上が評価の60~70%であり、稼働率が評価の10%を占め、社内イベントや仕組み作り等の社内貢献が評価の20~30%を占めており、職階が高いほど、売上のノルマ額は高くなる。更には、会社経営の貢献度合い（若手育成、新規顧客の開拓等）も評価される。

ベンチャー企業ですが、評価制度はある程度確立されている印象です。公平性もあり、納得感がある評価をいただいています。

現役エクサウィザーズ社員B氏

エクサウィザーズの残業代

エクサウィザーズではみなし残業代として45時間分を給与に含めており、それを超過した場合は、別途、残業代が支給される制度を取り入れている。

例えば、大手日系の事業会社出身者の人だったら、固定残業代制度に驚く人もいるかもしれません。しかし、弊社は仕事は成果だということを体現しており、その方針に共感しているメンバーばかりなので、文句を言う人はいませんね。

現役エクサウィザーズ社員C氏

エクサウィザーズの賞与

エクサウィザーズでは年俸制を導入しており、賞与が無いということが特徴となっている。

評価を踏まえた賞与額は次年度の年俸に含まれますので、実施的には賞与というものは存在します。ただ、それが他の企業のように6月や12月に支給されなくて、月々の給与として12分割されて支給されるだけですね。

現役エクサウィザーズ社員D氏

コンサルへの転職を成功させるためには

エクサウィザーズーの生活水準

以下ではエクサウィザーズの年収を踏まえたリアルすぎる生活水準を紹介する。

実際のインタビューを踏まえた内容であるため、ぜひ参考にしていただきたい。

コンサルタントの生活水準

エクサウィザーズのコンサルタントの場合、評価にもよるがおおよそ手取りは35万円程度になる。

例えば、一人暮らしの場合の生活水準としては以下のようなイメージである。

項目	収入	支出
手取り	45.0万円
家賃		15.0万円
食費		5.0万円
光熱費		2.0万円
通信費		1.0万円
交際費・趣味娯楽費		7.0万円
医療・保険費		1.0万円
衣服・美容費		3.0万円
交通費		0.5万円
雑費		1.5万円
貯金		9.0万円

手取り35万で一人暮らしであれば都心でも比較的余裕のある生活ができる。一方で、オフィスの近くに住むなど都心部に住もうと思うとなかなか厳しい水準ではある。（オフィス近くに住もうとすると12~15万円程度の家賃となる）

そのため、住まいとしてはオフィスから比較的アクセスが良い、東西線や三田線、千代田線などで15分程度離れたところに住んでいる人が多い。

とは言え、趣味娯楽へある程度自由に使えるお金が多く確保できるため、暮らしに困ることはほとんどないと言える。

食費に関してもそこまで切り詰める必要はなく、6万円程度使うことができる。手取り35万であれば余程豪遊をしない限り、月に7~10万円程度の貯金もできるため、かなり余裕のある暮らしができる。

また、外部発信に対する報償制度、外部イベント/国内外の学会への参加サポート、書籍購入制度等の年収以外の経済支援を実施しており、多くの社員が積極的に活用している。

シニアマネージャーの生活水準

エクサウィザーズのシニアマネージャーだと評価次第では、年収が1,000万円以上になるが、月々の手取りベースにすると約60万円程度となる。

シニアマネージャーでも独身の人もいるが、以下では配偶者・子ども（一人）と家族暮らしの場合の生活水準イメージをご紹介する。

項目	収入	支出
手取り	85.0万円
家賃		30.0万円
食費		10.0万円
光熱費		2.5万円
通信費		2.5万円
養育費		5.0万円
交際費・趣味娯楽費		10.0万円
医療・保険費		2.5万円
衣服・美容費		3.0万円
交通費		2.0万円
雑費		2.0万円
貯金		10.5万円

年収1,000万円で家族3人で暮らす場合は、大きな不自由をすることなく暮らすことはできる。

ただ配偶者＋子供となると、住まいに関しては最低でも2~3DLKは確保したいところであり、東京都内の主要区に暮らす場合は家賃18~20万円ほどになる。

また子供の年齢にもよるが、習い事や塾、私立への進学もある程度は無理なく対応できるため、教育面での心配も大きくはない。ただし、年収1,000万円では決して贅沢な暮らしはできないという点を肝に命じて置く必要がある。

年収1,000万円というとどうしても「高年収」という意識を持ってしまう人もいるが、家族3人暮らしの場合は都心に住むことは難しく（築年数やマンショングレードなど何かしらの妥協は必要）、外食などを頻繁に行くことも難しい。

なお、そういった社員に家庭と仕事を両立してもらうために、会社も介護見舞金、オンライン医療相談、結婚/出産祝い金、ベビーシッター利用補助制度、ご子息の入園入学祝い金といったライフイベントごとに経済的な支援を行う制度を導入していることも事実としてある。

コンサルへの転職を成功させるためには

【現役社員が教える】エクサウィザーズで年収を上げる方法

以下ではエクサウィザーズで年収を上げる方法を「転職時」と「転職後」に分けてご紹介する。

転職時

転職の場合、「本人の希望年収」、「面接での評価」、「本人の専門性」を総合的に考慮して年収が決まる。

年収を上げる方法としては、「面接でのきちんとした受け答えができる」という前提ではあるが、基本的に他ファーム・企業から高い年収でオファーをもらっていることをチラかせながら提示された年収から＋α乗せて「本人の希望年収」を伝えれば十分に年収を上げることは可能である。

なお、エクサウィザーズでは、前職時の年収を考慮した年収オファーを提示することが多いため、前職での年収が高いほど、より高い年収オファーを受け取ることができる可能性が高くなるようだ。

全てではないですが、前職の年収を考慮してもらうことが多いです。年収を下げて転職することは、よほどやりたいことではないとキツいですから。その点を考慮した年収オファーを提示しているのです。

現役エクサウィザーズ社員E氏

転職後

エクサウィザーズへの転職後の年収は役職や評価に大きく依存することになる。

そのため、シニアコンサルタント以下は目の前のプロジェクトで成果を出すこと、マネージャー以上は売上ノルマの達成、社内活動等で成果を出すことが非常に重要になる。

実際、現役エクサウィザーズ社員に話を伺うと以下にようなTipsがあがっていた。

どこの会社も同じだと思いますが、成果を出すことは当たり前として、その上でしっかりと自分自身の成果をアピールすることが大事になると思います。アピールすることも立派なスキルですから。

現役エクサウィザーズ社員B氏

エクサウィザーズ現役社員が教える年収の"リアル"

半期ごとにプロジェクトや社内貢献度合いに関して、昇給・昇格、および、賞与を決めるという特徴を持つエクサウィザーズであるが、現役エクサウィザーズ社員に現状の年収に対してポジティブ・ネガティブに思うことをお聞きした。

リアルな生の声であるためぜひ参考にしていただきたい。

年収に対するポジティブな声

弊社では外国籍の社員もいますが、国籍関係無く、成果を上げた社員に対しては相応の対価を支給したり、昇給・昇格を実施しています。そうしないと優秀な社員が出て行ってしまいますから。

現役エクサウィザーズ社員C氏

弊社では固定残業代制度を導入しており、弊社はいわゆる、「昔ながらの日本企業としての働き方」から脱却していますので、多くの社員は残業代が無いことに対して共感しています。結果的に効率的に働く社員が多いですね。

現役エクサウィザーズ社員D氏

年収に対するネガティブ声

大手のコンサルティングファームと比べると年収水準が劣るという評判があるようです。しかし、弊社はまだベンチャー企業ですから、今後は会社の成長とともに、年収水準も上がっていくと思いますね。

現役エクサウィザーズ社員E氏

年収が低いという意見を聞いたことがありますが、年収以外にも、外部発信に対する報償制度、書籍購入制度、結婚/出産祝い金、ベビーシッター利用補助制度といった形で経済的な支援制度が整っており、それを喜んでいる社員が多いことも事実です。福利厚生の充実さが決め手となり、転職した人も多いのではないでしょうか。

現役エクサウィザーズ社員B氏

コンサルへの転職を成功させるためには

エクサウィザーズの年収でよくあがる疑問

ここでは、エクサウィザーズの年収について、よくあがる疑問を3つピックアップして、ご紹介したい。

ストックオプション制度はあるか？

エクサウィザーズは東証グロースに上場している企業であり、上場前はストックオプション制度があったようだ。

しかし、今は無く、代わりに持株会が存在する。

持株会とは、従業員の自社株式取得にあたり会社が拠出金の給与控除、奨励金の支給などの種々の便宜を与えることにより、従業員の自社株取得を容易にし、財産形成を助成する制度であるが、社員はこの持株会を活用して将来の資産形成を進めているとのことである。

ストックオプション制度はありませんが、持株会によって「自分達も株主の1人なんだ」という意識が社員に芽生えます。業績が上がれば、奨励金の支給額も上がることがありますので、社員としてはモチベーションが高くなる制度の1つですね。

現役エクサウィザーズ社員C氏

昇給・昇格のスピードは速いか？

ベンチャー企業で働く以上、昇給・昇格のスピードが気になるところだ。

結論としては、本人次第ということであり、自分自身の職階に応じた成果を出すことができれば、在籍年数問わず、昇給・昇格を実現することができる。

同社は日本企業であるが、昇給・昇格に対する文化については、外資系のようだと言っても過言ではないだろう。

昇給・昇格のスピードは本人次第ですね。早い人は20代であっても、マネージャー以上の職階についていますし、チャレンジすればするほど、評価される環境となっています。

現役エクサウィザーズ社員D氏

年収以外で競合と差別化できる点はあるか？

エクサウィザーズでは、年収水準が大手のコンサルティングファームと比べて、やや見劣りする代わりに、年収以外の福利厚生が充実している。

例えば、博士課程進学支援制度、外部発信に対する報償制度、外部イベント/国内外の学会への参加サポート、書籍購入制度等、最先端のトレンドや技術に対する活動への経済的な支援を実施している。

こうした独自の福利厚生を通じて、競合との差別化を実施し、人材の確保に勤しんでいるのだ。

弊社では、特に勉強熱心な社員への支援が手厚いイメージですね。技術こそが、革新の格になることを、よく理解しているのだと思います。

現役エクサウィザーズ社員E氏

コンサルへの転職を成功させるためには

コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。

また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。

そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。

コンサルキャリアは株式会社Flow Groupが運営しています。当社は厚生労働省から有料職業紹介事業の認可を取得し、求職者の転職支援と企業の採用支援を行っています。

会社名	株式会社Flow Group
会社HP	https://consul-career.com/corp/
所在地	東京都新宿区市谷田町3丁目8 市ヶ谷科学技術イノベーションセンタービル 2F
法人番号	5011001129632
厚生労働省 有料職業紹介事業認可番号	13ーユー315272
適格請求書事業者登録番号	T5011001129632