【体験談】国内機械メーカー→総合コンサルファームへ転職(30歳、男性)

プロフィール

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M.Y(30)

国内機械メーカーから総合コンサルファームに転職。転職の目的は年収アップに加えて、年功序列や改革における責任所在の曖昧さから、前職での成長限界を見極めてコンサルでの自己責任による成長を目指したため。転職により年収は600万円→800万円以上にUP。当初はシニアコンサルタントとして入社し、現在はマネージャーとして、主に自動車以外の幅広い製造業クライアント向けに業務改革の構想策定、DX推進支援や基幹システム刷新における業務要件定義から実行支援のプロジェクトなどを担当。

経歴と転職理由

ー これまでの経歴となぜコンサルタント業界へ転職しようと思ったかを教えてください。

2010年に大学を卒業し、新卒で機械メーカーに入社してからは、まず国内の製品工場に配属されて生産管理チームのとある製品担当になりました。その後、一通りの仕事を覚えた後にプロジェクトで海外工場の改革に携わり長期出張なども経験しました。

転職しようと思ったきっかけは、前例主義で改革を進めるにあたっては、組織の壁により現場で感じている良いと思ったことと経営層の意思決定のスピードや方向性にズレを感じ、末端のまま時間が過ぎてキャリアアップの道筋が描きずらいと感じたことが理由です。

大企業だったため経営層が意思決定をし改革を断行する難しさは感覚では感じながらも、自身の責任で道筋を描き実行する場を得たいと思ったことが、厳しい世界と世間では言われていたコンサルティング業界への挑戦志向を高めることとなりました。

転職活動について

スケジュール・進め方

実際に転職活動をはじめる際にどのようなタイムラインで、どのように進めたかを教えてください。

転職を考え始めた2017年当時はプロジェクトの都合で長期に海外に滞在しており、今では当たり前となったリモートによる転職活動を始めました。

コンサルティング業界に勤める直接の知人もほぼおらず、まずはエージェントとの対話を通じて自身の考えやキャリアについて話をするうちに、肩慣らしができて実際にエントリーをしようと意を固めるに至りました。

当時は求人が多く求職者は売り手市場で、幸いにも国内外の両方の現場を経験していることも受けて複数のファームからオファーを得ることができたため、数カ月でとんとん拍子に進み内定に至りました。

ー なぜ転職エージェントを利用しようと思ったのですか?

直接の知人、友人から話を聞くことが叶わず、インターネットの記事を読むだけでは限界があると悟り、そうそうに場数を踏んでいるコンサルティング業界に強いとうたっているエージェント複数に接触をしました。

その中でも情報提供の量や質に安心感があり、実際に話してみて信頼がおけると感じた複数のエージェントとお付き合いをしながら進めました。

ー エージェントを使ったことで良かった点はありますか?

やはり業界の外からでは見えない中途採用の選考過程の事情や、実際の面接対策に近い形の面談をしていただけたことは良かったです。

転職成功者を複数お世話しているだけあって、目が肥えているという感じがするエージェントも何人かいらっしゃり、自分の中で不安が徐々に手ごたえに感じる瞬間がやり取りの中であったため、孤軍奮闘するよりもタッグを組んでエージェントと活動を進められたことがプラスになりました。

ファーム選び

ー 受けるファームはどのような基準で決めたか教えてください

始めは広くコンサル業界とはどのような種類のファームがあるかを学び、選択肢を絞らず戦略系からIT系まで、外資内資は双方とも受けることで軸を絞っていきました。

海外滞在中で時差があることを逆手に取り、日本の勤務時間がこちらで業務時間外だったこともあり、面接は多めに受けることでミスマッチを感じたファームを絞っていくことが出来ました。

結果的には、事業会社で実務をしていた経験が活きそうということから総合系のファームが多く候補に残り、Big 4はじめ合計で8社ほどが候補になりました。

ー その中で実際に入社されたファームをどのようなどのような基準で決めたか教えてください

年収アップが一つのポイントではあったため、内定を複数頂いていくなかでオファー金額の高さから絞り込みをかけました。

しかし純粋な金額比較にはとどまらず、受けた部門の違い(大きくはインダストリー軸か、ケイパビリティ軸か)による魅力の感じ方や口説き文句の差、さらには面接官をしてくれた将来の上司(パートナーなディレクタークラス)の感触といった比較要素から絞っていきました。

売り手市場だったことから回答は一定期間待ってくれたので、締め切りに追われることなく熟考した上での決断でした。

転職活動を通じてやって良かったこと

ー 転職活動を通じて大変だったことについて教えてください

特にこれと言って大変だったことは個人的には無く、前職の閉そく感をはらすための活動と思って前向きに終始取り組みました。

新卒の就活の時もそうでしたが、お金も払わず名だたる複数の企業の上位層と1対1でじっくり話す機会が得られるのは貴重だと感じました。

唯一あったのは、幸いにも複数の内定を頂けたことから、最後にお断りを入れる際にお世話になったエージェントの方に伝えることになるので、その瞬間は感情的にはつらいものがありました。

ー そのハードルをどのように乗り越えたのですか?

感情的な問題であったことから、ひとしきり悩みはしましたがシンプルに決断をお伝えしました。

複数のエージェントにお世話になることは最初から決めていたので(1人にすべてをゆだねてしまう事のリスクを回避し、自己責任で全体の管理を行ったため)、覚悟はしていましたが、相手によってあっさりの反応やそうでない反応もありましたが、社会人として自分は失礼にあたらない対応を終始取ることで対応しました。

転職活動であれば珍しいことではない、と思いますので。

ー その他、転職活動を通じてやって良かったことはありますか?

前職の終盤でモヤモヤしていたことが、決して他人のせいではなく自分のキャリアの成長曲線の中でフィットしない状態になり、新しいステージに進む覚悟を持ってからは前向きに言葉や思考をつむぐことができたことです。

同じような境遇に置かれて苦労する中で、常に愚痴っぽい同僚や上司も多くいましたが、自分は自責思考に切り替えることが出来ました。

現在~将来について

ー 今の仕事のやりがいについて教えてください

一番大きいのは何よりも合理的でロジックを追求し、クライアント相手でも迎合することは基本的になく正しいと思う考え、ソリューションを伝えて改革を支援する、場合によっては相手よりも先行するくらいの意気込みで仕事ができる点です。

フィーがすごく高く本来は自走でクライアントがやれるに越したことはなくても、社内リソースでは不可能だった改革がコンサルと言う媒体によって進んだ瞬間に立ち会えることが魅力でありやりがいです。

ー 他業界からコンサル業界への転職で大変だったについて教えてください

特に自分の様なコンサル未経験者が多くぶちあたる壁ではありますが、 ロジカルシンキングを徹底すること、しゃべる内容の1フレーズであっても筋が通っていて相手を納得されられること、自転車をいかに早く上手く乗れるかと言った半暗黙知的なコンサルベーシックスキルを初めはどの様に身につければいいのか戸惑いました。

加えてドキュメンテーションの品質についても前職とは比較にならない水準を求められるので(お金を頂戴して場合によっては成果物として納品するので当たり前なのですが)その点に苦労しました。

自分だけではないという周囲の励ましや、レベルの高い先輩や上司から見て盗むことで自身の成長にもつながるという前向きなマインドを保ちながら初めの壁を半年ほどで超えられたのではないかと考えています。

ー あえて転職後の不満や課題を挙げるとどのようなことがありますか?

想像していた通りではありますが、事業会社と違う点として組織の組まれ方がプロジェクト中心のため、チーム内のつながりが緩く薄く、顔と名前が折角一致したころには組織変更なり離職なりで離れ離れになってしまう。

結果としてドライな関係性が多いという点です。 これをねだりだすと懐古主義になってしまうのですが、事業会社時代は良くも悪くもファミリー的な付き合いが部署内や同期の間には強かったため、仲間意識があったり業務外でも絡むことがあったのが大きく減りました。 これは裏表の話でややこしい関係性や人間トラブルも多くないというこもあります。

最後に

一 これからコンサル業界への転職にチャレンジする方に一言お願いします

コンサルティング業界は敷居が高いとか大変だとか世間でもいまだに通説と思われているかもしれませんが、入ってみて思うのは営利企業で頑張るほぼすべての人にとって一度は試しに上ってみるべき山、スポーツの世界に例えれば体育会の部活であったりその先のプロスポーツ界にも似た世界だと思います。

どこまでもクライアントにとって価値があること、ひいては社会にとってなにかプラスになることを生み出せるかを、立場が変わってもスケールの大小の違いこそあれ永遠に問われ続けるシビアな世界です。

だからからこそ、自身の中にうずいている上昇志向なり成長曲線なりを否が応でも言語化、具現化することができ、結果として業界経験が短かろうが、その更に次のキャリアを考える時にはこれまで見えてこなかった視座の高さや視界の広さ、年齢や性別などに一切縛られない実力主義で磨かれた新しい自分で考えることが出来ます。

間違いなく、道が拡がったと自分は実感しています。 時代的にも理不尽な激務や孤独なハードワークは今の職場では歓迎されず、サステイナブルでチームとして価値を出し続ける、その中で自分がどういうポジションで貢献できるかを上司や仲間と相談できるという環境が近年整ってきているので、むやみな不安や恐れを抱かずに門戸を叩いてみることをお勧めします。

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