コンサルにクビはあるのか?UP or OUTの実態を徹底解説

コンサル業界のイメージの一つとして「UP or OUT」や「簡単にクビになる」といったことが語られることが多い。本記事では、現役コンサルの筆者がUP or OUTやクビに関するコンサル業界の実態について解説していく。

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コンサルのUP or OUTとは

コンサルにおける「UP or OUT」とは以下のように分解できる。

  • UP:ランク毎の基準期間内に昇進できる人
  • OUT:ランク毎の基準期間内に昇進できずファームを去らなければいけない人

もう少し分かりやすく言うと、「昇進するか、さもなくば退職するか」という意味で、コンサル業界に興味がある人であれば一度は聞いたことがあるかもしれない。

ランク毎の基準期間内にしっかりと実力をつけて周囲から認められることができなければファームを去らなければいけないというルールである。次章にて詳しく解説していくが、コンサルの「UP or OUT」の実態として決して簡単にクビになることはないというのが実態である。

コンサルにクビはあるのか?

結論を先に言うと、コンサルでも基本的にクビになることはない。いくらコンサルファームが外資系企業と言えども日本では日本の労働法が適用される。

そして日本の労働法では以下のように規定されている

「客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする」

つまり、「多少昇進が遅れている」「多少パフォーマンスが低い」程度でコンサルファームがいくら外資系企業と言えども、クビが認められるためのハードルは非常に高いのだ。(但し、モラルが欠如した行動や社内ルールに違反することがあれば「客観的に合理的な理由」となっていまい、当然ながらクビになってしまう。)

あくまでこの「UP or OUT」とはコンサルティングというプロフェッショナルサービスを提供する上で持っておくべき心構えという位置づけと言える。実際、コンサルファームでマネージャー以上の職位に就く方々から話を聞くと以下のような意見が挙がった。

成長スピードは人それぞれで中には「スタートは遅いがある時期から伸びる人」もいます。そのため、そう簡単にOUTと言う決断を下すことはありません。

入社した時点でファームとして何かしらの可能性を感じて採用しています。ですので、余程想定外のことが起きて「コンサルティングに向いていない」と判断しない限りはクビはないです。

ただしコンサルの試用期間ではクビになる可能性もある

コンサルでも基本的にクビになることはないものの、試用期間でバツを付けられて本採用に至らないことで、実質的にクビになることはある。ただし、前述の現役コンサルからの意見や筆者の感覚からすると、以下の理由からよほどのことがない限り試用期間から本採用に至らずにクビになることはない。

  • そもそもコンサルで採用時点で厳しく精査している
  • 立ち上がりが遅くても育成していく前提がある

では、どういう人が試用期間でバツを付けられて本採用に至らないかと言うと、「面接時の話と実態が大きく乖離している」かつ「入社後も努力の姿勢が見られない」ケースである。

世の中には面接が得意な人が存在しており、かつ面接では幾らでも嘘が付けてしまうので、いくら厳しく精査しているコンサルファームと言えど潜り込んでしまう人はいる。かつ入社後もまったく努力の姿勢が見えないと、当然ながら本採用されず実質クビになってしまう。

コンサルではクビにならなくても転職を促されることもある

「コンサルでクビにならないから安心」かと言えば決してそんなことはなく、転職を促されるケースというのは多数存在する。多くの場合、パフォーマンスが低いとなると徐々にアサインされずにアベイラブルという状態が多くなっていく。

定常的に仕事がある事業会社と異なり、コンサルファームではプロジェクトベースで仕事が発生する。そのため、アベイラブルとなりプロジェクトにアサインされないと、何もすることがない。

会社に行っても、デスクさえもなくフリースペースで本を読んだりする程度である。バリバリ働く同僚たちを横目にコンサルとして経験を積めないまま時間だけが過ぎるのを耐えられる人は珍しい。

特に昨今はリモートワークの浸透で育成ハードルも上がっているため、一度「使えない」という烙印を押されるとなかなかアサインしてもらえないような状況もあるようだ。

また、評価にはどれだけアサインされたかという稼働率も考慮されるため、昇進が遅れたり、年収が下がったりもする。察しが良い人はこの段階で会社からのサインとして受け取り転職活動を始める。

この段階でも粘る人もおり、数か月間アベイラブルの状態を続けていた知人もいる。そうした人には、人事部からお呼びがかかりやんわりと転職を促されることもある。

コンサルではクビではなく「降格」ということもある

コンサルファームでは昇進していくと状況が変わってくる。下のランクで活躍していた人が昇進した途端に、与えられる役割の違いからパフォーマンスを発揮できないというパターンもある。

その場合は、転職して一度も昇格せずにアサインされない状態の人とは異なり、降格して準備期間を設けるというワンクッションも存在する。一度昇進しているということは前のランクでは十分にパフォーマンスを発揮できていたということであり、コンサルファームとしても手放したい人材ではない。

つまり、降格という処置はあるものの、コンサルファームにいる限り常にクビ(=転職を促される)の恐怖があるかと言えば決してそんなことはないのだ。

コンサルでクビにされないために意識すべきこと

現役コンサルとしてクビにされないために最低限意識すべきだと思うのが、以下の3点である。

  • 細かいタッチポイントを作り期待値を外さない
  • 同じ指摘は"絶対に"させない
  • 要望に従順に従う

1. 細かいタッチポイントを作り期待値を外さない

アサインされなくなり転職を促される理由としてまず挙げられるのが「パフォーマンスが低い」ことである。コンサルに転職してくる人は思考力や仕事に対するマインドは高いものの、散見されるのが上位者の期待値を外してしまうという問題である。

特に前職である程度自信を付けている人は無意識的にタッチポイントの間隔が空いてしまう傾向がある。その結果、半日後や1日後にようやく上位者と会話した時に、「想定と違う」「前提が異なる」など手戻りが発生してしまうわけだ。

作業に取り掛かる前、作業のキリの良いタイミングなど、1分でも良いので上位者に確認時間をもらい、「この形で進めてよいか?」とタッチポイントを設けることをおすすめしたい。

2. 同じ指摘は"絶対に"させない

同じくパフォーマンスが低いという烙印を押されてしまう人の特徴として、「同じ指摘が多い」という点が挙げられる。コンサルワークでは非常に細かい点まで、日々様々な指摘を受けることになる。

そうなると聞き漏らしや、聞いてたはずなのに作業中に漏れてしまうことなども発生する。しかし、同じ指摘をする上位者の立場になると「学ぶ気がない」と感じたり、その人の仕事の品質そのものが信用できなくなり本来気にならなった点までも指摘したくなってしまう。

指摘されたことはできるだけその場で修正したり、あるいは後から見返せるような「指摘事項まとめ」といった独自資料を作っておくなど、同じ指摘を"絶対に"させないよう心掛けていただきたい。

3. 要望に従順に従う

パフォーマンスが低い以外にアサインされなくなり転職を促される理由として、「素直に言うことを聞かない」という点が挙げられる。時折、コンサルファームでは上位者の依頼や指示に対して「それって意味あるんですか?」と従わない人が存在する。

上位者も様々な事情がある中で考え抜いて指示を行っており、思い付きで依頼しているわけではない。そうした背景があるのに従順に従わないと、上位者としてもコミュニケーションコストが大幅に上がってしまうため、よほど優秀でない限りアサインしたくない対象になってしまう。

まずは要望に従順に従うことが、上位者に対する最大の貢献である点について意識していただきたい。

コンサルへの転職でおすすめのエージェント

現在コンサル業界は大きく変化しており、同業・異業種の買収、新組織の立ち上げなど非常に活発になっている。ファームとしてますます力を拡大するところもあれば、逆に他ファームに買収されたり、日本から撤退するようなファームも出てきてもおかしくない。

実は社内でのパフォーマンスよりも、こうしたコンサル業界の動向の方がより大きなリスクであったりする。そのため、コンサル転職を行う上ではコンサル業界に知見を持ち、内情を教えてくれるエージェントを選ぶ必要がある。

具体的には、コンサル転職に特化したアクシスコンサルティングには絶対に登録すべきである。

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アクシスコンサルティングはコンサル特化エージェントであるがゆえに転職情報が豊富であり、かつ支援が非常に手厚い。ここまでの支援実績がありながらコンサル転職に特化しているエージェントというのはアクシスコンサルティング以外存在しない。コンサル転職を成功したい人には、アクシスコンサルティングを本当におすすめできる。

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業界情報が豊富で「このファームのケース面接ではこうした方がよい」など、個別具体なアドバイスを頂けました。
他に大手エージェントにも登録していましたが、アクシスさんは「ここまで違うのか」というレベルの情報の質と量でした。

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コンサル転職に本気であれば間違いなく上記の記事が役に立つと確信している。様々なエージェント紹介記事があるが、明らかにおすすめできない大手エージェントを取り上げていたり、「おすすめ」と言いながら明らかに実体験があるはずもない10社も紹介していたりと悲惨な状況である。

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