
近年コンサルファーム採用規模拡大に合わせて、コンサル人気も急上昇している。
一方で、「UP or OUT(昇進するか、クビか)」というワードが独り歩きしてしまい、コンサルに興味はあるけど挑戦できないという人も多いようだ。
コンサルタントはクビになることはあるか?
本記事では、現役コンサルの筆者がクビに関するコンサル業界の実態について解説する。
コンサルへの転職を検討されている方は、コンサル転職に特化したエージェントであるアクシスコンサルティングに登録すべきである。
詳細については以下の記事をご覧いただきたい。
コンサル転職に本気のあなたの役に立つために、筆者や筆者の多くの知人の実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントをご紹介している。
Contents
コンサルでも基本的にクビになることはない
結論を先に言うと、コンサルでも基本的にクビになることはない。
そもそもコンサルがクビになるという印象を与えているのは、「UP or OUT」「実力主義」「外資系」などのイメージが先行しているからではないだろうか。
しかし、いくら外資系企業と言えども日本では日本の労働法が適用される。
そして日本の労働法では「客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする」と規定されている。
つまり、多少昇進が遅れている、多少パフォーマンスが低い程度で、いくら外資系企業と言えども、クビが認められるためのハードルは非常に高いのだ。
但し、モラルが欠如した行動や社内ルールに違反することがあれば「客観的に合理的な理由」となっていまい、当然ながらクビになってしまう。
一方で、転職を促されるケースは多数存在する
クビにならないから安心か、と言えば決してそんなことはなく、転職を促されるケースというのは多数存在する。
多くの場合、パフォーマンスが低いとなると徐々にアサインされずにアベイラブルという状態が多くなっていく。
定常的に仕事がある事業会社と異なり、コンサルファームではプロジェクトベースで仕事が発生する。
そのため、アベイラブルとなりプロジェクトにアサインされないと、何もすることがない。
会社に行っても、デスクさえもなくフリースペースで本を読んだりする程度である。
アベイラブルというのはどれだけ優秀であっても、プロジェクトとの合間に発生したり、プロジェクト期間の激務を癒すために意図的に作り出す人もいる。
そのため短期間であれば嬉しい期間であるものの、それが何週間も続くとなると話は変わってくる。
バリバリ働く同僚たちを横目にコンサルとして経験を積めないまま時間だけが過ぎるのを耐えられる人は珍しい。
また、評価にはどれだけアサインされたかという稼働率も考慮されるため、昇進が遅れたり、年収が下がったりもする。
察しが良い人はこの段階で会社からのサインとして受け取り転職活動を始める。
この段階でも粘る人もおり、数か月間アベイラブルの状態を続けていた知人もいる。
そうした人には、人事部からお呼びがかかりやんわりと転職を促されることもある。
昇進してきた人なら降格という選択肢もある
また、昇進していくと状況は変わってくる。
下のランクで活躍していた人が昇進した途端に、与えられる役割の違いからパフォーマンスを発揮できないというパターンもある。
その場合は、転職して一度も昇格せずにアサインされない状態の人とは異なり、降格して準備期間を設けるというワンクッションも存在する。
一度昇進しているということは前のランクでは十分にパフォーマンスを発揮できていたということであり、ファームとしても手放したい人材ではない。
つまり、降格という処置はあるものの、コンサルファームにいる限り常にクビ(=転職を促される)の恐怖があるかと言えば決してそんなことはないのだ。
クビ(=転職を促される)にされないために意識すべきこと
1. 細かいタッチポイントを作り期待値を外さない
アサインされなくなり転職を促される理由としてまず挙げられるのが「パフォーマンスが低い」ことである。
コンサルに転職してくる人は思考力や仕事に対するマインドは高いものの、散見されるのが上位者の期待値を外してしまうという問題である。
特に前職である程度自信を付けている人は無意識的にタッチポイントの間隔が空いてしまう傾向がある。
その結果、半日後や1日後にようやく上位者と会話した時に、「想定と違う」「前提が異なる」など手戻りが発生してしまうわけだ。
作業に取り掛かる前、作業のキリの良いタイミングなど、1分でも良いので上位者に確認時間をもらい、「この形で進めてよいか?」とタッチポイントを設けることをおすすめしたい。
2. 同じ指摘は"絶対に"させない
同じくパフォーマンスが低いという烙印を押されてしまう人の特徴として、「同じ指摘が多い」という点が挙げられる。
コンサルワークでは非常に細かい点まで、日々様々な指摘を受けることになる。
そうなると聞き漏らしや、聞いてたはずなのに作業中に漏れてしまうことなども発生する。
しかし、同じ指摘をする上位者の立場になると「学ぶ気がない」と感じたり、その人の仕事の品質そのものが信用できなくなり本来気にならなった点までも指摘したくなってしまう。
指摘されたことはできるだけその場で修正したり、あるいは後から見返せるような「指摘事項まとめ」といった独自資料を作っておくなど、同じ指摘を"絶対に"させないよう心掛けていただきたい。
3. 要望に従順に従う
パフォーマンスが低い以外にアサインされなくなり転職を促される理由として、「素直に言うことを聞かない」という点が挙げられる。
時折、上位者の依頼や指示に対して「それって意味あるんですか?」と従わない人が存在する。
上位者も様々な事情がある中で考え抜いて指示を行っており、思い付きで依頼しているわけではない。
そうした背景があるのに従順に従わないと、上位者としてもコミュニケーションコストが大幅に上がってしまうため、よほど優秀でない限りアサインしたくない対象になってしまう。
まずは要望に従順に従うことが、上位者に対する最大の貢献である点について意識していただきたい。
コンサルに転職するなら"絶対に"やるべきこと
現在コンサル業界は大きく変化しており、同業・異業種の買収、新組織の立ち上げなど非常に活発になっている。
ファームとしてますます力を拡大するところもあれば、逆に他ファームに買収されたり、日本から撤退するようなファームも出てきてもおかしくない。
実は社内でのパフォーマンスよりも、こうしたコンサル業界の動向の方がより大きなリスクであったりする。
そのため、コンサル転職を行う上ではコンサル業界に知見を持ち、内情を教えてくれるエージェントを選ぶ必要がある。
具体的には、コンサル/ポストコンサル転職に特化したアクシスコンサルティングには絶対に登録すべきである。
嘘のような話だが、有名なエージェントでもコンサル業界に関する表面的な知識しかない持っていなかったりする。
また、特殊な選考を行うことで知られるコンサル転職において、実績豊富なエージェントからサポートしてもらえるかによっても合格率が大きく変わってくる。
コンサル転職に本気であれば間違いなく上記の記事が役に立つと確信している。
様々なエージェント紹介記事があるが、明らかにおすすめできない大手エージェントを取り上げていたり、「おすすめ」と言いながら明らかに実体験があるはずもない5~10社も紹介していたりと悲惨な状況である。
上記の記事はコンサル転職に本気のあなたの役に立つために、筆者や筆者の多くの知人の実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントをご紹介している。
ぜひあなたの転職活動が成功することを祈っている。