コンサルティング業界の中でも、急速に成長しているファームとして注目を集めているのがベイカレントコンサルティングである。
本記事では現役ベイカレント社員へのインタビューを踏まえて年収構造・事情など、様々な視点からベイカレントの年収について徹底解説していく。
本記事を作成するにあたっては、実際に現役ベイカレント社員複数人にインタビューを行っている。
- ベイカレントの年収(役職、年齢、職種別)
- ベイカレントと他ファームの年収比較
- ベイカレントで年収を上げる方法
- ベイカレントの年収のリアル(生活水準や口コミ)
ベイカレントコンサルティングを含むコンサルへの転職を目指す上では、おすすめのコンサル転職エージェントおよび、ベイカレント転職大全を参考にして頂きたい。
Contents
ベイカレントコンサルティングの年齢別の年収
年齢 | 年収(目安) | (参考)ベイカレントの役職 |
22~24歳 | 500~600万円 | アナリスト |
24~28歳 | 600~900万円 | コンサルタント |
28~32歳 | 900~1,200万円 | シニアコンサルタント |
32~36歳 | 1,200~1,500万円 | マネージャー |
36~40歳 | 1,500~2,000万円 | シニアマネージャー |
40歳~ | 2,000万円~ | パートナー/エグゼクティブパートナー |
上記は、ベイカレントに大卒で新卒入社した場合の年齢別年収である。
入社後は500万円程度でスタートとなり、30歳程度で約1,000万円に到達することになる。
その後も職位を上げるほど、年収は上がり続け、30代半ばで1,500万円程度、40歳で2,000万円程度となる。
ベイカレントコンサルティングの役職別の年収
ベイカレントコンサルティングの役職 | 年次(目安) | 年収(目安) |
アナリスト | 1~3年目 | 500~600万円 |
コンサルタント | 3~6年目 | 600~900万円 |
シニアコンサルタント | 4~8年目 | 800~1100万円 |
マネージャー | 6~12年目 | 1000~1500万円 |
シニアマネージャー | 8年目~ | 1200~2000万円 |
パートナー | 実力による | 2000万円~ |
エグゼクティブパートナー | 実力による | 2000万円~ |
上記はベイカレントの役職別・年齢別の目安年収である。
役職に紐づく形で年収レンジが定められており、年収レンジの中では評価の積み重ねで変わってくる。
アナリスト
アナリストはプロジェクトのアシスタント領域全般を担う。主な作業としてはインタビュー・リサーチ・データ解析・クライアント向け資料作成等幅広く担当する。
新入社員や第二新卒の大半はアナリストとして入社することとなり年収レンジは500~600万円程度となる。
コンサルタント
コンサルタントはプロジェクトにおけるタスク管理および遂行を担う。主な作業としては仮説構築からドキュメンテーション、プロジェクトにおける課題/リスク管理等を実施する。
コンサルタントには3~6年目程で昇格するケースも多く、また20代後半~30代前半のコンサルティングファーム未経験者(事業会社経験者)の転職先のポストとしてもこのランクに落ち着くことが多い。年収レンジは600~900万円程度となる。
シニアコンサルタント
シニアコンサルタントはプロジェクトメンバーとしてプロジェクトに一領域を担う。主な作業としては現状分析や施策立案、クライアント報告等を実施する。
シニアコンサルタントには4~8年目程度で昇格するケースが多く、コンサルタント未経験者でも前職の経歴や面接評価を勘案されてシニアコンサルタントとして入社出来るケースがある。
マネージャー等管理者が不在のプロジェクトにおいてはプレイングマネージャー的な動きも求められるのがこのポジションだ。年収レンジは800万円~1,100万円程度となる。
マネージャー
マネージャーはプロジェクトの責任者としてプロジェクトの管理・運営を担う。プロジェクト設計からクライアントとのコミュニケーション、メンバーの育成等を実施する。
マネージャーには6~12年目で昇格するケースが多いがマネージャー以降はコンサルタントとしての適性やタイミング等も踏まえて判断されるためこの限りではない。
またベイカレントはマネジメントの方向を志向しない場合、「エキスパート」「シニアエキスパート」という職位があり、スペシャリストとしてのキャリアを選ぶことも出来る。年収レンジは1,000~1500万円程度だがボリュームゾーンは1,300万円あたりとなる。
シニアマネージャー
シニアマネージャーは主要プロジェクトの責任者としてマネージャーの管理及びプロジェクト運営を担う。プロジェクト全体の品質管理や会社経営の観点から提案活動、若手コンサルタント向けの社内トレーニングを実施する。
この辺りからはデリバリーの能力だけではなく、顧客提案や案件を引っ張られてくることも求められてくる。年収レンジとしては1200~2,000万円程と幅広い。
パートナー
パートナーは主要クライアントの責任者として大規模プロジェクトや高難易度プロジェクトの統括管理・運営を実施する。
会社経営の観点から顧客開拓や社内全体のトレーニング、ナレッジマネジメントを実施する。またシニアマネージャー以上に売上貢献が求められてくるようだ。
一般的にコンサルティングファームにおいてパートナーというと「共同経営者」の意味合いでとらえられるがベイカレントではあくまでいち職位として捉えられており、日系大企業でいうところの「事業部長」のような職位のイメージを持つのが適正だと言える。
年収レンジは2,000万~で、実力次第という形になっている。
エグゼクティブパートナー
エグゼクティブパートナーは複数の主要クライアントの統括責任者を担う。
主に業界/テーマ有識者としてプロジェクト全体の品質担保やマネジメント全般を実施。会社経営の観点から統括管理を実施する。
会社の役員候補としてデリバリーの品質管理・売上貢献・提案活動・育成・採用活動など多方面での会社貢献が求められるようになる。
こちらも年収レンジとしては2,000万~で、実力次第という形になっている。
昇格や昇給は年に一回の査定のタイミングで決まります。実力が認められたら昇進スピードもそれなりに早い企業とは感じました。とはいえスタートアップのように未経験の方が入社半年後にマネージャーになっちゃうみたいな人事は無いですね。
元ベイカレントコンサルティング社員A氏
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
ベイカレントコンサルティングと他社の年収比較
上記のように職位別に年収レンジが異なるベイカレントだが気になるのが他社との比較だ。
日系大手コンサルティングファーム・シンクタンクの比較として、以下ではドリームインキュベーター、野村総研、シグマクシスの年収と比較をしている。
ベイカレント | ドリームインキュベーター | 野村総研 | シグマクシス | |
平均年収(千円) | 11,069 | 10,865 | 12,320 | 10,926 |
平均年齢(歳) | 32.6 | 36.08 | 40.6 | 44.7 |
ご覧の通り、ベイカレントの平均年収は日系大手コンサルティングファーム・シンクタンクと比べて遜色ない水準となっている。
比較した上で特徴的なのがベイカレントの平均年齢だ。
上記の3社とくらべ平均年齢が低く、同一年齢で比較した場合は平均的にはベイカレントのほうが平均年収は高くなる見込みだ。
20代のうちに年収1,000万プレーヤーになることも夢ではないため年収が高い会社に入社したい人にとってはベイカレントは魅力的な転職先と言える。
出所:
ベイカレント 有価証券報告書
ドリームインキュベータ 有価証券報告書
野村総研 有価証券報告書
シグマクシス 有価証券報告書
日系のファームとしては若いうちにそれなりに高い給料を頂ける会社ではないでしょうか。一方で実際の市場価値に対してもらいすぎているひとも相当数いるため、中長期的に見たらベイカレントでしか通用しないけど給料だけ高い人になってしまうリスクもあると感じ転職しました。ローリスクミドルリターンな会社だと思います。
現役ベイカレントコンサルティング社員B氏
ベイカレントコンサルティングの年収が高い理由
ベイカレントコンサルティングが大手グローバルファームと比べるとブランド力で劣後する一方で、高い平均年収が実現できている理由としては、大きく「コンサル特有の理由」と「ベイカレント特有の理由」があげられる。
コンサル特有の理由
そもそもコンサルティングというビジネス自体、人が商品であり人件費以外のコストがほとんど掛からないモデルとなっている。
人が商品である以上、人に投資する(=高い年収)ことが合理的な判断となる。そのため、コンサル業界全体の年収が高いという構造になっている。
一方でコンサル業界の中でも年収が低い企業も存在するが、それは「コンサル単価が低い」または「マネジメント層が搾取している」のどちらかが要因となる。
ベイカレントの場合は大手クライアントの顧客としており高いコンサル単価を実現するとともに、積極的にメンバーに還元する方針を取っている。
高い年収を提示することで優秀な人材が集まり、ベイカレントとしてのアウトプットの質が高まる。
実際にベイカレントはマッキンゼーやBCGなどの外資系戦略ファームからも高い年収を提示して積極的に人材を採用しているという。
これらが既存クライアントの単価上昇や新規クライアントの獲得に繫がり、高い業績の伸びを実現することができる。
ベイカレント特有の理由
- グローバルの上納金が無い
- バックオフィス等間接コストはかなり高いコスト意識を持っている
- 営業努力により高単価案件が取れている
- 高い人月稼働率を維持出来ている
大手グローバルファームの場合、受注したコンサルティングフィーの一部を本社に上納する必要があるが、ベイカレントの場合その上納金がない分を年収に還元することができる。
また、社員に対して高年収を維持する一方で経費等コストに関する意識は高く出張やタクシー等の交通費、チームディナー等の交際費等は結構シビアに見られている。
そのため経費利用が青天井的に計上できていたグローバルファーム出身者等は少々ギャップを感じることもあるようだ。
外資のように法外な上納金が無いため、粗利率が非常に高いと思います。クライアントに対しても外資と比べコスト面で優位性のある提案が出来る、コンサルタントに対しても高い給与を維持できるなどビジネスモデルとして優れていると感じます。
現役ベイカレントコンサルティング社員B氏
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
ベイカレントコンサルティングの年収制度
上述のように高年収を維持しているベイカレントだが年収は年に一回の評価に基づいて決定される。
ベイカレントコンサルティングの評価制度
個人の稼働単価、稼働率等定量的な指標と、プロジェクトの上長からの評価、採用等の会社貢献によって決められており、売上面や品質面で会社にとって貢献出来たかどうかが年収を決めるポイントとなるようだ。
ベイカレントコンサルティングの残業代
ベイカレントは裁量労働制を採用しており所定労働時間以外の労働時間に関しては45時間分のみなし残業代を含んだかたちで給与となる仕組みだ。
40時間までは基本給にみなし残業代が含まれておりそれ以降は申請することで支給される 申請の可否は正直よしなに、という感じです。申請はできが申請する人の能力や、プロジェクト管理者の責任が問われてしまうため満額申請する人はあまりいない印象です。
現役ベイカレントコンサルティング社員B氏
ベイカレントコンサルティングの賞与
ベイカレントは年俸制を採用しておりその年の理論年収を14分割した月額給与と、そのうちの2か月分の給与が賞与として支給される仕組みとなる。
年度の始めにその年の年俸を14か月した分のうち、2か月分の金額を半期ごとに支払うかたちです。年間のパフォーマンスでこの賞与が大きく変動する話は聞かなかったです。
元ベイカレントコンサルティング社員A氏
ボーナスは業績や成績で大きく差がつくことはなく、殆ど年俸制みたいな感じでとらえておくと良いです。
現役ベイカレントコンサルティング社員C氏
ベイカレントコンサルティングの生活水準
以下ではベイカレントの年収を踏まえたリアルすぎる生活水準を紹介する。
実際のインタビューを踏まえた内容であるため、ぜひ参考にしていただきたい。
アナリストの生活水準
ベイカレントのアナリストの場合、職位内のランクや評価にもよるがおおよそ手取りは35万円程度になる。
大卒や第二新卒でこの水準を貰えるが一人暮らしの場合の生活水準としては以下のようなイメージである。
項目 | 収入 | 支出 |
手取り | 35.0万円 | |
家賃 | 9.0万円 | |
食費 | 6.0万円 | |
光熱費 | 1.5万円 | |
通信費 | 1.5万円 | |
交際費・趣味娯楽費 | 6.0万円 | |
医療・保険費 | 1.0万円 | |
衣服・美容費 | 1.0万円 | |
交通費 | 0.5万円 | |
雑費 | 1.5万円 | |
貯金 | 7.0万円 |
手取り35万で一人暮らしであれば都心でも比較的余裕のある生活ができる。
一方で、オフィスの近くに住むなど都心部に住もうと思うとなかなか厳しい水準ではある。(オフィス近くに住もうとすると12~15万円程度の家賃となる)
とは言え、趣味娯楽へある程度自由に使えるお金が多く確保できるため、暮らしに困ることはほとんどないと言える。
また食費に関してもそこまで切り詰める必要はなく、6万円程度使うことができる。
手取り35万であれば余程豪遊をしない限り、月に7~10万円程度の貯金もできるため、かなり余裕のある暮らしができる。
マネージャーの生活水準
ベイカレントではマネージャーに昇進すると年収が1000万円を超えることになるが、月々の手取りベースにすると約60万円~80万程度となる。
マネージャーでも独身の人もいるが、以下では配偶者・子ども(一人)と家族暮らしの場合の生活水準イメージをご紹介する。
項目 | 収入 | 支出 |
手取り | 70.0万円 | |
家賃 | 20.0万円 | |
食費 | 15.0万円 | |
光熱費 | 2.5万円 | |
通信費 | 2.5万円 | |
養育費 | 2.0万円 | |
交際費・趣味娯楽費 | 7.0万円 | |
医療・保険費 | 2.5万円 | |
衣服・美容費 | 3.0万円 | |
交通費 | 1.0万円 | |
雑費 | 2.0万円 | |
貯金 | 15万円 |
年収1300万円で家族3人で暮らす場合は、大きな不自由をすることなく暮らすことはできる。
ただ配偶者+子供となると、住まいに関しては最低でも2~3DLKは確保したいところであり、東京都内の主要区に暮らす場合は家賃18~20万円ほどになる。
また子供の年齢にもよるが、習い事や塾、私立への進学もある程度は無理なく対応できるため、教育面での心配も大きくはない。ただし、年収1000万円では決して贅沢な暮らしはできないという点を肝に命じて置く必要がある。
年収1000万円というとどうしても「高年収」という意識を持ってしまう人もいるが、家族3人暮らしの場合は都心に住むことは難しく(築年数やマンショングレードなど何かしらの妥協は必要)、外食などを頻繁に行くことも難しい。
そのため、例えばベイカレントのマネージャーでも、東京の練馬区や江東区、江戸川区に住んだり、あるいは千葉や埼玉で比較的アクセスの良いエリアに住む人もいるという。
自分は事業会社から転職したのですが、生活は多少潤うようになったかな?という感じでした。余程贅沢をしない限りはそれなりの生活はできると思います。
現役ベイカレントコンサルティング社員D氏
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
【現役社員が教える】ベイカレントで年収を上げる方法
以下ではベイカレントで年収を上げる方法を「転職時」と「転職後」に分けてご紹介する。
転職時
前述の通り、ベイカレントでは役職に紐づく形で年収が決まるが、役職内でも年収レンジがある。
転職の場合、その年収レンジの中では「面接での評価」「本人の希望年収」「現職の年収」あたりで年収が決まってくる。
「面接での評価」が高く、かつ「現職の年収」と乖離しすぎていないという前提ではあるが、他ファームからより高い年収でオファーをもらっていることをチラつかせながら提示された年収から+α乗せて「本人の希望年収」を伝えれば十分に年収を上げることは可能である。
会社側はあまり言いたがらないが、入社時の交渉で数十万円の年収を上げることも可能であるため、ぜひ内定をもらった際はコンサル転職の支援実績が豊富なエージェントに相談しながら交渉方法を考えることも選択肢として覚えておいて頂きたい。
転職後
ベイカレントへの転職後の年収は役職や評価に大きく依存することになる。
そのため、目の前のプロジェクトで成果を出すことに加えて、評価者との関係構築も非常に重要になる。
実際、現役ベイカレント社員に話を伺うと以下にようなTipsがあがっていた。
とにかく定量数字の貢献が重要です。そのためには難易度の高い高単価案件にアサインされるようにプロジェクト評価を高めておく、自分の実力を高めておくことは非常に重要です。また稼働率も重要です。プロジェクトが終了した後もすぐに別プロジェクトが決まるよう、プロジェクトのアサイン面談でも「こいつ優秀だな、一緒に仕事したいな」と思われるように自分を高めておく必要があります。
現役ベイカレントコンサルティング社員B氏
KPIの達成の他に重要なのは自分のキャリア担当との関係性の構築です。「自分はこの年次までにこの職位になり、このくらいの年収にしたいんだ」という明確な意思を以てキャリアプランをすり合わせしておくことが非常に重要です。
現役ベイカレントコンサルティング社員C氏
ベイカレントコンサルティングの福利厚生
一般的なイメージで見るとコンサルティングファームはドライな印象が強く福利厚生の水準が低く、もしもの時のサポードが充実していないかもしれないと不安に思う人も多いかもしれない。
ベイカレントでは一般的な福利厚生以外に、以下のような福利厚生が存在する。
- 従業員持ち株会
- 資格取得補助制度
- 社外研修費用補助制度
- カフェテリアプラン
- 法人会員及び契約施設・ホテル等の割引特典
- 健康サポート
日本の伝統的な大企業と比べるとやや物足りなさを感じるがその分を高い年収で還元するという考えのようだ。
特にベイカレントの株価の伸びは凄まじく、従業員持ち株会は社員に対して相当な金銭的メリットを提供しているようだ。
ベイカレントは年収が上がってるだけじゃなくて、従業員持ち株制度があって月々の持ち株取得費用の10%補助があるとのこと。
— コンサルマン (@mr_grayhair) March 18, 2023
ここ数年で株価爆伸びしてるし、キャピタルゲインを享受した人多そう。 pic.twitter.com/nc01BqMucr
福利厚生についても現役ベイカレント社員より生々しい話を聞けたため以下にてご紹介する。
福利厚生は最低限という感じです。ですが社員持ち株会は拠出金額の10%の補助を受けることが出来ます。昨今かなり株価があがっているので、この持ち株会制度は資産形成に役立つのではないでしょうか。
現役ベイカレントコンサルティング社員C氏
半期毎に10万円までは希望した社外研修を承認が下りれば受講することが出来ます。自分は中途入社で入社当初キャッチアップに苦労したのでこうしたバックアップがあるのは非常に助かりました。
現役ベイカレントコンサルティング社員D氏
ベイカレントコンサルティングの初任給
ベイカレントコンサルティングの新卒入社時の年収は約500万円程度であるが、厳密には評価によって数十万程度前後することになる。
高い評価を得れば550万円程度になるが、逆に低い評価であれば500万円を切ることになる。
平均的には500万円程度の初任給になるが、この年収水準をグローバル総合ファームの初任給と比較すると以下のようになる。
初任給で比較するとベイカレントは「アクセンチュアよりも高く、BIG4よりも低い」水準となっている。
一方で、昇進を重ねていくとすぐにBIG4に追いつくことができるよう、各役職の年収水準が設定されている。
ベイカレントでは安定的に平均年収も上昇しており、かつ社内競争も外資系コンサルファームほど激しくないと言え、現役社員によると「ベイカレントは年収面で見て"穴場"と言えると思います」とのことであった。
ベイカレントコンサルティング現役社員が教える年収の"リアル"
高年収で知られるベイカレントであるが、現役ベイカレント社員に現状の年収に対してポジティブ・ネガティブに思うことをお聞きした。
リアルな生の声であるためぜひ参考にしていただきたい。
ポジティブ
前職が事業会社であったため、ベースの年収を上げることが出来ました。周囲の友人や同期と比べても結構頂ける環境なのでは無いかと感じます。
現役ベイカレントコンサルティング社員B氏
昇給は成果を出せたり昇格のタイミングで数百万単位で上がるので夢があります。
現役ベイカレントコンサルティング社員D氏
ネガティブ
ものすごく忙しいプロジェクトにアサインされた場合、年収を時給換算したらかなり安くなります。一方で逆もしかりですね。忙しくないプロジェクトの場合この稼働量でこれだけもらってしまっていいのかなと感じてしまいます。
現役ベイカレントコンサルティング社員C氏
ベースの年収が高いといっても外資戦略ファームと比べるとまだまだという感じですね。また受注したプロジェクトの単金は営業部門がかなりもっていってしまっているという噂もあるので、彼らは羊飼いで僕らはぬくぬくとした環境で餌を与えられる羊という感覚です。
現役ベイカレントコンサルティング社員E氏
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
ベイカレントコンサルティングの年収でよくあがる疑問
ここでは、ベイカレントの年収について、よくあがる疑問を3つピックアップして、ご紹介したい。
外資系コンサルよりも年収が高いか?
ベイカレントは日本発のコンサルティングファームであるが、年収水準は外資系コンサルティングファームと同等水準になっている。
そのため、多くの事業会社と比べて、年収水準が高くなっていることもあり、事業会社出身者の多くが、同社に転職するケースもあると言う。
また、外資系コンサルティングファームから、同社に転職するケースもあり、外見は日本企業であるが、中身の年収制度については、外資系企業と言えるだろう。
外資系を含め、他のコンサルティングファームに負けない年収水準になっています。そうしないと、優秀な社員を外部に獲られてしまいますから。
現役ベイカレント社員A氏
どうすれば、年収を上げることができるのか?
企業によっては、経験年数、もしくは、成果を重視して昇格を決定し、それに伴い昇給を実現するケースが多いが、ベイカレントでは、どのようなことに重きを置き、社員の昇給・昇格を実施しているのだろうか?
結論から言うとベイカレントは「成果主義」を取り入れているため、若手であっても、成果を出せば、年齢・性別・国籍問わず、昇給・昇格を果たすことができる。
経験年数によらず、高い年収を手に入れることができる点は、多くのビジネスマンにとって、魅力的なポイントになっているようだ。
弊社では、実力主義の傾向があるので、実力次第で昇給・昇格を果たすことができます。また、実力主義と言うと「相手を蹴落として、自分が勝ち残っていく」という印象を持つ人もいるかもしれませんが、チームワークを重視する弊社では、そういう人は間違いなく昇給・昇格できません。皆さんが納得されるような人が高い年収を実現していますよ。
現役ベイカレント社員B氏
給料以外の経済的支援はあるか?
「月々の給料に加えて、社員に対して経済的支援を行う制度があるか」も、疑問として上がっていることが多い。
ベイカレントでは、福利厚生として、社員持株会、資格取得補助制度、社外研修費用補助制度、ベビーシッター費用補助制度、企業主導型保育園、企業型確定拠出年金制度(2024年度導入予定)など、社員のライフイベント・価値観に合わせた経済的支援の制度を導入している。
このため、仮に「評価が思った以上に良くなかった社員」であっても、経済面で困ることは無いため、誰もが安心して仕事に集中できる環境を用意している。
弊社では、可能な限り社員の方々に長く働いてもらいたいので、給料以外にも経済的な支援を行っています。良い評価を得られない限り生活が苦しくなるなんてことは、避けて上げたいですから。
現役ベイカレント社員C氏