
近年コンサルティングファームにおいて中途採用が急増している。
これまでの環境を離れ、コンサルティングファームという厳しい環境に飛び込む方々は、様々な想いや目標を持っている。
その中で、コンサルティングファームへの転職によって、実際に抱いていた想いや目標を叶えられる人もいれば、そうでない人も出てくる。
また、抱いていた想いや目標を叶えられる人の中でも、入社前に思ってもみなかったギャップに遭遇する人もいる。
中途コンサルが受けるギャップ
本記事では、事業会社からコンサルティングファームに転職した複数の人にインタビューさせて頂いた内容を踏まえ、入社前後でどのようなギャップがあったかを紹介する。
コンサル転職を検討している人は、コンサル/ポストコンサル転職に特化したエージェントであるアクシスコンサルティングに登録すべきである。
詳細については以下の記事をご覧いただきたい。
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Contents
中途コンサルのネガティブなギャップ
1. 拝金主義
アドバイザーとしてクライアントと同じ方向を向いていられる時は、コンサルタントとクライアントの利害は一致しているため、協業者として成果に向けて並走することができる。
しかしながらコンサルティングファームという営利団体であり、利益を生み出すことが求められる以上、必ずしも全ての状況でクライアントと同じ方向を向けるとは限らない。
時には売上を立てるために不要なプロジェクトを組成したり、スコープを広げたりという行動を起こすコンサルタントも存在する。
そうした側面は、入社前に語られていた「クライアントファースト」とは異なりネガティブなギャップを感じるようだ。
どんなにクライアントに感謝されても売上が立たないと意味がない。その結果、面白いプロジェクトではなく、売上が大きいプロジェクトとならざるを得ないという現実を見た
某戦略ファームの中途コンサル
拝金主義の雰囲気が蔓延していて、プロジェクトの内容よりもとにかくお金という人が多く、一歩引いて見てしまう
某総合ファームの中途コンサル
2. ドロドロした社内政治
「コンサルティングファームは実力主義で、社内政治とは無縁だと思っていた」という声は、実に多くの人から聞かれる。
実際、コンサルティングファームでは社内政治というのは実に多い。
極端な話ではあるがパートナー同士の揉め事で特定のチームが追い出される、あるいは自ら出ていくというケースも存在する。
またアサインするプロジェクトも求められるスキルセットや経験だけでなく、どうしても人としての好き嫌いという軸が入ってきてしまう。
コンサルティングスキルだけでなく、社内政治力も磨いていかないと魅力的な成長機会は得られないと学んだ
某戦略ファームの中途コンサル
成果を出せば出すほど、特定のマネージャーに囲われてしまう、それを拒むと関係が悪くなるなど、社内政治のドロドロさはネガティブなギャップ
某総合ファームの中途コンサル
3. 人間的な未熟さ
筆者のように新卒でコンサルティングファームに入った人間からすると気付き難い点であるが、中途入社の人からすると一部のコンサルタントたちは「人間的に未熟」と映るようだ。
コンサルティングファームは、実力によって昇進有無やそのスピードが明確に分かれるだけでなく、職位や年齢に関係なく、自分の意見をはっきり述べることが求められる環境でもある。
そうした環境を一部のコンサルタントが捉え間違えており、「実力ががあれば何でも許される」と考えているような振る舞いをしてしまっているようだ。
相手に対して不要な否定語を浴びせる、偉そうな態度を取る、規律を乱すような振る舞いをするといった未熟さが出てしまっていると言う。
年上のメンバーを詰めて陰で自慢しているような人もいる
某戦略ファームの中途コンサル
クライアントのことを社内でバカ呼ばわりしている人がいる
某戦略ファームの中途コンサル
中途コンサルのポジティブなギャップ
1. 個の強さ
中途入社の方が口を揃えるポジティングなギャップは、ビジネスマンとしての個の強さである。
多くのコンサルタントは組織に依存せずビジネスマンとして独り立ちしており、高いアウトプットを出すためのマインドとスキルを有している。
更には様々な無茶振りに耐え数々の修羅場を潜り抜けていることから、同世代と比較しても個の強さが際立っているようだ。
その若さでプロジェクトを回しているのかと言うような人が多く、当時の自分の年齢を振り返ってただただ焦る
某戦略ファームの中途コンサル
前職でそれなりにデキると言われていた自分がコンサルティングファームにでは付いていくのがやっと
某総合ファームの中途コンサル
2. 実力主義
コンサル業界にいると当たり前のことだが、大手事業会社からコンサルティングファームに転職してきた方がよく言うのが「年齢に関わらず、頑張り応じて評価や昇進がついてくること」である。
前述の通りドロドロした社内政治も存在するし、それによって評価が左右することもないことはない。
ただし長期的に見るとやはり正当な評価がされているし、評価に伴い給与の開きというのは数万円単位では収まらない。
大手事業会社では周囲よりも頑張って高い評価を得ても、結局年収は数万円~数十万円前半しか変わらない、昇格スピードも5歳上の人を飛び越えるようなことはないというのが現状のようだ。
そのような環境からすると実力主義と聞いてはいても、実際に体験するとポジティブなギャップになるようだ。
前職で言われていた実力主義とは一体何だっただと思うほど開きがある。
これを体験してしまうと前職時代は評価なんてなかったもんだなと思ってしまう。某総合ファームの中途コンサル
3. 顧客との近さ
事業会社で企画職を担っている人は、比較的コンサルティングと親和性が高く、コンサルティング業界を志向する人が多いポジションでもある。
企画職はその業務の性質上、自社顧客とはとてつもないほどの距離が存在しており、企画職の顧客=社内の人間という風になってしまっていることも多々ある。
また企画職は社内の中では嫌われ役を担うことも多く、自分たちにアウトプットによってなかなか感謝される機会も少ない。
そんな企画職からコンサルティングファームに転職すると、その顧客との近さに驚くそうだ。
1週間に1度のペースで顧客との会議があり、頑張って質の高いアウトプットを出せば感謝してくれる環境がある
某戦略ファームの中途コンサル
顧客に感謝されることはやっぱり嬉しいし、顧客のことを考えながら仕事ができるのは充実感がある
某総合ファームの中途コンサル
コンサルに転職するなら"絶対に"やるべきこと
本記事では、中途コンサルの方が実際にコンサルティングファームに入って感じたギャップについてご紹介した。
こうした苦悩と言うのは全て転職者ではなく、ファームやチームが原因ということも決して多くない。
ファームやチーム原因での苦悩を取り除くためには、事前の情報収集というのが非常に重要になってくる。
実際に業界にいれば「今の○○社はやばい」「○○社の△チームは地雷」と言った話が聞こえてくる。
業界の生の情報を収集するには、業界内にいる知人はもちろん、コンサル業界全体を把握し、深い知見を持つエージェントに登録して話を聞くことをおすすめしたい。
具体的には、コンサル/ポストコンサル転職に特化したアクシスコンサルティングには絶対に登録すべきである。
コンサル転職に本気であれば間違いなく上記の記事が役に立つと確信している。
様々なエージェント紹介記事があるが、明らかにおすすめできない大手エージェントを取り上げていたり、「おすすめ」と言いながら明らかに実体験があるはずもない5~10社も紹介していたりと悲惨な状況である。
上記の記事はコンサル転職に本気のあなたの役に立つために、筆者や筆者の多くの知人の実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントをご紹介している。
ぜひあなたの転職活動が成功することを祈っている。