
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(略称EYSC)は、会計事務所のBig4と称されるアーンスト・アンド・ヤングの日本のメンバーファームであり、事業統合を経て2020年10月に設立された新しいコンサルファームである。本記事では、EYストラテジー・アンド・コンサルティングの激務の実態からリアルな評判、転職難易度まで徹底解説する。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサル転職に特化したエージェントであるアクシスコンサルティングには必ず登録すべきである。詳細については以下の記事をご覧いただきたい。
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Contents
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの激務の実態
以下ランキングは主要コンサルファームの月間残業時間に基づいて作成している。(出典:openwork)
RB:ローランド・ベルガー、ADL:アーサー・D・リトル、Mck:マッキンゼー、DI:ドリームインキュベータ、CDI:コーポレイトディレクション、BCG:ボストンコンサルティング、ATK:A.T. カーニー、DTC:デロイト、Bain:ベイン、AC:アクセンチュア、AB:アビーム
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)は激務ランキングで下から4番目となっており、コンサル業界の中で見ると決して激務とは言えない環境となっている。特にEYSCと同水準の残業時間になっているアビームコンサルティング(AB)やアクセンチュア(AC)は激務改善に向けてかなり積極的な取り組みを行っていることでも知られている。
一方で現役社員からは以下のような声も漏れている。
デロイトからメンバーが移籍してきたが、かなりハードワークする人たちであり、会社全体がホワイトかという決してそんなことはない。激務と非激務のプロジェクトで2極化しているようなイメージ。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの評判
以下ではEYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)の現役・元社員へのインタビューを通じて得たリアルな評判をご紹介する。EYSCに対しての評判は良いものも、悪いものも両方あるが、コンサルキャリア独自インタビューであるためぜひ参考にして頂きたい。
▼EYSCのネガティブな評判まとめ
- 歴史が浅くはっきりとしたカルチャーや制度が確立されていない
- ここ数年で大量採用を行ったものの、教育体制などが整っていない
- 評価制度が高頻度で変わるため、現場のコンサルタントで不信感を持っている社員も存在する
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは比較的歴史が浅いコンサルファームであり、かつ近年デロイトから多数のメンバーが移籍してきたり、グループ内企業と統合したりと変化の激しいファームでもある。
そのため、「カルチャーや制度、方針がはっきりとまとまっていない」「若手が十分に成長できていない」といったネガティブな評判が挙がっている。こうしたある種のカオス環境からか、現状ではEYストラテジー・アンド・コンサルティングはコンサル業界の中でも低い評判となっている。
実際、コンサルキャリアの独自インタビューだけでなくOpen workの満足度を見ても目立って低い状況となっている。
上記は主要コンサルファームについて、openworkにおける総合満足度をランキングにしたものである。総合満足度には、「待遇」「社員の士気」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「20代の成長環境」「人材の長期育成」「法令順守の姿勢」「人事評価の適正感」が含まれている。
▼EYSCのポジティブな評判まとめ
- 近藤氏の就任後、ファーム内で活気が生まれている
- ファームとして大きく成長する貴重なタイミングを過ごすことができる
- コンサルでは珍しくワークライフバランスが良い
一方で歴史が浅い分風通しが良く、若手の意見を積極的に取り入れたり、女性社員の活躍推進を行うなどしており、社員への配慮を意識している様子は伺える。またコンサルティングファームでは珍しく、ワークライフバランスが良いという点もポジティブな評判として挙がっていた。
最終的にはどこに重点を置くかだが、新しい環境で上を目指したい人や、実力で勝負をしたい人にはEYストラテジー・アンド・コンサルティングは向いている職場だと言える。逆に充実した教育、評価制度や安定した環境を望むのであれば、EYストラテジー・アンド・コンサルティングはミスマッチになる可能性が高いと言える。
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EYストラテジー・アンド・コンサルティングの特徴/強み
EYグループのコンサルティング部門は過去にキャップジェミニと統合した後に、現在のクニエへの引き継がれている。現在のEYストラテジー・アンド・コンサルティングはキャップジェミニとの統合のあとに新設されたコンサルティング部門である。
EYアドバイザー&コンサルティングという名称で活動した後、同じEYグループであるEYトランザクション・アドバイザリー・サービスと2020年10月に統合してEYストラテジー・アンド・コンサルティングが誕生している。そんなEYストラテジー・アンド・コンサルティングの特徴は、総合ファームとして戦略から実行支援までに本当に強みを持っている点である。
総合ファームは各社とも戦略から実行支援までできることを強みとしてるが、実際のところ実行支援がほとんどとなっているファームが圧倒的に多い。
ではなぜEYストラテジー・アンド・コンサルティングは戦略から実行支援までに本当に強みを持っているのか。それは、デロイトから移籍してきた元デロイト社長の近藤氏をはじめとしたパートナー勢の影響が大きいようだ。
近藤氏は社長としてデロイトのコンサルティングレベルを大きく向上させた立役者と言われている。そしてそんな近藤氏の後を追う形で複数名のパートナーをはじめとする人材がデロイトから移籍してきている。
今回デロイトから移籍した元代表やパートナー、マネージャークラスの人たちは、
デロイトでも主力として活躍していたようで、業界内では評判が高かった。
コンサルは人が資本のビジネスだけに、勢力図が大きく変わりそう。BIG4コンサルファームの現役コンサルタント
そのため、業界を知る人たちは今後のEYストラテジー・アンド・コンサルティングの成長を楽しみにしている人も多いようだ。
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EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職難易度
結論から言うと、EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職難易度はコンサル業界の中では低い方と言える。理由としては以下の2つが挙げられる。
- EYストラテジー・アンド・コンサルティングの業績が順調に拡大する中で慢性的に人手が足りていない
- 特にマネージャー以上の提案力が強く案件を堅調に受注できていることからスタッフ層が枯渇している
前述の通り、近藤氏の社長就任後かなりのスピードで業績を拡大しており、人手が足りない状況が続いているという。必然的に採用の母集団を広げる必要があり、転職難易度が低くなっているようだ。(コンサル業界全体的に採用が拡大しており、その煽りもあるという)
但し、いくらEYストラテジー・アンド・コンサルティングの転職難易度がコンサル業界の中で低いと言っても、一般的な水準から見ると高い水準であることは間違いなく、徹底的な対策が必須である。対策を行う上ではコンサル転職の支援実績が豊富なエージェントを利用することをおすすめしたい。
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EYストラテジー・アンド・コンサルティングの中途面接
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの中途面接は以下のフローで進められる。
- 書類選考
- 一次面接(人事担当)
- 二次面接(マネージャークラス)
- 最終面接(パートナークラス)
またEYストラテジー・アンド・コンサルティングの中途面接の特徴として、コンサルファームでの選考では非常に珍しく、ケース面接を行っていない。面接ではこれまでの経歴をもとにどのような実績を積んできたか、それらのスキルをどのようにEYストラテジー・アンド・コンサルティングで応用できるかなどオーソドックスな質問が多いようだ。
またEYストラテジー・アンド・コンサルティングでタレントリーダーを務める吉永氏は、プロフェッショナルとして高いレベルでチームワークを発揮するために、以下の4つの要素を重要視している。
- ロジカルシンキング
- リーダーシップ
- コミュニケーション
- 協調性
そのため面接では前職での実績や今後発揮できるパフォーマンスについて上記の4つの要素を意識して話すことがポイントになる。
▼実際にEYストラテジー・アンド・コンサルティングの面接で聞かれた質問
- EYストラテジー・アンド・コンサルティングを志望した理由はなにか?
- 転職後にどのように活躍できると思うか?
- どのようなコンサルタントを目指しているか?
- そもそもコンサルタントの仕事を理解できているか?
- チームリーダーとして部下とどのように接するか?
- モチベーション管理のために何を行っているか?
対策を行う上ではコンサル転職の支援実績が豊富なエージェントを利用することをおすすめしたい。
また、EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職を本気で目指すのであれば、以下のnoteをおすすめしたい。
「コンサルファームでの面接官経験」などをフル活用して、コンサルファームの面接官の思考をリアルに言語化しながら受かるためのポイントをかなり踏み込んで解説したnoteである。
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EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職でおすすめのエージェント
総合ファームであるEYストラテジー・アンド・コンサルティングは非常に幅広いサービスラインを持っており、サービス内容は多岐に渡る。また、コンサル業界自体が変化が早いということもあり、実際問題EYストラテジー・アンド・コンサルティングの実態ついて正確に把握していないエージェントも存在する。
そのため、"絶対に"コンサル転職に知見と実績を兼ね備えたエージェントを選ぶ必要がある。具体的には、コンサル転職に特化したアクシスコンサルティングには絶対に登録すべきである。
おすすめ度:★★★★★
アクシスコンサルティングはコンサル特化エージェントであるがゆえに転職情報が豊富であり、かつ支援が非常に手厚い。ここまでの支援実績がありながらコンサル転職に特化しているエージェントというのはアクシスコンサルティング以外存在しない。コンサル転職を成功したい人には、アクシスコンサルティングを本当におすすめできる。
とにかく支援が手厚かったです。ケース面接もかなりの回数お願いしましたが、嫌な顔一つせずに対応してくださりました。
また書類面でも細かい点まで確認してもらえてアクシスさんに「受からせてもらった」という感覚です。
業界情報が豊富で「このファームのケース面接ではこうした方がよい」など、個別具体なアドバイスを頂けました。
他に大手エージェントにも登録していましたが、アクシスさんは「ここまで違うのか」というレベルの情報の質と量でした。
コンサル転職に本気であれば間違いなく上記の記事が役に立つと確信している。様々なエージェント紹介記事があるが、明らかにおすすめできない大手エージェントを取り上げていたり、「おすすめ」と言いながら明らかに実体験があるはずもない10社も紹介していたりと悲惨な状況である。
上記の記事はコンサル転職に本気のあなたの役に立つために、コンサルキャリア運営メンバーや多くの知人の実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントをご紹介している。ぜひあなたの転職活動が成功することを祈っている。