マーサー・ジャパンはニューヨークに本拠地を構え、世界180都市で組織・人事領域におけるコンサルティングを行う超グローバルファームである。本記事では、そんなマーサー・ジャパンの年収や転職難易度、現役社員からのリアルな評判、激務の実態などを徹底解説していく。
コンサルへの転職を目指す上では、おすすめのコンサル転職エージェントの記事を参考にして頂きたい。
Contents
マーサー・ジャパンの年収
マーサー・ジャパンの役職 | 年次(目安) | 年収(目安) |
アソシエイト | 1~5年目 | 470~600万円 |
アソシエイトコンサルタント | 4~8年目 | 550~800万円 |
マネージャー | 7~12年目 | 700~1000万円 |
シニアマネージャー | 10年目~ | 900~1300万円 |
プリンシパル | (実力による) | 1300~2000万円 |
クライアント・パートナー | (実力による) | 2000万円~ |
上記はマーサー・ジャパンの役職別・年次別の年収である。上記の通りマーサー・ジャパンの年収は一般水準からみて非常に高く、また評価を得て役職が上がっていけば年収も比例して上がっていく構図になっている。
役職ごとに見ると、アソシエイトで470~600万円、アソシエイトコンサルタントで550~800万円、マネージャーで700~1000万円、シニアマネージャーで900~1300万円となっており、年齢で言うと30代前半~後半で年収が1000万円を超えることになる。
その後、プリンシパルで133~2000万円、クライアント・パートナーで2000万円~という高水準となっている。
マーサー・ジャパンではアソシエイト~アソシエイトコンサルタントのうちは残業代が支払われるため、仕事量によって年収が変化するが、マネジャー以上は裁量労働制のため、仕事の量ではなく質で年収が左右される。
特にマーサー・ジャパンでは成果主義の社風が強いため、高い評価を得ている社員の中には30歳でマネジャーに昇進して年収1000万円を超えている人も存在するとのことである。上記のように、マーサー・ジャパン年収面から見ても魅力的な転職先と言える。
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
マーサー・ジャパンの転職難易度
結論から言うと、マーサー・ジャパンの転職難易度は非常に高いと言える。
- コンサルティング、人事戦略や経営企画などの実務経験が必須である
- 人事コンサルタント業界でトップクラスの実績と知名度があり、応募者が多く競争率が高い
- グローバルファームであるため、ライバルが日本人とも限らない
マーサー・ジャパンは人材コンサルタントの部門で10年連続世界No.1ファームの称号を獲得しており、名実ともに圧倒的なブランド力を持つ。そのため転職希望者も多く、競争率も高い。
一方で、企業経営が複雑化していく中で、大手企業様の抱える組織・人事領域の経営課題が増え、組織・人事コンサル業界として採用をかなり積極化しているという側面もあるようだ。実際、コンサル転職に強みを持つコトラ(KOTORA)への独自インタビューで以下のようなコメントが挙がっていた。
組織・人事コンサルタントの採用ニーズは空前の大ブームとなっています。企業経営が複雑化していく中で、大手企業様の抱える組織・人事領域の経営課題が増えてきています。さらにそこにコロナによるリモートワークの推進などが重なり、その経営課題への相談が大手コンサルファームに急増している状況です。
その結果として、幅広いサービスラインを持つ総合系コンサルファームの中でも組織・人事コンサルタントの採用ニーズが一番切迫している状況となっています。組織・人事コンサル部門の責任者の方自らがエージェントを行脚して人材獲得の相談をしているという動きも多くなっています。
そんな転職難易度が高いマーサー・ジャパンへの転職を目指す上では、コンサル転職の支援実績が豊富なエージェントを利用して対策を行うことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
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マーサー・ジャパンのリアルな評判
実際にマーサー・ジャパンに勤める方々からのリアルな評判をご紹介する。ポジティブ/ネガティブの両面の評判が上がったが、まとめるとマーサー・ジャパンの評判は高いと言える。
▼マーサー・ジャパンのポジティブな評判
- 人事コンサルとして実績がある上に、M&Aや経営アドバイザリーなど多岐にわたる業務ができる
- 個のスキルが身につき、市場に一人飛び出したとしても自信をもって仕事ができる
- 若手でもプレゼンテーションや提案など、コンサルの花形的な仕事を任せてもらえる
世界No.1の人材コンサルファームのため、マーサー・ジャパンでの仕事を通じて高いレベルのスキル・経験が身につくという点で高い評判が多い。さらに人事コンサルだけに留まらず、M&Aや経営面などアドバイザリーまで踏み込むことも可能となっている。
そのため会社の看板ではなく、若いうちから自信を持って自分の提案をクライアントへ提示できることにやりがいを感じるといった高い評判が挙がっていた。
▼マーサー・ジャパンのネガティブな評判
- グローバル基準での徹底的な結果主義のため、成果が上がらないと賞与がほとんど無い
- トップダウンの傾向が強く、ニューヨーク本社の意向次第で大きく左右されることも少なくない
- 育児や出産がある人は別だが、基本的にプライベートが削られる
一方で、マーサー・ジャパンのネガティブな評判としては、グローバル企業としての特徴が目立つ。結果主義のマーサー・ジャパンでは、評価が低いと賞与がほとんど無く、何年たっても年収が上がらないケースもある。
さらに本社がニューヨークのため日本法人の意見が届きづらく、重要な局面ではトップダウンになりがちなことに関して、不満を持っている社員も一定数存在するようだ。
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
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マーサー・ジャパンの激務の実態
マーサー・ジャパンの激務度は中程度となっている。以下のランキングは主要コンサルファームの月間残業時間に基づいて作成している。(出典:openwork)
※以下は戦略・総合コンサルファームでありマーサー・ジャパンは含まれない。
RB:ローランド・ベルガー、ADL:アーサー・D・リトル、Mck:マッキンゼー、DI:ドリームインキュベータ、CDI:コーポレイトディレクション、BCG:ボストンコンサルティング、ATK:A.T. カーニー、DTC:デロイト、Bain:ベイン、AC:アクセンチュア、AB:アビーム
マーサー・ジャパンの残業時間は43.1時間であり、上記の激務ランキングの中では下から3番目に位置することになる。40時間台というのは一般的な水準からすると多いかもしれないが、コンサル業界の中でも「働き方改革が進んでいる」と言われるような水準である。
実際、マーサー・ジャパンの取り扱うプロジェクトの中には「働き方改革」というテーマもあるため、自社ができていないのであれば提言の信憑性も低くなってしまう。
そうした観点からもコンサル業界の中では比較的働き方改革が進んでいる(=激務ではない)と言えるものの、他業界と比較すると決してホワイトではないという状況である。
マーサー・ジャパンの強み
マーサー・ジャパンの強みとして以下の2つが挙げられる。
- 組織・人事のあらゆる課題に対応できるサービスライン
- 世界44か国・185都市におけるネットワークから得た人事情報
マーサー・ジャパンは人事領域におけるコンサルファームとして、組織・人事のあらゆる課題に対応できるサービスラインという強みを持っている。そのため、「何か組織・人事面で困ったことがあればマーサー・ジャパンに相談しよう」という認知を獲得することができている。
また、組織・人事領域においては先行企業の情報というのが非常に価値を持ち、大きな強みとなる。マーサーは世界44カ国でコンサルティングを行っており、グローバルでの先行企業の人事・組織領域のデータを有しており、他のコンサルファームではできないコンサルティングを行うことができているのだ。
マーサー・ジャパンの中途選考
マーサー・ジャパンの中途選考は、以下のようなフローと特徴がある。
- 書類選考
- 一次面接
- 筆記試験
- 二次面接
- 最終面接
マーサー・ジャパンはグローバル企業で多文化のため、中途選考においても人としての価値感が問われる。特に前職で何をしたか、どのような実績を残したかなどを深堀され、そこからどのような人物象であるかを判断される傾向が強い。
また知人曰く、マーサー・ジャパンのケース面接では人材に関することだけではなく、「テレビ会社をどのように経営難から立て直すか」など、計算力が求められる経営支援に関する質問も出されるとのことである。
そして事前対策では、取締役の桑畑氏が定めている面接の際の重要ポイントと、必ず聞く質問に関して把握しておくことはマストである。さらに桑畑氏は質問の際に、応募者の「1人称」を特に注意深く見ている。
上司や仲間に先導されて残した実績を、あたかも自分が残したかのような話し方や、自分のポジションを曖昧にすると、高確率で不合格となるだろう。
そのため自分がリードして残した実績は自分の力で結果を出したと伝え、メンバーとして達成したのであれば、自分がどの様な役割を担ったのかなど、はっきりと伝えることが必須だ。
▼マーサー・ジャパン桑畑氏が定める重要ポイント
- クライアントが求めるコンテンツや資料が作成できるか
- それらの資料を基に、明確なソリューションを提案できるか
▼マーサー・ジャパンの中途面接で桑畑氏が必ず聞く質問
- 職務経歴と実績
- 問題に直面した時に取った行動
- チームとして残した成果
マーサー・ジャパンの中途面接の対策を行う上では、コンサル転職の支援実績が豊富なエージェントを利用することをおすすめしたい。