
世界最古のコンサルファームとして知られるアーサー・ディ・リトルは、現在も少数精鋭のコンサルファームとして、高い人気と年収、そして転職難易度を誇っている。
そんなアーサー・ディ・リトルについて、実際に転職者した方々にリアルな話を伺ったためその内容をご紹介する。
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アーサー・D・リトルを含むコンサルへの転職を目指す上では、おすすめのコンサル転職エージェントの記事を参考にして頂きたい。
Contents
アーサー・ディ・リトルの年収
アーサー・ディ・リトルの役職 | 年次(目安) | 年収(目安) |
ビジネスアナリスト | 1~2年目 | 550~700万円 |
コンサルタント | 3~7年目 | 800~1200万円 |
マネージャー | 5年目~ | 1500~1800万円 |
プリンシパル | 実力による | 2000~3000万円 |
パートナー | 実力による | 3000~5000万円 |
上記はアーサー・ディ・リトルの役職別の目安年収である。アーサー・ディ・リトルでは他コンサルファームと同様に役職によって年収レンジが決められている。
年齢ではなくあくまで役職で年収が決まっており、その役職というのは実力で決まってくる。そのためアーサー・ディ・リトルでは20代後半でマネージャーの人もいれば30代半ばでもコンサルタントと言う人もいる。
役職ごとに年収のレンジがあるのは、役職の中でも評価によって年収が変わってくるからである。
アーサー・ディ・リトルではプロジェクトごとにプロジェクトマネージャーやパートナーにより評価が行われる。
年間で人によるが3~4つ程度のプロジェクトに関与することになるため、それらを集計して最終的に年間評価が決まる。
アーサー・ディ・リトルへ未経験での転職の場合は、「ビジネスアナリスト」または「コンサルタント」での転職になる。
そのため年収としては、550~700万円または800~1200万円となる。(ただしコンサルタント採用であっても未経験でいきなり1000万円を超えることはほとんどない)
その後マネージャーに昇進すると大きく年収が上がり1500~1800万円となる。
その先の世界は決して誰でもたどり着けるわけではないが、プリンシパルで2000~3000万円、パートナーで3000~5000万円という年収水準になっているようだ。
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アーサー・ディ・リトルとは
まずそもそもアーサー・ディ・リトルについて簡単に紹介しておく。
アーサー・ディ・リトルは、1886年にマサチューセッツ工科大学の科学者および酢酸塩の発見者でもあるアーサー・デホン・リトル博士が設立した世界最古のコンサルティングファームである。
過去にはBCGの創設者であるブルースヘンダーソンも所属していたことでも知られている。
アーサー・ディ・リトルは博士のバックグラウンドを持つ人物が設立したこともあり、製造業に強みを持っており、特にメーカーの研究開発部門に関する案件も多い。
また、アーサー・ディ・リトルと言えばコンサル業界内外に関わらず超有名コンサルファームであるが、実はかなりの少数精鋭であり、日本オフィスは100名程度、グローバルでも1,000名程度の規模で、主要コンサルファームの中でも最も売上規模が小さい。
▼主要コンサルファーム売上げランキング
上記は、Consulting.comが開示しているコンサルファーム売上高ランキング(2019年)のうち、日本国内でも知名度の高いファームを抽出したものである。
Consulting.comも「100%の精度の完全な数値の算出は不可能」としつつも、各種レポートなどを踏まえてaccounting servicesやtechnology infrastructure、cloud servicesなどの売上を除外して「コンサルティング売上」を算出している。
アーサー・ディ・リトルの転職難易度
結論から言うと、アーサー・ディ・リトルへの転職難易度はかなり高いと言える。
- 少数精鋭のコンサルファームであるが故に、求める人材要件が高く面接における突っ込みも鋭い
- 一方で、「英語力が求められない」「近年人手不足となっている」という点ではチャンス有り
アーサー・ディ・リトルは現在も少数精鋭を貫く数少ないコンサルファームである。
そのため、どうしても求める人材レベルが高く、面接における突っ込みも鋭くなってしまう。(ただし、近年は某総合コンサルファームからチームごと受け入れるなど、採用の母集団を広げているような動きを見せているようだ。)
また、アーサー・ディ・リトルの中途面接では英語を求められることはなく、また入社時点での高い英語力も求められないため、英語アレルギーがある人にとってはチャンスのあるファームである。
難易度の高いアーサー・ディ・リトルへの転職を成功させるためには、コンサル転職の支援実績が豊富なエージェントを利用することをおすすめしたい。
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アーサー・ディ・リトルの中途選考フロー/面接
アーサー・ディ・リトルの中途採用における選考フローおよび中途面接は以下のような流れで行われる。
- 書類選考
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
- 内定(オファー面談)
各面接では最初に簡単に自己紹介や志望動機などを問われた後にケース面接を行う形となる。アーサー・ディ・リトルの中途面接における特徴としては、「なぜアーサー・ディ・リトルか?」という点を強く問われる点である。
コンサルの志望動機についてはよほど外れたことを言わない限り深堀されることはないが、「なぜアーサー・ディ・リトルか?」については面接官が納得するまで聞かれる傾向がある。
他の戦略コンサルファームでは同様の質問をされることはほとんどなく、コンサル業界でも尖った存在であるアーサー・ディ・リトルらしい特徴である。
また、アーサー・ディ・リトルの中途ケース面接では以下2つのパターンが存在する。
- お題と時間が与えられてプレゼンするパターン
- お題が与えられて面接官と会話しながら進めていくパターン
一次面接では事前にお題が決められているパターンが多いが、二次面接や最終面接ではその場の会話からお題が決まるパターンが多いようだ。
難易度の高いアーサー・ディ・リトルの面接対策を行う上では、コンサル転職の支援実績が豊富なエージェントを利用することをおすすめしたい。
また、アーサー・ディ・リトルへの転職を本気で目指すのであれば、以下のnoteをおすすめしたい。
「コンサルファームでの面接官経験」などをフル活用して、コンサルファームの面接官の思考をリアルに言語化しながら受かるためのポイントをかなり踏み込んで解説したnoteである。
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アーサー・ディ・リトルの"リアル"な評判
アーサー・ディ・リトルに実際に転職した方々から聞いたリアルな評判について紹介する。アーサー・ディ・リトルの評判をまとめると以下である。
- 成果物に対する水準が非常に高い
- メリハリはあるが基本はかなりの激務
- 少数精鋭として転換期を迎えている
評判①:成果物に対する水準が非常に高い
他戦略ファームからアーサー・ディ・リトルに転職した方曰く、「前職の戦略ファームよりも一段成果物に対して厳しい水準が設けられている」とのことである。
戦略ファームは例外なく成果物に対して厳しい水準が設けられているが、その水準を経験した人からしてもアーサー・ディ・リトルの水準は高く、上記のような評判になっているようだ。
この方は「前職時代に戦略コンサルの仕事に慣れてきたという感覚があったが、アーサー・ディ・リトルに転職後はかなり苦労した」とのことである。
その分、アーサー・ディ・リトルには成長できる環境があると考えられる。
評判②:メリハリはあるが基本はかなりの激務
前述の通り、アーサー・ディ・リトルには成果物に対する高い水準が設定されており、また少数精鋭として一人ひとりがより高い目線で仕事をすることが求められることから、必然的にハードワークになっているようだ。
もちろんアーサー・ディ・リトルに限らず、コンサルはどうしてもハードワークにならざる得ないが、アーサー・ディ・リトルは特にハードワークだと感じる人も多く、上記のような評判に繋がっているようだ。
実際に日系メーカーからアーサー・ディ・リトルに転職した方曰く、「他ファームの知人と話していても、アーサー・ディ・リトルの働き方は頭一つ抜けているなと感じる」とのことである。
とは言え、プロジェクト期間の合間は休暇を取ることが推奨されていたりとメリハリをつけた働き方になっているようだ。
評判③:少数精鋭として転換期を迎えている
近年コンサル業界は大きく変化しているが、その変化を牽引しているのが幅広いサービスラインを持ち一気通貫でクライアントを支援できる総合ファームである。
存在感を強めた総合ファームが戦略ファームを買収するといった動きも見られている。
マッキンゼーやBCGも採用数を拡大し、サービスラインを広げることでこの動きに対応している。
一方で、戦略ファームの中には少数精鋭を維持しているファームも存在し、その1社がアーサー・ディ・リトルである。
しかし、現状は少数精鋭を維持しているファームの経営状況は決して明るくなく、アーサー・ディ・リトルも例外ではないようだ。
シンクタンクから転職した方曰く、「例えば、クライアントに入り込んだ総合ファームの下請けになって、リサーチプロジェクトを担うといったプロジェクトもある」とのことだ。
またアーサー・ディ・リトルでは近年スタートアップへの流出が増えていることで人材不足の側面もあるとのことである。
こうした状況もあってか、少数精鋭を保ってきたアーサー・ディ・リトルが某総合ファームの人材をチームごと引き抜いたことが話題になった。
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。 また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。 そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。 Flow Groupでは、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つ戦略・総合コンサルファーム出身者が徹底的に転職支援(キャリア相談~選考対策)を行うため、ぜひ登録して頂きたい。 Flow Groupは、コンサル転職に特化した転職エージェントで、戦略・総合コンサル出身者が徹底的に選考支援をすることに強みを持つ。 また、現役で自社でもコンサルティング事業を行っているため、コンサル業界に対して最新の動向や豊富な知見を有する。 さらに、代表2人が戦略・総合コンサルから大手企業やスタートアップ、独立・起業を経験しており、実体験に基づくリアルなキャリア支援が可能となっている。コンサルへの転職を成功させるためには
会社名
株式会社Flow Group
設立年
2019年8月20日
住所
東京都新宿区市谷田町3丁目8 市ヶ谷科学技術イノベーションセンター 2F
代表取締役
横山 諒平 / 中野周平