
欧州最大の戦略コンサルファームとして、国内においても高いプレゼンスを確立しているのがローランドベルガーの年収や激務の実態、リアルな評判、転職難易度などについて、現役・元社員へのインタビューを踏まえて徹底解説していく。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサル転職に特化したエージェントであるアクシスコンサルティングに登録すべきである。
詳細については以下の記事をご覧いただきたい。
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Contents
ローランドベルガーの特徴
ローランドベルガーはドイツに本拠を持つ、欧州最大の戦略コンサルティングファームである。ドイツ発祥ということで、自動車業界に特に強みを持つことでも知られている。
日本オフィスは1991年に開設され、以降は少数精鋭のコンサルファームとして高い人気を誇ってきた。
近年は従来のコンサルファームの枠組みを超えた取り組みを行っていることでがローランドベルガーの特徴として注目を集めている。
例えば、1社ではできない価値創出を目的に、様々な領域で異なる強みを持つ企業やスタートアップと連携し、共同プロジェクトを行う「価値共創ネットワーク」という体制を構築している。
この価値共創ネットワークを活用してAIスタートアップであるABEJAとの取り組みのリリースを発表していた。
経営戦略コンサルティングのローランド・ベルガーとAIスタートアップ企業のABEJAは、このほどアパレル業界の在庫過多の課題を解決すべく業務提携を結び、AIを活用した需要予測コンサルティングパッケージを共同開発した。
同取り組みでは、ローランド・ベルガーが現行MD業務の分析および課題抽出を行い、ABEJAがデータ分析と予測モデルの開発を行うことで、機械学習モデルを活用した「需要予測コンサルティングパッケージ」を提供する。
こうした連携を掲げるファームや企業は多いが、実際に実現している企業は決して多くなく、今後もローランドベルガーの動きから目が離せない状況となっている。
ローランドベルガーの年収
ローランドベルガーの役職 | 年次(目安) | 年収(目安) |
ジュニアコンサルタント | 1~2年目 | 550~700万円 |
コンサルタント | 2~5年目 | 700~900万円 |
シニアコンサルタント | 4~8年目 | 1100~1500万円 |
マネージャー | 6年目~ | 1600~2300万円 |
プリンシパル | 実力による | 2500万円~ |
パートナー | 実力による | 3000万円~ |
上記がローランドベルガーの職位別・目安年次別の目安年収である。
実力主義と言われるコンサル業界だが、昇進スピードが平均化してきており、よほどのことがない限り年次によって昇格していくような傾向に変わりつつある。
ローランドベルガーではジュニアコンサルタントが年収550万円からスタートして、コンサルタントになると700~900万円、シニアコンサルタントになると年収1000万円を越えて1100~1500万円というレンジになる。
早い人だと20代半ば(26~27歳あたり)でシニアコンサルタントに昇進して年収1000万円を超える人もいるようだ。
その後マネージャーに昇進すると1600~2300万円になり、かなりハードルは高いがプリンシパルになると2500万円~、パートナーになると3000万円~という年収水準になっている。
ローランドベルガーに中途入社する場合は、第二新卒まではジュニアコンサルタント、それ以降であればコンサルタント、またはシニアコンサルタントでの採用となる。
そのため第二新卒までであれば年収は550万円程度、それ以降ではあれば年収は700~900万円、1100~1500万円というレンジになる。
ただし、未経験でシニアコンサルタントとしてうまく採用されてもほぼ確実に期待されるパフォーマンスを発揮できずにファームを去っていくことになるので、転職時は年収を追いすぎずにコンサルトして足元を固めることにまずは焦点を当てることをおすすめしたい。
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競合他社との年収比較
上記はローランド・ベルガーとBCGとの役職年収比較である(各役職において年収幅があるが、平均値を採用)。
役職毎に多少のばらつきはあるものの、基本的には各役職で同じ年収水準となっている。
一方大きな差がついているのがパートナーである(ローランド・ベルガー3000万円、BCG5000万円)。
これは、BCGの場合はマネージャーからパートナーまでにもう一つプリンシパルという役職を挟むということが大きな要因である。
BCGのプリンシパルは2500万円~という水準感であり、その点も踏まえるとローランド・ベルガーとの年収差はそこまでないと考えられる。
年収を踏まえた生活水準
ローランド・ベルガーのコンサルタントの場合、職位内のランクや評価にもよるがおおよそ手取りは45万円程度になる。
一人暮らしの場合の生活水準としては以下のようなイメージである。
項目 | 収入 | 支出 |
手取り | 45.0万円 | |
家賃 | 15.0万円 | |
食費 | 6.0万円 | |
光熱費 | 1.5万円 | |
通信費 | 1.5万円 | |
交際費・趣味娯楽費 | 10.0万円 | |
医療・保険費 | 1.0万円 | |
衣服・美容費 | 3.0万円 | |
交通費 | 1.5万円 | |
雑費 | 1.5万円 | |
貯金 | 3.0万円 |
一人暮らしで手取り45万円ある場合、オフィス近くに12~15万円程度で住むことも可能となり、住環境としてはかなり充実したものを得ることができる。(麻布十番などが人気のエリアとなっている)
また、趣味娯楽へある程度自由に使えるお金が多く確保できる(10万円程度)ため、もちろん高級車などは手は出ないものの、身の回りのアイテムを上質なものにしたり、数ヶ月に一度良いスーツを買うといったことも可能になる。
ローランド・ベルガーのコンサルタント(一人暮らし)であれば暮らしに困ることはほとんどなく、また食費に関してもそこまで切り詰める必要はなく、6万円程度使うことができる。
ローランドベルガーの激務の実態
ローランドベルガーと言えば、業界内でも激務との噂が広がっている。
実際、残業時間を見てもコンサル業界でトップとなっている。
(下記グラフのRBがローランドベルガー)
上記ランキングは主要コンサルファームの月間残業時間に基づいて作成している。(出典:openwork)
RB:ローランド・ベルガー、ADL:アーサー・D・リトル、Mck:マッキンゼー、DI:ドリームインキュベータ、CDI:コーポレイトディレクション、BCG:ボストンコンサルティング、ATK:A.T. カーニー、DTC:デロイト、Bain:ベイン、AC:アクセンチュア、AB:アビーム
また、実際に現役・元ローランドベルガー社員に話を聞いても口をそろえて激務とのことであった。
ただし、ただ激務なわけではなく多くの人が好きでハードワークしているという声が目立った。
嫌々働いているわけではなく、楽しくて気づいたらハードワークになっているという感じ
週末もプロジェクトのことで頭がいっぱいになるほど没頭している
この他にも「週末には気づいたらプロジェクト関連の書籍を読んでいる」「週末には自然と顧客や競合の店舗に足が向いている」などと言った話もある。
このくらいコンサルワークに没頭したいという人にはローランドベルガーは最高の環境だと言える。逆に、バランスを取って働きたいという人にとっては最適な環境とは言えない可能性がある。
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ローランドベルガーの転職難易度
結論から言うと、ローランドベルガーの転職難易度は非常に高いと言える。
転職難易度が高い理由としては以下である。
- 少数精鋭であり採用数が少ない(=競争率が高い)
- ファームの規模が小さく、候補者と働く可能性が高いため見る目がより厳しくなる
ローランドベルガーは現時点で他ファームのように採用を拡大しておらず、"少数精鋭"のコンサルファームを維持している。
そのため、どうしても倍率が高くなってしまうのだ。
また、ローランドベルガーの東京オフィスの人数が少ないことから、面接官はどうしても「一緒に働く人を厳選する」という目線になる。
そのため、一部のファームのように「ダメな人を落とす」ではなく、「良い人を取る」という水準になっているのだ。結果としてコンサル業界でもトップクラスの転職難易度になっている。
そんなローランドベルガーから内定をもらうためには必ずコンサル転職に強みをもつエージェントを利用することをおすすめしたい。
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ローランドベルガーの中途面接
ローランドベルガーに転職する際の中途選考フローについてご紹介する。
- 書類選考
- 筆記試験
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
- 内定(オファー面談)
ローランドベルガーの筆記試験では、SPIではなく「判断推理」の問題が出される。ローランドベルガーの筆記試験は基本的に過去問の使いまわしであるため、コンサル転職に強いエージェントであれば過去問を持っている可能性が高い。
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また、ローランドベルガーの中途面接については以下の記事で体験記をまとめているので、ぜひ参考にしてみていただきたい。
ローランドベルガーの中途面接の方法は、面接官に任されており会話の中からお題を考える人もいれば、事前に考えてきたお題を出す人もいる。
共通しているのは、転職者が一方的にプレゼンするというよりも、解に辿り着くために適宜相手から情報を引き出す必要があるということである。
そのため、ローランドベルガーの中途面接では論理的思考力だけではなく高いコミュニケーション力が求めらる。
ローランドベルガーの面接対策には必ずコンサル転職に強みをもつエージェントを利用することをおすすめしたい。
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ローランドベルガーの英語事情
外資系ファームと言えども、オフィス内は日本人ばかりで案件もドメスティック、海外オフィスとの交流もほとんどないというファームも多い。
しかしローランドベルガーの場合は、かなり海外交流が多いと言えそうだ。
例えば、転職者の中には初のプロジェクトで日本オフィスから1人で海外に行き、現地メンバーと共にデリバリーしたという人もいる。
日本オフィス、現地オフィスという隔たりはなく、現地メンバーも同じローランドベルガーの社員という意識が強い
では英語ができないとローランドベルガーで活躍できないかと言えば必ずしもそうではないようだ。実際、英語ができなくてもローランドベルガーで活躍している人はいるという。
中には英語が全くできない人もいるが、その人には英語ができなくても何とかなるようなアサインになっている。
とは言え、英語を全く使わないということはないため肩身は狭そう。
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ローランドベルガーの評判
筆者には新卒・中途でローランドベルガーに入社した知人が複数いるが、多くの人がローランドベルガーを高く評価している。
▼ローランドベルガーのポジティブな評判
- 少数精鋭で周囲のレベルが高いの日々刺激を受けている
- 少数精鋭であるがゆえに海外も含めて一体感を感じる
- フラットな組織でジュニア・シニア問わず様々なチャンスがある
特に目立った評判としては「少数精鋭」であるがゆえの側面が多かった。
多くのコンサルファームが規模拡大に走る中で少数精鋭を貫くローランドベルガーならではであり、高い評判となっているようだ。
▼ローランドベルガーのネガティブな評判
- 激務であることは間違いなく長期的には働き続けることはできない
- 独立心が旺盛な人が多く離職率が高い
- 規模を拡大している他ファームと競争力の差を感じる
一方、ネガティブな評判として挙がったのは激務である点と、少数精鋭であるがゆえの不安点が多かった。
現在は好んでハードワークしている人も、長期的にキャリアを考えるとなかなか難しいと感じる部分があるようだ。
また、規模を拡大して様々なサービスを提供する競合ファームと比較したときに、どうしてもクライアントニーズに応えきれない場面もあり、その点がネガティブな評判として挙がった。
ローランドベルガーへの転職におすすめのエージェント
ローランドベルガーはコンサル業界においてトップクラスの難易度を誇るファームであり、徹底的な対策が欠かせない。
対策においては筆記・面接ともにコンサル転職に強みを持つエージェントであれば知見が蓄積している。
そのため、コンサル転職を目指すのであれば必ずコンサル転職の支援実績が豊富なエージェントに登録して欲しい。
具体的には、コンサル転職に特化したアクシスコンサルティングには絶対に登録すべきである。
おすすめ度:★★★★★
アクシスコンサルティングはコンサル特化エージェントであるがゆえに転職情報が豊富であり、かつ支援が非常に手厚い。
ここまでの支援実績がありながらコンサル転職に特化しているエージェントというのはアクシスコンサルティング以外存在しない。
コンサル転職を成功したい人には、アクシスコンサルティングを本当におすすめできる。
とにかく支援が手厚かったです。ケース面接もかなりの回数お願いしましたが、嫌な顔一つせずに対応してくださりました。
また書類面でも細かい点まで確認してもらえてアクシスさんに「受からせてもらった」という感覚です。
業界情報が豊富で「このファームのケース面接ではこうした方がよい」など、個別具体なアドバイスを頂けました。
他に大手エージェントにも登録していましたが、アクシスさんは「ここまで違うのか」というレベルの情報の質と量でした。
コンサル転職に本気であれば間違いなく上記の記事が役に立つと確信している。
様々なエージェント紹介記事があるが、明らかにおすすめできない大手エージェントを取り上げていたり、「おすすめ」と言いながら明らかに実体験があるはずもない10社も紹介していたりと悲惨な状況である。
上記の記事はコンサル転職に本気のあなたの役に立つために、コンサルキャリア運営メンバーや多くの知人の実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントをご紹介している。
ぜひあなたの転職活動が成功することを祈っている。