プロフィール
F.T(25)
経歴と転職理由
ー これまでの経歴となぜコンサルタント業界へ転職しようと思ったかを教えてください。
2014年に都内の私立大学を卒業し、新卒で大手日系電機メーカーの地方営業に配属されました。
地方に展開する小売店やサービス業のお客様を対象に、自社が持つ製品の紹介/運用支援に従事していました。
古い企業体質の定着やロールモデルとなる先輩がいなかったことから、ここで定年まで働くイメージが全く持てず、基礎的な社会人としてのスキルと専門性だけを学び次のキャリアを目指そうと配属後1週間で感じました。
将来のなりたい姿から逆算で、入社一年目から自己研鑽、資格勉強、転職活動を始めておりました。結果、一番入社したかった外資系総合コンサルファームからオファーを頂き、年収も550万円→650万円にUpしました。
転職活動について
スケジュール・進め方
ー 実際に転職活動をはじめる際にどのようなタイムラインで、どのように進めたかを教えてください。
転職活動は3ヶ月ほどでした。地方に在住しており、今ほどリモート環境も揃っていなかったので、一番志望度の高いコンサルファームだけに的を絞って徹底的に対策をしました。
コンサル関連の書籍を読み漁り、東京出張の旅に大学の知人紹介でファームの社員と会食をしたりして、業界知識や会社/社員の雰囲気を学びました。転職エージェントからは、履歴書、経歴書、面接対策のみご支援いただきました。
ー なぜ転職エージェントを利用しようと思ったのですか?
プロの目線で不足している点を補足してもらうためにエージェントを利用しました。
就職活動で失敗したこともあり、第三者の視点から履歴書・経歴書をブラッシュアップさせる必要があると思いました。
また、ケース面接があったため、練習相手としてエージェントを利用させていただきました。
練習を繰り返す中で、構造化や体系立ててプレゼンする癖が身に付いてきたので、エージェントを通して面接対策をしていくことを推奨します。
ー エージェントを使ったことで良かった点はありますか?
レジュメ、経歴書をブラッシュアップしてくださり大変有意義でした。
また、過去の面接で聞かれる想定質問や対策資料を共有してくださり、面接当日は自信をもって臨めました。
エージェントを使うことで時間に制約ができたり大変な面もありますが、転職活動を振り返ってエージェントを利用してよかったと思います。
ファーム選び
ー 受けるファームはどのような基準で決めたか教えてください
グローバルで、事業の成長性が高い自社のみ応募しました。他のコンサルファームを応募しようかと思いましたが、地方在住だったこともあり、一社に的を絞って効率重視で応募をしました。
また、大学の知人が自社に勤務していたこともあり、自然と親近感があったのも大きかったと思います。
コンサル未経験の自分でもやっていけるか、正直不安ではありましたが、知人から生の現場の話を聞けたり、会社の雰囲気や働き方などをイメージすることができたため、選考中は自信をもって望めることができました。
転職活動を通じてやって良かったこと
ー 転職活動を通じて大変だったことについて教えてください
地方在住だったので、面接の度に東京に赴くのが大変でした。
また、ケース面接の対策は思っていたよりも難しく、「考え方」を身に着けるまでに苦労しました。
さらに、前職の先輩方には可愛がってもらっており、後ろめたさ/葛藤がある中で転職活動をしていたため、精神的にもつらかったです。
ー そのハードルをどのように乗り越えたのですか?
自分の信念・将来のなりたい姿を鮮明にイメージすることで、今の状況から脱却する必要があると、常に自分に言い聞かせていました。また、無理をしすぎない気持ちも大事だと思います。
ここで失敗したら人生が終わりではなく、内定を貰ったらラッキーでも気持ちは熱く、をモットーに活動をしていたため、自分のマインドコントロールも大事な要素だと感じました。最終的に内定をもらった時は緊張から解放されたのか風邪をひいてしまいました。
ー その他、転職活動を通じてやって良かったことはありますか?
転職エージェントの話を聞くことはやってよかったと思います。自己流で転職活動を進めるよりも、やはりプロの視点から今の自分に足りていない要素が何かをしっかりと分析してもらうのは大切です。
また、マニュアル的な回答ではなく、なぜ転職するのか、を自分に何回も問いかけて、納得のいく理由を見出すことが大切です。ここを疎かにしてしまうと、面接中でも「迫力」に欠けてしまうため、しっかりと自己分析することが大事です。
現在~将来について
ー 今の仕事のやりがいについて教えてください
2点あります。一つは、毎日が成長を求められる場があること。日々、難題な課題が降ってきて対応に追われており気が休まる日は少ないですが、同年代よりも責任のある仕事を任せられている自負が自分を奮い立たせてくれています。
成長は自己責任ですが、圧倒的に同世代よりも成長したいビジネスマンにとってコンサル企業は最高の場だと思います。
もう一つの理由は、グローバルでダイナミックな仕事ができることです。今は世界中の同僚・クライアントと切磋琢磨しながらプロジェクトを推進しており、前職にいたときには想像もしなかった生活を送れています。
ー 他業界からコンサル業界への転職で大変だったについて教えてください
ファーストジョブでキャッチアップが大変でした。
コンサル未経験でもDay1から価値を出していかないといけないので、社内での立ち振る舞いや業界・業務知識をキャッチアップするのに日々苦戦していました。
何が分からないかが分からない悶々とした日々が続きましたが、そのような中でも昨日の自分よりも成長している、と自分に言い聞かせて奮い立たせていました。
また、当たり前ですが、社員は凄く優秀な方が多いです。今まで同じ社会人の時間を過ごしてきたと思えないくらい、考えが深く、仕事が早い社員が多いです。
ー あえて転職後の不満や課題を挙げるとどのようなことがありますか?
社内の組織改革で残業規制が強烈に厳しくなっていたため、成長したいけど働けない状況に陥っていたことに不満は感じていました。
入社当時はスタッフだったため、残業時間がプロジェクトリーダーに徹底的に管理されており、限られた時間内で成果を出すことを求められていました。
仕事の質は量から導出されるマインドセットを当時は持っていたため、従前の自分の価値感をシフトするのに苦労しました。
最後に
一 これからコンサル業界への転職にチャレンジする方に一言お願いします
転職活動において一番重要なことは、自分がどうなりたいかをイメージ・言語化することだと思います。
人生の中で多くの時間を過ごす場が仕事なので、偽りなく自分のなりたい姿にたどり着けるために転職活動をすることが肝要だと思います。
コンサル業界はキラキラしたイメージを持っている人が多いと思いますが、全然そんなことはないです。泥臭くて細かい業務をすることもあり辟易とする場面も正直幾多にも及びます。
また、人間関係がドライでストレスが多い職場環境であることも事実です。
それでも、他業界では経験できない責任感をもって仕事ができたり、自分より二回りも目上のクライアント何十人をリードしてプロジェクトを進めたり、昇進していけば上場企業の役員クラスの年俸を30代で手にすることも可能な世界です。
「自己成長」という錯覚で馬車馬のように働いている社員がいるのも事実ですが、多種多様な人間がいる業界のため自身の人間力も鍛えられる世界だと思います。
自分のなりたい姿を想像したときにコンサル業界で働くというオプションが用意されているのであれば、是非、チャレンジしてみればと思います!