近年メガバンクを含む銀行を辞めたいという人が急増している。
本記事では、メガバンクを含む銀行を辞めたいと考える理由とおすすめの転職先について徹底解説していく。
銀行・メガバンクを辞めたい理由とおすすめの転職先
本記事を読んでいるということは、あなたは自身のキャリアについて真剣に考えているということである。
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Contents
銀行・メガバンクを辞めたい理由
メガバンクを含む銀行を辞めたいと言う人をインタビューしていくと、辞めたい理由は以下のようになる。
- そもそも大半が定年まで銀行・メガバンクで勤めあげることができない
- 銀行特有のスキルや知識があまりにも多く想像以上に市場価値が低い
- 給与改悪、小さい裁量など魅力的な職場ではないと痛感している
そもそも大半が定年まで銀行・メガバンクで勤めあげることができない
筆者は新卒でメガバンクに入行したが、就活の時は何十年も先の未来を具体的に想像することは難しく、また「安定した雇用先」「圧倒的な認知度」で周囲からの評判良く、思考停止してしまっていた。
しかし、役員になれるほんの一握りを除き、50歳前後の上司たちのほどんどが取引がある会社に出向/転籍となり、そこでサラリーマン人生に幕を閉じる。
彼らは決して楽しそうではなく、出向先/転籍先からも疎まれ、Yahooニュースを見て1日過ごすという話もよく聞く話である。
こうした現実が銀行・メガバンクを辞めたいと考える理由である。
銀行特有のスキルや知識があまりにも多く想像以上に市場価値が低い
同じように「定年まで勤め上げることがない」企業というのはメガバンクの他にもたくさんある。
外資系金融やコンサル、リクルートなどのメガベンチャーやスタートアップなどである。
しかし、これらの企業ではそれぞれ異なるにしても、他社に行っても通用するスキルや経験が身に付くという実態がある。
実際に筆者の知人の複数の転職エージェントから話を聞いても、外資系金融やコンサル、リクルートなどのメガベンチャーやスタートアップ出身者と比較して、メガバンク出身者の市場価値はあまりにも低い。
大転職時代を迎える現代において、こうした現実もまた銀行・メガバンクを辞めたいと考える理由である。
給与改悪、小さい裁量など魅力的な職場ではないと痛感している
昨今、低金利の影響が邦銀の収益を圧迫しており、そうした経営事情を踏まえて銀行では給与改悪などの苦肉の策が講じられている。
こうした給与改悪を受けて若手行員の多くが転職を検討し始めているという。
某銀行の若手の給与改悪で、転職ムードが急激に高まっており、
その中で「とりあえずコンサル」という転職話もちょくちょく聞きます。
コンサルは非常に面白い仕事ですが、泥臭いハードな仕事でもあるので、
「とりあえずコンサル」と思考停止せず、一歩踏み込んだキャリア設計をおすすめしたいです。— グレイヘア (@mr_grayhair) September 25, 2019
また行内でも裁量を広げていくためにはかなりの年数を積まなければいけないという現状があるようだ。
魅力的な職場と言われて就職したものの、銀行・メガバンクの現実を目の当たりにして辞めたいと考える人も多いようだ。
銀行・メガバンクからの具体的な転職先
銀行・メガバンク出身者の転職先としては、「金融系」と「非金融系」で分かれる。
筆者の元同僚の情報や、知人エージェントの情報を踏まえると、金融系:非金融系=6:4程度の割合になっている。
銀行・メガバンクからの金融系の転職先
- 日系PE
- 投資銀行
- 政府系金融機関
銀行・メガバンクからの金融系の転職先として厳しい環境ながら、スキルや経験そして高い報酬を狙いに行くのであればPEファンドや投資銀行の人気が高い。
ただし投資銀行でもPEファンドでも即戦力人材が求められており、M&A関連の実務経験や高い英語力が必要となる。
また、ハードな職場環境のため、肉体的/精神的なタフさも求められる。
一方、そこまでハードな職場環境を求めていない人には政府系金融機関という選択肢も存在する。
特に近年は銀行・メガバンク出身者の採用需要が高いと言われている。
銀行・メガバンクのようにがちがちにキャリアパスが決められているわけではないので、自分自身のキャリアを能動的に作っていくことができる。
また、メガバンクとは異なり顧客志向が強い傾向があるため、営業ノルマに翻弄されずに顧客と向き合って仕事できるという魅力もある。
▼金融の転職でおすすめのエージェント
銀行・メガバンクからの非金融系の転職先
- コンサル
- FAS
- M&A仲介
銀行・メガバンクからの非金融系の転職先としては、戦略/総合コンサルやFAS/M&Aアドバイザリーなどのアドバイザリーサービスを行うファームの人気が高い。
どちらも業務経験がなくてもポテンシャルが高い人は歓迎されるため、実際に筆者の周囲にもメガバンクから転職している人は多い。
戦略/総合コンサルの方がよりポータブルな、FAS/M&Aアドバイザリーの方がより専門性の高いスキルを身に付けることができる。
また、最近はM&A仲介も採用を積極化しており、メガバンク出身者の採用ニーズが高い。
M&A仲介では、売り手と買い手の間に入り、双方の希望する条件をコントロールしていく必要があるため、銀行・メガバンクにおける法人営業経験が買われる。
その他に、日系/外資系の大手事業会社やスタートアップの財務部や経理部、ポテンシャルが高ければ経験がなくても経営企画や事業企画部といったポジションも人気のある転職先である。
▼コンサル転職でおすすめのエージェント
▼FAS/M&A仲介/大手事業会社/スタートアップ転職におすすめのエージェント
銀行・メガバンク出身者は圧倒的にコンサル転職がおすすめ
銀行・メガバンク出身者にコンサル転職がおすすめの理由として、上記で紹介した不満が解消できるだけでなく、以下のような理由が挙げられる。
- コンサルは未経験採用の間口が広い
- コンサルと銀行では職業としての親和性がある
1. コンサルは未経験採用の間口が広い
現役の銀行・メガバンクの方と話をしていても、彼ら/彼女らからは「銀行特有のスキルや知識ばかりで自分たちは市場価値が低い」と言った危機感を露わにしている。
実際問題、銀行は特殊な業界でありそのまま他業界で応用できるスキルや知識が多くないため、一定の年数が経過してしまうと他業界への転職ハードルがグッと上がってしまう。
一方、コンサル業界は未経験採用の間口が広く、現業においてどのような考えを持って仕事に取り組んでいるかや論理的思考力は問われても、なんらかのスキルや知識を求められることは少ない。
そのため、ポジションさえ選ばなければ銀行員にとっては他業界に比較してコンサル転職のハードルが低いのだ。
2. 職業としての親和性がある
銀行とコンサルでは求められるスキルやマインドは大きく異なる一方、両社とも特定の融資先/クライアントになんらかの形で支援するというビジネスモデルであるため、職業としての親和性が比較的高い。
例えば、不特定多数の顧客に対して営業してきた人や、バックオフィス業務で内向きの仕事をしてきた人などは、コンサル業務を行う上で銀行員以上に大きな思考の転換が必要になり、このタイミングで苦労する人も多いのだ。
そうした職業の親和性から志望動機も作りやすく、筆者の経験からすると面接官の納得も勝ち取りやすい。
また、メーカーなどと異なり、財務諸表を読む習慣や勘所がある点もコンサルの実務に活きる。
さらには、業種や業界を特定せずに特定のソリューションを提供するという点も銀行とコンサルで似ている点でもあり、他業界に比べて転職後に活躍しやすいと考えられる。
▼コンサル転職でおすすめのエージェント
銀行・メガバンクとコンサルの違い
一方で、銀行・メガバンクとコンサルの役割の違いというのは転職前にしっかり理解しておく必要がある。
- 銀行:顧客の財務数値を踏まえて融資の判断をする
- コンサル:顧客の財務数値の改善をサポートする
銀行でも顧客に対して様々なサポートを行うが、それはあくまで「融資」という枠組みを通してである。
「より多くの借り入れをしてもらうため」「より安全に返済してもらうため」といった銀行としての役目が第一にあった上で、顧客をサポートすることになる。
そのため、顧客が受けたいサポートをすべてできるわけでもく、融資また返済に繋がるサポートを提供することになる。
この点がコンサルと大きく違う点であり、コンサルの役目はあくまで顧客の課題解決である。
顧客の状況が現状から改善するために課題を特定して解決をサポートするのがコンサルの役割になる。
特に近年は多くのコンサルファームが実行支援に力を入れてサービスラインを拡充していることから、全方位的に顧客を支援できるようになっている。
銀行・メガバンク出身者は転職で有利か?
銀行・メガバンク出身者が転職で有利か否かは、転職先と年齢によって異なる。
そのため、銀行・メガバンク出身者というのは転職市場において評価が分かれる。
実際、エージェントの対応も大きく分かれる。
- 銀行特有のスキルや経験しかないと力を入れて支援してくれないエージェント
- メガバンク出身者のポテンシャルを信じて手厚く支援してくれるエージェント
より難易度の高い投資銀行やコンサルなどへ転職を目指すのであれば、"銀行・メガバンク出身者"という肩書は全く評価されず、むしろ不利に働く可能性もある。
一方で、M&A仲介や大手事業会社であれば有利に働く可能性もある。
いずれにしても年齢が上がれば上がるほど転職難易度は大きく上がるため、できるだけ早いタイミングでの転職をおすすめしたい。
銀行・メガバンクからの転職で後悔した事例
筆者の周囲には銀行・メガバンクからの転職で後悔した人たちもいる。
彼ら/彼女らの後悔した要因は以下である。
- ハードな職場への転職で精神的/肉体的にやられてしまった(ex. 投資銀行やコンサルへの転職)
- 銀行・メガバンクとは全く異なる環境に適用できなかった(ex. スタートアップ)
銀行・メガバンクは非常に整備された環境であり、精神的/肉体的な負荷が過剰に掛からないようになっている。(もちろん例外はある)
そのような環境になれた後に覚悟なく投資銀行やコンサルに転職してしまうと、精神的/肉体的にやられてしまい後悔してしまう結果となる。
また、銀行・メガバンクは決められたプロセスを丁寧にこなしていくことが求められるが、スタートアップなどでは自ら考え仕事を進めていくことが求められる。
こうしたそもそも"仕事"という言葉でも全く異なることが求められ、適用できずに転職を後悔して再度転職する人も存在する。
銀行・メガバンクからの転職でおすすめのエージェント
転職活動を行うにあたってエージェント選びというのは非常に重要になる。
エージェントによって持っている求人も異なれば、アドバイスも大きく異なる。
そこで重要なのが、銀行・メガバンク出身者の転職支援実績が豊富で、企業から信頼を獲得して魅力的な求人を持つエージェント選びである。
▼コンサルへの転職を検討しているなら
▼金融や外資系を含むハイクラス転職を検討しているなら
様々なエージェント紹介記事があるが、明らかにおすすめできないエージェントを取り上げていたり、「おすすめ」と言いながら明らかに実体験があるはずもない5~10社も紹介していたりと悲惨な状況である。
上記の記事はメガバンクからの転職に本気のあなたの役に立つために、筆者やハイキャリア.com運営メンバーの実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントをご紹介している。
ぜひあなたの転職活動が成功することを祈っている。