ハイクラス層から人気が高いキャリアがプライベートエクイティファンド(PE)である。本記事ではPEファンドに転職するなら読むべきおすすめの本についてご紹介する。
PEファンドへの転職を検討している人はM&A業界転職支援数No.1の実績を誇るヤマトヒューマンキャピタルへの登録をおすすめしたい。詳細は以下をご覧いただきたい。
Contents
PEファンドの選考プロセスを踏まえたおすすめの本
全てのPEファンドに共通するわけではないが、実際に筆者が選考を受けた経験を踏まえて、まずは代表的な選考プロセスをご紹介する。
- 書類選考
- 1-2次面接
- スキルテスト(モデリングテスト、ケーススタディ)
- 3次-最終面接
面接においてはポテンシャルはもちろんだが、少数精鋭のPEファンドにおいて既存のメンバーとうまく働けるかという視点でパーソナルな面を見られる。
また、どの程度PEファンドという業界を理解しているかについても問われるので、事前の勉強が欠かせない。
この中で特に現役コンサルが苦戦するのがスキルテストである。
コンサルの実務ではスキルテストを突破できるようなスキルセットは身に付かないため事前に相応の時間を確保して準備しておく必要がある。
▼おすすめの転職エージェント
以下では、「PEファンドの業界理解」「スキルテスト対策(モデリング)」「スキルテスト対策(ケーススタディ)」においておすすめの本を紹介していく。
PEファンドでおすすめの本 - 業界理解編
PEファンドの業界理解を深めるおすすめの本として以下の3つを紹介したい。
- バイアウト:産業と金融の複合実務
- ブラックストーン
- カーライル - 世界最大級プライベート・エクイティ投資会社の日本戦略
1. バイアウト: 産業と金融の複合実務
スカイマークへの投資でもお馴染みのインテグラル 佐山氏が書かれており、PEファンドについて分かりやすく解説されている本である。
筆者が転職活動を行う際もエージェントからおすすめされた本でもあり、ポストコンサルでPEファンドを目指すのであればまず読んでおきたい。
2. ブラックストーン
KKR、カーライルとともに米投資ファンドの御三家のひとつとされる、世界最大級のPEファンドであるブラックストーンを軸にPEファンドの歴史を紐解いている本である。
筆者が転職活動を行う際に、PEファンドで働く方から紹介された本であり、PEファンドの歴史を学ぶには最良の本の一つである。
3. カーライル - 世界最大級プライベート・エクイティ投資会社の日本戦略
ブラックストーンと同じく米投資ファンドの御三家のひとつであるカーライルが実際に行った投資事例を踏まえ、PEファンドの役割や意義について解説している本である。
日本企業が題材となっており、PEファンドについてよりイメージをリアルにすることができる1冊である。
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PEファンドでおすすめの本 - スキルテスト対策(モデリング)編
テスト有無や内容についてはPEファンドによって異なるものの、筆者の知る限りでは「レバレッジドファイナンスにおけるLBOモデルテスト」を行うファンドが存在する。
テストにおいては財務三表を連動させることはもちろん、レバレッジファイナンスの水準や返済計画の作成までを求めれるケースもある。
なお、コンサル出身者の場合は完璧を求められることはないが、やはりどの程度のポテンシャルがあるかは見られているため対策は必須である。
▼おすすめの本
- 財務3表一体理解法
- M&Aファイナンス
- 企業価値評価 - バリュエーションの理論と実践
4. 財務3表一体理解法
そもそもコンサルの実務において財務三表を連動させることはほとんどないため、PEファンドを目指すのであれば入門書であるがおすすめの1冊である。
そもそも「財務三表を連動させるとは?」という方は、この1冊を読み込むだけでスタートラインに立つことができる。
5. M&Aファイナンス
LBOファイナンスの概要から簡単な財務モデルについて解説してくれる本であり、実際にPEファンドでも読まれている実務書である。
財務モデルのサンプルも記載されているため、モデルテストに向けた対策本の役目も果たしてくれる。
6. 企業価値評価 - バリュエーションの理論と実践
「M&Aファイナンス」を読み込んでさらに踏み込みたいというPEファンド志望者におすすめの本である。
上下巻に分かれていて内容自体も重いが、こちらも実際にPEファンドでも読まれている本であるため、余裕があれば読むことをおすすめしたい。
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PEファンドでおすすめの本 - スキルテスト対策(ケーススタディ)編
実際に投資することを想定したPEファンド目線でのケーススタディというのも存在する。
コンサルファームにおけるケーススタディと類似性はあるものの、バリューアップやEXITについて考え方を問われるため事前の勉強は欠かせない。
▼おすすめの本
- 事業承継とバイアウトシリーズ
7. 事業承継とバイアウトシリーズ
日本バイアウト研究所が書かれており、多様な事例が紹介されているためPEファンドのケーススタディの引き出しを増やす上で勉強になる本である。
業種別など複数のシリーズが存在するため、全て読む必要はないが興味のある業種だけでも読んでおくことをおすすめしたい。
まとめ
PEファンドへの転職を目指す上では、最低限本記事で紹介している本を読んでおくことをおすすめしたい。
一方で、最高峰の転職先の一つであるPEファンドへの転職を目指す上では本を読むだけでは不十分というのは言うまでもない。
本を読むことは大前提として、早めにPEファンド業界への転職の支援実績が豊富なエージェントに会って、業界の最新動向や求人情報、求められているものと自身とのギャップなどを明確にすることをおすすめしたい。
具体的には、M&A業界転職支援数No.1の実績を誇るヤマトヒューマンキャピタルへの登録をおすすめしたい。
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