今のコンサル採用マーケットは、1-2年前と比べて大きく変わりました。
コンサル業界未経験者の採用ハードルはあがり、これまでのように地頭やコミュニケーション力だけでは不十分で、これまでの経験をより強く見られるようになってきました。
もし読者の方がある程度長い時間軸(1年~)でコンサル転職を考えられているのであれば、戦略的に経験を積むことで、コンサル業界未経験であっても、選考通過率をグッと上げることが可能です。
本記事では、直近の採用マーケットの状況に触れながら、どのような経験がコンサルファームから評価されるのかについて解説したいと思います。
Contents
"どんな未経験者でもウェルカム"ではなくなってきている
1-2年前までコンサルファーム各社は業界未経験者を多数採用してきました。
また新卒採用も積極的に行っているファームも多く、結果として現在のファームはコンサル経験が1-2年の人材をかなりの数抱える形となっています。
そうした状況もあり、現在のコンサル採用マーケットは、1-2年前までのように"地頭やコミュニケーション力さえあれば、どんな未経験者でもウェルカム"ではなくなってきています。
実際、1-2年前であれば問題なく大手ファームの内定まで辿り着けていたであろう人でも、現状の採用基準では書類選考で落ちてしまうということも起きています。
つまり、未経験者にとってはここ1-2年でコンサル転職難易度が大きく上がったとも言えますし、もしある程度長い時間軸(1年~)でコンサル転職を考えられているのであれば、戦略的に経験を積むことが重要になってきています。
未経験でも"評価される"経験とは
ここでは戦略的に経験を積む上で、コンサルファームから未経験でも評価される経験についてご紹介したいと思います。
コンサル未経験の方でもコンサルで評価されやすい経験としては、「コンサルに類似する経験」です。
具体的には以下のような経験になります。
- プロジェクト型業務の経験
- 企画関連業務の経験
- 仕組みを導入し課題解決した経験
- ITを活用し課題解決した経験
上記は必ずしもITや企画部署に所属をしていなくても、例えば「チーム・部署横断で業務効率化をした経験」「新規システム導入の経験 事業の企画経験 」「営業戦略策定の経験」などでもOKです。
さらに付け加えると、そのプロジェクトが個人だけでなくチームや部署単位のものだとなお評価されます。
実際、コンサル転職に際して、職務経歴書や面接で「コンサルに類似する経験」ではない経験をアピールされる方がいます。
例えば、「営業成績が全国で〇〇位だった」「営業成績で表彰された」などなど営業経験をアピールしたとしても、営業経験自体はコンサルワークで直接的に活きることはないため、どんなにすごい経験を残していたとしても評価されにくくなってしまいます。
※営業経験や成績をアピールする場合は、「その営業成績を出すためにどのような目標・課題設定をして、どのような工夫をしたか?」が重要であり、それらをしかっりと語れるようにしておく必要があります。
繰り返しになりますが、必ずしも企画部署にいなかったとしても、上記のように「コンサルに類似する経験」を積み、転職にあたっては自身の経験を棚卸しした上で、アピールできる準備することが重要になります。
経験を積むために『社外』に出るという選択肢も
仮に2-3年後にコンサル転職を目指す場合は、現職で「コンサルに類似する経験」を積む以外に、一度転職して経験を積むという選択肢もありだと思います。
もちろん次の転職で本命のファームにいけるのがベストではありますが、もしそれが難しい場合は、"本命のファームに評価される"経験を積める転職先を挟んで、その次の転職で本命のファームを目指すというのは有効なキャリア戦略だと思います。
その場合は、「 ①コンサルの実務経験(Tierは問わず)」「 ②IT領域の実務経験(SIerやベンダーでの要件定義、PMO経験)」などが最も評価されやすい経験になります。
コンサル業界の中でもTierを下げれば未経験者を積極的に採用しているファームもあるため、そのファームでしっかりと経験を積めば、数年後にコンサル経験者として評価されることになります。
また、SIerやベンダーでIT領域の実務経験を積むことができれば、これも同様にコンサルファームから高く評価されます。
昨今はテクノロジーが経営と切っても切れない関係性になっており、テクノロジーバックグラウンドがある人材をファームとしては喉から手が出るほど欲しいという背景になります。
どのファーム/ユニットにエントリーするかも重要
また、ファーム/ユニット毎などで「どんな経歴の未経験者を採用するか」というのは特徴が別れているので、自分の経歴/経験を高く評価してくれるファーム/ユニットにエントリーするというのがこれまで以上に重要になってきています。
特に大手の総合ファームの場合、募集ポジションが~100程度存在するため、ポジション毎の特徴や評価する経験を理解せずにエントリーしてしまうと、他のポジションであれば受かっていたのにという残念な結果になってしまうリスクもあります。
ポジション毎に採用というよりも、あくまでファームとして採用を行っているため、一度お見送りになってしまうと他のポジションで再エントリーすることができなくなってしまうので、エントリー先選びは非常に重要になります。
各ファームやユニット、その先のポジションごとの特徴や評価する経験を外から理解するのは非常にハードルが高いので、コンサル業界に精通したエージェントに相談することをおすすめします。
さいごに
本記事では、ある程度長い時間軸(1年~)でコンサル転職を考えられている方向けに、直近の採用マーケットの状況に触れながら、どのような経験がコンサルファームから評価されるのか、その経験をどのように積むべきかについてご紹介しました。
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