山口貴士氏。新卒で外資系コンサルファームに入社。外資系コンサルファームでは事業再生部門において、中期経営計画策定支援、財務モデリング、事業戦略策定及び実行支援、事業及び財務デューデリジェンス、資金繰りモデル作成支援等のプロジェクトを経験。その後フリーコンサルを経て、2020年にプロフェッショナル人財の自己実現に向けたサービスを行う株式会社SEPTAを設立。
昨今のフリーコンサル市場の拡大を牽引しているのが、フリーコンサル向け案件マッチングサービスの存在である。今回は数あるマッチングサービスの中でも高精度のマッチングに強みを持つ「CoProJect」を運営する株式会社SEPTAのCEO山口氏にサービスの特徴・強みについてお聞きした。
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元フリーコンサルだからこその"サービス品質"が強み
ー CoProJectの強みについて教えて下さい。
CoProJectの強みとしては「サービス品質の高さ」が挙げられます。私自身がフリーコンサル経験者であり、他社サービスを利用させて頂いた経験を踏まえて、フリーコンサルにとって使いやすいという視点に立ってサービスを設計しています。
サービス品質の高さとは、具体的には「マッチング精度の高さ」や「コミュニケーションの丁寧さ」になります。私以外にも多くのメンバーがコンサルファーム出身者・フリーコンサル経験者で、コンサルの実務経験があるメンバーが面談を行います。
そのため、クライアントから依頼された案件について論点や求められる人材要件など解像度高く理解できるだけでなく、フリーコンサルのスキルセットについも解像度高く理解することができます。その結果として「マッチング精度の高さ」を実現することができています。
ー 他社サービスではコンサルの実務経験がない担当者からお話を受けることも多く、実際に稼働してみると「聞いていた話と違う」ということもよく起きます。その点、コンサル経験が担当してくださるのは安心ですね。
仰る通り、CoProJectの大きな強みだと思います。コンサルタントのスキルセットを解像度高く理解できる担当者が面談するので、面談時にすぐに案件をご紹介できますし、実際に契約が決まっている人では、ご登録の面談から平均8.3日で契約まで進むことができています。
また、案件・コンサルタントの両方を解像度高く理解できているがゆえに、登録頂いてるコンサルタントの方のスキルセットに合わせた形で、クライアント企業に案件のアレンジを提案することも可能です。
ー 他社サービスの場合、面談から1週間以上全く連絡がないということもあるので平均8.3日で契約まで進むのはすごいスピードですね。
この点は「コミュニケーションの丁寧さ」にも繫がりますが、CoProJectでは密なコミュニケーションを徹底しています。特に実際に稼働するまではフリーコンサルの方も不安に思うことが多いと思いますで、逐一進捗状況について共有しています。
また、稼働後もコミュニケーションにはこだわっていて、フリーコンサルの方々からあがってくるご要望について、しっかりとクライアント企業と交渉しています。例えば、フリーコンサルあるあるですが、稼働してみると想定以上に稼働が膨らんでしまうこともよくあります。
そうした時にクライアント企業と交渉して稼働率の調整をしてもらうなど交渉しています。その際もアクションを明確にして、進捗を共有するようにしています。
独自ネットワークによるCoProJectならではの案件も多い
ー CoProJectで取り扱う案件はどのような案件が多いのでしょうか?
クライアントの割合で言うと、中小・独立系のコンサルファーム様が8割、事業会社様が2割という構成になっています。案件テーマとしては、中小・独立系のコンサルファーム様から依頼頂ける案件ではDX関連や基幹システム系の案件が多いです。事業会社様からは、所謂PEファンド様経由で頂く案件が多いため、買収後のPMIフェーズの案件が多く100日プランの策定、業務改善、ITシステムのリプレイス案件等が多いです。
ー 他社サービスでは大手コンサルファームやSier、特定の大手事業会社などの案件が多い印象ですが、その点CoProJectの案件とは大きく異るという印象を受けました。
仰る通り、他社サービスとは明確に違うと思います。特にPEファンド様については私の外資系コンサルファーム時代に培ったネットワークを中心に開拓していることもあり、独自案件になっているかと思います。
また先程の通り、CoProJectでは登録頂いてるコンサルタントの方のスキルセットに併せた形で、クライアント企業様に案件のアレンジを提案していることもあり、CoProJectならではの案件が多い状況となっています。
プレーイングマネージャーが多く活躍
ー 実際にCoProJectではどのような経歴・年齢の方が稼働されているのでしょうか?
経歴で言うと、大手コンサルファーム出身者が50%、中小・ベンチャーコンサル出身者やフリーコンサル経験者が20%、大手Sier出身者が30%程度という構成になっています。年齢では40代が40%、30代が30%、20代が15%、50代以上が15%となっています。
案件で求められるロールもプレーイングマネージャーが60%、メンバークラスが20%、マネジメントのみが20%という構成なので、プロジェクトリードもできて、ごりごり手も動かせるという30-40代の方に多く活躍頂いております。
ー 中でも特に活躍されている人の特徴などはありますでしょうか?
もちろんファーム経験だけの方も多数活躍されていますが、ファームと事業会社の両方のご経験がある方はクライアントから非常に高い評価を得ている人が多いです。特に実行まで支援するような案件では「事業会社の論理」を理解した上で様々な提案・サポートを行っていく必要があり、事業会社経験があるコンサルタントは、この辺の肌感が強いと思います。
CoProJectが目指すのは「プロフェッショナル人財の自己実現に向けた、自由なインフラ環境の構築」
ー CoProJectとしては今後どのような世界を目指されているのでしょうか?
CoProJectはただの案件紹介ではなく「プロフェッショナル人財の自己実現に向けた、自由なインフラ環境の構築」を目指しています。まずその一手として案件紹介を行っています。
案件紹介においてもフリーコンサルにとって使いやすいということを重視しており、今後はまずより案件の自由度(テーマ、金額、稼働率など)を上げていくために、クライアント企業を増やしていくことを考えています。具体的には売上300-1000億円規模の中堅企業や、IPO前後のメガベンチャーなどの割合を増やしていきたいと思っています。
またフリーコンサルタントのサポートの一環として、yup株式会社様と業務提携をしております。こちらでは「報酬即日支払いサービス」を提供していますが、他にも様々なサポート体制の構築を検討しております。例えば、コンサルファームでは当たり前に使える調査ツールの開放(Speedaや日経テレコン等)等もしていきたいと考えています。また中長期的にに、フリーコンサルタントが自身で入っている案件での、所謂資料作成や調査等の作業を、ファーム所属の現役コンサルタントに依頼できるようなプラットフォームも作っていきたいと考えています。
ー 最後に独立を考えている方々に向けて一言お願いします。
CoProJectを運営していると独立前の方から多くご相談を受けますが、目標があってもリスクを鑑みて中々一歩踏み出せない人も多いです。しかし、CoProJectをはじめ、スキルがある人が安定して稼ぐことができるインフラがあるという点にぜひ注目して頂きたいです。
こうしたインフラを活用することで挑戦時のセーフティネットにもなりますし、CoProJectとしてもそうした一歩を踏み出す支援をできたらと思っています。少しでもフリーコンサルタントというキャリアに興味がある人は、CoProJectにお気軽にご登録して頂ければ幸いです。
>>CoProJectサイトページ:https://co-pj.com/
>>株式会社SEPTA:https://septallc.com/