FAS(Financial Advisory Service)は、企業に対して財務に関するアドバイザリーサービスを提供するコンサルティングファームである。
本記事では、そんなFASへの転職で後悔しないために、現役でFAS業界に身を置く方から業界出身者へのインタビューを通じて、「FASはやめとけ」と言われる理由に触れながら、リアルな実態について徹底的に解説していく。
- FASはやめとけと言われる理由
- やめとけと言われるリアルな実態
- FASに向いている人や転職するメリット
FASへの転職を目指す上ではおすすめのコンサル転職エージェントも参考にして頂きたい。
Contents
FASがやめとけと言われる理由
人気業種でもあるFASだが、「やめとけ」と言われることも多く、ネット上で度々ネガティブな評判が上がっている。
実際、ネットで「FAS」と調べると、関連キーワードとして「FAS やめとけ」が表示され、FASへの転職を後悔しているという人の声もあがっている。
FASがやめとけと言われる理由について、現役・元FAS社員複数人にインタビューを行った内容を踏まえて、徹底的に解説していく。
FASがやめとけと言われる主な理由は以下の通りである。
- 激務だからやめとけ
- プレッシャーが大きいからやめとけ
- 競争が熾烈だからやめとけ
現・元FAS社員の実体験に基づくリアルな評判を解説しているためぜひ参考にしていただきたい。
FASは激務だからやめとけ?
FASはM&A、事業再生、デューデリジェンス等の案件が多く、時には残業、もしくは、徹夜を余儀なくされるほど、ハードワークであり、激務だという評判があがっている。
コンサルティングファームは業界的に激務だと言われているが、FASは特に激務だと言われている。
そうした噂によって、転職の二の足を踏んでしまう社会人が多いようであるが、実態はどのようになっているのだろうか。
現場の社員にリアルな話を聞いてみた。
プロジェクトの中には、残業が多いプロジェクトもありますが、そうであっても基本的には、土日・祝日は休めますよ。上司も土日等には基本的に連絡してこないですし、激務と言うより、メリハリがついている仕事と言ってもいいかもしれません。
現役FAS社員Aさん
クライアントの都合もあって、本当に忙しい時は深夜まで仕事をする時があるのは、事実です。しかし、その分、プロジェクトが終わると長期休みを取ることができますね。上司や先輩も率先して休暇を取るので、休みやすい環境でもあります。
現役FAS社員Bさん
実際に定量的にも実態を見ておきたい。
以下はOpen WorkにおけるBIG4 FASの平均残業時間である。あくまで回答者平均であるという点はご留意頂きたい。
企業名 | 平均残業時間 |
KPMG FAS | 65.3h |
デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(DTFA) | 56.2h |
PwCアドバイザリー | 45.4h |
EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 44.3h |
KPMG FASとPwCアドバイザリー、EYSCでは少し幅感はあるものの、45~65時間という残業時間となっている。
これは20営業日換算で一日2~3時間程度の残業であり、比較的激務と言ってもよい水準である。
ただし、どのようなプロジェクトにアサインされるかによって(プロジェクトのテーマやフェーズ、チーム体制など)、FASにおける働き方は大きく変わるため、FASに入ったからといって必ず激務になるというわけではない点はご留意いただきたい。
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
FASはプレッシャーが大きいからやめとけ?
FASは、大きな経営方針を決めるきっかけになる提言を、クライアントの経営陣等に対して実施するため、プレッシャーが大きい仕事でもあると言われている。
もちろん、例えば、M&Aの案件では、クライアントの企業だけでなく、買収先の企業のことも考慮する必要がある等、規模が大きい話となる傾向にある。
実際、現場で働いている社員は本当にプレッシャーを感じているのだろうか。
また、感じているとすれば、どのように対応しているのだろうか。
プレッシャーはある程度、感じますね。クライアントから高い報酬をもらっているだけでなく、クライアントの企業の運命も決めるかもしれないので。なので、プレッシャーを感じる時こそ、「論理的な思考」を重視しています。答えが無い問題に対しては、論理的な思考で突き進んでいくことが打開策になると考えています。
現役FAS社員Cさん
プレッシャーがあるかと言えば、YESです。しかし、どの仕事であっても、プレッシャーはあると思いますので、FASだけが特別ということではないと思います。そう考えることで、プレッシャーも少し和らげますよ。
現役FAS社員Dさん
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
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FASは競争が熾烈だからやめとけ?
FASの領域では、コンサルティングファームのFAS部隊だけでなく、外資系銀行の投資銀行部門等、M&Aに関連するサービスを展開している企業が多い。
そのため、FAS領域は、競合他社との熾烈な案件獲得争いが勃発しているのだと言う。
レッドオーシャンとなっているFASの中で、「競争に勝っていける自信があるのか」とFASへのチャレンジを考え直してしまう人もいるようだが、現場の社員はどのように感じているのだろうか。
ぶっちゃけ言うと、会社によって得意なことが分かれていたりするので、どの会社もある程度のポジションを確保し合っているというのが、正直な現状ではないでしょうか。大企業向けのM&Aが得意な企業もいれば、中小企業向けの事業再生が得意な企業もいます。そうした感じで、良い具合に分散されている印象ですね。
現役FAS社員Eさん
競争が熾烈かどうかは、考え方次第だと思いますが、仮に熾烈だとしても、それは「それほどFASのサービスを求めているクライアントが多いから」ということでもあります。これは、大きなチャンスですよね。そのように今の状況をピンチと捉えるか、チャンスと捉えるかによって、見方は変わると思いますね。
現役FAS社員Fさん
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
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FASに向いている人の特徴
企業の事業再生、M&A、デューデリジェンス等、財務・会計の知識をベースとしたコンサルサービスを展開するFASであるが、どういった人がFASに向いているのだろうか。
適正がいないのにFASに転職して後悔しないように、ぜひ参考にしていただきたい。
ここでは、3つの特徴をあげている。
数字に強い
数字に強い人は、FASの仕事に向いているようだ。
FASの仕事では、基本的に数字と向き合うため、数字にアレルギーがある人は、避けた方が良い。
逆に、数字に抵抗感が無い、むしろ、好きと言う人は、FASのような仕事は適性だと言える。
実際、理系出身であったり、公認会計士の資格を有する人がFASの仕事をしていることが多く、いずれも数字に強い人たちだ。
数字に強くないと、FASの仕事が嫌になってしまうと思います。逆に数字に強い人だと、どんどん活躍していき、出世も早い印象ですね。
現役FAS社員Aさん
論理的思考を持っている
M&Aや事業再生といった案件では、論理的な説明を通じて、クライアントを説得することが求められる。
そのため、FASの社員には論理的思考を有している人が多く、数字をベースとして戦略をロジカルに導くことが得意である。
コンサルティングファームでは、論的思考がビジネススキルとして土台を築いているが、FASでは特に重要となる要素となっている。
ロジカルにクライアントの経営課題を分析し、解決策を導くことが重要となるため、論理的思考を持っていることは必須条件になります。特にクライアントは経営層が多いので、そういった方々を説得するためには、論理的なストーリー展開が絶対ですので。
現役FAS社員Bさん
体力がある
時に残業が多くなり、ハードワークをこなす必要があるFASでは、体力がある社員の方が活躍できやすい。
なお、ここでいう「体力がある」とは、「筋肉がついている、長距離を走り切れるスタミナがある」という意味ではなく、常に心身ともに万全の状態でいることができる人材のことである。
そのためには、ハードワークの日々の中でも、適度に運動し、栄養のある食事を取り、良質な睡眠を取ることが重要になるが、FASではこれらのことが実践できる人が向いているようだ。
常にエネルギッシュな人がFASには向いていると思います。スポーツ選手とまでは行きませんが、アスリートのように常にベストな状態を維持しようとしている人ですね。
現役FAS社員Cさん
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
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FASに転職するメリット
ここでは、FASの魅力について紹介したい。
年収が高い
時にハードワークをこなす分、高い年収を手にすることができるのは、FASとして働いている魅力の1つと言える。
成果を出していけば、若い社員であっても、年収1,000万円を超えることが多く、経済的に豊かになることができる領域である。
M&Aや事業再生といった大きな経営方針を決めるためのアドバイスを提供するという重役を担うこともある中で、相応の対価を得ることができるのだ。
私の周りも若くして高給取りがたくさんいますね。それくらいの仕事をこなしているので、妥当な年収だと感じています。
現役FAS社員Dさん
財務・会計の専門家になれる
FASになるということは、数字のプロになることを意味する。
財務・会計の知識を得ることで、会社の実態を把握するだけでなく、「どこに課題があるか、どこを改善すれば会社が良くなるのか」等、様々な観点で物事を見ることができるようになる。
また、その知識を戦略立案等に活かすこともできる点も、FASとして財務・会計の専門家になれることのメリットと言える。
財務関連の知識を身に付けることができるのは、FASの仕事をしていて嬉しいメリットの1つですね。このご時世、財務・会計関連の仕事は多いので、いざという時の転職にも役立ちますね。
現役FAS社員Eさん
需要が高い
グローバル化に伴い、今後、社会は今まで以上に変化が速く、激しくなることもが見込まれる中、M&Aや事業再生関連の案件は益々、需要が高くなることが予想される。
そのため、FASのような財務やM&Aに強みを持つ人材は、多くの業界から引っ張りだこになる可能性が高い。
今後の需要が高まることが予想される中で、今のうちにFASの組織がいるコンサルティングファームへ転職して、関連する知識・経験を持っておくことは、長いキャリアにとってメリットが多いだろう。
ここ最近、事業再生やM&Aといった案件が多くなってきていることが実感としてあります。今後は、更に増えていくだろうと考えていますので、「食う飯に困らない」仕事になると思いますね。
現役FAS社員Fさん
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。 また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。 そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。コンサルへの転職を成功させるためには
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