
明確な専門性が身に付けられ、高い年収も得られるFASは新卒・中途問わずその人気は年々増加している。
本記事では、そんなFASの年収や激務の実態、転職難易度といった転職のリアルを徹底解説していく。
FASの年収や激務の実態など転職情報を解説
FASへの転職を検討している人は、FASや金融を中心としたハイクラス転職に特化したコトラに必ず登録すべきである。
詳細については以下の記事をご覧いただきたい。
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Contents
FASの年収
上記はKPMG FASの職位別の年収であるが。
FAS各社によってこの年収レンジは微妙に変わってくるものの、大手のFASのであればおおよそKPMG FASと同じ年収水準となる。
FASでマネージャー(年齢にすると30歳程度)になると年収1000万円を超えるため、他業界と比較してかなり高年収であることが分かる。
激務な業界ではあるが、その分の成長環境と高い年収が魅力であり、高い人気を誇る業界である。
ただし、FASではマネージャー以降は昇進のハードルがグッと上がるため、年齢に応じてそこまで年収が上がらないという特徴もある。
また、一般的な水準と比べると圧倒的に高い年収であるFASも、例えばコンサルと比較してしまうと劣後することは注意が必要である。
それでも、コンサルと異なり高い専門性が身につき、ネクストキャリアを描きやすいFASもは転職先として魅力的と言える。
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FASの激務の実態
結論から言うと、FASは業界全体的に残業が多く激務であると言える。
- 月間の平均残業時間が50時間を超えることも珍しくない
- 特にディールが走っている時は深夜・休日勤務も常態化する
- 一方で、有給休暇消化率が高い企業も多く、プロジェクト後にまとまった休みを取る人も多い
上記のようにFASは業界全体として残業が多く、激務と言っても過言ではない。
特にディールが走っている時は、連日深夜まで働き、休日も勤務するといったワークスタイルも決して珍しくない。
ただし、プロジェクト後はまとまった休暇が取れる企業が多いなど、メリハリのある働き方ができる点はFASの魅力と言える。
また、激務の中で多くの仕事を経験して、高い専門性を身につけることができるため、成長環境としてFASは魅力的な環境と言える。
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FASの転職難易度
結論から言うと、FASの転職難易度は高いと言える。
転職難易度が高い理由としては以下である。
- 採用枠が少なく、その分競争率が高い
- 会計や金融における高い専門性、またコンサルティング経験が必須とされていることが多い
- BIG4系のFASの場合、高い英語力(TOEIC800点以上など)が求められる
現在採用規模を急拡大しているコンサル業界とは異なり、FASはそもそもの採用枠が少ないためその分転職難易度が高くなっている。
また、必要な要件として会計や金融の知識、またはコンサルティング経験が求められるなど、前提条件が高く設定されている。
さらに、BIG4系のFASの場合は、TOEIC800点以上などの高い英語力が求められることも転職難易度が高い要因である。
こうした転職難易度が高いFASへの転職を成功させるためには、FAS業界への転職支援実績が豊富なエージェントを利用して対策を行うことをおすすめしたい。
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FASのランキング
上記はopen workの総合評価を基に、主要FAS企業をランキングにしたものである。
実際にランキングの結果を見ても分かる通り、FAS業界は企業ごとにかなり従業員の満足度のばらつきが存在する。
この満足度ランキングは、FAS業界内での各企業のプレゼンスと一定の相関関係があると言える。
FASは労働集約的なビジネスモデルがあるが故に、案件獲得ができないとどうしてもハードワークをし続けなければいけないという側面がある。
さらに、ハードワークをしても一向に昇進や昇給ができないため、ランキング上位と下位で満足度の差が広がっていると考えられる。
FASの仕事内容
FASとは、Financial Advisory Serviceの頭文字を取った呼称で、主に財務に関わる領域においてアドバイザリーサービスを提供している。
主な企業としてはBIG4のグループファームであるDTFA、PwC(ディールアドバイザリー)、KPMG FAS、EYTASなどが挙げられる。
FASのサービスとしては主に以下になる。
- M&Aアドバイザリー
- 企業/事業再生
- 不正/不祥事調査・予防
M&Aアドバイザリー
FASのM&Aアドバイザリーでは、Pre DealからOn Deal、Post Dealまでを一貫して行うことになる。
- Pre Deal:企業あるいは事業の成長戦略やM&A戦略策定、案件発掘
- On Deal:デューデリジェンスから企業/事業価値評価、交渉や契約締結
- Post Deal:PMI計画の策定と実行支援
サービス内容自体は投資銀行と非常に似ており、時にはFAとして対峙することもあるが、基本的にFASの方がより案件サイズが小さくなる傾向がある。
企業/事業再生
FASの企業/事業再生では、財務面・事業面の双方から企業/事業再生プランを策定し、実行支援までを一貫して行うことになる。
対象は大手企業から、その国内・国外子会社、中堅・中小企業まで多岐に渡る。
大手コンサルティングファームでは、一部領域に対する提言が主となるが、FASの企業/事業再編においては当該企業あるいは事業を総合的に見てる必要がある。
不正/不祥事調査・予防
近年、コンプライアンス意識の高まりから、不正会計に関わる不祥事の事前調査・予防の需要が拡大している。
FASは、第三者の専門家として事前調査と予防を担うと共に、仮に不祥事が起きた場合の対処支援も行う。
今後も需要が拡大していく領域と言われており、専門性を身に付けておくことも有用と考えられる。
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FASの種類
一言にFASと言っても各社で対象としている顧客規模や提供サービスラインも異なってくる。
顧客規模
大手監査法人系のFAS(例:DTFAなど)であれば必然的に顧客は大企業になる。
一方で、山田コンサルティンググループなどは中小・中堅企業が顧客となる。
顧客規模によって働く環境や得られる経験は異なっくるため、どのような顧客を相手にしたいかは転職前に明確にしておく必要がある。
提供サービスライン
大手監査法人系のFAS(例:DTFAなど)であれば、M&Aアドバイザリーに留まらず、企業/事業再生、不正/不祥事調査・予防など、非M&Aアドバイザリー業務まで提供している。
一方で、GCA FASなどのM&Aアドバイザリー専業ファームの場合は、非M&Aアドバイザリー業務は行っていない。
M&Aアドバイザリー専業/非専業のどちらに進むべきか、また非専業の場合どのサービスに強みを持つのかはFASへの転職の前に確認しておく必要がある。
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FASへの転職の魅力
筆者としてはFASへの転職の魅力は以下の2つと考えている。
- 専門性が身に付くためネクストキャリアが描きやすい
- 他業界として高い年収が得られる
FASでは財務に関わる領域に特化しているため、明確な専門性を身に付けることができる。
そのため、財務を軸としたネクストキャリアが描きやすくなる。
FASを経由したキャリアとしては、以下のようなキャリアパスが考えられる。
- コンサルのM&Aチーム
- 事業会社/総合商社の財務部・M&A部門
- 投資銀行
- PEファンド
- スタートアップCFO
FASへの転職でおすすめのエージェント
ご紹介した通り、一言にFASと言ってもサービスラインは広く、どのようなキャリアプランを描くかで応募する求人は大きく変わってくる。
実際、FASが具体的にどのようなサービスラインを持っているかを理解していないエージェントも存在する。
そのため、FAS業界の知識を持ち、転職支援実績が豊富なエージェントを"絶対に"選ぶ必要がある。
具体的には、金融やコンサルなどのハイクラス転職に圧倒的に強みを持つコトラに登録することを強くおすすめしたい。
おすすめ度:★★★★★
コトラは金融やコンサルなどのハイクラス転職に特化したエージェントである。
ハイクラス人材からの評判が高いことでも有名なエージェントで、数々のイメージ調査においてNo. 1を獲得している。
エージェントの方が非常に優秀で、ハイクラスの転職を目指すのであれば必ず登録すべきと言っても過言ではない。
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業界の生々しい情報や、最新トレンドについても教えてもらえました。
他社では教えてもらえない情報を提供してくれるのでよりイメージをもって転職活動を進めることができました。
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ぜひあなたの転職活動が成功することを祈っている。