レイヤーズコンサルティングは、アクセンチュア出身者と公認会計士によって設立された日本発のプロフェッショナルファームである。
本記事では現役・元レイヤーズコンサルティング社員へのインタビューを踏まえてリアルな評判を徹底解説していく。
良い評判から「やばい」という評判まで忖度なく解説しているためぜひ参考にして頂きたい。
本記事を作成するにあたっては、実際に現役レイヤーズコンサルティング社員複数人にインタビューを行っている。
- レイヤーズコンサルティングがやばいと言われる理由
- やばいと言われる理由の真相
- 現役・元レイヤーズコンサルティング社員によるリアルな評判
レイヤーズコンサルティングを含むコンサルへの転職を目指す上では、おすすめのコンサル転職エージェントおよびレイヤーズコンサルティング転職大全の記事を参考にして頂きたい。
Contents
レイヤーズコンサルティングがやばいと言われる理由
レイヤーズコンサルティングがやばいと言われる理由について、現役レイヤーズコンサルティング社員複数人にインタビューを行った内容を踏まえて、徹底的に解説していく。
レイヤーズコンサルティングがやばいと言われる主な理由は以下の通りである。
- 給料が低い
- 評価が上長依存
- 若手の離職率が高い
- 激務
現役レイヤーズコンサルティング社員の実体験・評判に基づくリアルな実態を解説しているためぜひ参考にしていただきたい。
レイヤーズコンサルティングは給料が低くてやばい?
レイヤーズコンサルティングは日系の事業会社よりも給与水準は高いが、一方でコンサル業界全体で見ると、外資系・総合系の大手コンサルティングファームに比べると見劣りする部分がある。
そのことが理由で、「レイヤーズコンサルティングの社員が、外資系・総合系の大手コンサルティングファームに転職する」、もしくは、「外資系・総合系の大手コンサルティングファームからの人材が、給与面を理由にレイヤーズコンサルティングのオファーを断る」といった出来事も生じているようだ。
給与面の改善については、経営陣・人事部を中心に検討しているようであるが、どこまで外資系・総合系の大手コンサルティングファームに近づけるかが、大きな課題となっている。
「年収が上がるから」という理由で他のファームに転職していった同期・上司は、私の周りだけでも複数いますね。サラリーマンである以上、年収が高い企業へ転職することは至極真っ当なことだと思います。給与は、つまり対価であり、対価は「会社からの社員に対する評価」という意味でもあるので、「給与」という形で良い評価をしてくれる企業に行きたくなるのはしょうがないです。経営陣もその傾向は把握しており、危機感を持っているので、今後に期待という感じでしょうか。
現役レイヤーズコンサルティング社員A氏
昇給・昇格ができなかった社員の中には給与面で不満を抱える社員が多いと思います。頑張ったのに、年収が上がらないわけですから。「来年、もう一度頑張って」というのはモチベーションを維持することが難しいのは、すごく良く分かります。一方で、若くして昇給・昇格を繰り返して大手のコンサルティングファームに匹敵するくらいの年収をもらっている社員もいます。会社としては、「どれくらいそういった社員を増やしていくか」に課題感を持っており、極論、全社員が昇給・昇格を実現できることを目指して、職階別の社内研修を積極的に実施して、社員のレベルアップを図っています。
現役レイヤーズコンサルティング社員B氏
レイヤーズコンサルティングは評価制度が上長次第でやばい?
レイヤーズコンサルティングでは、四半期ごと(年に4回)評価会が実施され、年度末に総合評価として、次年度の昇給・昇格を決定する。
その中で、評価に対して大きな影響力を持つのが、各プロジェクトの上長であるが、上長のさじ加減で社員の評価が決まってしまうことが多く、それに対して不満を抱えている社員も多くいる。
可能な限り公正に評価しようという認識は上長の間であるものの、その取り組みは、まだ発展途上であるようだ。
職階別の評価基準は曖昧だと思います。例えば、シニアコンサルタントからマネージャーへ上がるために満たすべきスキル・経験等は、各上長で認識がバラバラですね。なので、プロジェクトAで良い評価をもらっても、次のプロジェクトBで同等の働きをしたとしても、上長が違うと良い評価をもらえない場合もあります。ただ、最近では上長どうしがコミュニケーションを取って、評価対象の社員の貢献度合いについて、すり合わせをしているようなので、今後は、少しずつ改善していくと思います。
現役レイヤーズコンサルティング社員C氏
「親ガチャ」ならぬ、「上長ガチャ」は存在します。社員の中には、「この実力で、昇格?」といった運の良い社員もいます。ただし、他のファームで働いている友人から「うちも同じだよ。」という話を聞いたりするので、コンサル業界全体の課題であるようですね。評価のやり方を改善しようとしているだけ、レイヤーズコンサルティングはまだマシかもしれません。
現役レイヤーズコンサルティング社員D氏
レイヤーズコンサルティングは若手の離職率が高いからやばい?
コンサル業界は業界的な特徴として、転職する社員が多いが、レイヤーズコンサルティングも例外ではない。
特に、若手人材の離職率が高いようであり、在籍社員の年代別比率を見ても、20代が62%であるのに対して、30代が16%、40代が13%、50代以上が9%と、20代が圧倒的に多い、つまり、20代から30代に変わる時点で離職が多くなるようである。
退職理由としては、給与、人間関係、仕事のやりがい、福利厚生等、様々な理由があり、こういった状況に人事部、および、現場のメンバーは危機感を持っているようだ。
人事部としては、良い状況ではないことは重々承知しています。なので、最近ではキャリアプラン、年収、福利厚生、女性の働きやすさをはじめとした職場環境の改善に取り組んでいます。新卒入社の社員も多くなってきたので、「社会人の第一歩として、レイヤーズコンサルティングを選んで良かった。長く在籍したい。」と思ってもらえるように、日々、改善に取り組んでいます。
現役レイヤーズコンサルティング社員A氏
20代後半~30代前半の社員が退職するのは現場としてはキツイですね。職階でいうと、シニアコンサルタントか、マネージャーあたりなので、脂の乗った働き盛りの社員がいなくなるということです。このままでは、レイヤーズコンサルティングのコンサル事業全体にも影響があると思うので、最近では、ディレクターレベルの社員が、悩みの相談に乗ったり、キャリアについて一緒に考えたりしているようです。
現役レイヤーズコンサルティング社員C氏
レイヤーズコンサルティングは激務すぎてやばい?
レイヤーズ・コンサルティングはアクセンチュアなどの大手ファーム出身者によって立ち上げられたため、「激務すぎてやばい」という印象を持っている人も多いようだ。
この「激務だからやばい」の真相を探るためにファクトを見てみたい。
以下は主要コンサルファームの月間残業時間をランキング化したものである。(出所:Open Work)
順位 | ファーム名 | 月間残業時間(h) |
1 | アーサー・D・リトル | 85.4 |
2 | マッキンゼー・アンド・カンパニー | 76.7 |
3 | ドリームインキュベータ | 75.5 |
4 | A.T.カーニー | 72.6 |
5 | ローランド・ベルガー | 68.2 |
6 | ベイン・アンド・カンパニー | 64.4 |
7 | デロイト・トーマツ・コンサルティング | 63.1 |
8 | ボストン・コンサルティング・グループ | 62.8 |
9 | PwCコンサルティング | 62.4 |
10 | EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 53.1 |
11 | アクセンチュア | 52.1 |
12 | レイヤーズ・コンサルティング | 46.3 |
13 | KPMGコンサルティング | 43.4 |
14 | アビームコンサルティング | 36.3 |
15 | ベイカレント・コンサルティング | 33.0 |
レイヤーズ・コンサルティングの月間残業時間は46.3時間と、主要コンサルファームと比較すると少ない方と言える。
業界Topの激務度を誇るアーサー・D・リトルと比較すると残業時間は1/2程度であり、業界内でも働き方改革が進んでいるというアクセンチュアと同水準であることから、「激務すぎる」という評判は誤りなことが分かる。
弊社から大手ファームに転職される方もいますが、みんな口を揃えて「大手ファームは激務」と言いますね。
現役レイヤーズ・コンサルティング社員A氏
【社員の評判】レイヤーズコンサルティングに入社して良かったこと
「やばい」という噂も多いレイヤーズコンサルティングだが、ここでは元・現役レイヤーズコンサルティング社員に入社して良かったことを聞いた内容をご紹介する。
忖度なしの意見をもらったのでぜひ参考にしていただきたい。
日本企業らしく「顧客ファースト」が根付いており、熱心に仕事に取り組んでいる社員が多いことは、良いことだと思います。仕事ってそもそも顧客の課題を解決するためにあると思いますし、全員が、一途にその目的に向かって取り組んでいますね。真っ直ぐに仕事に取り組むことの大切さを教えてくれる企業です。
現役レイヤーズコンサルティング社員B氏
「手を挙げれば、チャレンジさせてもらえる環境」があったと思います。特に若手社員にはチャンスを与えて、どんどん成長させようという文化がありました。残念ながら育った若手社員が様々な理由で退職していったこともありましたが、「レイヤーズコンサルティングで培った経験・ノウハウを外で試したい!」という前向きな理由で辞めた社員もいるので、全てをマイナスに捉える必要は無いかなと。「有望なコンサルタントをどんどん輩出する企業のレイヤーズコンサルティング」というイメージがあっても、それはそれでレイヤーズコンサルティングのブランドになると思います。ちなみに、私も「外で実力を試したい!」と思って辞めた若手の1人ですが(笑)。レイヤーズコンサルティングには感謝しています。
元レイヤーズコンサルティング社員E氏
【社員の評判】レイヤーズコンサルティングに入社して悪かったこと
一方で、元・現役レイヤーズコンサルティング社員からネガティブな声もあがっている。
ネガティブな声は「やばい」という評判に繋がる要素でもあるためぜひ参考にして頂きたい。
給与、評価制度、福利厚生等は、まだまだ改善傾向にあると思いますね。数年前までは、「24時間働けます」という体育会のノリの日系コンサルだったので、変革にはまだ時間がかかると思います。ただし、時間はかかっていますが、制度自体は整いつつあったりするので、後は文化としていかに形成していくことが課題なのかなと思いますね。
現役レイヤーズコンサルティング社員D氏
私が在籍していた頃は、女性の社員は少なく、キャリアプランや福利厚生も整っていませんでした。良く言えば「男女関係無く、成果を出せば評価される職場環境」でしたが、悪く言えば「家庭、育児、プライベートを顧みず、仕事一筋の社員だけが、活躍できる職場環境」でした。ただ、今では、母体保護休暇、出産休暇、育児休業、ベビーシッター補助等の制度が導入され、女性社員も昔に比べるとかなり増えてきているので、退職した身ではありますが、今後もこの流れが続いていって欲しいなと思いますね。
元レイヤーズコンサルティング社員F氏
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。 また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。 そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。コンサルへの転職を成功させるためには
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