戦略コンサルタントとは?仕事内容や平均年収・戦略コンサル会社のランキングが激務の実態を解説

人気のコンサル業界の中でも、圧倒的な人気を誇るのが戦略コンサルファームである。本記事ではそんな戦略コンサルの仕事内容や主要企業一覧とその特徴、ランキング、年収、激務の実態などについて徹底解説していく。

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「総合ファームから」というタイトルではあるが、戦略ファームを目指すすべての人に参考になる内容となっている。

戦略コンサルとは

戦略コンサルファームとは、戦略案件を主戦場とすることで成長してきたコンサルファームを指す。「戦略案件を主戦場とする」というのはあくまで出自の話であり、現在戦略案件だけを扱っているか否かは関係ない。

なぜなら戦略コンサルファームと呼ばれるファームでは、現状で戦略以外の案件を多数手がけているからである。よく「戦略コンサルファーム=戦略専業」と誤解されるが、あくまで過去に戦略案件をメインで手掛けていたということである。

先日某メディアで某戦略ファームのCEOが「弊社はCEOアジェンダの戦略案件がメイン」などと語っていたが、「CEOアジェンダの戦略案件がメイン」のグローバルファームは存在しない。後述するが、代表的な戦略コンサルファームであるマッキンゼーやBCGは、今ではデジタル領域や実行支援に注力している状況である。

戦略コンサルの仕事内容

戦略コンサルファームは現在では戦略以外の案件も手掛けていると説明したが、ここでは「戦略案件」にフォーカスして戦略コンサルの仕事内容をご紹介していく。

▼戦略案件(例)

中長期経営計画策定、事業ポートフォリオ再編策定、M&A戦略策定、事業戦略策定、マーケティング戦略策定、新規事業立案、BDD(ビジネスデューデリジェンス)など

上記のように一言で戦略コンサルと言っても案件テーマは多岐に渡る。当然各テーマで身につく基礎能力は共通しているが、細かなルキルや経験というのは異なってくる。その結果としてはどのような戦略案件に携わるかで、次のキャリアの選択肢も変わってくる点は注意が必要である。

こうしたテーマに対して戦略コンサルの仕事は以下のようなアプローチで進めていくことになる。

  1. 論点設計
  2. 仮説構築
  3. 調査・分析
  4. 示唆出し
  5. ドキュメンテーション
  6. プレゼンテーション

戦略コンサルの仕事では「②仮説構築」と「③調査・分析」を行き来しながら、何回転もさせて仮説をブラッシュアップしていくことが求められる。またクライアントへのプレゼンテーションを経て、「①論点設計」がブラッシュアップされていくことも多く、「⑥プレゼンテーション」から再度「①論点設計」という流れもある。

このように戦略コンサルの仕事内容は直線的ではなく、言語・非言語問わず様々な情報を組み合わせ、複雑な情報を解き明かしながら思考を回していくことになる。

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主要戦略コンサルファーム一覧

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MBB(BIG3)

戦略コンサルファームのBIG3と言われるマッキンゼー、ボストンコンサルティング(BCG)、ベインはその頭文字を取って、MBBと呼ばれることも多い。

MBBとして同じ主語で語られることが多かった3社であるが、現状ではマッキンゼーとBCGがデジタル領域や実行支援に力を入れる中で、ベインは従来の戦略領域に留まっており、MBBの中でも異なる動きとなっている。

その他外資戦略コンサル

その他外資戦略コンサルファームとして、A.T. カーニー、アーサー・D・リトル、strategy&、ローランド・ベルガーが挙げられる。規模を拡大するマッキンゼーやBCGと異なり、「その他外資戦略コンサル」に該当するファームは現状でも少数精鋭を貫いているという特徴がある。

日系戦略コンサル

主要戦略ファームとしては外資系ファームが多い中で、外資系戦略コンサル出身者によって立ち上げられた日系戦略コンサルも存在する。いずれもBCG出身者によって立ち上げられたファームでもあるが、ドリームインキュベータとコーポレートディレクションが該当する。

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戦略コンサルランキング

現役コンサルからの評価ランキング

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上記は、米国のVault.comが現役コンサルタント数千名の回答を基に「Strategy Consulting」分野のランキングとして公表しているものである。Vault.comの調査では現役コンサルタントが自分が所属するファームを除き、最大で3票投票することができる。

平たく言うと、現役コンサルから見て「ここの戦略コンサルは良い」と思った投票の集計であり、信頼性の高いランキングとなっている。1点注意すべきはあくまでグローバルで見たランキングであり、日本国内で見るとまた違ったランキングになる可能性が高いという点である。

売上高ランキング

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上記は、Consulting.comが開示しているコンサルファーム売上高ランキング(2019年)のうち、日本国内でも知名度の高いファームを抽出したものである。Consulting.comも「100%の精度の完全な数値の算出は不可能」としつつも、各種レポートなどを踏まえてaccounting servicesやtechnology infrastructure、cloud servicesなどの売上を除外して「コンサルティング売上」を算出している。

売上高で見ると日本では「戦略コンサルファーム」と一括にされることが多いファーム群だが、実は規模が大きく異ることが分かる。トップはマッキンゼーとBCGで、次ベインは上位2社の60%程度の売上高となっている。

さらにその下のカーニーやStrategy&は上位2社の20%程度、ADLについては3~4%程度の売上規模感となっている。

満足度ランキング

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上記は主要戦略コンサルファームについて、openworkにおける総合満足度をランキングにしたものである。総合満足度には、「待遇」「社員の士気」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「20代の成長環境」「人材の長期育成」「法令順守の姿勢」「人事評価の適正感」が含まれている。

まずランキング全体として言えることは満足度が非常に高いという点である。実際総合コンサルファームで満足度が4点以上はランキング上位3社のみとなっている。

中でもランキング上位3社のベイン、マッキンゼー、A.T. カーニーは満足度が4.5を超えており、実際の社員に話を聞いてもエンゲージメントが非常に高いという特徴がある。ランキング4位以降の戦略ファームも満足度が高いということは前提として、上位3社との差異で言うと社員がファームに対してポジティブに感情を持ちつつも、一部ネガティブな感情を併せ持っている人もいるという点である。

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戦略コンサルの年収水準

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上記は「戦略ファーム」「グローバル総合ファーム」「日系総合ファーム」「シンクタンク系」というカテゴリ別のタイトル別目安年収である。厳密にはタイトル内でも年収レンジがあり、かつ上記カテゴリの中でも年収差はあるものの、概略を掴む上の参考情報として見て頂きたい。

コンサルファーム内では年収は「ランク(=役職)」と「評価」によって決まってくると説明したが、コンサルファーム間を見ると、やはり戦略ファームが頭一つ抜け出している状態である。グローバル総合ファームも一時は「打倒戦略ファーム」を掲げて年収水準を引き上げていたというが、それでも現状の差が生まれている。

戦略コンサルの場合は「コンサルタント」で800万円程度、「シニアコンサルタント」で1250万円程度、「マネージャー」で1750万円程度となっている。

戦略コンサルファームの激務の実態

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上記ランキングは主要コンサルファームの月間残業時間に基づいて作成している。(出典:openwork)

各ファームの略称:
RB:ローランド・ベルガー、ADL:アーサー・D・リトル、Mck:マッキンゼー、DI:ドリームインキュベータ、CDI:コーポレイトディレクション、BCG:ボストンコンサルティング、ATK:A.T. カーニー、DTC:デロイト、Bain:ベイン、AC:アクセンチュア、AB:アビーム

激務ランキングを見ると戦略コンサルファーム(グラフの紺色)の激務度が一目瞭然である。

1位~9位の中で総合ファームはデロイトの1社のみであり、他は月70時間以上の残業時間となっている。総合ファームの中で唯一戦略ファームと並んでいるデロイトについては、総合ファームの中でも戦略案件比率が高いと言われており、その影響もあると考えられる。

1位のローランドベルガーに至っては残業時間が100時間となっており、実際に現役社員から話を聞いてもかなりの激務であることが分かる。

戦略コンサルファームの現状

クライアントを支援するコンサルファームは、クライアントの需要に合わせてサービス内容を変えていく必要がある。クライアントの需要が大きく変化する中で、現在戦略コンサルファームは岐路に立たされていると言える。

デジタルや実行支援需要が大きく拡大し、またクライアントを取り巻く環境が急激に変化する中で、従来のように「3ヶ月掛けてプロジェクトを進めていく」という進め方ではなくアジャイルな推進も求められるようになってきている。こうした中でマッキンゼーやBCGはデジタル専門組織を立ち上げたり、実行支援メニューを用意するなど、"総合コンサルファーム化"に進みつつある。

また、ローランド・ベルガーやA.T.カーニーは、スタートアップと連携することで独自のエコシステムを構築して、これまでとは異なる価値提供を志向しており、場合によってはスタートアップに人材を出向させることもあるようだ。

一方、従来の戦略コンサルに留まるベイン、ADL、DI、CDIについては以前ほどの勢いはなくなっているように見える。特に、唯一上場しているDIの業績を見るとかなり苦しようで、先日には電通との資本提携も発表されている。

戦略コンサルファームへの転職を目指すのであれば、こうした各社の生々しい実態についても把握しておく必要がある。ぜひコンサル業界に精通したエージェントを利用して情報収集して頂きたい。

▼おすすめの転職エージェント

戦略コンサルへの転職でおすすめのエージェント

前述の通り、一言に戦略コンサルファームと言っても、各社の置かれている状況や方針は様々である。また、戦略コンサルファームも採用数を拡大する中で、「どのファームに入るか」以上に「どのチームで、どのようなテーマのプロジェクトを手掛けるか」の方が重要になっている。

チームレベルの情報については全てのエージェントが持っているというわけではない。なぜなら、大手総合エージェントになると幅広い求人を扱っている一方で、どうしても一つ一つの業界や企業の情報は薄くなってしまう。

そのため、コンサル転職を目指すのであれば、必ずコンサル転職に支援実績が豊富なエージェントを必ず選ぶ必要がある。具体的には、コンサル転職に特化したアクシスコンサルティングには絶対に登録すべきである。

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おすすめ度:★★★★★

アクシスコンサルティングはコンサル/ポストコンサル転職に特化したエージェントである。特化エージェントであるがゆえに転職情報が豊富であり、かつ支援が非常に手厚い。

ここまでの支援実績がありながらコンサル転職に特化しているエージェントというのはアクシスコンサルティング以外存在しない。コンサル転職を成功したい人には、アクシスコンサルティングを本当におすすめできる。

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Aさん
(戦略コンサル転職者)
とにかく支援が手厚かったです。ケース面接もかなりの回数お願いしましたが、嫌な顔一つせずに対応してくださりました。
また書類面でも細かい点まで確認してもらえてアクシスさんに「受からせてもらった」という感覚です。

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Bさん
(総合コンサル転職者)
業界情報が豊富で「このファームのケース面接ではこうした方がよい」など、個別具体なアドバイスを頂けました。
他に大手エージェントにも登録していましたが、アクシスさんは「ここまで違うのか」というレベルの情報の質と量でした。

嘘のような話だが、コンサル転職支援ができると謳っているエージェントでも、コンサル業界に関して表面的な知識しか持ち合わせていないケースが散見される。

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コンサル転職に本気であれば間違いなく上記の記事が役に立つと確信している。様々なエージェント紹介記事があるが、明らかにおすすめできない大手エージェントを取り上げていたり、「おすすめ」と言いながら明らかに実体験があるはずもない5~10社も紹介していたりと悲惨な状況である。

上記の記事はコンサル転職に本気のあなたの役に立つために、コンサルキャリア運営メンバーや多くの知人の実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントをご紹介している。

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