本記事では実際にコンサルケース面接対策を経験した現役・元コンサル487人におすすめのケース対策本をお聞きしたので、その結果をご紹介する。
現役・元コンサル487人の回答を凝縮してご紹介するのでぜひ参考にして頂きたい。
- 現役・元コンサル487人が選んだおすすめのケース面接対策本
- 編集部が選ぶ合わせて買いたいケース面接対策本
- ケース面接対策本の活用方法
本に限らずコンサルのケース面接対策を知りたい方は以下の記事をご覧頂きたい。
また、ケース面接対策に限らず、コンサル転職攻略法を知りたい方は以下の記事をご覧頂きたい。
>>コンサル転職大全
Contents
ケース面接対策で本が重要である理由
現役・元コンサルが転職の際に、全員といって言いほど本をもとにケース面接の対策を行っていた。
ケース面接の対策は、断片的に過去問を解くだけでは不十分なケースが多く、ケース問題を解く思考力を身に着けるためには、問題を解く思考プロセスを理解したうえで頭の使い方をトレーニングしなければならない。
その点において、今回おすすめとして紹介する本は、ケース問題を解く思考プロセスについて丁寧な解説がなされており、一冊の本でケース面接の対策が出来る良書ばかりだ。
また、情報の一元性に優れている本は、必要な箇所を見極めて対策を進めることができる他、苦手なポイントを絞って復習できるメリットもあり、転職者など対策に割く時間が取りづらい人向けにもおすすめといえる。
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
おすすめのケース面接対策本ランキング【現役・元コンサルが選んだ】
以下が現役・元コンサルが選んだおすすめのケース面接対策本ランキングである。
順位 | タイトル |
1 | 東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート |
2 | 過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題 |
3 | 戦略コンサルティングファームの面接試験 |
4 | 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」 |
5 | ロジカルシンキングを超える戦略思考 フェルミ推定の技術 |
本ランキングは実際にTwitterにて現役・元コンサルタントを対象にケース面接対策において「最も活用した・有益だった本」のアンケートを取った結果を基に作成している。
1位:東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート
「東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート」は、今やケース面接対策本と言えば定番になっている。
ケース面接対策を行う万人に受け入れられやすい内容になっていることから、対策本の1冊目として手に取りやすい。
上記の理由として、解き方の手順が丁寧に解説されており、問題をパターン化した因数分解のフレームワークが提供されているため、初めてケース問題を解く人でも迷うことなく回答を導くことができる。
ただし、思考力が問われるケース面接の場面において、本書で覚えたフレームをそのまま当てはめるだけでは、面接官からの鋭い質問に対応できないケースが多いため、もう一段深い思考力を身に着けておく必要がある。
回答のステップを非常に分かりやすく解説されているので、時間をかけることなくスラスラ読むことが出来ました。この本の回答ステップを理解すれば、ある程度のケース問題は、対応できると思います。
Strategy&社員
初めて、ケース対策を行う方はまずは本書から読み始めることをおススメします。問題を解くstepが分かりやすく解説されており、本書に従った回答の型を身に着けることである程度のケース問題はカバーできると思います。巻末にストックしておくと便利なフレームワーク集が用意されており、問題のアプローチで困った際に役立つと思います。
アクセンチュア社員
2位:過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題
「過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題」は、コンサルの素養として求められる論理的思考力を身につけるうえで、参考にしたい一冊である。
ケース面接の対策として活用できる点は勿論のこと、現役コンサルがケース面接を解いた様子が書籍化されているため、より実践的かつ、緻密な思考プロセスを追うことができるため、コンサルとして活躍できる「頭の使い方」を学ぶことができる。
本書で解説されている内容は、MECEに論点を整理したうえで、仮説に対するアプローチを微細に語っているため実際の面接の場面で、どこまで実現できるか難しい側面もあるが、ケース面接の範疇に留まることなく、「地頭力」を鍛えるうえで重宝したい一冊。
タイトルの通り、地頭(考える力)を鍛えるのに役立つ一冊です。実際のケース面接で、本書で書かれているレベル感の思考プロセスで回答するには時間の制約上厳しい側面もありますが 論点を抜け漏れなく整理したうえで、仮説に対するアプローチを1つずつ丁寧に解説されているので実際の問題解決の場面でも参考できる内容になっています。
アクセンチュア社員
ケース面接で扱うフレームワークのようなものは多用せず、問題に対してどのようにアプローチするのか、どのように思考していくのかなど、かなり実践的な内容になっていると感じました。
ローランド・ベルガー社員
3位:戦略コンサルティングファームの面接試験
「戦略コンサルティングファームの面接試験」はマッキンゼー・BCGなどコンサル最難関を目指す人のバイブルとえる一冊である。
本書は、ハーバード大学の就職課を皮切りに、20年間にわたってマッキンゼー、BCG、ベインをはじめとする戦略コンサルティング会社志望の学生の就職指導と面接対策を担当したマーク・コゼンティーノによって書かれた。
彼が、本書で提唱する「アイビー・ケース・システム」は、ケース面接のシナリオ別に、どのようなポイントを抑えて議論すべきかというフレームワークを用いて解説しており、幅広いケース問題に対応できる優れたシステムを提供している。
ただし、米国におけるケース面接に準拠した内容となっているため、日本国内のコンサル企業を志望の場合は、ケース面接の進め方が異なる場合があり、注意が必要。
例題が多数サンプルとして掲載されており、余すことなく対策することが出来ました。数式やフレームワークに拘るのではなく、ケース問題のタイプ別に応じて 解き方のコツも掲載されており、非常に実践的な対策本でした。
ボストンコンサルティンググループ社員
この本は、フェルミ推定系問題とビジネスケース系問題の解き方が丁寧に解説されているので、コンサルタントの思考過程をよく理解できました。ただのケース対策だけでなくロジカルシンキングやコミュニケーションスキルが身につくので現役コンサルタントを相手にした面接での対話の対策にもつながります。他業界でも使える地頭力やビジネス知識が養われるのでコンサル志望者以外にもおすすめです。
PwCコンサルティング社員
4位:地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
「地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」」は、「フェルミ推定」を通じて地頭力を鍛えるうえで参考にしたい一冊である。
本書では、地頭力を三層構造(「結論から」「全体から」「単純に」)に分け、考える力のベースとなる知的能力として定義しており、地頭力を鍛えるトレーニングとしてフェルミ推定の必要性を語っている。
フェルミ推定を解くうえで重要となる地頭力の三層構造が非常に分かりやすく解説されており、フェルミ推定に馴染みのない方でも考え方の本質を理解することで、ある程度の問題はカバーできるようになる。
ただし、実践問題が少ないことから、より確度の高い回答を追求したい人は、演習問題が豊富な書籍と並行して読み進めることを推奨する。
フェルミ推定をテクニック的に解くというより、考え方の本質にフォーカスがあてられているのでフェルミ推定において求められる思考プロセスを抜け漏れなく身に着けることが出来ます。
デロイトトーマツコンサルティング社員
地頭力と聞くと生まれながらにして得た才能に聞こえますが、トレーニング次第で誰でも鍛えることができると背中を押してくれる一冊です。そのトレーニングとしてフェルミ推定の重要性を語っており、ただの面接対策だけでなくビジネスマンとして飛躍するためにもフェルミ推定の考え方を普段から意識するようになりました。
EYストラテジー&コンサルティング社員
5位:ロジカルシンキングを超える戦略思考 フェルミ推定の技術
「ロジカルシンキングを超える戦略思考 フェルミ推定の技術」は、最前線の現場でコンサルとして活躍した著者が、実体験をもとに様々な視点から導き出した「フェルミ推定の技術」が詰め込まれている。
フェルミ推定の解き方に留まることなく、フェルミ推定とは何かを定義付けるところから話題が展開され、フェルミ推定の本質を理解することができる。
面接対策としての「フェルミ推定」と認識されがちだが、ビジネスの最前線で活用できる武器として「フェルミ推定」を提唱しており、コンサル入社後も活かせる「頭の使い方」を学ぶうえでも参考になる一冊。
この本は、ただのフェルミ推定本ではないです。フェルミ推定を通して面接やグループディスカッションでロジカルシンキングやコミュニケーションスキルが身につきます。特に「話し方」にフォーカスされており、「話し方が整えば思考が整う」ということを実感できる書籍だと思います。
PwCコンサルティング社員
フェルミ推定を通して、コンサルタントとしての頭の使い方(考え方)を理解することができました。ケース面接に留まらず、入社後もコンサルとして活躍できる素養について解説がなされており、折に触れて読み返したいと思う一冊です。
ベイカレントコンサルティング社員
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
おすすめのケース面接対策本【番外編】
ここでは、上記ランキングには出でこなかったがケース面接における切り口の選択肢を増やしたり、打ち手のリアリティを上げるために編集部としておすすめのケース面接対策をご紹介する。
大前研一「ビジネスモデル」の教科書
「大前研一「ビジネスモデル」の教科書」は、ケース面接対策のための本ではないが、経営課題の分析や打ち手のリアリティを上げるために非常に有用な一冊となっている。
「もし、自分が社長だったら?」という設定で、ニトリやAirbnb、コカ・コーラ等などの実在の企業を題材に、経営課題を整理した上で、打ち手まで提言されている。
課題分析から打ち手提案までの一連の思考プロセスが明記されているため、ケース面接対策に役立てることができる。
問題解決――あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術
「問題解決――あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術」は、元アーサー・D・リトル出身の方が書かれた本で、問題解決のための「思考の技術」や「実行の作法」が解説されている。
こちらの本もケース面接対策のための本ではないが、原因特定~打ち手立案、実行という問題解決の流れが詳細に解説されており、ケース面接においても役立てることができる。
ケース面接対策本を読む前に本書を読むことで、思考プロセスを体系的に自分の中に落とし込めるためおすすめである。
戦略プロフェッショナル
「戦略プロフェッショナル」は、元BCG出身の方が企業変革の現場を小説仕立てで書いた本である。
大手コンサルファームの内定者必読本にもあがる本で、コンサルの現場をイメージするのに有用な一冊である。
ケース面接の場合、面接官は現役のコンサルタントであり、回答もリアリティのあるものの方が当然評価が高くなる。
「ではリアリティは何か?」と思った方はぜひケース面接対策として、本書を一読することをおすすめしたい。
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
転職成功者はケース面接対策本をどう使いこなしたのか?
では、転職成功者はケース面接対策本をどう使いこなしたのか、実際の活用方法について解説していく。
特に転職者の場合、現職と並行しながらの対策になり、時間の捻出が難しいため、いかに要点を押さえた対策をするかがポイントになる。
ヒアリングを重ねる中で、複数(2〜3冊)のケース面接対策本を利用した人でも、無造作に問題演習を繰り返すのではなく、一度つまづいた問題に対して、どの思考プロセスに課題があったかをクリアにしたうえで、復習や類似問題の回答を行っていた。
以下、ケース面接対策本を活用した大まかなイメージになる。
1.演習
まずは、ケース面接対策本に掲載されている問題をざっと解く。
ケース面接を意識して実際に時間を図ってもよいが、この段階では思考プロセスの欠落を検知したいため多少時間をかけてもよい。
2.解答解説確認
次に、実際に解いたケース問題を回答と合っているかではなく、思考プロセスに問題がないかを確認する。
ケース面接対策本に掲載されている解説を見て、自身の回答とアプローチ方法が大きく乖離している場合は、次回復習用としてチェックをいれる。
3.復習or演習
チェックした問題を再度解く、もしくはケース面接対策本に掲載されている類似問題を解く。
対策を進めた手順は、まず『東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題』で回答stepの基礎を身に着け、その後『過去問で鍛える地頭力』で演習を繰り返していきました。問題演習を繰り返すフェーズでは、一度解いた問題で解答解説の思考プロセスと大きく異なる出題をピックアップし、どの思考アプローチに問題があったのかを分析しながら復習するようにしていました。勿論、数多く過去問をこなすこともケース対策になりますが、私の場合、時間がない中での対策だったので要点を押さえ、弱点の克服を意識して取り組みました。
アクセンチュア社員
書籍に掲載されている例題を実際に解いてみる。自分の回答と模範解答を比較し、至らなかったポイントを浮き彫りにして、次回の例題に役立てることをしました。『戦略コンサルティングファームの面接試験』は最低でも2周することをお勧めします。
ボストンコンサルティンググループ社員