【完全版】ケース面接対策の教科書 | 例題・回答例・コツを徹底解説

コンサルファームの選考で特徴的なのが候補者の思考力やコミュニケーション力を試すケース面接である。ケース面接は非常に難易度が高く、対策が必須と言われている。

本記事では、コンサルファームの面接官経験や、コンサルファームへの転職成功者の方々へのインタビューを踏まえて、ケース面接対策のコツやおすすめの対策方法について、例題や回答例を交えて徹底的に解説していく。

コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。

横山 諒平
監修者

横山 諒平

Flow Group代表取締役/コンサルタント

株式会社Flow Group代表取締役。慶應義塾大学経済学部卒業。
大学卒業後はデロイト トーマツ コンサルティング合同会社に入社し、製造業のクライアントを中心に中期経営戦略の策定やM&A実行支援、新規事業立案・立ち上げ支援に従事。
その後、株式会社リクルートライフスタイル(現株式会社リクルート)における事業戦略・予算策定、事業開発に従事。フリーコンサルとして独立後、2019年8月株式会社Flow Groupを創業。

コンサルマン
執筆者

コンサルマン

コンサルキャリア編集部。コンサルキャリアおよびコンサルマンは株式会社Flow Groupが運営しています。Twitterフォロワー1.7万人

本記事でわかること
  • ケース面接のコツやよくある間違い
  • ケース面接の対策で抑えるべき点や具体的な対策方法
  • ケース面接の例題・回答例

コンサルへの転職を目指す上では、おすすめのコンサル転職エージェントも参考にして頂きたい。

Contents

ケース面接とは

ケース面接とは、与えられたお題に対してお題を定義した上で、事実と仮説を使い分けて論理的に解を出していく面接である。

ケース面接を通じて、論理的思考力や課題解決力、コミュニケーション力を評価されることになる。

ケース面接における出題例
  • コンビニの売上を1.5倍にするには
  • 1000円カットの売上を上げるには
  • 地球温暖化を防止するためには
  • 日本サッカーを盛り上げるためには

コンサルティングファームによってケース面接における出題の形式は異なる。

面接官との何気ない会話からケース面接がスタートするもの(「趣味はなんですか?」と聞かれて、「美味しいものを食べることです」と答えたところから、「では、飲食店Aの売上を推定して、その上で売上拡大施策を考えてください」など)や、予めいくつかの資料が用意されており、それらをインプットした上でディスカッションする形式などがある。

いずれの場合も面接官は論理的思考力や課題解決力、コミュニケーション力を見ており、そして対策なくして突破することが非常に難しい面接になっている。

ケース面接のコツ

ケース面接におけるコツは以下の3点である。

  • 最初は必ず「前提」と「全体感」
  • ケース面接は「問題」と「面接」に因数分解できる
  • "違和感のない"論理性が重要

1. 最初は必ず「前提」と「全体感」

どんなケース面接でも"必ず"最初に「前提」をすり合わせて、「全体感」から考える(=思考を見せる)ようにしていただきたい。

これができないだけで、一瞬でバツがつけられてしまう。

例えば、「スターバックスの売上拡大施策を考えてください」というお題が出た場合、いきなり拡大施策を考えることはNGで、「前提」と「全体感」を整理する必要がある。

ここでいう前提とは、スターバックスの売上が何を指すのかである。

面接官はグローバルの話をしているのか、日本などの特定地域の話をしているのか、それとも1店舗の話をしているのかという前提を擦り合せないと、全く話が噛み合わなくなってしまう。

どの粒度の話をしているか(=前提)をすり合わせたら、その前提の中の「全体感」を整理していく。

粒度を日本の店舗売上(デリバリー売上、コンビニなどでの商品販売など他チャネル売上は除く)とした場合、スターバックスの売上の全体感は以下のように整理することができる。

店舗数 × 店舗あたり顧客数 × 平均顧客単価(平均購入数 × 平均商品単価)

こうした全体感の整理をケース面接の"はじめ"にやらないといけないと点は覚えておいていただきたい。

2. ケース面接は「問題」と「面接」に因数分解できる

ケース面接はケース"問題"ではなく、"面接"である。

面接官は候補者がただお題を問いたものを見たいのではなく、面接を通じてどのような思考で、どのようなコミュニケーションを取りながら解を導いていくのかを見たいと考えている。

つまり、ケース"問題"を解けることは大前提として、ケースのお題を題材にディスカッションしていくという"面接"プロセスが重要になってくる。

実際のコンサル現場でも、対内部レビューでもクライアント会議でも、調査や分析をした内容をプレゼンだけして終わりということは100%なく、プレゼンを踏まえたディスカッションにこそが価値がある。

そのため、仮にケース"問題"が特にディスカッションすることなく解き終わってしまうと、面接官としては別の問題を出したり、あえて意地悪な形で前提条件を変えたりすることで、ディスカッションする機会を生み出そうとする。

逆にこれを逆手に取ると、自分一人で問題を解き切ることなく、あえて余白を残して(質問やツッコミどころ)、面接官に質問させるように誘導して、切れ味良く回答するというやり方が有効になる。

3. "違和感のない"論理性が重要

ケース面接において面接官が見ているのは論理的思考力や課題解決力、コミュニケーション力、すなわち「論理的に考え、説得力を持った意見を言えるか」であり、「どれだけ鋭い思考を持っているか」ではない。

つまり、他者との差別化を考えたり、突飛なアイデアを披露する必要はないのである。

ケース面接において大切なことは「違和感のない論理性」である。

ケース面接では面接官自身も自分なりのいくつかの解を持って面接に臨んでおり、そこから大きく外れるような解が出てくると、当然面接官としても厳しい突っ込みを入れたくなってしまう。

それであれば、面接官の頭の中をうまく聞き出しながら面接官が"見たい絵"を見せてあげる方が、「違和感のない論理性」が伝わる可能性がグッと高まる。

実際、コンサルファームで長年面接官を担当してきた方は、ケース面接のコツを以下のように表している。

たまにケース面接で突飛なアイデアを披露してくれる人がいますが、ほぼほぼ苦笑で終わります。突飛なアイデアを披露されるとそのまま受け流すこともできないので、こちらとしても突っ込まざるを得ません。どれだけ賢い人でも現役コンサルタントから色々突っ込まれれば、ボロが出てしまうリスクがあります。そんなリスクを犯すなら、違和感を感じさせない無難な受け答えでリスクを最小化した方が良いというのが個人的な意見です

某コンサルファームの面接官

ケース面接でよくある間違い

ケース面接でよくある間違いとして以下の7つがあげられる。

  • 前提なし
  • 全体感なし
  • 不適切なMECE(or MECE感の欠如)
  • ロジックの欠如
  • 不適切なセグメンテーション
  • 原因の重み付け欠如(総花的)
  • 非現実的な打ち手(ビジネスセンスの欠如)

これまでコンサルティングファームでの面接官経験や、コンサル転職支援経験を通じて、様々な方とケース面接を行ってきたが、その中でよく目にしてきた「よくある間違い」について解説していく。

特に自分自身でケース面接対策を行う際にチェックリストとして活用していただけるとより効果がある。

1. 前提なし

前述の通り、ケース面接において与えられたお題に対して前提の定義を行わずに、解き始めてしてしまうという超初歩的な間違いである。

例えば「スターバックスの売上拡大策」を聞かれた場合でも、グローバルの話をしているのか、日本などの特定地域の話をしているのか、それとも1店舗の話をしているのかで、答えは大きく変わってくる。

分かっていてもいざケース面接の場となると抜け漏れてしまうという人も多いのでぜひ注意して頂きたい。

2.全体感なし

前述の通り、ケース面接において前提を定義した上でそれがどういう構成要素で成り立っているかという全体感を整理する必要がある。

「日本のスターバックスの売上」を聞かれた場合の全体感の整理としては、例えば以下のように整理することができる。

店舗数 × 店舗あたり顧客数 × 平均顧客単価(平均購入数 × 平均商品単価)

上記のような整理なしに、突然「店舗数を増やすのが売上増加施策です」と回答されても、たとえ本人は論理的に考えていたとしても、聞き手からするとポッと出のアイデアのようにしか聞こえなくなってしまう。

3. 不適切なMECE(or MECE感の欠如)

MECEとは「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」(漏れなくダブりなく)の頭文字を取った造語であり、コンサル現場やケース面接では非常に重要なキーワードになる。

全体感を整理したり、打ち手を考えたりする際は常にMECEか?という視点を問われる。

コンサルの面接を受ける人で全くMECEを意識できていないという人は、あまり見かけることはないが、「全体感を整理する時はMECEだが、打ち手を考える際はMECEを意識できていない」「MECEを意識できているが、うまくMECEになっていない」といった方が存在するため、ぜひ注意していただきたい。

4.ロジックの欠如

ケース面接において、特にこのミスが起こるのが「原因を絞る時」と「原因から施策を導く時」である。

原因分解まではしっかりとしたロジックがある人でも急に気が抜けてしまい、後続のプロセスでロジックが欠如してしまうことが多々ある。

例えば、以下のようなケースである。

日本のスターバックスの売上は以下のように分解できます。
店舗数 × 店舗あたり顧客数 × 平均顧客単価(平均購入数 × 平均商品単価)

売上減少の原因として考えられるのは上記のいずれか、または複数が減少していることだと言えますが、ここでは店舗あたりの顧客数が減少していると仮定します。

客観的に見るとこんな回答する人がいるのかという疑問を持つかもしれませんが、この手のミスは非常に多い。

なぜ複数ある原因候補の中で顧客数のみに焦点を絞ったのか、本当に店舗数や平均顧客単価はクリティカルではないのか?そう思う理由は何か?などなど、こうしたロジックの欠如は大きな減点ポイントになるため注意いただきたい。

5.不適切なセグメンテーション

不適切なセグメンテーションは言葉を変えると、意味がないセグメンテーションである。

例えば、「日本のスターバックスの売上」を分解したとする。

店舗数 × 店舗あたり顧客数 × 平均顧客単価(平均購入数 × 平均商品単価)

ここから深堀りをしていく上で例えば「店舗あたり顧客数」を地域別にセグメンテーションするのは、ケース面接上"意味がない"と言える。

実務上は当然地域別(厳密には店舗別)の顧客数をしっかりモニタリングする必要はあるが、架空の想定で話を進めなければいけないケース面接において、「店舗あたり顧客数」を地域別にセグメンテーションしても議論は深まらない。

決して「地域別」というセグメントがいけないというわけではなく、打ち手に繋がるセグメントでないと意味がないということである。

そのため、いきなり答えを持ちながら考えることは難しいが、ある程度ケース面接の落とし所を踏まえて、セグメンテーションを決めていく必要がある。

6.原因の重み付け欠如(総花的)

ケース面接をよく勉強した人にありがちな間違いだが、構造を分解するまでは綺麗にできていても、その先で各要素の重み付けができていないがゆえに、結局結論が分かりづらい(もしくは納得感のある結論を導けない)ということがある。

例えば、「日本のスターバックスの売上」を分解したとする。

店舗数 × 店舗あたり顧客数 × 平均顧客単価(平均購入数 × 平均商品単価)

売上拡大策を考える場合、上記要素で伸ばしきれていないところ(原因)を見つけていく必要がある。

直感的に、「店舗数」は現時点でかなりの数の店舗を出店しており、ここから劇的に伸ばすことは難しい。

また、「店舗あたり顧客数」も現状の回転率を踏まえると、こちらも劇的に伸ばすことは難しい。(ただし「店舗数」よりは重み付けとしては上)

となると、いかに「平均顧客単価」を上げるかが重要と重み付けすることができる。

こうした重み付けをせずに、全てを同じ粒度で語ってしまっては結論が分かりづらくなり、また多くの場合時間オーバーになってしまうことがある。

1点、重み付けをする際は「④ロジックの欠如」にならないように気をつけていただきたい。

7.非現実的な打ち手(ビジネスセンスの欠如)

いわゆるケース面接の対策本ばかりで勉強していた方が陥りがちな間違いだが、ビジネスセンスが欠如しているように感じられてしまう、非現実的な打ち手を考えてしまうというものである。

例えば、スターバックスの売上を上げる施策として、「席数を2倍にする」「価格を2倍にする」などである。

上記は極端で分かりやすい例ですが、ここまでとはいかないまでも非現実的な打ち手を立案する人は意外と多い。

対策としてはビジネス視点を養うことに尽きるが、例えば「Googleアラートに『売上拡大』などのKWを登録して、ニュースから日々ビジネス・ケースの情報を収集して引き出しを作る」がおすすめである。

こうしたビジネス視点を養うことは、ケース面接対策のためだけではなく、実際にコンサルタントとして活躍していく上でも重要になるので、やっておいて損はないと言える。

ケース面接がうまくいかない原因

ケース面接がうまくいかない原因は二段階に分かれる。

  • ケース『問題』を解く力がない
  • ケース『面接』を円滑に進める力がない

1. ケース『問題』を解く力がない

机上で対策を行い、ケース問題を解けなければ、当然ながらケース面接の場でも解くことができない。

筆者は度々「ケース面接がうまくいかないがどうしたら良いか」という質問を頂くが、そもそもケース『問題』が解けていない場合が大半である。

これはケース『問題』を解き切る量が少ないことが原因と考えられる。

2. ケース『面接』を円滑に進める力がない

実際のケース『面接』では、質問や指摘を受けて以下のような視点で見られることになる。

  • どう受け答えするのか
  • どう軌道修正していくのか
  • 必要に応じてどう面接官を巻き込んでいくのか

机上で対策を行い、ケース『問題』を解くことができるようになった人でも、ケース『面接』を円滑に進める力がないことが原因で、質問や指摘が来ると戸惑ってしまう人は多い。

おすすめのケース面接の対策方法

現役コンサルの筆者としておすすめしたいケース面接の対策方法は以下の2つである。

  • 紙とペンを使って、机上でひたすらケース問題を解く
  • 慣れてきたら転職エージェントに模擬ケース面接を繰り返し行ってもらう

1. 紙とペンを使って、机上でひたすらケース問題を解く

机上で解けない問題は、ケース面接の場で解けることは絶対にないため、まずは徹底的に机上で対策をすることである。

その際、"何となく考える"ではなく、紙とペンを使って頭が擦り切れるくらい考えるということを繰り返し、対策量を積む必要がある。

別の言い方をすると、ケース面接のできは対策量が左右する。

ケース対策本に掲載されている例題を実際に解いてみる。自分の回答と模範解答を比較し、至らなかったポイントを浮き彫りにして、次回の例題に役立てるということをしていました。「戦略コンサルティングファームの面接試験」は最低でも2周することをお勧めします。

BCG転職成功者

ケース面接の対策を進めた手順は、まず『東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題』で回答stepの基礎を身に着け、その後『過去問で鍛える地頭力』で演習を繰り返していきました。問題演習を繰り返すフェーズでは、一度解いた問題で解答解説の思考プロセスと大きく異なる出題をピックアップし、どの思考アプローチに問題があったのかを分析しながら復習するようにしていました。勿論、数多く過去問をこなすこともケース対策になりますが、私の場合、時間がない中での対策だったので要点を押さえ、弱点の克服を意識して取り組みました。

アクセンチュア転職成功者

コンサル転職が本格化する前に、2~3週間程でケース面接対策の本を2-3周する形で対策を行いました

ベイカレント転職成功者

机上でケース問題を解く上では以下の記事で紹介している本をぜひ参考にしてほしい。

▼ケース面接対策でおすすめの本

2. 慣れてきたら転職エージェントに模擬ケース面接を繰り返し行ってもらう

机上でのケース問題に慣れて来たら、より実践に近い形でケース面接対策を行うために、現役・元コンサルの知人や転職エージェントに模擬ケース面接をしてもらうことをおすすめしたい。

いくら机上でケース問題を解いていても、本番は口頭でのディスカッションが発生するため、模擬ケース面接対策は絶対にやるべきである。

この際、すべての転職エージェントがケース面接対策ができるわけではないという点は注意が必要である。

担当者がコンサル出身者であるか否かでケース面接対策の質は大きく変わってくるため、転職エージェントを選ぶ際はぜひ注意して頂きたい。

コンサルファーム別のケース面接の例題

実際にコンサルキャリアでは、独自インタビューにより各ファームのケース面接における例題を収集している。

以下の記事にてケース面接の例題を紹介しているため、ぜひ参考にして頂きたい。

マッキンゼーのケース面接の例題

  • クライアントとの初回MTGでどのようなアジェンダを設定し、何をゴールにするか?
  • オフィス用プリンターメーカーの社長から「売上が下がっており、ディスカッションを通じて打ち手を考えたい」呼び出された場合、何を話すか?
  • 東京で宅配ピザの売上を上げるには?
  • 東京の交通事故を減らすには?
  • 日本の外国人観光客を増やすには?
  • 日本のお米をヨーロッパで売るには?
  • 年賀状の売上を上げるには?

BCGのケース面接の例題

  • 新幹線のコーヒーの売上を上げるには?
  • コンビニの1日の売上金額は?また、売上向上施策は?
  • 飛行機の売上を上げるには?
  • 日本で1日に消費されるミネラルウォーターの量は?
  • 文房具屋さんの市場規模は?また、売上向上施策は?
  • 自転車の販売台数は?また売上向上施策は?
  • 京都の観光者を増やすには?
  • 日本のサッカー人口を増やすには?

ベインのケース面接の例題

  • 1000円カットの売上は?また、売上向上施策は?
  • 空調の市場規模は?また、売上向上施策は?
  • (手元資料をもとに)A社とB社の売上推移を比較してどんなことが言えるか?
  • トラックの市場規模は?また、トラックA社が売上を伸ばすためには?
  • よく行く飲食店の売上は?また、売上向上施策は?
  • 日本の子供の学力は10年前に比べてどうなっているか?

ATカーニーのケース面接の例題

  • (手元資料をもとに)クライアントの課題や解決策は?
  • よく行く飲食店の売上は?また、売上向上施策は?
  • 日本にある傘の数は?
  • 男性化粧品の市場規模は?また、市場規模を拡大させるための施策は?
  • 国立大学は民営化すべきか?
  • 日本は移民を受け入れるべきか?
  • 日本にカジノを作るメリット/デメリットは?

アーサー・D・リトルのケース面接の例題

  • 10年後、日本がオリンピックで金メダルの個数を増やすには?
  • 献血数を増やすには?
  • 日本の卓球人口は?また、卓球人口を増やすには?
  • ライザップの売上を上げるには?
  • 製薬メーカーA社は新薬とジェネリック医薬品のポートフォリオをどうすべきか?

ローランドベルガーのケース面接の例題

  • 起業するならどんな事業をするか?また、その事業の肝はなにか?
  • ホテルの売上を上げるには?
  • 化学メーカーの再編が行われている要因は?
  • 一眼レフカメラの市場規模は?また、その市場規模拡大施策は?
  • 焼き鳥屋の売上減少理由は?
  • 映画館の売上拡大施策は?
  • 日本の観光客数は?また、その増加施策は?

ドリームインキュベータのケース面接の例題

  • 日本サッカーを盛り上げるためには?
  • 民放事業者が今置かれている市場環境はどのようなものか?
  • 川上メーカーが川下メーカーを買収する影響は?
  • 新卒でベンチャーに就職する人を増やすには?
  • メガネの市場規模は?また、市場規模拡大施策は?
  • シャンプーの市場規模は?また、市場規模拡大施策は?

デロイトのケース面接の例題

  • 日本は外国人労働者を受け入れるべきか?
  • 10年後、サッカー日本代表がW杯で優勝するには?
  • 大学が中学校/高等学校と提携するメリット/デメリットは?
  • 日本のトイレットペーパーの市場規模は?
  • 日本のシャンプーの市場規模は?
  • 腕時計メーカーの売上拡大施策は?

アクセンチュアのケース面接の例題

  • (手元資料をもとに)業績から読み取れること、A社、B社それぞれの社内で起きていると想定されることは何か?
  • JR東日本が売上を上げるには?
  • バナナジューススタンドを出店する場合、どこに出店するか?その理由は?
  • ゲーム会社Aの利益率が減少している理由は何か?
  • 地方の私立大学が生徒数を増やすには?

【対策用】ケース面接における良い回答例・悪い回答例

ここでは、これまでケース面接対策サポートしてきた方々に許可を得た上で、実際の回答を題材に、何が良いのか、何が悪いのかをレビューしていていく。

※冗長にならないように実際の回答よりも短縮している。

問題1:ホテルの売上を上げるには?

上記のケース問題について、まず悪い例から解説していく。

ケース例題_ホテル売上

この方は、ケース面接対策の本などをしっかり読み込んで来ているなという印象を受けるが、残念ながら「ケース面接でよくある間違い」をかなりカバーしてきた回答になっている。

具体的には、「①前提なし」「③不適切なMECE(or MECEの欠如)」「④ロジックの欠如」「⑥原因の重み付け欠如(総花的)」「⑦非現実的な打ち手(ビジネスセンスの欠如)」と、7個中5個をカバーしている。

まず、そもそも今回は「ホテル」というお題しか与えられておらず、それがシティホテルなのか、ラグジュアリーホテルなのかなど、面接官と目線があっていない。(①前提なし)

またホテルの売上といっても「宿泊」だけではなく、「レストラン/ラウンジ」などの利用や、「ブライダル」の利用もあるはずである。(③不適切なMECE)

打ち手では、突然「認知拡大のWeb広告」が出てきて、なぜなのか?というロジックが完全に欠如している。(④ロジックの欠如)

全体を通じて言えることですが、ホテルというビジネスはどんなビジネスで、現在何が起きているかという観点が不足しているがために、打ち手を考える上でも施策の重み付けができておらず、本当にこれで売上が上がるのか?と疑問に思ってしまう内容になっている。(⑥原因の重み付け欠如、⑦非現実的な打ち手)

一方の良い例について見ていく。

ケース例題_ホテル売上2

まず上記のケースを総括すると、センターピンを突いた筋のよい分解になっている。

まず前提をしっかりと確認・揃えることができており、その上で、ホテルという事業特性や現在市場環境を踏まえて、"意味のない"分解をしていないというのがコツになる。

ここで闇雲に「顧客数」×「顧客単価」に分解しても、事業の解像度はあがらない。

正直、この方は提示している打ち手はすでに帝国ホテル自身が実施している施策であり、時間の都合上「ブライダルセグメントの施策」や、「打ち手の評価」まで辿り着くことができていないが、十分に合格点の回答だと言える。

「ケース面接でよくある間違い」の項目をしっかり遵守することはもちろん、「この問題は何を問われているのか?」を解く前に思考する癖をつけることをおすすめしたい。

今回の「ホテルの売上を上げるには?」という問題は、"事業構造・市場環境を踏まえて、ロジカルにどう打ち手を導くか"という点が見られており、この点を抑えて論点を分解できるかが、この問題のポイントであった。

問題2:日本サッカーを盛り上げるためには?

「この問題は何を問われているのか?」という視点を養うために、本ケース問題を取り上げる。

ケース例題_サッカー人気

この問題では、「構造を整理した上で、好循環させるためのドライバーを見つけられるか」ということが見られている。

この方は前提整理がきっちりとできていることは大前提として、ループ図で構造を整理できていること、また好循環させるためのドライバーを見つけ出せており、非常にポイントが高い。

この手の物事の本質を突く力があるかどうかを問う問題は戦略コンサルファームの面接官は好んで出す傾向があるため、ぜひ見極められるように反復対策を行うことをおすすめしたい。

問題3:焼き鳥屋の売上減少理由は?

次は原因を突き止めるための分析思考が問われるケース問題である。

まずは悪い例から解説していく。

ケース例題_焼き鳥売上

上記の計算式はフェルミ推定で売上を算出する場合は問題ないが、原因分析を行う上ではかなり悪手と言わざるを得ない。

実際、「座席数」や「営業時間」を深堀りしていってもかなり浅い原因分析しかできず、自分がクライアントの立場でこのアプローチを取られたらかなり手詰まりになってしまう。

また、売上を5つの要素に分解しているが、その要素が減ったことが原因であり、上記回答はあくまで要素分解に過ぎない。

一応各要素の原因をアイデアベースで記載はしているが、これだと「③不適切なMECE」「④ロジックの欠如」という印象を抱いてしまう。

その結果として、例えばではあるが「競合店が出店して顧客を取られている」といった原因が導き出せなくなっている。

フェルミ推定と原因分析は異なるアプローチが求められるという点は覚えておいて頂きたい。

次に良い例について見ていく。

ケース例題_焼き鳥売上2

この方はしっかり実務目線(自分が仕事で分析を行う際の視点)で分析の切り口を考えられている。

自社でもクライアントでも良いので、ケース問題を単なる机上の問題として捉えるのではなく、「自分が仕事で分析する場合どうするか?」というリアリティを持って取り組めるかは非常に重要になる。

「焼き鳥比率」+「他フード比率」+「ドリンク比率」はうまく表現できていない部分はあるが、「商品別の注文数」がどうなっているかに視点を持っていけたのは分析センスがあるなという印象である。

1点付け加えるとすれば、「コロナ影響で在宅勤務が増えたことで通勤人口が減った」ということを主張する上では、前提の際に「オフィス街にある焼き鳥屋さん」とまで定義してしまった方が良い。

問題4:川上メーカーが川下メーカーを買収する影響は?

次は、ビジネスの全体像を捉えることができるか問われるケース問題である。

まずは悪い例から解説していく。

ケース例題_メーカー買収

総括すると、「結論が分かりにくい」という回答になっている。その原因が、「①前提なし」と「③不適切なMECE」である。

特に「市場」の部分は前提で買収先の川下メーカーの業界内のポジションを定義しておけば、「どっちとも言えます。」といった回答は避けられる。

また、3Cのフレームワークを使用してMECEには整理できているが、今回は川上、川下というバリエーションの話であることを踏まえると、最適なフレームワークではなかったと言える。

実際、例えば「川下メーカーの利益を取り込める」などの影響が抜け漏れてしまっていますし、「自社」の観点での影響がかなり無理矢理感がある。

一方の良い例は以下のようになる。

ケース例題_メーカー買収2

問題5:新幹線のコーヒーの売上を上げるには?

コロナ影響もあり、現状はなかなか出題されることが減った問題だが、これまで人気問題であった「新幹線のコーヒー」について取り上げる。

まずは悪い例から解説していく。

ケース例題_新幹線コーヒー

上記の回答は典型的なよくある間違いが起きている例になる。

まず「『顧客数』は自ら動かすことができない」と仮定しているが、これは「①前提なし」の間違いを犯している。

検討主体を売り子にするのか、新幹線の集客まで担う企業にするのかによって、上記の仮定が正にも誤りにもなる。

また、「購入率」を上げるための施策として上質な豆を使うというのも「④ロジックの欠如」となっており、思い付き感が否めない。

実際、購入率を上げる上では、味だけでなく、AIDMAモデルで分解して様々な施策が有効になる。

※AIDMAとはAttention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)の頭文字を取ったもの

さらに「⑥原因の重み付け欠如(総花的)」という点も気になる。(結局、売上を上げるためには何がセンターピンなのかがわからない)

そして、この回答の致命的とも言える点が「⑤不適切なセグメンテーション」(そもそもセグメンテーションしていない)という点である。

セグメンテーションしていない点がなぜ致命的なのかについて、次の良い回答例をもとに解説していく。

ケース例題_新幹線コーヒー2

悪い例と異なり、セグメント分けが行われたことでビジネスケースとしてかなり解像度があがっている。

2つの回答を見比べていただくと分かる通り、同じような施策を言っていても納得感が大きく異なる。

悪い例の方は「リアルな情景を思い浮かべて、本当にこの課題を解決しよう」という目線感を持てていなかったように感じる。(=リアリティが足りない)

また、セグメンテーションを行う粒度も適切で、要所を抑えてセグメント分けしつつ、一方で細かすぎもせずという粒度になっている。

強いて言えば、せっかくセグメント分けをしたので「注意、関心、欲求」でもセグメントごとに施策を分けられると尚良である。

いずれにしても解像度が高くビジネス・ケースに向き合えていることがはっきりと分かる回答だと言える。

問題6:オフィス用プリンターメーカーの社長から「売上が下がっており、ディスカッションを通じて打ち手を考えたい」呼び出された場合、何を話す?

最近増え始めているケース面接の形式である。

従来はお題を与えられてしばらく1人で考えた後にディスカッションを行うという形式が多かったが、よりコミュニケーション量が多くなるような会話形式のケース面接が増えている。

ケース例題_プリンターメーカー

課題の特定から打ち手の選定まで、非常に論理的でかなりレベルの高い回答になっている。(このレベルの回答ができれば、まず間違いなく受かると思います)

この方は時間的な制約もあり、打ち手の評価を軸を持ってできなかったが、この回答に付け加えるとすれば、「有効性」「実現性」などの軸を持って打ち手まで考えられると尚良である。(今のままだと感覚的に正しいことを言ってそうだというレベルで終わってしまうため)

もう少し詳しく解説すると、例えば以下のように整理して評価できると尚良であった。

ケース例題_プリンターメーカー打ち手

本問題のような会話をベースとしたケース面接も増えてきているため、ぜひこうした形での対策も積んでおいていただきたい。

カテゴリ別のケース面接例題&回答集

ここでは戦略コンサル経験者が実際に回答したケース面接問題の例題および回答集をご紹介する。

例題については実際のケース面接で過去に出題された過去問から選定しており、コンサル就職・転職にそのまま役立てるような回答となっている。

また、様々なケース問題に対応できるよう例題を4つの大カテゴリ、15のサブカテゴリに分類し、それぞれに回答を用意しているためぜひ参考にして頂きたい。

「ビジネス系(toC)×売上/利益」の例題・回答集

toC×店舗系(個別)

    toC×メーカー系

    toC×サービス系

    「ビジネス系(toB)×売上/利益」の例題・回答集

    toB✕サービス系

    toB×ヒト系

    toB×カネ系

    「ビジネス系×その他」の例題・回答集

    新規事業系

    M&A/買収系

    海外展開系

    DX系

    経営再建

    施策評価系

    「非ビジネス系」の例題・回答集

    最後に

    本記事では「コンサルファームでの面接官経験」「ケース面接対策サポート経験」「現役コンサルとのネットワーク」をフル活用して、コンサルファームの面接官の思考をリアルに言語化しながら、ケース面接のコツや対策方法を踏み込んで解説している。

    本記事の目的は「読者の方のコンサル内定率を1%でも上げる」というものになる。

    ぜひ本記事をバイブルとして何度も読み返しながら、ケース面接対策を行って頂きたい。

    コンサルは仕事自体も大変エキサイティングであり、かつビジネスパーソンとしてのキャリアの幅が大きく広がることになる。

    ぜひ徹底的なケース面接対策を行い、キャリア発展のお役に立てて頂きたい。

    コンサルへの転職を成功させるためには

    コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。

    また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。

    そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。

    Flow Groupでは、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つ戦略・総合コンサルファーム出身者が徹底的に転職支援(キャリア相談~選考対策)を行うため、ぜひ登録して頂きたい。

    コンサルキャリアエージェント_FV

    Flow Groupは、コンサル転職に特化した転職エージェントで、戦略・総合コンサル出身者が徹底的に選考支援をすることに強みを持つ。

    また、現役で自社でもコンサルティング事業を行っているため、コンサル業界に対して最新の動向や豊富な知見を有する。

    さらに、代表2人が戦略・総合コンサルから大手企業やスタートアップ、独立・起業を経験しており、実体験に基づくリアルなキャリア支援が可能となっている。

    • 戦略・総合コンサル出身者による体系化された選考支援
    • コンサルキャリアの運営会社であり、コンサル業界に対する最新の動向や豊富な知見
    • コンサルだけでなく事業会社、起業経験に基づくリアルなキャリア支援
    会社名 株式会社Flow Group 
    設立年 2019年8月20日 
    住所 東京都新宿区市谷田町3丁目8 市ヶ谷科学技術イノベーションセンター 2F
    代表取締役 横山 諒平 / 中野周平

    おすすめの記事