コンサルティング業界の中でもBIG4コンサルファームの一角として、高いプレゼンスを誇るのがPwCコンサルティングである。
本記事ではPwCコンサルティングが「やばい」と言われる理由とその実態、および現役社員によるリアルな評判を徹底的に解説していく。
本記事を作成するにあたっては、実際に現役PwCコンサルティング社員複数人にインタビューを行っているためぜひ参考にして頂きたい。
- PwCコンサルティングがやばいと言われる理由
- やばい、やめとけと言われる理由の真相
- 現役・元PwCコンサルティング社員によるリアルな評判
PwCコンサルティングを含むコンサルへの転職を目指す上では、おすすめのコンサル転職エージェントおよび、PwCコンサルティング転職大全の記事を参考にして頂きたい。
Contents
PwCコンサルティングがやばいと言われる理由
PwCコンサルティングは「やばい」と言われることがあるが、実際に「PwC やばい」の月間検索ボリュームを調べると、390回となっている。
PwCコンサルティングがやばいと言われる理由について、現役から元PwCコンサルティング社員まで複数人にインタビューを行った内容を踏まえて、徹底的に解説していく。
PwCコンサルティングがやばいと言われる主な理由は以下の通りである。
- 昇格にしくい
- 「システム屋」になりつつある
- 離職率が高い
- 激務で大変
現役・元PwCコンサルティング社員の実体験に基づくリアルな実態を解説しているためぜひ参考にしていただきたい。
PwCコンサルティングは昇格しにくいからやばい?
PwCコンサルティングは、総合コンサルティングファームということもあり多くの社員が在籍している。
その弊害なのか、昇格先の職階の社員が多い場合、昇格に値する活躍をしていたとしても、上が詰まっているため昇格できないケースがあり、その点にやばいという評判が繋がっているようだ。
例えば、シニアアソシエイトがマネージャーの昇格条件を満たしたとしても、組織全体でバランスが悪くなる(マネージャーが多すぎてしまう)場合、そのシニアアソシエイトは昇格できない可能性がある。
つまり、目先の仕事を一生懸命頑張ったとしても、タイミングが悪ければ昇格できないためやばいと言われている。
実力主義のコンサル業界と言われているが、PwCコンサルティングにはそれとは違う風潮があるようだ。
私の同期は昇格条件が揃っていましたが、上が詰まっているということで昇格がお見送りになりました。案の定、うんざりして、同期は辞めてしまいました。
現役PwC社員A氏
タイミングが悪かったと言えばそれまでですが、実際に「え?あの人、なんで上がれなかったの?」ということは何度もありますよ。
現役PwC社員B氏
PwCコンサルティングは「システム屋」になりつつあるからやばい?
近年、コンサル業界ではDX支援・推進という言葉が流行っているが、PwCコンサルティングもその流れに乗ろうと必死になっている。
そこでPwCコンサルティングも、システム・クラウドサービスの導入・運用支援といった、いわゆるシステムベンダーが得意な領域に注力しつつある。
その結果、システム関連を専門とする社員の割合が多くなってきており、「ミニ・システムベンダー」のような組織になりつつあり、従来の戦略案件等を専門とする社員の肩身が狭くなってきていてやばいと言われている。
会社全体としても、今後もシステム関連の案件に注力し続けていくようなので、更に「システム屋」への道を歩むことになりそうで、その点がやばいという評判に繋がっているようだ。
実際に、システム関連を専門とする社員、および戦略系を専門とする社員それぞれに話を伺ったところ、同様の意見が出てきた。
システムベンダーから転職してきましたが、コンサルタントといってもやる仕事は同じ。それなのに、給料は上がっていますし、今後も専門とするシステム関連の案件がたくさん入ってきそうなので、当分、この会社にいると思いますね。外へ転職するメリットが無いですから。
現役PwC社員C氏
自分は戦略系を専門としていますが、会社には上司・部下ともに戦略系を専門とする社員は少ないです。戦略系の専門家が少ないので、そもそも案件自体を獲得しにくいですし、獲得できたとしても、戦略案件を経験したことの無いメンバーでプロジェクトを進めるしかない。そして、そのプロジェクトが終われば、そのメンバー達はシステム関連の案件に戻っていく。そんなループが続いています。就活生で、いわゆる、「従来のコンサルタント」の仕事をしたいのなら、MBBとかをオススメしますよ。
現役PwC社員D氏
PwCコンサルティングは離職率が高いからやばい?
PwCコンサルティングは、社員を大量に雇う一方で退職していく社員も多い。
退職理由は様々あるが、「PwCコンサルティングは昇格しにくいからやばい?」で述べたような理由で昇格のチャンスを逃したことをきっかけに退職したり、上層部の社内政治に巻き込まれることにやばいと感じて退職する社員が多いことも事実である。
コンサルタント人材の獲得競争が激化している中で、そのように理不尽な理由で給料・待遇UPのチャンスを逃さないといけない、あるいは本質的ではない業務を強いられることに耐えられない社員が大量に退職しているのである。
実際にPwCコンサルティングで働く社員にも伺ったところ、上記の理由で退職を選択する人も多いようだ。
若手はかなり辞めていると思いますね。ある程度、スキルがついたのに昇格できず、ずっと議事録とか書かされるのが嫌なんでしょうね。次の昇格検討時期は半年後ですが、確実に昇格できる保証はありません。そんな中、他のファームや外銀等に行けばもっと良い給料で雇ってくれるわけですから、そりゃそっちへ行きますよ。若手の方々は昔より社畜精神はありませんから。(笑)
現役PwC社員A氏
人間関係や上層部の社内政治について、ずっと愚痴をこぼしていた先輩がAIベンチャーに転職しました。この前、その先輩に会ったのですが、見違えるように活き活きしていました。余計なストレスが無くなったんだなと感じましたね。
現役PwC社員C氏
PwCコンサルティングは激務だからやばい?
昨今、コンサル業界全体として働き方改革というキーワードが目立つようになってきたが、PwCコンサルティングにおいても働き方改革が行われている。
特にPwCコンサルティングは「やさしい、コンサル。」というメッセージを打ち出して、職場改善を行っている。
一方で、すぐに現場がホワイトになるとそうでもなく、まだまだ激務であることで「やばい」という評判に繋がっているようだ。
実際にPwCコンサルティングで働く社員に激務の実態を伺ったところ、以下のような生々しい話があがった。
基本的に定時までにその日の仕事が終わることはほぼないです。私の場合、子供を保育園に迎えに行き、家に帰り、寝かしつけから、またPCをつけて仕事をすることも多いです。家庭を持つ従業員の方々は、ほとんど同じような働き方をしていると思います。
現役PwC社員A氏
システム導入系の案件では、プロジェクト期間が長く最初の要件策定~設計等のフェーズではそれほど忙しくもありません。しかし、終盤の実装・テストを繰り返し、導入予定の時期に間に合わせるようにシステム導入を完了しなければいけない時は徹夜で働くこともあります。システム導入系は必ずと言っていいほど、最終局面の時は忙しくなりますね。
現役PwC社員B氏
戦略系案件は、短期間で経営方針に関わる戦略を立案しないといけないので、プレッシャーも高いですし、何より激務です。クライアント側も経営陣からの質問等に応えることができるようになるために、多くの調査・分析を要求してきます。なので、結果的に徹夜が続いたり、寝不足で頭がぼーっとしながら仕事をする時も多いです。戦略系は外から見ると、これこそコンサルって感じで花形案件に見られがちですが、いざ参画してから後悔する従業員も多いと思います。PwCでは戦略系を専門とする従業員が比較的少ない印象があるので、1つの案件が終わっても、すぐに次の案件にアサインされるので、常に忙しいです。また、参画する案件によっては、週末も仕事することを前提にしているマネージャーがいたりしますが、そういう案件に当たったらプライベートは無いですね。
現役PwC社員C氏
【社員の声】PwCコンサルティングに入社して良かったこと
「やばい」という噂もあるPwCコンサルティングだが、ここでは元・現役PwCコンサルティング社員に入社して良かったことを聞いた内容をご紹介する。
忖度なしの意見をもらったのでぜひ参考にしていただきたい。
昇格についてはダメな点を述べましたが、総じてPwCには入社して良かったと思います。私は事業会社から転職してきたのですが、私が見る限り、サボっている人なんていませんし、お互いの家庭事情や大切にしている考え等を尊重していると思います。組織しては、もちろん、改善すべきことはありますが、「社員一人一人」は本当にしっかりしている方々が良いので、気持ちよく働けています。事業会社時代は、ダメなおじさんばかりでしたから。(笑)
現役PwC社員B氏
私は、今、異なるコンサルティング会社で働いていますが、今の会社と比べてもPwCコンサルティングは良い会社だったと思います。私は、当時の上司に様々なことを教えていただいた内容が今の自分を作り出していると思っていますし、今の会社ではその時の上司を超えるような人には会ったことありません。人数は少ないかもしれませんが、「素晴らしいコンサルタント」が在籍していることも事実だと思います。
元PwC社員E氏
【社員の声】PwCコンサルティングに入社して悪かったこと
一方で、元・現役PwCコンサルティング社員からネガティブな声もあがっている。
ネガティブな声は「やばい」という評判に繋がる要素でもあるためぜひ参考にして頂きたい。
私はPwCコンサルティングの中では、肩身が狭い戦略系を専門としていますが、やっぱり仕事しづらいです。戦略系の大変さや重要性等を共感してくれる人も少ないですし、共感してくれる人も少ないので、昇格も難しい。「長い物には巻かれろ」という言葉がありますが、まさにそういう会社だと思います。PwCコンサルティングに入社するなら、システム関連を専門にしていないとキツいです。
現役PwC社員D氏
「若手は、まず議事録や、エクセルでのデータ分析作業から。」といった昔からの固定観念があり、いつまでも下働きをしないといけない環境が嫌でしたね。また、そういうのが嫌で辞めていった若手の方々を多く見ましたし、自分もそのうちの1人でしたから、案の定、退職しました。そういった叩き上げ精神の文化を見直さないと優秀な若手はみんな辞めていくと思います。
元PwC社員F氏
【個別インタビュー】PwCコンサルティングの良い評判
実際にPwCコンサルティングに転職した方にPwCコンサルティングの評判について聞いた内容を紹介する。
▼インタビュイー略歴
- 新卒で大手証券会社に入社
- 20代後半でPwCコンサルティングに転職
- 現在はITコンサルタントとしてシステム構築/導入案件を担当
マン
良い評判1. 任せる文化がある
前職ではとにかく「任せない」文化が強く、在職していた2年間は上司に付きっ切りで自分が先頭に立つことがほとんどなかった。
一方、第二新卒として転職したPwCコンサルティングではすぐに自分が先頭に立つことを求められた。
コンサル未経験である自分にとって足りない分も多々あり、うまく進められていない時には放置せずに丁寧にサポートもしてくれた。
任せっきりにするのではなく、成長のために適切に「任せる文化がある」点はPwCコンサルティングに転職して良かったと感じる点である。
良い評判2. 親身な雰囲気がある
仕事を進める際だけでなく、働き方やキャリア形成についても親身に相談に乗ってくれる雰囲気がある点もPwCコンサルティングに転職して良かったと感じる点である。
前職でも親身に相談に乗ってくれる上司は沢山いたが、それはプライベート的な側面が強く、仕事になると一方的に言われたことをやるという雰囲気だった。
一方、PwCコンサルティングは職場として仕事の中で、親身に相談に乗ってくれるため、ビジネスパーソンとしてどうなりたいか、どうしていきたいかという点を嘘をつかずに伝えることができる。
また役員クラスとの距離が近いのも、大手証券会社にいた自分としてはポジティブなギャップであった。
良い評判3. バランスの取れた働き方
PwCコンサルティングはコンサルファームの中でも早くから働き方改革に着手しており、サステイナブルな働き方が推奨されている。
その働き方改革も上辺のものではなく、マネージャー以上には明確に責任が負わされている。
コンサルというと激務のイメージがあるが、バランスと取れた働き方ができているのはPwCに転職して良かった点である。
【個別インタビュー】PwCコンサルティングの悪い評判
マン
悪い評判1. ドメスティック案件がほとんど
PwCコンサルティングへ転職する前はグローバルなイメージが強かったが、実際はドメスティック案件がほとんどでグローバルで連携することもほとんどない。
自分自身もグローバル案件を手掛けていきたいと考えていたこともあったため、ドメスティック案件がほとんどという点はネガティブなギャップである。
悪い評判2. 長期案件が多い
ITコンサルという職種もあるが長期案件が非常に多く、1年半~3年程度は同じ案件ということが多々ある。
長期案件の場合はクライアントとの距離も近くなり、様々な課題を打ち明けてくれるため長期案件こその良さもあるが、どうしても成長曲線が緩やかになってしまう。
成長したいという想いでPwCコンサルティングに転職した自分にとっては、このままでいいのかという悩みはある。
悪い評判3. 他BIG4コンサルと比較して給与水準が低い
BIG4コンサルの中でもPwCコンサルティングは存在感が大きいが、給与水準で見ると他BIG4コンサルの方が高い場合がある。
そのため、PwCコンサルティングから他BIG4コンサルに転職する人も多々いる。
中期的にコンサルを続ける場合は、PwCコンサルティングではない選択肢も検討するといった雰囲気がどことなくある。
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。 また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。 そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルキャリアは株式会社Flow Groupが運営しています。当社は厚生労働省から有料職業紹介事業の認可を取得し、求職者の転職支援と企業の採用支援を行っています。
会社名 | 株式会社Flow Group |
会社HP | https://consul-career.com/corp/ |
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厚生労働省 有料職業紹介事業認可番号 | 13ーユー315272 |
適格請求書事業者登録番号 | T5011001129632 |