ビジョンコンサルティングとは?強み・特徴・魅力などを徹底解剖

コンサルティング業界の中でも急成長中のファームとして注目を集めているのがビジョンコンサルティングである。

本記事ではそんなビジョンコンサルティングの全貌を徹底的に解説していく。

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横山 諒平
監修者

Flow Group代表取締役/コンサルタント

株式会社Flow Group代表取締役。慶應義塾大学経済学部卒業。
大学卒業後はデロイト トーマツ コンサルティング合同会社に入社し、製造業のクライアントを中心に中期経営戦略の策定やM&A実行支援、新規事業立案・立ち上げ支援に従事。
その後、株式会社リクルートライフスタイル(現株式会社リクルート)における事業戦略・予算策定、事業開発に従事。フリーコンサルとして独立後、2019年8月株式会社Flow Groupを創業。

コンサルマン
執筆者

コンサルマン

コンサルキャリア編集部。コンサルキャリアおよびコンサルマンは株式会社Flow Groupが運営しています。Twitterフォロワー1.9万人

本記事を作成するにあたっては、実際に現役ビジョンコンサルティング社員複数人にインタビューを行っている。

本記事でわかること
  • ビジョンコンサルティングの強み・特徴
  • ビジョンコンサルティングの歴史
  • ビジョンコンサルティングで働く魅力

ビジョンコンサルティングを含むコンサルへの転職を目指す上では、おすすめのコンサル転職エージェントおよびビジョンコンサルティング転職大全の記事を参考にして頂きたい。

ビジョンコンサルティングとは

株式会社ビジョンコンサルティングは、戦略、業務、ITを中心としたコンサルティング事業と、システムインテグレーション、新規事業開発を中心としたシステム・事業開発事業の2つの軸を専門としたコンサルティング会社であり、本社は日本の東京にある。

2014年2月に設立されたベンチャーであるが、「時価総額世界一」という経営目標を掲げており、2023年5月1日時点で843名の従業員数が所属しているだけでなく、ロサンゼルスやシンガポールに支社を持つほど、成長著しい企業である。

会社名 株式会社ビジョン・コンサルティング
英語表記 Vision Consulting, Inc.
従業員数 843人(2023年5月1日時点)
本社所在地(国内) 東京都港区六本木

ビジョンコンサルティングの歴史

2014年2月に、ビジョンコンサルティングは日本発のグローバルコンサルティングファームとして、東京都渋谷区で設立された。

創業者の佐藤大介氏は、大手コンサルティングファームに勤務していたが、従来のコンサルティング業界に「過度な労働時間」、「Up or Out・放任主義」、「属人的・非効率な組織運営」の3つの悪しき習慣が蔓延していることに疑問をもち、「コンサルティング業界の常識を覆すファームを創りたい」という理念のもと、設立に至ったことが背景にある。

2016年、2017年と立て続けに事業拡大に伴い、本社を移転。2017年には大阪に関西支社を設立(関西支社は後に西日本支社に支社名変更)。

2018年には、愛知にて中部支社、福岡に福岡支社を設立(福岡支社は2019年に関西支社に統合)。

2020年にカリフォルニア州ロサンゼルスにて、ロサンゼルス支社を設立。

2021年には、HRコンサルティング事業拡大により、グループ会社「株式会社ビジョン・キャリア」を設立し、資本金を1億円に増資。

2022年には、「High-Growth Asia-Pacific 2022」受賞するだけでなく、事業拡大に伴い、港区六本木(六本木ヒルズ森タワー39F)に本社移転。

今年の2023年には、シンガポールにてシンガポール支社設立。

現時点まで、過去5年売上高成長率が2,971%、および、年平均成長率が140.3%を誇る。

コンサルへの転職を成功させるためには

コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。

また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。

そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。

コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。

ビジョンコンサルティングの強み・特徴

新興のコンサルティングファームであるビジョンコンサルティングだが、他のコンサルティングファームと比してどのような強み・特徴をもつのか。

外からみたらコンサルファームはどこも同じようにみえ、尚且つ、ベンチャー企業だと実態が分かりづらい点もある。

ここでは、現役ビジョンコンサルティング社員に話を伺い、そこから見えてきたビジョンコンサルティングの強み・特徴について解説しよう。

スピード感がある経営・事業

1つ目は、ベンチャー企業らしく、経営方針の決定や事業を進める点において、スピード感があることだ。

大手のコンサルティングファームでは、組織が複雑化しすぎており、社内プロセスや経営方針等を決めるためには、多くの関係者にコンセンサスを取り、説明・説得しながら進めることが多く、時間と手間がかかる。

一方で、ビジョンコンサルティングはベンチャー企業であるため、そういった無駄なしがらみや根回しが少ない。

そのため、現場の社員はある程度の裁量権を持ちながら、主体的、かつ、迅速に物事を進めることができるため、他のコンサルティングファームには無いスピード感で、ビジネスを推進できることが強みとなっている。

日系の事業会社や大手のコンサルティングファームと比べて、スピード感が全然違いますね。現場の意志で方針を決めることが多いですし、経営陣もそれを良しとしています。経営陣の意思決定も速いですし、その方針が現場に降りてくるスピードも速いです。私は、大手コンサルティングファームから転職してきたのですが、前職だと忘れた頃にトップの方針が降りてきたりしていましたので。(笑)

現役ビジョンコンサルティング社員A

残業を良しとしない文化

残業を良ししない文化が浸透している点も、ビジョンコンサルティングの特徴の1つである。

創業者の佐藤大介氏がビジョンコンサルティングを設立する背景にあった「過度な労働時間」を避ける文化が、会社全体の文化になっているため、社員の多くが効率的に仕事をこなす。

その結果として、2021年度の平均残業時間実績は16.6時間と、コンサルティング業界では異例ともいえるワークライフバランスを実現できており、社員が健康的、かつ、モチベーション高く仕事に従事できている点も、成長の要因だと言える。

残業は本当に少ないですね。そして、残業を少なくし、仕事とプライベートのメリハリをつけて仕事をする方が、良い提案ができたり、業務を効率的に進めたりできることがビジョンコンサルティングで働き出してから証明できました。前職時は、ダラダラと残業して、いつも頭がボーっとしていたので、最悪の状態で仕事していました。ベンチャーというと「朝から夜中まで仕事」というイメージがあるかもしれませんが、ビジョンコンサルティングにおいては、そこはベンチャーらしくないですね。もちろん、良い意味で。(笑)

現役ビジョンコンサルティング社員B

公平な評価制度

社員に対して公平な評価制度を取り入れている点も、ビジョンコンサルティングの特徴である。

ビジョンコンサルティングでは、社員を評価する際に、次の3つの評価制度を取り入れている。

1つ目は、稼働率や売上(利益率)といった定量的に評価する。

次に2つ目は、コンサルタントとしての能力を6つの項目(課題解決、コミュニケーション、マネジメント、営業支援、自己・他社育成、経営参画)で定性的に評価する。

そして、3つ目は、本人、上司、人事、クライアントの各意見を反映して、定性的に評価する。

これら3つを総合的に評価して、各社員の評価を決定するという制度を取り入れている。

この制度により、「本当に成果を出した、もしくは、実力がある」社員が評価、および、昇格されるため、多くの社員が納得感を持ち、不平不満を持つことなく、仕事に対するモチベーションを維持し続ける仕組みを実現できている。

一般的な社内評価では、「公平な評価」と言いつつも実態としては、上司・人事へのゴマすりや根回しが重要になることがあるが、ビジョンコンサルティングでは仕組みとして「公平に評価できるように設計」しているため、成果を出した社員や、実力のある社員が評価され、活躍できる環境となっている。

ビジョンコンサルティングでは、「なんで、あんな奴が上司なんだ。」ということが少ないと思います。もちろん、全社員というわけではないですが、少なくとも私の周りの同僚や他の社員からは、そういった話は聞かないですね。理由としては、やっぱり実力のある人が公平に評価され、昇格しているからだと思います。昇格できなかった場合も、昇格できなかった理由や、次の行動につながるフィードバック・アドバイスをいただけるので、モチベーションも維持できている社員が多いと思います。

現役ビジョンコンサルティング社員C

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コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。

また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。

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ビジョンコンサルティングの評判

ここではビジョンコンサルティングのポジティブ・ネガティブの両面の評判をご紹介する。

ポジティブな評判

ビジョンコンサルティングについて、元・現役ビジョンコンサルティング社員に入社して良かったことを聞いた内容をご紹介する。

忖度なしの意見をもらったのでぜひ参考にしていただきたい。

良い点は、とにかく早く成長できることです。手を挙げればチャレンジさせてもらえたり、分からないことはどんどん質問して良い環境なので、成長意欲のある若手社員にとっては、良い職場だと思います。チャレンジしてダメだったら、次への学びにすれば良いですし、成果を出せば評価してもらえて、昇格できます。変に大企業病になっている大手コンサルティングファームよりも、ベンチャー精神がありますよ。

現役ビジョンコンサルティング社員B氏

私は今、別のコンサルティング会社で働いているのですが、プール制で「戦略、業務、IT」のそれぞれの案件を経験できたのは、後のキャリアにとってプラスになりました。今の時代、全ての領域は関係し合っているので、どの領域に対しても、ある程度の知識を持っていることは必須だと思います。そういった、知識を実務経験を通じて学べたおかげで、会社を経営全体として俯瞰して、見れるようになりました。

元ビジョンコンサルティング社員E氏

ネガティブな評判

一方で、元・現役ビジョンコンサルティング社員からネガティブな声もあがっている。

ネガティブな声は「やばい」という評判に繋がる要素でもあるためぜひ参考にして頂きたい。

多くの社員は、評価を気にしがちで、若干、打算的になるところがあると思います。極論、クライアントワークでも、「評価につながらなさそうな業務」は絶対にしません。まあ、クライアントの依頼であっても、全て対応していると、本質的な課題解決を提案する部分に集中できなくなったりするので、しょうがないとは思いますが。クライアントのことを思って、「要らない業務は、やらない。」ということも、クライアントの為であり、弊社の成長の為でもあるのだと思います。

現役ビジョンコンサルティング社員D氏

人によると思いますが、長く勤務できる会社ではないかもしれません。どちらかというと「太く、短く」といった感じで、みなさん、毎日120%の力を出して働き、意識が高い人は土日も勉強しているという社風なので、疲れる社員も一定数いると思います。私も、少し、ゆっくり働きたくなり、退職しました。しかし、それでこそ、会社が短期間で急成長できたという事実もあるので、一概には言えませんが。

元ビジョンコンサルティング社員F氏

コンサルへの転職を成功させるためには

コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。

また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。

そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。

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ビジョンコンサルティングの年収

ビジョンコンサルティングの役職 年次(目安) 年収(目安)
ビジネスアナリスト 1~2年目 300~500万円
シニアアソシエイト 2~6年目 500~1000万円
エンゲージメントマネージャー 4~8年目 800~1500万円
アソシエイトプリンシパル 6年目~ 1500~2000万円
プリンシパル 実力による 2000万円~

上記はビジョンコンサルティングの役職別・年齢別の目安年収である。

役職に紐づく形で年収レンジが定められており、年収レンジの中では評価の積み重ねで変わってくる。

上記の年収水準はBIG4などのグローバルファームを比較すると劣後するものの、他の新興系コンサルファームの中では高い水準と言える。

頑張れば頑張るほど、評価してもらえて、ボーナスや年収が上がるので、私はとても満足しています。私はまだ20代ですが、成長意欲があって、お金も稼ぎたいと考えている若手にとっては良い環境だと思います。

現役ビジョンコンサルティング社員D氏

事業会社や日系のコンサルティングファームより高い年収をもらっている社員もいますが、全体的には外資系・Big4等の大手コンサルティングファームの方が年収が高いと思います。もちろん、「どこの年収と比べるか」次第ですが、外資系・Big4等から転職されてきた社員の方々には、「年収」よりも「やりがい」を求めて転職してくる人もいます。なので、更に高い年収を求めるのであれば、外資系・Big4等を目指す方が良いかと思います。

現役ビジョンコンサルティング社員B氏

ビジョンコンサルティングへの転職の魅力

ここでは、ビジョンコンサルティングの現役社員の声を参考にしながら、ビジョンコンサルティングに転職する魅力について改めて整理する。

様々な領域を経験できる

ビジョンコンサルティングでは、コンサルティング業界では珍しく業界や業種別に部門を分けない「プール制」を導入しており、様々な案件(戦略、業務、IT)に参画できるため、キャリアの経験値・幅を広げたいという人にとっては、転職への魅力の1つと言える。

近年では、様々な領域が関係し合い、複雑化しているため、1つの領域だけではなく、複数の領域に関する知識・経験を有しているとコンサルタントとして武器になることがあるため、そのようなキャリアプランを歩みたい人にとってはビジョンコンサルティングは絶好の職場だと言える。

プール制は良い制度だと思います。「ジェネラリスト」としてキャリアを歩みたい人は、もちろん、「スペシャリスト」になりたい人にとっても様々な領域を経験しておくことは大事だと思います。複数の領域を経験してこそ、「自分が専門とする領域と、他の領域との関係性や違い」も分かったりしますので。ビジョンコンサルティングでは、アソシエイトプリンシパル以上になると、特定の領域のスペシャリストになりますが、そうは言っても、専門外の領域の知識もすごく持っているので、結局は色々経験することが大切だと思っています。

現役ビジョンコンサルティング社員A

速く成長できる

ビジョンコンサルティングはベンチャー企業であるがゆえに、成長意欲があれば、多くのチャンスを与えられ、ハイスピードで成長できる点も魅力の1つだ。

大手コンサルティングファームではプロジェクト次第では、「新卒はまず、会議の議事録」から担当する場合もあるが、ビジョンコンサルティングでは、本人が手を挙げれば、それ以上の仕事が舞い込んでくるため、1年目であっても、大手コンサルティングファームの3~4年の社員と同レベルのスキルまで成長することも可能である。

実際、若い年齢にもかかわらず、エンゲージメントマネージャー以上の社員は多く在籍していますよ。そして、そういった社員の方々は、更に経験・勉強するので、成長スピードに拍車がかかります。速く成長したい人にとっては、これ以上無い環境だと思いますよ。また、そういう成長意欲が旺盛な社員が多いからこそ、ビジョンコンサルティングがここまで成長できている理由でもあると思います。本来であれば、やる気がある社員にチャンスを与えるって当たり前のことなのに、なんで、多くの会社ができないのでしょうね。

現役ビジョンコンサルティング社員B

成果を出せば、評価・昇格

3つ目は、しっかりと成果を出せば、評価され、昇格できるという点である。

多くの会社員にとって、人事評価の不透明性は、社会人としての悩みの1つであると思うが、ビジョンコンサルティングでは、公平で、透明感のある評価制度を取り入れている。

そのため、実力で勝負したい人、もしくは「成果に比例した報酬・対価・評価」を受けたいという人にとっては、魅力的な職場と言える。

評価制度に対して不平不満を言う人は少ないですね。また、この前、他の事業会社からビジョンコンサルティングに転職してきた社員の方とランチしたのですが、その時に「評価項目や内容が緻密すぎて、びっくりした。前職なんか、上司の気分でしたよ。」と言ってました。「その会社がヤバいんじゃないですか?(笑)」と笑い話になりましたが、少なくとも評価制度は、他社より魅力的なんだなと思います。

現役ビジョンコンサルティング社員C

コンサルへの転職を成功させるためには

コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。

また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。

そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。

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会社名 株式会社Flow Group
会社HP https://consul-career.com/corp/
所在地 東京都新宿区市谷田町3丁目8 市ヶ谷科学技術イノベーションセンタービル 2F 
法人番号 5011001129632
厚生労働省 有料職業紹介事業認可番号 13ーユー315272
適格請求書事業者登録番号 T5011001129632

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