A.T.カーニー中途面接体験談(一次~最終)や評判、激務の実態を解説

本記事では、ATカーニーの中途面接の体験談(一次~最終)から、評判や激務の実態などの転職情報について、現役・元A.T. カーニー社員へのインタビューを基に徹底解説していく。

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横山 諒平
監修者

横山 諒平

Flow Group代表取締役/コンサルタント

株式会社Flow Group代表取締役。慶應義塾大学経済学部卒業。
大学卒業後はデロイト トーマツ コンサルティング合同会社に入社し、製造業のクライアントを中心に中期経営戦略の策定やM&A実行支援、新規事業立案・立ち上げ支援に従事。
その後、株式会社リクルートライフスタイル(現株式会社リクルート)における事業戦略・予算策定、事業開発に従事。フリーコンサルとして独立後、2019年8月株式会社Flow Groupを創業。

コンサルマン
執筆者

コンサルマン

コンサルキャリア編集部。コンサルキャリアおよびコンサルマンは株式会社Flow Groupが運営しています。Twitterフォロワー1.7万人

ATカーニーを含むコンサルへの転職を目指す上では、おすすめのコンサル転職エージェントの記事を参考にして頂きたい。

A.T.カーニーの中途面接体験談の基礎情報

今回、A.T.カーニーの中途面接体験談の情報提供をしてくださった方のプロフィールは以下の通りである。

  • 性年代:30歳男性
  • 前職:大手SIer
  • 応募部署・ポジション:アソシエイト

A.T.カーニーの中途面接の概要

また、今回対象となるA.T.カーニーの面接情報は以下の通りである。

▼一次面接

  • 面接ステップ:一次面接
  • 面接形式:ケース面接/通常面接
  • 1人

▼二次面接

  • 面接ステップ:二次面接
  • 面接形式:ケース面接/通常面接
  • 1人

※A.T.カーニーでは一次~最終までで合計2回の面接が行われた。(一次:1回、二次(最終):1回)

▼おすすめの転職エージェント

A.T.カーニーの中途面接におけるケースのお題

A.T.カーニーの中途面接で実際に出題されたケースのお題や形式について紹介する。

▼一次面接

  • お菓子メーカーがクライアントという前提で各種資料が与えられる
  • 資料から読み取れる情報を基に、クライアントの課題や解決策について面接官と議論する形式

    ▼最終(二次)面接

    • 趣味を聞かれて「美味しいものを食べること」と回答したところから「とある飲食店」がテーマとなり出題
    • 具体的にはとある飲食店の売上高のフェルミ推定を行った上で、売上拡大施策について面接官と議論する形式

        A.T.カーニーの中途面接で印象に残っている質問・重視された点

        A.T.カーニーの中途面接で印象に残った質問や、重視されていたと感じる点についてご紹介する。

        ▼A.T.カーニーの中途面接で印象に残った質問

        • 将来のキャリアビジョンはどのようなものか?
        • A.T.カーニーに貢献できるのはどのような点か?
        • これまでで一番成果をあげた仕事と、具体的な貢献方法は何か?
        • これまでで一番困難だった仕事と、乗り越えた方法は何か?

        ▼A.T.カーニーの中途面接で重視されていたと感じる点

        • 論理的思考力
        • 明確な説明/言葉選び

          A.T.カーニーの面接での注意点・ポイント

          ビヘイビアー面接は、候補者のパーソナリティや立ち振舞いなどを見るとして位置づけられており、志望動機や転職の動機、これまでの経験などについて問われる面接である。

          ビヘイビアー面接では様々な質問をぶつける中で、コンサルに適性があるか?コンサルに必要な要素を持っているか?という点を評価されることになる。

          特にこれまではA.T.カーニーをはじめとする戦略コンサルファームは「ケース面接」をより重視していた。しかし、最近ではケース面接の解法がかなり流出したこともあり、「ビヘイビアー面接」の重要性が上がっている状況である。

          一方で、これまでの選考プロセスはケース面接偏重だったがゆえに対策方法などが確立されておらず、ピカピカの経歴×高い思考力を持つ候補者でも志望動機書やビヘイビアー面接でバンバン落とされるという事態も起きている。

          そのため、戦略・総合コンサルファームへの転職を本気で目指すのであれば、以下のnoteをおすすめしたい。

          「コンサルファームでの面接官経験」などをフル活用して、コンサルファームの面接官の思考をリアルに言語化しながら受かるためのポイントをかなり踏み込んで解説したnoteである。

          A.T.カーニーの中途面接の感想

          A.T.カーニーの中途面接では、とにかく「論理的思考力」と「明確な説明/言葉選び」を見られていたように思う。自分自身のこれまでのキャリアや将来的なキャリアビジョンについて、少しでも論理的な飛躍や、抽象的な説明や言葉選びをすると、一つ一つ止められて、深堀された。

          ケース面接も同様で、頭がキレキレのところを見せるというよりも、論理的な飛躍がないか?抽象的な説明や言葉選びをしていないか?を問われた。特に、フェルミ推定や売上を伸ばす方法の検討において、使う仮定の数字も厳格にロジックを問われた。

          ▼おすすめの転職エージェント

          A.T.カーニーの社風・激務の実態

          ATカーニーは、以下の理由より極めて激務である。

          • 月間平均残業が76時間を超え、プロジェクト期間中は3~4時間睡眠が続く日もある
          • 徹底した個人主義のため、常に大きなプレッシャーがかかる
          • 中途入社のコンサルタントは、6ヶ月間のトライアル期間で成果を出さなければ居場所がなくなる

          このように日々大きなプレッシャーがかかるうえに業務量も多く、激務が常態化しているようだ。A.T. カーニーの中途面接を受けた知人情報では「担当した面接官は直近1週間の平均睡眠時間が約3時間だと言っていた」とのことだ。

          実際に他コンサルファームと激務度を比較してみると、A.T. カーニーはそこまで目立って激務というわけではなさそうであるが、ハードワークであることは間違いなさそうである。

          consulfarm-ranking

          上記ランキングは主要コンサルファームの月間残業時間に基づいて作成している。(出典:openwork)

          各ファームの略称:
          RB:ローランド・ベルガー、ADL:アーサー・D・リトル、Mck:マッキンゼー、DI:ドリームインキュベータ、CDI:コーポレイトディレクション、BCG:ボストンコンサルティング、ATK:A.T. カーニー、DTC:デロイト、Bain:ベイン、AC:アクセンチュア、AB:アビーム

          その要因としては、高難易度のプロジェクトが多く、また手掛ける業務の範囲が広いことはもちろん、クオリティの高さも求められることが挙げられる。そのため、特に中途入社の場合、6ヶ月で結果を出す必要があるためほとんど毎日残業が続くのが常となっているようだ。

          またA.T. カーニーは徹底した個人主義の社風であり、個人の成果が如実に可視化されるためその重圧に耐えきれないコンサルタントも少なくないという。

          A.T.カーニーの評判

          業界トップクラスの激務として知られるA.T.カーニーだが、意外にも現役社員からの評判は非常に高い。

          ▼ポジティブな評判まとめ

          • 有給消化率が81%と高く、プロジェクト後は数週間の長期休暇が取れる
          • 優秀なコンサルタントがレースに勝ち抜き残っていくため、日々メンバーと刺激し合える
          • 徹底した実力個人主義のため、年齢性別問わず結果を出せば昇進できる

            A.T.カーニーは残業が多く、徹底した成果主義のため激務なのは事実である。しかしその環境を謳歌している社員も多く、「仕事が充実している」というポジティブな評判が目立った。

            プロジェクト期間は仕事に徹し、その後の長期休暇を楽しむなど、オンとオフをうまく切り替えている社員も多い。そのため、自然と激務ながらも仕事に楽しみを覚え、この環境を楽しめる人材がA.T.カーニーには多いため、現役社員からの評判は高い状況となっている。

            ▼ネガティブな評判まとめ

            • 平日は寝る暇もないほど仕事量があり、多忙を極める
            • 中途社員への教育がほとんどなく、結果が出ないと容赦なくクビになる
            • 外資系の割に日本企業の色が強く、意思決定や経営に関してはトップダウンの傾向がある

              一方で、A.T. カーニーのネガティブな評判としても、激務や過度なプレッシャーについて挙がっていた。また成果主義を貫き外資系の色が強い一方で、トップダウンな社風が強く、悪い意味で日本企業の特徴も強いとの声も挙がっている。

              A.T.カーニーの求人・転職難易度

              A.T.カーニーでは中途・第二新卒の枠で通年採用を行っている。現在はコロナ影響もあり少し変則的な求人状況ではあるものの、下記の条件を満たせば応募可能である。

              • 四年制大学卒以上、実務経験1年以上の方
              • 日本で就労可能な方

              そんなA.T.カーニーは、結論から言うと転職難易度は最難関とも言えるほど高い。以下がATカーニーの転職難易度が極めて高い理由である。

              • 少数精鋭を貫いているため、採用人数が少なく極めて門が狭い
              • 面接において高いレベルの論理的思考力、問題解決能力が求めれる

                A.T.カーニー日本法人代表の関灘氏曰く、現在A.T.カーニーは優れたコンサルタントのみを残した、少数精鋭のスタイルで編成されている。実際、関灘氏は以下のように語っている。

                社内外の“尖った個人”からなるベストチームの組成に、ここまでこだわっているのは、A.T. カーニーならでは

                【A.T. カーニー】最後は「尖った個人」の勝負だ

                A.T. カーニーでは中途面接においても、実際のコンサルティングの場面で求められるような、論理的思考力や問題解決能力などを問われることが多い。そのため徹底的な面接対策を行うことが必須となる。

                特殊で難易度が高いコンサル業界の面接を突破するためには、ぜひコンサル業界への転職支援実績が豊富なエージェントを利用することをおすすめしたい。

                ▼おすすめの転職エージェント

                A.T.カーニーの強み・特徴の企業概要

                A.T.カーニ-は1926年にシカゴで設立された世界有数の戦略コンサルファームである。そんなA.T.カーニ-は源流を辿ると王者・マッキンゼーと合流する。

                1. 「アカウンタンツ・アンド・マネジメント・エンジニアリング・ファーム」という名称で活動
                2. 「A・トム・カーニー」をパートナーとして向かい入れて「カーニー・アンド・マッキンゼー」に名称変更
                3. 会計事務所と合併して「マッキンゼー・ウェリントン&カンパニー」に名称変更
                4. ジェームズ・O・マッキンゼーが48歳の若さで肺炎により急死
                5. 従業員である「マービン・バウワー」により「マッキンゼー・ウェリントン&カンパニー」をMBO
                6. 「マッキンゼー&カンパニー」と「カーニー&カンパニー」(現ATカーニー)の2つに分社

                そんなA.T.カーニーはもともとコスト削減系のプロジェクトに強みを持つファームであったが、近年は「消費財・小売業界」や「金融業界」といったインダストリー軸で強みを広げている。

                また、A.T.カーニーの特徴として「少数精鋭」であることが挙げられる。他の戦略ファームが規模を拡大する中で、「少数精鋭」を保っているのは特徴的である。「少数精鋭」を磨き込むためにテクノロジーやクリエイティブでエッジのある企業への出向なども積極的に行っているようだ。

                コンサルへの転職を成功させるためには

                コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。

                また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。

                そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。

                Flow Groupでは、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つ戦略・総合コンサルファーム出身者が徹底的に転職支援(キャリア相談~選考対策)を行うため、ぜひ登録して頂きたい。

                コンサルキャリアエージェント_FV

                Flow Groupは、コンサル転職に特化した転職エージェントで、戦略・総合コンサル出身者が徹底的に選考支援をすることに強みを持つ。

                また、現役で自社でもコンサルティング事業を行っているため、コンサル業界に対して最新の動向や豊富な知見を有する。

                さらに、代表2人が戦略・総合コンサルから大手企業やスタートアップ、独立・起業を経験しており、実体験に基づくリアルなキャリア支援が可能となっている。

                • 戦略・総合コンサル出身者による体系化された選考支援
                • コンサルキャリアの運営会社であり、コンサル業界に対する最新の動向や豊富な知見
                • コンサルだけでなく事業会社、起業経験に基づくリアルなキャリア支援
                会社名 株式会社Flow Group 
                設立年 2019年8月20日 
                住所 東京都新宿区市谷田町3丁目8 市ヶ谷科学技術イノベーションセンター 2F
                代表取締役 横山 諒平 / 中野周平

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