総合ファームとして幅広いサービスラインを持ち、コンサル業界でも高いプレゼンスを確立しているのがデロイトである。
本記事ではその中でも戦略機能を担うのモニターデロイトについて、年収から転職難易度、リアル評判、面接内容まで徹底解説する。
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。 また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。 そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。 Flow Groupは、コンサル転職に特化した転職エージェントで、戦略・総合コンサル出身者が徹底的に選考支援をすることに強みを持つ。 また、現役で自社でもコンサルティング事業を行っているため、コンサル業界に対して最新の動向や豊富な知見を有する。
コンサルへの転職を目指す上では、おすすめのコンサル転職エージェントの記事を参考にして頂きたい。
Contents
モニターデロイトとは
モニターデロイトは、デロイトトーマツコンサルティング合同会社における戦略コンサルティングを専門とするチームである(モニターデロイトはブランド名となっている)。
元々は、グローバルにおいて2013年にデロイト・トウシュ・トーマツが、戦略コンサルティングサービスを展開する「モニターグループ」を買収後、人員及び業務をデロイト・トウシュ・トーマツへの事業移管し、Monitor Deloitteという新たなブランド名で戦略コンサルティングサービスを提供していた。
その後、2018年に日本でも、、デロイトトーマツコンサルティング合同会社が戦略コンサルティングサービスを提供するブランドとして「モニター デロイト」を展開。
現在は、日本市場においてクライアント向けに戦略案件を中心としたコンサルティングサービスを提供している。
会社名 | モニターデロイト(ブランド名) |
英語表記 | Monitor Deloitte |
従業員数 | 2,675人(2018年11月時点) |
本社所在地(国内) | 東京都千代田区丸の内 |
公式HP | https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/strategy/topics/monitor-deloitte.html |
モニターデロイトの年収
モニターデロイトの役職 | 年次(目安) | 年収(目安) |
ビジネスアナリスト | 1~2年目 | 580~650万円 |
コンサルタント | 2~6年目 | 600~800万円 |
シニアコンサルタント | 4~8年目 | 800~1100万円 |
マネージャー | 6年目~ | 1200~1500万円 |
シニアマネージャー | 実力による | 1500~2000万円 |
パートナー | 実力による | 3000万円~ |
上記がモニターデロイトの役職別の年収である。前述の通り、モニターデロイトはデロイトの一部門であり、別会社として存在しているわけではないため、年収体系もデロイトと同じになっている。
ビジネスアナリストで580~650万円、コンサルタントで600~800万円、シニアコンサルタントで800~1100万円となっている。
モニターデロイトでは職位の他に、評価によってボーナス額大きく変わってくるため、例えば同じシニアコンサルタントであっても評価によってボーナスが100-200万円程度変わってくる。
シニアコンサルタントで1000万円を超えるというのは同じ職位の中でも高い評価を取った場合になる。そのため、年収が1000万円を超えるのはマネージャー以降が平均である。
マネージャーに昇進すると1200~1500万円、シニアマネージャーで1500~2000万円、パートナーで3000万円~という年収水準になっている。
過去には「モニターデロイトの年収水準を戦略ファームと同水準にする」と掲げて、実際に動きはあったようだが様々な社内の抵抗によって結局実現できなったとのことである。
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
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モニターデロイトの特徴・強み
デロイトトーマツコンサルティング合同会社において、戦略に特化したチームであるモニターデロイトだが、他のコンサルティングファームと比してどのような強み・特徴をもつのか。
ここでは、現役モニターデロイト社員に話を伺い、そこから見えてきた強み・特徴について解説しよう。
従来のコンサルとは異なる取り組み
モニターデロイトは戦略コンサルサービスを提供しているものの、案件によっては戦略ファームとコンペになるようなものもあるが、多くの場合戦略ファームと競合しているわけではないようだ。
その理由は、モニターデロイトが従来のコンサルティングの枠組みに捉われない取り組みを行っているからだ。
例えば、ヤマハ発動機と共に新規事業を立ち上げ、より深いパートナーシップで新規事業の開発を行っていることでも話題になった。
ヤマハ発動機の経営企画部長のインタビューからも分かる通り、かなりエッジの効いたチームで、これまでとは違ったコンサルティングサービスを行っているようである。
コンサルティングファームにはこれまでにもお世話になってきましたが、コンサルタントはロジカルシンキングの塊みたいな頭の切れるエリート集団というイメージがありました。
モニター デロイトやBusiness Produceに関わるコンサルタントの人たちは、そういうイメージとは違う。
誤解を恐れずに言うと、“変な人ばかり”なんです。
「こんな人たちが、よく有名なコンサルティングファームに採用されたなあ」と思うような、振り切った人もやってくる。
そんな人でも、組織のライン上で評価されるうちに角がとれていくものですが、彼らはいつも忖度なくズバズバ意見してくれます。単なる優秀さだけではない、強烈な想いや実行力を持っていると感じます。
(中略)
中には住民票を磐田に移してくれたり、新会社のCOO・執行役員クラスとして海外に出向してくれている人もいます。
だからこそ他コンサルファームからモニターデロイトに転職した方から以下のような声があがっている。
従来のコンサルティングとは経路が違うことがしたいという想いを持った人にはとても刺激がある環境だと思います。
現役モニターデロイト社員A氏
グローバルファームと言えども、うまくグローバルで連携しているファームは少ないでし、デロイトの中でも決して多くありません。ですが、モニターデロイトは一番グローバルとの連携があるチームだと思います。
現役モニターデロイト社員B氏
多様なサービスライン
モニターデロイトは戦略の専門組織だけあって、そのサービスラインは様々であり、クライアント個別の課題に対応できるサービス体制を整えている。
具体的には、例えば、DX支援、事業ポートフォリオ戦略、全社構造改革支援、中期経営計画策定、グローバル展開戦略、オープンイノベーション支援、マネジメント改革支援、SDGs起点の新規事業創造などがあげられる。
もちろん、例にあげたサービス領域以外にも、コンサルサービスを提供しているため、「まずは、モニターデロイトに相談しよう」というクライアントも多いようだ。
クライアントから「とりあえず、相談したいことがある」という話が来ることも多いですね。話を聞いてから、社内で相談すると、だいたい誰かが「その領域は対応できますよ」という返事が返ってきます。そして、プロジェクトが始まるということも多々ありますね。誰かが何かしらの専門家であるため、クライアントにとって頼もしい存在なのだと思います。
現役モニターデロイト社員A氏
グローバルを含めたネットワーク体制
デロイトはグローバルにおいて、世界で150を超える国・地域のメンバーファームが存在しており、各国・地域間で連携し、必要に応じて事例共有や共同プロジェクトを実施する等、強固なネットワーク体制を構築している。
この恩恵を受けているのは、モニターデロイトも同様であり、事例調査や、海外現地のニーズや課題分析の際には、現地法人のメンバーとやり取りすることも多く、クライアントのビジネスを推進することに役立っている。
母体となる組織がデロイトグループという世界最大級であることも、モニターデロイトにとっての大きな強みとなっているようだ。
特に最近では、海外進出を考えたり、既に海外進出しているが、更に売上等を伸ばしたいというクライアントが多くなっています。そのため、海外の現地法人との連携も多くなっていますが、海外現地のニーズや課題、台頭しているプレイヤー等を詳細に共有してくれたりしますので、我々としても大変助かっていますね。
現役モニターデロイト社員B氏
どの業界でも対応可能
モニターデロイトはデロイトグループの1社ということもあり、どの業界のクライアントとのプロジェクトであっても柔軟に対応できる特徴を持つ。
理由としては、モニターデロイトはもちろん、必要に応じて他のグループ会社から特定の業界の専門家をプロジェクトメンバーに参画させることができるためである。
業界の具体例としては、消費財、小売・流通、航空運輸・ホスピタリティ・サービス、自動車、電力、エネルギー、素材化学、鉄鋼、オイルガス、製造、重工、航空宇宙、不動産、商社、保険、銀行・証券、製薬、医療機器、医療、自治体・政府、テクノロジー・メディア・通信等である。
このように網羅的に業界をカバーしていることで、多くのクライアントを支援することができているのだ。
基本的にはどの業界のクライアントであっても対応可能です。母体としては総合系コンサルティングファームと名乗っている以上、全てのクライアントを成功に導くことが重要だと考えています。
現役モニターデロイト社員C氏
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
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モニターデロイトの中途面接の内容/難易度
モニターデロイトの中途採用・面接における選考フローは以下のような流れである。
- 書類選考
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
- 内定(オファー面談)
前述の通り、モニターデロイトは他ファームと異なり、論理的思考力が高く頭の切れるエリートを採用する方針ではない。
応募者の経歴や面接での状況を踏まえて変化はあるようだが、多くの場合ケース面接は1回のみで、他は過去の経験や成し遂げたことなどについて深掘りして聞かれる面接となるようだ。
少し前まではケース面接の面接官を戦略ファーム出身者が務めて難易度が上がっていたとの噂もあった。
しかし、現状は戦略ファーム出身者も減ったこと、また採用を積極化していることから、これまでと比較すると難易度は下がっていると言えそうである。
モニターデロイトの転職難易度
ここではモニターデロイトへの転職難易度や採用の傾向について解説する。
転職難易度
モニターデロイトは、戦略系に特化した組織であるため、いわゆる、「本物のコンサルタント」を求めており、コンサルタント経験者であっても入社することは難しいと言われている。
また、近年ではコンサル業界全体として年収や待遇が改善されていることもあり、モニターデロイトへの入社希望者も増えている。
上記の2点から、モニターデロイトへの転職難易度は高いと言えるだろう。
難易度は高いと思います。いわゆる、戦略系コンサルティングファームと同じレベルを求められますから、ロジカルシンキングはもちろん、頭の回転の速さ等も重要になります。また、心身ともにタフであることも必要ですから、しっかりと準備して転職の応募を出すことをオススメします。
モニターデロイト転職成功者Dさん
さらに、ここでいう転職難易度は他大手コンサルファームと比較した場合の話である。大手コンサルファーム自体が他業界の企業と比較して難易度が非常に高くなっている。
そんな大手コンサルファームと比較して転職難易度が"決して低くない"ということは、綿密な選考対策が必須と言える。
他業界の企業と比較して転職難易度が高いモニターデロイトへの転職を目指す上では、コンサル転職に強みを持つ転職エージェントに登録して、専門的な対策支援を行うことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
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求める人物像・選考基準
転職難易度の高いモニターデロイトの内定を獲得する上では、面接の限られた時間の中で、モニターデロイトが求める人物像を、自身の経験や人柄と合わせて十分にアピールすることが求められる。
なので、転職を検討する人は、面接の限られた時間の中で、モニターデロイトが求める人物像を、自身の経験や人柄と合わせて十分にアピールすることが求められる。
具体的には下記のような経験やスキルセットを保有している人が比較的採用されやすいようだ。
- 戦略系コンサルティングファーム出身者、もしくは事業会社において戦略部門での経験者
- 時代を先取る最先端の方法論と各産業に対する深い知見を駆使して課題に立ち向かうことできる人材
- クライアントの経営陣と連携しながら、成長戦略・イノベーション戦略をデザインすることができる人材
- 様々なステークホルダーを巻き込んでリードしていける人材
- 常に成長に向けて変革を起こし続けることができる人材
モニターデロイトのポジティブな評判
ここでは、モニターデロイトのポジティブな評判について解説する。
戦略案件の専門家になれる
モニターデロイトでは、戦略案件を中心としたクライアントを日々こなすため、戦略案件の専門家になれるというメリットがある。
戦略案件自体は、時にハードワークを求められるが、その分、得られるスキルが多く、論理的思考力、調査分析力、資料作成力、プレゼン力、コミュニケーション力等、様々にわたる。
それらのスキルを手にすることができるモニターデロイトは、今でもなお、多くの社会人にとっての人気組織の1つとなっている。
戦略案件で培ったスキルは、正直、どの業界でも食っていけるスキルと言えます。なので、キャリアの拍を付けるという意味でも、モニターデロイトでの経験は大きくプラスになるでしょう。
現役モニターデロイト社員E氏
様々な人材がお互いを尊重し合っている
モニターデロイトでは、いわゆる、「コンサルっぽい人」だけではなく、少し内向的な研究者タイプの社員は、穏やかなママさんタイプの社員等、様々な社員が在籍している。
仕事の考えや働き方がバラバラな社員で構成されている中で、全社員に共通していることは「お互いのことを認め合う文化」が形成されていることのようだ。
デロイトグループという大きな組織の1つであるモニターデロイトでは、このようにシンプルな文化を形成することで、優秀な社員をマネジメントしているのかもしれない。
本当に色んな社員の方々が1つのプロジェクトに参画するので、一見、カオスな状態に見えそうですが、実はそんなことないんですよ。どちらかというと様々な視点から課題分析だったり、アイデアが出たりするので、プロジェクトの成功にとっては様々な人がいる方が結果的に良かったりします。
現役モニターデロイト社員A氏
年収が高い
デロイトグループは年収水準がコンサル業界の中でも高めであり、かつ、その中の戦略部隊ということもあり、年収水準は高くなっている。
そのため、若手社員であっても年収が1,000万円を超えることもあり、仕事へのモチベーションにつながっているようだ。
年収面に関しては、社員からも好評を得ているようであり、コンサル業界全体として、年収が上昇傾向にあるうちは、高い年収水準はまだまだ維持されることが期待できる。
年収面では不満は全くないです。むしろ、非常に満足しています。頑張った分の対価だと思うので、自分へのご褒美だと思って、遠慮なくもらっています。(笑)
現役モニターデロイト社員B氏
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
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モニターデロイトのネガティブな評判
ポジティブな評判がある一方で、モニターデロイトにネガティブな評判もあるようだ。
ここでは、評判が本当であるのか、実態も含めて解説する。
縦割り組織である
モニターデロイトでは多くの中途社員が在籍しており、いずれも前職でそれなりの実績を上げてきた社員が多いため、仕事に対する考えや、仕事の進め方が異なるため、チームごとに縦割りとなっているという噂が立っている。
お互いに考え方を理解しているが、自分の仕事にも応用させようとはしないため、連携等をする際にもスピード感に欠けることが多いという。
変化が激しく、速い現代において、そのようなままの組織体制では生き残っていける可能性が低くなってしますが、現場の社員はどのように感じているのだろうか。
縦割り組織というのは、単なる噂かと思います。仕事の考え方や、進め方は違いますが、目的が合えば共同でプロジェクトを進めることは、いくらでもあります。そこは皆さん、プロフェッショナルですから、必要なれば連携しますよ。
現役モニターデロイト社員C氏
机上の空論が多い
戦略案件では、その性質上、提案したプランが机上の空論になることが多い。
モニターデロイトも戦略部隊であることから、そうした「絵に描いた餅」ばかりを提案しているのではないかという噂が出ている。
今後は、事業プランだけでなく、実行支援もコンサルティングファームが実施すべきサービス範囲に含まれるだろうが、モニターデロイトでは現状、どうなっているのだろうか。
現場の社員に話を聞いてみると、モニターデロイトは新しいタイプの戦略部隊となっているようだ。
提案止まりのチームでは無いですね。その考えは、かなり前から捨て去りました。今は、実行までを支援しますし、それを全体に事業プランも立てます。また、必要に応じて税務を専門としているデロイト トーマツ税理士法人や、システムにおけるサイバーセキュリティの専門部隊であるデロイト トーマツ サイバー合同会社にプロジェクトに参画してもらうこともあります。「ワン・デロイト」でクライアントの課題を解決するようにしていますよ。
現役モニターデロイト社員E氏
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。 また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。 そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルキャリアは株式会社Flow Groupが運営しています。当社は厚生労働省から有料職業紹介事業の認可を取得し、求職者の転職支援と企業の採用支援を行っています。
会社名 | 株式会社Flow Group |
会社HP | https://consul-career.com/corp/ |
所在地 | 東京都新宿区市谷田町3丁目8 市ヶ谷科学技術イノベーションセンタービル 2F |
法人番号 | 5011001129632 |
厚生労働省 有料職業紹介事業認可番号 | 13ーユー315272 |
適格請求書事業者登録番号 | T5011001129632 |