日系コンサルファームながらグローバルに強みを持つクニエは転職市場でも人気の高い企業である。
本記事では現役・元クニエ社員へのインタビューを踏まえてリアルな評判を徹底解説していく。
良い評判から「やばい」という評判まで忖度なく解説しているためぜひ参考にして頂きたい。
本記事を作成するにあたっては、実際に現役クニエ社員複数人にインタビューを行っている。
- クニエがやばいと言われる理由
- やばいと言われる理由の真相
- 現役・元クニエ社員によるリアルな評判
クニエを含むコンサルへの転職を目指す上では、おすすめのコンサル転職エージェントおよびクニエ転職大全の記事を参考にして頂きたい。
Contents
クニエのやばい評判があがる理由
日系コンサルファームとしてプレゼンスを高めているのクニエだが、「やばい」と言われることも多く、ネット上でネガティブな評判もあがっている。
クニエのやばい評判があがる理由について、現役クニエ社員複数人にインタビューを行った内容を踏まえて、徹底的に解説していく。
クニエがやばいと言われる主な理由は以下の通りである。
- 年収が低い
- 親会社の影響力が低くてやばい
- 日本文化が強い
- 残業が多い
現役クニエ社員の実体験に基づくリアルな評判を解説しているためぜひ参考にしていただきたい。
クニエは年収が低くてやばい?
日系コンサルファームよりも外資系コンサルファームのほうが年収が高い傾向があることから、「クニエは年収が低くてやばいのでは?」という印象を持っている人が多いようだ。
この「年収が低くてやばい」のファクトを見ていきたい。
ここではクニエとITコンサルファームの平均年収をご紹介していく。(出所:Open Work)
ここでご紹介する平均年収はあくまでOpen Workにおける回答者平均である点はご留意いただきたい。
なお、各社とも対象職種を「コンサルタント」に絞った平均年収を記載している。
# | コンサルファーム名 | 平均年収 |
1 | クニエ | 977万円 |
2 | キャップジェミニ | 871万円 |
3 | 日本IBM | 847万円 |
4 | 日立コンサルティング | 845万円 |
5 | シグマクシス | 678万円 |
6 | シンプレクス | 656万円 |
上記を見ると、ITコンサルファームの中でクニエの年収はトップクラスであることが分かる。
ITコンサルファームで珍しく、いたずらに売上規模を伸ばすのではなく、一人あたり利益を重要視していることから、結果として社員一人ひとりに還元する年収が高くなっているようだ。
クニエでは他社のようにいたずらに売上を追うのではなく、明確に利益を重視するように言われており、評価制度も利益重視で設計されています。
現役クニエ社員A氏
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
クニエは親会社の影響力が強くてやばい?
クニエは、NTTデータグループのコンサルティング会社であり、主に製造業向けのコンサルサービスを得意としている。
一方で、NTTデータ、および、NTTデータ経営研究所は、公共分野、金融業向けのコンサル案件が多く、各社、異なるポジションでビジネスを展開しているように見える。
しかし、実態としては、親会社のNTTデータからNTTデータから降りてくる案件が多いため、クライアントへの提案活動、デリバリーに関して、「どのようにNTTデータを絡めてビジネスをしていくか」ということに主眼を置かれがちになり、親会社の影響力を強く受けてしまうケースもありやばいという声があがっている。
そのため、「クライアントファーストの提案ができているのか」と疑問視する社員も一定数いるようである。
良くも悪くも、NTTデータとの関係性は強いですね。NTTデータ社員と共同でプロジェクトを実施する際も、NTTデータ側の意見が通りやすい場面があります。実際に、そういったことに対して不満を持つ社員もいますが、NTTデータ経由で案件を獲得できていることもあるので、どちらが良いのかは、捉え方次第だと思います。NTTデータの存在によって、助けられている社員もいるので。
現役クニエ社員A氏
クニエは、NTTデータやNTTデータ経営研究所に比べて、新しい会社であるため、グループの中では、まだまだ「会社として存在感をアピールしていかないといけない段階」です。なので、立場的にもNTTデータの方が上なので、注力領域等でバッティングしないようにする等、顔色を伺いながら経営していることは実態としてあると思います。これからは、グループ会社どうしのシナジーを出すことと、競合になってしまうことをしっかりと明確にしていくことが大切になっていくと思いますね。
現役クニエ社員B氏
クニエは日本文化が強くてやばい?
クニエは国内拠点以外にも、タイ、インドネシア、ベトナム、マレーシア、中国に拠点を持っている。
最近では、グローバル化を徐々に進めているクニエであるが、一方で、まだまだ「伝統的な日本企業」としての風習・文化が根強く残っている点がやばいと言われている。
今後、グローバル化が益々進んでいく中でそういった「伝統的な日本企業」としての気質が残っていることに、危機感を募らせている社員から声を聞いた。
現時点では、グローバル企業としての職場環境・文化にはほど遠い印象があります。社員の多くが新卒から入ってきたプロパー社員ですし、組織も縦割り文化が残っています。今後、クニエとして更に成長していくためには、外部人材の積極採用もそうですが、組織間の連携も円滑にするようにしないと、いつの間にか、時代に乗り遅れて、淘汰されてしまう可能性があります。「このままではマズい」という危機感はあるので、いかに実践できるか、がポイントになってくるでしょうね。
現役クニエ社員C氏
社内で昇格するためには、やっぱり、「社内政治、根回し、上司に好かれるようにする」等、本質的なコンサルタントとしての業務ではないことをしないといけない雰囲気がありますね。それが嫌で辞めてしまった社員もいます。正直、ベテラン社員の方々は、そういったことが「正解」として長年、働いてきたので、若手社員を中心として風習・文化を変えていくことが、変わるためのきっかけになっていくのだと思います。
現役クニエ社員D氏
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
クニエは残業が多すぎてやばい?
コンサル業界でビジネスをしている企業である以上、ある程度の残業、長時間労働は避けることができないため、クニエに対しても「残業が多すぎてやばい」という印象を持っている人が多いようだ。
この「残業が多すぎてやばい」の評判の真相を探るためにファクトを見てみたい。
以下は主要コンサルファームの月間残業時間をランキング化したものである。(出所:Open Work)
順位 | ファーム名 | 月間残業時間(h) |
1 | アーサー・D・リトル | 85.4 |
2 | マッキンゼー・アンド・カンパニー | 76.7 |
3 | ドリームインキュベータ | 75.5 |
4 | A.T.カーニー | 72.6 |
5 | ローランド・ベルガー | 68.2 |
6 | ベイン・アンド・カンパニー | 64.4 |
7 | デロイト・トーマツ・コンサルティング | 63.1 |
8 | ボストン・コンサルティング・グループ | 62.8 |
9 | PwCコンサルティング | 62.4 |
10 | EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 53.1 |
11 | アクセンチュア | 52.1 |
12 | クニエ | 44.4 |
13 | KPMGコンサルティング | 43.4 |
14 | アビームコンサルティング | 36.3 |
15 | ベイカレント・コンサルティング | 33.0 |
クニエの月間残業時間は44.4時間と、主要コンサルファームの中でもかなり少ない方に分類されるという結果となった。
業界中でも激務と言われる層(月間残業時間60時間以上)の6-7割程度の残業時間であり、また働き方改革が進んでいるというアクセンチュアと比較してもクニエの残業時間は少ない状況となっている。
いたずらに規模を追わずに品質を重視しながらも、一方でそこまで激務で働きたくないという人にとって、クニエは魅力的な転職先と言える。
一方で、クニエにおいても長時間労働を強いられる案件も一定数存在している。
もちろん、会社として、残業を少なくしようとする動きはあるようだが、まだまだ道半ばであるという点はご認識いただきたい。
案件が戦略系であったり、上司の働き方次第では、徹夜が続いたり、ヘタすると休日出勤なんてこともあります。伝統的な日本企業の文化があるので、他のチームと連携しないといけない場合でもスピード感がないです。また、夜の飲み会であったり、週末にゴルフやバーベキューに駆り出される時もあります。もちろん、残業が多すぎると、人事部から上司に指摘が入るようですが、個人としての改善だけでなく、組織としての改善を実施していくことが抜本的な解決につながると思います。
現役クニエ社員A氏
時短勤務の社員をサポートする等、社員一人一人が柔軟な働き方を実現できるような環境にはなりつつあります。しかし、一方で、時短勤務の社員が残した業務を、独身の若手社員が全て担うことになり、その社員の残業が多くなってしまうケースもあるようです。従業員自体を増やしていってマンパワーで改善するのか、もしくは、他の方法で改善するのか、は検討の余地がありますね。
現役クニエ社員C氏
【社員の評判】クニエに入社して良かったこと
「やばい」という噂も多いクニエだが、ここでは元・現役クニエ社員に「入社して良かったこと」という評判を聞いた内容をご紹介する。
忖度なしの意見をもらったのでぜひ参考にしていただきたい。
給料は、大手のコンサルティングファームと比べても遜色ないレベルです。中途社員はほとんどが年収UPして入ってきていると思います。また、成果が出せないとすぐに減給等もないので、どっしりと構えながら仕事をすることができますし、福利厚生等もある程度、整っていると思います。少なくとも、私の周りでは、給料面で文句を言っている社員はいないですね。
現役クニエ社員B氏
やっぱり、NTT系列だけあって、一般のベンチャー企業や、外資系企業に比べて、雇用は安定していると思います。「会社が倒産するかもしれない。いつ、クビになるか分からない。」といった心配が無いことは、精神衛生上、非常に大切なことだと思いますので、それはクニエで働くことによるメリットだと思います。
元クニエ社員E氏
【社員の評判】クニエに入社して悪かったこと
一方で、元・現役クニエ社員からネガティブな声もあがっている。
ネガティブな声は「やばい」という評判に繋がる要素でもあるためぜひ参考にして頂きたい。
やっぱり、日本企業の文化・風習に合わない社員は辞めていっている気がします。社内政治、根回し、上司へのゴマすり等は、実際あるので。もちろん、徐々に変わってきていますが、まだ残っているので、「そういう世界なんだな」と割り切って仕事ができるかどうか、で幸福度のようなものが変わるんじゃないかと。(笑)
現役クニエ社員D氏
「自分で何かを作りたい。事業を起こしたい。」といった変化、刺激を求める社員には向いていないかもしれません。私もそうでしたが、「いかに組織のために動けるか」が重視される会社なので、ある意味、独立心・自己主張が強すぎる社員は、周りと衝突してしまったり、周りを巻き込んで大きなプロジェクトを進めにくくなったりします。なので、ベンチャー精神があったり、実力主義の外資系企業の最前線で働けるような社員は合わない会社だと思います。
元クニエ社員F氏
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。 また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。 そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。コンサルへの転職を成功させるためには
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