クニエの年収は低いのか?他社比較も含めてリアルな実態を解説

日系コンサルファームながらグローバルに強みを持ち、転職市場でも人気の高いクニエの年収事情について、現役・元クニエ社員へのインタビューを踏まえて様々な視点から徹底解説していく。

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クニエの年収制度

クニエの年収体系は、年俸と年1回の賞与から構成されている。クニエは日系コンサルファームの中でもトップクラスの年収水準であり、比較的若いうちから高い年収を得ることができる。

昇給制度に関しては成果主義が基本となっているため、評価次第では周囲より早く昇進して年収を上げていくことが可能となっている。各役職については9つのランクに分けられており、ランクに応じて年収が設定されているため、同じ役職でも年収差が生まれる構造となっている。

現役社員曰く「基本的には3~4年で次の役職に上がることができるが、高い評価を得ている人であれば早い段階でシニアコンサルタントまで上り、20代で1000万円近い年収を手にすることも可能」とのことである。

クニエの残業代

クニエでは裁量労働制が採用されており、残業代は支給されないようだ。(年俸に月45時間の見込み残業代があらかじめ含まれている)

そのため、実態として月に45時間以上残業をしても別途残業代の支給はない。ただし、クニエはコンサル業界の中でトップクラスにホワイトであり、そもそも一ヶ月の残業が45時間を超えることも少ないという。

クニエの賞与

クニエの賞与の支給は年1回となっており、賞与の基準は評価と稼働率によって決定される。コンサルタント、シニアコンサルタントまでは稼働率に重点をおいた査定をされるものの、マネージャー以上は基本的に売上に応じて金額が決まるため、より成果主義の色が強くなる。

クニエの役職別の年収

クニエの役職 年次(目安) 年収(目安)
アソシエイト 1~3年目 430~480万円
コンサルタント 2~5年目 450~600万円
シニアコンサルタント 5~8年目 600~900万円
マネージャー 7~10年目 900~1200万円
シニアマネージャー 10年目~ 1200~1500万円
ディレクター 実力による 1500~1800万円
パートナー 実力による 2000万円~

上記がクニエの役職別・年次別の目安年収である。新卒入社時(アソシエイト)は年収500万円未満と業界的に見るとやや低い。しかしその後は役職が上がるごとに年収が大きく上がるという特徴がある。

コンサルタントに昇進すると450~600万円、シニアコンサルタントで600~900万円、マネージャーで900~1200万円と、マネージャーまで昇進すると年収1000万円を超えることになる。

クニエでは役職をひとつ上げるのに平均して3~4年を要するため、平均的なスピードで昇進していくと30代前半で年収1000万円を超えることになる。ただし、昇進スピードは人によるところも大きく、早い人では20代後半で年収1000万円を超える人もいるという。

マネージャー以降は他業界(一部業界除く)では得られないような年収水準となっている。シニアマネージャーで1200~1500万円、ディレクターで1500~1800万円、そしてパートナーになると年収2000万円~となっている。

中途入社の場合、クニエの場合アソシエイトまたはコンサルタントでの採用になるため、年収水準は450~900万円となる。未経験でマネージャー以上での採用になることはほとんどなく、仮にあったとしても求められている働きができずにプレッシャーに押し潰されてしまうというリスクも想定される。

クニエの年収を見るとグローバル総合ファームより若干低い程度で、日系コンサルファームの中ではトップクラスの水準となっている。

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クニエの年収の他社比較

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上記はクニエと総合コンサルファームの中でも年収水準が高いと言われるデロイトトーマツコンサルティングとの役職年収比較である。(各役職において年収幅があるが、平均値を採用)

役職毎に多少のばらつきはあるものの、イメージとしては対象ランクのクニエの年収と、一つ前のランクのデロイトの年収が同水準となっている。コンサルの年収は役職を上げれば上げるほど上がり幅が拡大していくため、クニエとデロイトの年収差も役職が上がれば上がるほど拡大していき形となっている。

クニエの福利厚生

クニエはNTTグループであるため、他のコンサルファームに比べ福利厚生の水準は高いと言える。

  • 社会保険完備
  • 通勤手当
  • 社内・社外研修プログラム(海外研修を含む)
  • 企業年金基金
  • 各種休暇制度

    上記はクニエの福利厚生の一部である。一つ注意すべきなのは福利厚生が手厚いクニエだがNTTグループ企業であれば存在する在宅補助、独身寮などの福利厚生がないという点である。

    その分NTTグループの中でもトップ水準の年収になっているが、手放しに福利厚生に期待できるわけではない。また、残業時間が少ない一方で、他のコンサルファームのようにプロジェクト後にまとまった休みが取りにくく、実際に有給消化率が50%以下になっているようだ。

    クニエの生活水準

    シニアコンサルタントの生活水準

    クニエはボーナスが年1回となるため、その分月給が多くなる形となっている。シニアコンサルタントの場合、職位内のランクや評価にもよるがおおよそ手取りは35万円程度になる。

    年齢目安としては20代後半~30代前半になるが一人暮らしの場合の生活水準としては以下のようなイメージである。

    項目 収入 支出
    手取り 35.0万円
    家賃 9.0万円
    食費 6.0万円
    光熱費 1.5万円
    通信費 1.5万円
    交際費・趣味娯楽費 6.0万円
    医療・保険費 1.0万円
    衣服・美容費 1.0万円
    交通費 0.5万円
    雑費 1.5万円
    貯金 7.0万円

    手取り35万で一人暮らしであれば都心でも比較的余裕のある生活ができる。一方で、オフィスの近くに住むなど都心部に住もうと思うとなかなか厳しい水準ではある。(オフィス近くに住もうとすると12~15万円程度の家賃となる)

    そのため、住まいとしてはオフィスから比較的アクセスが良い、東西線や三田線、千代田線などで15分程度離れたところに住んでいる人が多い。とは言え、趣味娯楽へある程度自由に使えるお金が多く確保できるため、暮らしに困ることはほとんどないと言える。

    また食費に関してもそこまで切り詰める必要はなく、6万円程度使うことができる。手取り35万であれば余程豪遊をしない限り、月に7~10万円程度の貯金もできるため、かなり余裕のある暮らしができる。

    マネージャーの生活水準

    クニエではマネージャーに昇進すると年収が1000万円を超えることになるが、月々の手取りベースにすると約60万円程度となる。(別途ボーナスがある)

    マネージャーでも独身の人もいるが、以下では配偶者・子ども(一人)と家族暮らしの場合の生活水準イメージをご紹介する。

    項目 収入 支出
    手取り 60.0万円
    家賃 20.0万円
    食費 10.0万円
    光熱費 2.5万円
    通信費 2.5万円
    養育費 2.0万円
    交際費・趣味娯楽費 4.0万円
    医療・保険費 2.5万円
    衣服・美容費 3.0万円
    交通費 1.0万円
    雑費 2.0万円
    貯金 10.5万円

    年収1000万円で家族3人で暮らす場合は、大きな不自由をすることなく暮らすことはできる。ただ配偶者+子供となると、住まいに関しては最低でも2~3DLKは確保したいところであり、東京都内の主要区に暮らす場合は家賃18~20万円ほどになる。

    また子供の年齢にもよるが、習い事や塾、私立への進学もある程度は無理なく対応できるため、教育面での心配も大きくはない。ただし、年収1000万円では決して贅沢な暮らしはできないという点を肝に命じて置く必要がある。

    年収1000万円というとどうしても「高年収」という意識を持ってしまう人もいるが、家族3人暮らしの場合は都心に住むことは難しく(築年数やマンショングレードなど何かしらの妥協は必要)、外食などを頻繁に行くことも難しい。

    そのため、例えばクニエのマネージャーでも、東京の練馬区や江東区、江戸川区に住んだり、あるいは千葉や埼玉で比較的アクセスの良いエリアに住む人が多い。

    クニエの年収に関する口コミ

    現役・元クニエ社員から年収に対する生々しい声を集めた。コンサルキャリア独自調査の内容であるのでぜひ参考にして頂きたい。

    ▼クニエの年収におけるポジティブな口コミ

    成果主義はもちろんですが若手、主にマネージャー未満の賞与は稼働率も見られるため、どれだけ継続的にアサインしてもらえたかが直接評価に繋がります。そのため、はじめのうちはプロジェクトの選り好みをせずがむしゃらに頑張ることで自然と評価がついてくる形となっている点はわかりやすいです。

    NTTグループであり各種手当などが手厚く年収以上に手元に残る金額は多いです。そのため総合的に見ると他のトップファームと比べても水準は高いと言えるのではないでしょうか。

    一つの役職の中でも、評価により9つのランク分けがされているなど細かい評価制度が整えられています。同じ役職内でもパフォーマンスによって年収に差が生まれるため実力に応じた正当な評価が得られます。

    クニエは「年収が低い」と言われることもあるが、全体的に見てポジティブな評価が多い。また年収査定も公平性もあるという社員が多く、評価制度自体に対する不満の声も少ない。さらに各種手当の充実などもあり「他ファームに引けを取らない」と自信を覗かせる社員もいる。

    ▼クニエの年収におけるネガティブな口コミ

    新卒入社時の年収は低いと思います。NTTグループであることを考えると、初年度に500万円を超えてほしいとも思います。

    マネージャー以上の年収は高いようですが、若手の年収がそもそも低いです。高いパフォーマンスを発揮していれば早期に年収が上がりますが、そもそもの設定はもう少し高めでも良いと思います。

    パフォーマンス次第で年収が決まりますが、結局はチーム次第です。業績の良いチームにアサインされれば簡単に評価は上がりますが、そうでない場合自力で高い評価を得ることは難しいです。

    一方のクニエの年収に関するネガティブな口コミとして多いのが「若手の年収が低い」というものである。パフォーマンス次第で年収をあげられるものの、そもそものスタートが低く20代のうちは年収の高さを実感しにくいという実態があるようだ。

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    他に大手エージェントにも登録していましたが、アクシスさんは「ここまで違うのか」というレベルの情報の質と量でした。

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    コンサル転職に本気であれば間違いなく上記の記事が役に立つと確信している。様々なエージェント紹介記事があるが、明らかにおすすめできない大手エージェントを取り上げていたり、「おすすめ」と言いながら明らかに実体験があるはずもない10社も紹介していたりと悲惨な状況である。

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