
将来的に起業することを掲げてコンサルティングファームに入社する人は決して少なくない。
実際、コンサルティングファーム出身者で起業家として大きな成果を残している人は多いため、成果を残せなかった人がいることを踏まえると、かなりの数のコンサルティングファーム出身起業家がいることになる。
コンサルは起業に直結するのか
一方、筆者はコンサルティングファームでの経験や、その後のベンチャーでの経験を通して、「起業するためにコンサル」という選択肢を安直に取るのは危険だと感じている。
そこで本記事では、筆者の経験を踏まえてコンサルと起業の関係についてご紹介する。
コンサルへの転職を検討されている方は、コンサル/ポストコンサル転職に特化したエージェントであるアクシスコンサルティングに登録すべきである。
詳細については以下の記事をご覧いただきたい。
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Contents
コンサルティングファームでの経験が起業に直結しない理由
1. 大企業とベンチャーで課題と解決方法が異なる
ご存知の通りコンサルティングファームの単価が非常に高いため、発注できる企業は東証1部上場企業や、非上場でも日本を代表するような企業になる。
コンサルタントはそうした大企業と対峙して、世の中的にインパクトが大きいテーマを検討していくことになる。
その検討を通して、大企業が直面する様々な経営課題に触れて、それを解決していく経験を積み重ねることができる。
一方、自ら起業するベンチャーが直面している経営課題は大企業のそれとは全くことなる課題である。
課題が異なればそれを解決するための頭の使い方や動き方も変わってくるため、コンサルティングファームで培った経験をそのまま適用することはできないのだ。
2. アドバイザーと事業執行者で考え方や動き方が異なる
当然のことながら、アドバイザーと事業執行者とでは役割が異なるため、必要となる考え方や動き方が異なる。
エリート意識の強いコンサルタントの中には時折事業会社の人を見下している人がいるが、そもそも両者はまったく別物で優劣をつけることに意味がないということに気付くべきである。
アドバイザーは多少スピードが落ちても俯瞰的に物事を見ることが求められるし、感情に流されず物事を合理的に判断することが求められる。
一方、事業執行者の立場では目まぐるしく事業環境が変化する中で、何かの検討に2-3ヶ月も掛けているわけもいかないので、より早いスピードでの判断が求められる。
そしてその判断の量もアドバイザーに比べて圧倒的に多い。
こうした両者の役割からも分かる通り、必ずしもコンサルティングファームでの経験は起業には直結しないと考えられる。
それでも起業家志望者にコンサルを推す理由
それでも、コンサルティングファームから事業会社を経て起業した筆者としては、起業家志望者に是非ともコンサルティングファームの門を叩くことをおすすめしたい。
理由としては、起業家を含む全てのビジネスマンに求められる以下のようなベーススキルが身に付けることができるからである。
以下のベーススキルについては、起業経験でも大いに活きている。
- 物事を構造的に捉える論理的思考
- 仮説検証を回すための仮説思考
また、コンサルティングファームに入ることで、以下のような機会にも恵まれる。
- 業界に入り込み1次情報に触れられるチャンス
- 将来的に様々なフィールドで活躍する同僚との人脈
コンサルティングファームはこうした多くの能力や機会を手に入れられることは間違いない環境であるため、それを活かすような意識で起業家志望者がコンサルティングファームに入ることは是非ともおすすめしたい。
まとめ
本記事では、筆者の経験に基づいて「コンサルティングファームでの経験が起業に直結しない理由」と「それでも起業家志望者にコンサルを推す理由」についてご紹介した。
コンサルティング業界は、起業だけでなくその他の選択肢に切り替えることも含めて魅力的な選択肢である。
一方で、コンサルと一言で言っても対象業界や扱うテーマも非常に幅広く、どのような経験をするかで身に付くスキルも大きく異なる。
そのため、転職を行う上ではコンサル転職に知見と実績を兼ね備えたエージェントを必ず選ぶ必要がある。
エージェントにコンサル業界に関する知見がなければ、せっかくコンサルに転職したのに、自分自身のやりたいことやキャリアプランを叶えられないというリスクも存在する。
具体的には、コンサル/ポストコンサル転職に特化したアクシスコンサルティングには絶対に登録すべきである。
コンサル転職に本気であれば間違いなく上記の記事が役に立つと確信している。
様々なエージェント紹介記事があるが、明らかにおすすめできない大手エージェントを取り上げていたり、「おすすめ」と言いながら明らかに実体験があるはずもない5~10社も紹介していたりと悲惨な状況である。
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ぜひあなたの転職活動が成功することを祈っている。