スカイライトコンサルティングはアクセンチュア出身者6人で設立されたブティックファームである。
本記事では現役スカイライトコンサルティング社員へのインタビューを踏まえて年収構造・事情など、様々な視点からスカイライトコンサルティングの年収について徹底解説していく。
本記事を作成するにあたっては、実際に現役スカイライトコンサルティング社員複数人にインタビューを行っている。
- スカイライトコンサルティングの年収(役職、年齢別)
- スカイライトコンサルティングの年収比較
- スカイライトコンサルティングで年収を上げる方法
- スカイライトコンサルティングの年収のリアル(生活水準や口コミ)
スカイライトコンサルティングへの転職を目指す上では、おすすめのコンサル転職エージェントおよびスカイライトコンサルティング転職大全も参考にして頂きたい。
Contents
スカイライトコンサルティングの役職別年収
スカイライトコンサルティングの役職 | 年次(目安) | 年収(目安) |
アナリスト | 1~3年目 | 460~550万円 |
アソシエート | 3~5年目 | 550~700万円 |
シニアアソシエート | 5~8年目 | 700~850万円 |
マネージャー | 8年目~ | 850~1200万円 |
シニアマネージャー | 12年目~ | 1200万円~ |
ディレクター/プリンシパル | 実力による | 1400万円~ |
上記はスカイライトコンサルティングの役職別・年齢別の目安年収である。
スカイライトコンサルティングは日系企業であるが事業会社のように年齢で年収が決まることはなく、役職(=実力、能力)に紐付いて年収が定められている。
アナリスト
スカイライトコンサルティングのアナリストは、プロジェクトのアシスタント領域全般を担う。主な作業としてはインタビュー・会議での議事録作成・リサーチ・データ解析・クライアント向け資料作成等を担当し、上司の細かい指示・レビューの下、与えられた作業を決められた時間内で完了することが求められる。
また、クライアントワーク以外にも、社内活動(ナレッジの共有、情報交換、社内イベント等)のメンバーとしても活動する。
新入社員、コンサルティングファーム未経験(事業会社経験)の第二新卒の大半はアナリストとして入社することとなり年収レンジは460~550万円程度となる。
アソシエート
スカイライトコンサルティングのアソシエートは、アナリストの業務に加えて、タスク管理、クライアントへの報告等を担当する。
また、アナリストと同様に、クライアントワーク以外にも、社内活動(ナレッジの共有、情報交換、社内イベント等)のメンバーとしても活動する。
アソシエートには3~5年目程で昇格するケースが多い。コンサルティングファーム経験の第二新卒の大半、20代後半のコンサルティングファーム未経験者(事業会社経験者)は、アソシエートとして入社することとなり、年収レンジは550~700万円程度となる。
シニアアソシエート
スカイライトコンサルティングのシニアアソシエートは、アソシエートに比べて、対クライアントの業務が多くなる。
主な作業としては、プロジェクト全体のスケジュール、および、報告資料のストーリーの構築、クライアントとの会議体や頻度等の調整、クライアントへの報告等を担当する。
また、マネージャー等の上司との目標共有の下、アソシエート、アナリストといったメンバーをリードし、作業を完了させることが求められたり、クライアントワーク以外にも、社内活動(ナレッジの共有、情報交換、社内イベント等)のメンバーとしても活動することが求められるため、忙しい時期が多いことも特徴的である。
シニアアソシエートには5~8年目程で昇格するケースが多い。また、20代後半~30代前半のコンサルティングファーム未経験者(事業会社経験者)は、シニアアソシエートとして入社することが多い。年収レンジは700~850万円程度となる。
マネージャー
スカイライトコンサルティングのマネージャーは、シニアアソシエート以下のメンバーの上司として、プロジェクトの管理・運営を担当する。
更には、クライアントワーク以外にも、社内活動(ナレッジの共有、情報交換、社内イベント、若手コンサルの育成等)も担当する。
マネージャーには8年目以降で昇格するケースが多いが、メンバーのマネジメント能力を昇格の際には特に見極められる。
また、30代で事業会社にてマネージャーをに担当していた経験者(コンサルティングファーム未経験者)は、マネージャーとして入社することが多い。年収レンジは850万円~1,200万円程度となる。
シニアマネージャー
スカイライトコンサルティングのシニアマネージャーは、案件の獲得が評価に入ってくるため、プロジェクトのデリバリーの責任者としての活動よりも、クライアントへの提案活動に比重が高くなる。
また、クライアントワーク以外にも、社内活動(ナレッジの共有、情報交換、社内イベント、若手コンサルの育成等)も担当する。
マネージャーよりも、更に、案件獲得と会社経営という視点での活動が重視される。
シニアマネージャーには12年目以降で昇格するケースが多く、年収レンジは、案件獲得のノルマの達成度合いで1,200万円~と売上・経営貢献次第で高くなっていく形になっている。
ディレクター/プリンシパル
スカイライトコンサルティングのディレクター/プリンシパルは、スカイライトコンサルティングの顔としてクライアントからの案件獲得だけでなく、経営方針の決定等、会社役員としての活動を担当する。
売上貢献、クライアントの役員との関係構築はもちろんのこと、育成、採用、ガバナンスの統制、多様性の促進等、様々な経営活動が求められる。
したがって、ディレクター/プリンシパルには、トップセールスレベルの営業力はもちろん、組織運営に関する能力も有していることが重要となる。
また、ディレクター/プリンシパルに昇格するためには、売上貢献だけでなく、社内で「顔が利く」存在になる必要もあるため、他の部署のディレクター/プリンシパルからも、ある程度、認知されており、信頼されていることが重視される。
年収レンジは1,400万円~と売上・経営貢献次第で高くなっていく形になっている。
スカイライトコンサルティングの年収制度
スカイライトコンサルティングの年収制度としては、半期年俸制(年2回の昇給チャンスあり)、および、半期ごとの賞与を支給するという特徴があげられる。
この特徴は、社員の考え方次第で、「ポジティブな効果」と「ネガティブな影響」が出ていると言える。
昇給・昇格のチャンスが半期ごとにあるので、社員のやる気UPにはつながっていましたが、半期ごとの評価で年収水準が変わることに不安定さを感じたり、評価ばかりを追い求めてしまう社員が少数ながらいたことも事実としてあります。特に、評価で大きく年収がかわりシニアマネージャー以上のランクの方々は、年収の上下動が激しいですね。
元スカイライトコンサルティング社員A氏
スカイライトコンサルティングの評価制度
スカイライトコンサルティングでは年に2回評価会が実施され、そこで各階級の従業員が下記の通りの評価ウエイトで査定される。
まず、アナリスト~マネージャーは、稼働率が評価の70~90%を占め、社内イベントや仕組み作り等の社内貢献が評価の10%を占めており、職階に応じた稼働率のノルマを達成していることはもちろんのこと、従事したプロジェクトの貢献度合い(定例資料のストーリー構成、クライアントとのディスカッションの様子、成果物の品質等)を評価される。
また、シニアマネージャー以上は、売上が評価の70%であり、稼働率が評価の10%を占め、社内イベントや仕組み作り等の社内貢献が評価の20%を占めており、職階が高いほど、売上のノルマ額は高くなる。更には、会社経営の貢献度合い(若手育成、新規顧客の開拓等)も評価される。
スカイライトコンサルティングでは、クライアントワークだけでなく、社内活動の貢献度合いも評価として入っています。クライアントのために仕事をするのはもちろん、会社の為にも貢献しましょうという方針を取っており、異なる視点での貢献が必要になります。
現役スカイライトコンサルティング社員B氏
スカイライトコンサルティングの残業代
スカイライトコンサルティングではみなし残業代として40時間分が給与に入っているが、月間の残業時間が40時間を超えれば、その分の残業代が支給される。
残業代、および、残業代に関する制度としては、他のコンサルティングファームと同様だと思います。可もなく不可もなく、って感じですね。特段、文句を言っている人も、賞賛している人もいないので、本当に一般的なコンサルティングファームの水準なんだと思います。(笑)
現役スカイライトコンサルティング社員C氏
スカイライトコンサルティングの賞与
スカイライトコンサルティングでは年俸の昇給・昇格は主にクライアントワークで決まり、賞与額の上下は主に会社貢献で決まる、という特徴を持つ。
両方とも可能な限り、客観的、かつ、公平に評価しているからなのか、社員からは特段、不満の声は出ておらず、むしろ、現行の制度のままで良いという声の方が多いようである。
昇給・昇格、および、賞与に関する評価制度や金額は、今のところ、満足しています。昇給・昇格、賞与UPのチャンスが半期ごとにあるので、モチベーションの維持・向上できますし、やる気に満ち溢れている社員も多いです。「年俸や賞与をニンジンとしてぶら下げている」ように思う方々もいらっしゃるかもしれませんが、ビジネスマンである以上、給与を追い求めることは何も悪いことではないと思いますし、むしろ、素直で良いことだと思います。
現役スカイライトコンサルティング社員D氏
スカイライトコンサルティングと他社の年収比較
ここではスカイライトコンサルティングと他のIT系コンサルファームの平均年収をご紹介していく。(出所:Open Work)
ここでご紹介する平均年収はあくまでOpen Workにおける回答者平均である点はご留意いただきたい。
前述の平均年収との違いは、前述は全社の平均年収である一方で、上記はあくまでOpen workにおける回答者の平均年収という点である。
# | コンサルファーム名 | 平均年収 |
1 | クニエ | 977万円 |
2 | キャップジェミニ | 871万円 |
3 | 日本IBM | 847万円 |
4 | 日立コンサルティング | 845万円 |
5 | スカイライトコンサルティング | 743万円 |
6 | シグマクシス | 678万円 |
7 | シンプレクス | 656万円 |
上記を見ると、スカイライトコンサルティングの年収水準は上から5番目となっており、平均的な立ち位置となっている。
4番目の日立コンサルティングと比較すると100万円程度下がる一方、6番目のシグマクシスと比較すると70万円程度上回っており、他社年収比較から「高くもないが低くもない」と言えそうである。
スカイライトコンサルティングの生活水準
以下ではスカイライトコンサルティングの年収を踏まえたリアルすぎる生活水準を紹介する。
実際のインタビューを踏まえた内容であるため、ぜひ参考にしていただきたい。
シニアアソシエートの生活水準
スカイライトコンサルティングのシニアアソシエートの場合、評価にもよるがおおよそ手取りは35万円程度になる。
年齢目安としては20代後半~30代前半になるが一人暮らしの場合の生活水準としては以下のようなイメージである。
項目 | 収入 | 支出 |
手取り | 35.0万円 | |
家賃 | 9.0万円 | |
食費 | 6.0万円 | |
光熱費 | 1.5万円 | |
通信費 | 1.5万円 | |
交際費・趣味娯楽費 | 6.0万円 | |
医療・保険費 | 1.0万円 | |
衣服・美容費 | 1.0万円 | |
交通費 | 0.5万円 | |
雑費 | 1.5万円 | |
貯金 | 7.0万円 |
手取り35万で一人暮らしであれば都心でも比較的余裕のある生活ができる。一方で、オフィスの近くに住むなど都心部に住もうと思うとなかなか厳しい水準ではある。(オフィス近くに住もうとすると12~15万円程度の家賃となる)
そのため、住まいとしてはオフィスから比較的アクセスが良い、東西線や三田線、千代田線などで15分程度離れたところに住んでいる人が多い。
とは言え、趣味娯楽へある程度自由に使えるお金が多く確保できるため、暮らしに困ることはほとんどないと言える。
また食費に関してもそこまで切り詰める必要はなく、6万円程度使うことができる。手取り35万であれば余程豪遊をしない限り、月に7~10万円程度の貯金もできるため、かなり余裕のある暮らしができる。
マネージャーの生活水準
スカイライトコンサルティングのマネージャーだと、評価にもよるが、平均で年収1,000万円くらいになるが、月々の手取りベースにすると約60万円程度となる。
マネージャーでも独身の人もいるが、以下では配偶者・子ども(一人)と家族暮らしの場合の生活水準イメージをご紹介する。
項目 | 収入 | 支出 |
手取り | 60.0万円 | |
家賃 | 20.0万円 | |
食費 | 10.0万円 | |
光熱費 | 2.5万円 | |
通信費 | 2.5万円 | |
養育費 | 2.0万円 | |
交際費・趣味娯楽費 | 4.0万円 | |
医療・保険費 | 2.5万円 | |
衣服・美容費 | 3.0万円 | |
交通費 | 1.0万円 | |
雑費 | 2.0万円 | |
貯金 | 10.5万円 |
年収1,000万円で家族3人で暮らす場合は、大きな不自由をすることなく暮らすことはできる。
ただ配偶者+子供となると、住まいに関しては最低でも2~3DLKは確保したいところであり、東京都内の主要区に暮らす場合は家賃18~20万円ほどになる。
また子供の年齢にもよるが、習い事や塾、私立への進学もある程度は無理なく対応できるため、教育面での心配も大きくはない。ただし、年収1,000万円では決して贅沢な暮らしはできないという点を肝に命じて置く必要がある。
年収1,000万円というとどうしても「高年収」という意識を持ってしまう人もいるが、家族3人暮らしの場合は都心に住むことは難しく(築年数やマンショングレードなど何かしらの妥協は必要)、外食などを頻繁に行くことも難しい。
そのため、例えばスカイライトコンサルティングのマネージャーでも、東京の練馬区や江東区、江戸川区に住んだり、あるいは千葉や埼玉で比較的アクセスの良いエリアに住む人が多い。
【現役社員が教える】スカイライトコンサルティングで年収を上げる方法
以下ではスカイライトコンサルティングで年収を上げる方法を「転職時」と「転職後」に分けてご紹介する。
転職時
転職の場合、「本人の希望年収」、「面接での評価」、「本人の専門性」を総合的に考慮して年収が決まる。
年収を上げる方法としては、「面接でのきちんとした受け答えができる」という前提ではあるが、基本的に他ファーム・企業から高い年収でオファーをもらっていることをチラかせながら提示された年収から+α乗せて「本人の希望年収」を伝えれば十分に年収を上げることは可能である。
また、スカイライトコンサルティングは、主なコンサル事業として事業開発、企業変革、組織風土変革の3つがあり、これらのいずれかの経験を有する場合、そのことをアピールすることで高い年収のオファーを出してもらえる可能性が高い。
本人の専門性や経験を考慮した年収を提示する印象があります。中途採用者(特にコンサル経験者)は、即戦力として見られますので、「スカイライトコンサルティングの成長に貢献してくれる」という期待が高いほど、良いオファーを受けることが多いですね。
現役スカイライトコンサルティング社員B氏
転職後
スカイライトコンサルティングへの転職後の年収は役職や評価に大きく依存することになる。
そのため、全社員に共通して目の前のプロジェクトで成果を出すこと、社内活動等で貢献することが非常に重要になる。
また、シニアマネージャー以上になると、特に売上に関する評価の比重が高くなるため、売上達成率次第で、昇給・昇格、および、賞与額が大きく変動する。
入社後は、いかに「クライアントに価値を提供したか」、「スカイライトコンサルティングに貢献したか」の2軸で評価されます。なので、この2つについて成果を出せば、昇給・昇格が実現でき、たくさんの賞与を受け取ることができます。評価者の気まぐれや私情が入らないようにしているので、納得した年俸・賞与水準になっていると思います。
現役スカイライトコンサルティング社員C氏
スカイライトコンサルティング現役社員が教える年収の"リアル"
半期年俸制(年2回の昇給チャンスあり)、および、半期ごとの賞与を支給するという特徴を持つスカイライトコンサルティングであるが、現役スカイライトコンサルティング社員に現状の年収に対してポジティブ・ネガティブに思うことをお聞きした。
リアルな生の声であるためぜひ参考にしていただきたい。
ポジティブ
昇給・昇格、賞与のチャンスが半期ごとにあるのは、モチベーションの維持・向上につながりますね。この制度に不満を抱いている社員も少ないため、離職率も少ない気がします。例えば、前期で思った以上の評価をもらえなくても、後期にすぐチャンスがあるので、「次は絶対に良い評価をもらうぞ」というやる気が出てくるので、退職しようという社員が少ないのだと思います。
現役スカイライトコンサルティング社員D氏
成果を出せば、経験年数に関係なく、昇給・昇格できる点は、非常に公平だと感じています。そのため、やる気に満ちた社員も多いですし、多くの上司は実力があって、誠実で良い人が多いです。一般の会社だと、休憩中に上司の悪口とか言って盛り上がるみたいですが、スカイライトコンサルティングではそういう話は出てきません。
現役スカイライトコンサルティング社員E氏
ネガティブ
個人的には、評価が年収に大きく影響するため、評価ばかりを追ってしまうのではないという懸念はありますね。例えば、シニアマネージャー以上だと売上ばかりを追ってしまう、とかです。ただ、そのことを承知でシニアマネージャーとして入社したり、昇格しているからなのか、みなさん、前向きに仕事に取り組んでいますね。たくましい方々ばかりです。(笑)
現役スカイライトコンサルティング社員B氏
ネガティブというか贅沢な意見ですが、大手のコンサルティングファームの給与水準にもう少し近づいてくれると、更に嬉しいですね。ただ、実力次第で、その水準を追い越すくらいまで給与をもらっている社員もいるので、私個人の問題ということだと思います。頑張ります。(笑)
現役スカイライトコンサルティング社員C氏
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。 また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。 そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。コンサルへの転職を成功させるためには
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厚生労働省 有料職業紹介事業認可番号 | 13ーユー315272 |
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