
ハイクラス層から人気が高いキャリアがプライベートエクイティファンド(PE)である。
PEファンドへの転職前に読むべき本をジャンル別に紹介
本記事ではPEファンドに転職した筆者がおすすめの本について紹介する。
PEファンドへの転職を検討している人には、金融やコンサルなどのハイクラス転職に強みを持つコトラに登録することをおすすめしたい。
コトラは筆者やハイキャリア.com運営メンバーの実体験を基に本当におすすめできるエージェントである。
Contents
PEファンドにおける選考プロセス
全てのPEファンドに共通するわけではないが、実際に筆者が選考を受けた経験を踏まえて、まずは代表的な選考プロセスをご紹介する。
- 書類選考
- 1-2次面接
- スキルテスト(モデリングテスト、ケーススタディ)
- 3次-最終面接
面接においてはポテンシャルはもちろんだが、少数精鋭のPEファンドにおいて既存のメンバーとうまく働けるかという視点でパーソナルな面を見られる。
また、どの程度PEファンドという業界を理解しているかについても問われるので、事前の勉強が欠かせない。
この中で特に現役コンサルが苦戦するのがスキルテストである。
コンサルの実務ではスキルテストを突破できるようなスキルセットは身に付かないため事前に相応の時間を確保して準備しておく必要がある。
以下では、「PEファンドの業界理解」「スキルテスト対策(モデリング)」「スキルテスト対策(ケーススタディ)」においておすすめの本を紹介していく。
PEファンドの業界理解
1. バイアウト: 産業と金融の複合実務
スカイマークへの投資でもお馴染みのインテグラル 佐山氏が書かれており、PEファンドについて分かりやすく解説されている本である。
筆者が転職活動を行う際もエージェントからおすすめされた本でもあり、ポストコンサルでPEファンドを目指すのであればまず読んでおきたい。
[amazonjs asin="453235367X" locale="JP" title="バイアウト"]2. ブラックストーン
KKR、カーライルとともに米投資ファンドの御三家のひとつとされる、世界最大級のPEファンドであるブラックストーンを軸にPEファンドの歴史を紐解いている本である。
筆者が転職活動を行う際に、PEファンドで働く方から紹介された本であり、PEファンドの歴史を学ぶには最良の本の一つである。
[amazonjs asin="4492711813" locale="JP" title="ブラックストーン"]3. カーライル - 世界最大級プライベート・エクイティ投資会社の日本戦略
ブラックストーンと同じく米投資ファンドの御三家のひとつであるカーライルが実際に行った投資事例を踏まえ、PEファンドの役割や意義について解説している本である。
日本企業が題材となっており、PEファンドについてよりイメージをリアルにすることができる1冊である。
[amazonjs asin="4478003696" locale="JP" title="カーライル―世界最大級プライベート・エクイティ投資会社の日本戦略"]スキルテスト対策(モデリング)
テスト有無や内容についてはファンドによって異なるものの、筆者の知る限りでは「レバレッジドファイナンスにおけるLBOモデルテスト」を行うファンドが存在する。
テストにおいては、財務三表を連動させることはもちろん、レバレッジファイナンスの水準や返済計画の作成までを求めれるケースもある。
なお、コンサル出身者の場合は完璧を求められることはないが、やはりどの程度のポテンシャルがあるかは見られているため対策は必須である。
4. 財務3表一体理解法
そもそもコンサルの実務において財務三表を連動させることはほとんどないため、入門書であるがおすすめの1冊である。
そもそも「財務三表を連動させるとは?」という方は、この1冊を読み込むだけでスタートラインに立つことができる。
[amazonjs asin="B01LXGPLE4" locale="JP" title="増補版 財務3表一体理解法 (朝日新書)"]5. M&Aファイナンス
LBOファイナンスの概要から簡単な財務モデルについて解説してくれる本であり、実際にPEファンドでも読まれている実務書である。
財務モデルのサンプルも記載されているため、モデルテストに向けた対策本の役目も果たしてくれる。
[amazonjs asin="432211301X" locale="JP" title="M&Aファイナンス"]6. 企業価値評価 - バリュエーションの理論と実践
「M&Aファイナンス」を読み込んでさらに踏み込みたいという人におすすめの本である。
上下巻に分かれていて内容自体も重いが、こちらも実際にPEファンドでも読まれている本であるため、余裕があれば読むことをおすすめしたい。
[amazonjs asin="B0739S61FX" locale="JP" title="企業価値評価 第6版[上]――バリュエーションの理論と実践【CD-ROM無し】"] [amazonjs asin="B0739TN8Q2" locale="JP" title="企業価値評価 第6版[下]――バリュエーションの理論と実践【CD-ROM無し】"]スキルテスト対策(ケーススタディ)
実際に投資することを想定したPEファンド目線でのケーススタディというのも存在する。
コンサルファームにおけるケーススタディと類似性はあるものの、バリューアップやEXITについて考え方を問われるため事前の勉強は欠かせない。
7. 事業承継とバイアウトシリーズ
日本バイアウト研究所が書かれており、多様な事例が紹介されているためケーススタディの引き出しを増やす上で勉強になる本である。
業種別など複数のシリーズが存在するため、全て読む必要はないが興味のある業種だけでも読んでおくことをおすすめしたい。
[amazonjs asin="4502683205" locale="JP" title="事業承継とバイアウト (日本企業のバイアウト)"]PEファンドに転職するなら"絶対に"やるべきこと
PEファンドは前述通り特殊な選考プロセスもなっており、最難関の転職先の一つと言っても過言ではない。
そのため、PEファンドの情報に精通しており、綿密な対策を行ってくれるエージェントを選ぶ必要がある。
具体的には、金融やコンサルなどのハイクラス転職に強みを持つコトラには必ず登録すべきである。
おすすめ度:★★★★★
コトラはハイクラス人材からの評判が高いことでも有名なエージェントで、数々のイメージ調査でNo. 1を獲得している間違いないエージェントである。
実際、筆者やハイキャリア.com運営メンバーもコトラに登録しているが、エージェントの方が非常に優秀という印象がある。
特に、PEファンドやファンド出資先への転職を目指すのであれば必ず登録すべきと言っても過言ではない。
様々なエージェント紹介記事があるが、明らかにおすすめできない大手総合エージェントを取り上げていたり、「おすすめ」と言いながら明らかに実体験があるはずもない5~10社も紹介していたりと悲惨な状況である。
そもそもPEファンドへの転職経験がない人が書いている記事も散見される。
ハイキャリア.comでは理想のキャリアを築いていくあなたの役に立つために、筆者やハイキャリア.com運営メンバーの実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントをご紹介している。
ぜひあなたの転職活動が成功することを祈っている。