日系コンサルファームながらグローバルに強みを持ち、転職市場でも人気の高いファームがクニエである。
本記事では現役クニエ社員へのインタビューを踏まえて年収構造・事情など、様々な視点からクニエの年収について徹底解説していく。
本記事を作成するにあたっては、実際に現役デロイトトーマツコンサルティング(DTC)社員複数人にインタビューを行っている。
- クニエの年収(役職、年齢、職種別)
- クニエの年収比較
- クニエの年収のリアル(生活水準や口コミ)
クニエを含むコンサルへの転職を目指す上では、おすすめのコンサル転職エージェントおよびクニエ転職大全の記事を参考にして頂きたい。
Contents
クニエの役職別・年齢別の年収
クニエの役職 | 年次(目安) | 年収(目安) |
コンサルタント | 1~5年目 | 440~600万円 |
シニアコンサルタント | 4~8年目 | 600~900万円 |
マネージャー | 6~10年目 | 900~1200万円 |
シニアマネージャー | 10年目~ | 1200~1500万円 |
ディレクター | 実力による | 1500~1800万円 |
マネージング・ディレクター | 実力による | 2000万円~ |
上記がクニエの役職別・年齢別の目安年収である。
役職に紐づく形で年収レンジが定められており、年収レンジの中では評価の積み重ねで変わってくる。
コンサルタント
クニエのコンサルタントはプロジェクトにおける限定された領域のオペレーションを担うことになる。
新卒またはコンサル未経験の中途は基本的にコンサルタント採用となる。
クニエのコンサルタントの年収は440~600万円となっている。
シニアコンサルタント
クニエのシニアコンサルタントはプロジェクトにおける専門領域を持ち、専門領域を主導することを求められる。
コンサル未経験の中途でシニアコンサルタントで転職されることはほとんどないが、業界知見が豊富な場合や、前職で類似の経験(例えばSIer)があればシニアコンサルタントで採用される可能性もある。
クニエのシニアコンサルタントの年収は600~900万円となっている。
マネージャー
クニエのマネージャーはプロジェクト全体の管理、および成果物の品質管理を担うことが求められる。
経験豊富なクライアントと対峙し、プロジェクトを推進していくことが期待されるポジションである。
クニエのマネージャー年収は900~1200万円で、マネージャーまで昇進すると年収は1000万円を超えることになる。
シニアマネージャー
クニエのシニアマネージャーは、プロジェクトにおける成功責任を担うとともに、自らでクライアントの課題を捉えて案件を獲得するという役割も担うことになる。
クニエのシニアマネージャーの年収は1200~1500万円となっている。
ディレクター
クニエのディレクターはシニアマネージャーに求められるプロジェクトの成功責任および案件獲得責任のみならず、ファーム経営者として組織運営についても貢献することが求められる。
ディレクタークラスまで来ると昇進できる人・できない人で大きく分かれることになる。
クニエのディレクターの年収は1500~1800万円となっている。
マネージングディレクター
クニエのマネージングディレクターは、社内外における組織の顔として重要な役割を担う。
経営者として組織運営や業績における責任を担いながら、クライアントのディスカッションパートナーとして関係構築を行うことが求められる。
クニエのマネージングディレクターの年収は2000万円~となっている。
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
クニエの年収の他社比較
vs 総合コンサルファーム
上記はクニエと総合コンサルファームの中でも年収水準が高いと言われるデロイトトーマツコンサルティングとの役職年収比較である。(各役職において年収幅があるが、平均値を採用)
役職毎に多少のばらつきはあるものの、イメージとしては対象ランクのクニエの年収と、一つ前のランクのデロイトの年収が同水準となっている。
コンサルの年収は役職を上げれば上げるほど上がり幅が拡大していくため、クニエとデロイトの年収差も役職が上がれば上がるほど拡大していき形となっている。
vs ITコンサルファーム
ここではクニエとITコンサルファームの平均年収をご紹介していく。(出所:Open Work)
ここでご紹介する平均年収はあくまでOpen Workにおける回答者平均である点はご留意いただきたい。
なお、各社とも対象職種を「コンサルタント」に絞った平均年収を記載している。
# | コンサルファーム名 | 平均年収 |
1 | クニエ | 977万円 |
2 | キャップジェミニ | 871万円 |
3 | 日本IBM | 847万円 |
4 | 日立コンサルティング | 845万円 |
5 | シグマクシス | 678万円 |
6 | シンプレクス | 656万円 |
上記を見ると、ITコンサルファームの中でクニエの年収はトップクラスであることが分かる。
ITコンサルファームで珍しく、いたずらに売上規模を伸ばすのではなく、一人あたり利益を重要視していることから、結果として社員一人ひとりに還元する年収が高くなっているようだ。
クニエでは他社のようにいたずらに売上を追うのではなく、明確に利益を重視するように言われており、評価制度も利益重視で設計されています。
現役クニエ社員A氏
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
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クニエの年収制度
クニエの年収体系は、年俸と年1回の賞与から構成されている。クニエは日系コンサルファームの中でもトップクラスの年収水準であり、比較的若いうちから高い年収を得ることができる。
昇給制度に関しては成果主義が基本となっているため、評価次第では周囲より早く昇進して年収を上げていくことが可能となっている。
各役職については9つのランクに分けられており、ランクに応じて年収が設定されているため、同じ役職でも年収差が生まれる構造となっている。
現役社員曰く「基本的には3~4年で次の役職に上がることができるが、高い評価を得ている人であれば早い段階でシニアコンサルタントまで上り、20代で1000万円近い年収を手にすることも可能」とのことである。
クニエの残業代
クニエでは裁量労働制が採用されており、残業代は支給されないようだ。(年俸に月45時間の見込み残業代があらかじめ含まれている)
そのため、実態として月に45時間以上残業をしても別途残業代の支給はない。ただし、クニエはコンサル業界の中でトップクラスにホワイトであり、そもそも一ヶ月の残業が45時間を超えることも少ないという。
クニエの賞与
クニエの賞与の支給は年1回となっており、賞与の基準は評価と稼働率によって決定される。コンサルタント、シニアコンサルタントまでは稼働率に重点をおいた査定をされるものの、マネージャー以上は基本的に売上に応じて金額が決まるため、より成果主義の色が強くなる。
クニエの福利厚生
クニエはNTTグループであるため、他のコンサルファームに比べ福利厚生の水準は高いと言える。
- 社会保険完備
- 通勤手当
- 社内・社外研修プログラム(海外研修を含む)
- 企業年金基金
- 各種休暇制度
上記はクニエの福利厚生の一部である。一つ注意すべきなのは福利厚生が手厚いクニエだがNTTグループ企業であれば存在する在宅補助、独身寮などの福利厚生がないという点である。
その分NTTグループの中でもトップ水準の年収になっているが、手放しに福利厚生に期待できるわけではない。
また、残業時間が少ない一方で、他のコンサルファームのようにプロジェクト後にまとまった休みが取りにくく、実際に有給消化率が50%以下になっているようだ。
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
クニエの生活水準
以下ではクニエの年収を踏まえたリアルすぎる生活水準を紹介する。
実際のインタビューを踏まえた内容であるため、ぜひ参考にしていただきたい。
シニアコンサルタントの生活水準
クニエはボーナスが年1回となるため、その分月給が多くなる形となっている。シニアコンサルタントの場合、職位内のランクや評価にもよるがおおよそ手取りは35万円程度になる。
年齢目安としては20代後半~30代前半になるが一人暮らしの場合の生活水準としては以下のようなイメージである。
項目 | 収入 | 支出 |
手取り | 35.0万円 | |
家賃 | 9.0万円 | |
食費 | 6.0万円 | |
光熱費 | 1.5万円 | |
通信費 | 1.5万円 | |
交際費・趣味娯楽費 | 6.0万円 | |
医療・保険費 | 1.0万円 | |
衣服・美容費 | 1.0万円 | |
交通費 | 0.5万円 | |
雑費 | 1.5万円 | |
貯金 | 7.0万円 |
手取り35万で一人暮らしであれば都心でも比較的余裕のある生活ができる。一方で、オフィスの近くに住むなど都心部に住もうと思うとなかなか厳しい水準ではある。(オフィス近くに住もうとすると12~15万円程度の家賃となる)
そのため、住まいとしてはオフィスから比較的アクセスが良い、東西線や三田線、千代田線などで15分程度離れたところに住んでいる人が多い。
とは言え、趣味娯楽へある程度自由に使えるお金が多く確保できるため、暮らしに困ることはほとんどないと言える。
また食費に関してもそこまで切り詰める必要はなく、6万円程度使うことができる。手取り35万であれば余程豪遊をしない限り、月に7~10万円程度の貯金もできるため、かなり余裕のある暮らしができる。
マネージャーの生活水準
クニエではマネージャーに昇進すると年収が1000万円を超えることになるが、月々の手取りベースにすると約60万円程度となる。(別途ボーナスがある)
マネージャーでも独身の人もいるが、以下では配偶者・子ども(一人)と家族暮らしの場合の生活水準イメージをご紹介する。
項目 | 収入 | 支出 |
手取り | 60.0万円 | |
家賃 | 20.0万円 | |
食費 | 10.0万円 | |
光熱費 | 2.5万円 | |
通信費 | 2.5万円 | |
養育費 | 2.0万円 | |
交際費・趣味娯楽費 | 4.0万円 | |
医療・保険費 | 2.5万円 | |
衣服・美容費 | 3.0万円 | |
交通費 | 1.0万円 | |
雑費 | 2.0万円 | |
貯金 | 10.5万円 |
年収1000万円で家族3人で暮らす場合は、大きな不自由をすることなく暮らすことはできる。
ただ配偶者+子供となると、住まいに関しては最低でも2~3DLKは確保したいところであり、東京都内の主要区に暮らす場合は家賃18~20万円ほどになる。
また子供の年齢にもよるが、習い事や塾、私立への進学もある程度は無理なく対応できるため、教育面での心配も大きくはない。ただし、年収1000万円では決して贅沢な暮らしはできないという点を肝に命じて置く必要がある。
年収1000万円というとどうしても「高年収」という意識を持ってしまう人もいるが、家族3人暮らしの場合は都心に住むことは難しく(築年数やマンショングレードなど何かしらの妥協は必要)、外食などを頻繁に行くことも難しい。
そのため、例えばクニエのマネージャーでも、東京の練馬区や江東区、江戸川区に住んだり、あるいは千葉や埼玉で比較的アクセスの良いエリアに住む人が多い。
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
クニエの年収に関する口コミ
現役・元クニエ社員から年収に対する生々しい声を集めた。コンサルキャリア独自調査の内容であるのでぜひ参考にして頂きたい。
▼クニエの年収におけるポジティブな口コミ
成果主義はもちろんですが若手、主にマネージャー未満の賞与は稼働率も見られるため、どれだけ継続的にアサインしてもらえたかが直接評価に繋がります。そのため、はじめのうちはプロジェクトの選り好みをせずがむしゃらに頑張ることで自然と評価がついてくる形となっている点はわかりやすいです。
NTTグループであり各種手当などが手厚く年収以上に手元に残る金額は多いです。そのため総合的に見ると他のトップファームと比べても水準は高いと言えるのではないでしょうか。
一つの役職の中でも、評価により9つのランク分けがされているなど細かい評価制度が整えられています。同じ役職内でもパフォーマンスによって年収に差が生まれるため実力に応じた正当な評価が得られます。
クニエは「年収が低い」と言われることもあるが、全体的に見てポジティブな評価が多い。
また年収査定も公平性もあるという社員が多く、評価制度自体に対する不満の声も少ない。さらに各種手当の充実などもあり「他ファームに引けを取らない」と自信を覗かせる社員もいる。
▼クニエの年収におけるネガティブな口コミ
新卒入社時の年収は低いと思います。NTTグループであることを考えると、初年度に500万円を超えてほしいとも思います。
マネージャー以上の年収は高いようですが、若手の年収がそもそも低いです。高いパフォーマンスを発揮していれば早期に年収が上がりますが、そもそもの設定はもう少し高めでも良いと思います。
パフォーマンス次第で年収が決まりますが、結局はチーム次第です。業績の良いチームにアサインされれば簡単に評価は上がりますが、そうでない場合自力で高い評価を得ることは難しいです。
一方のクニエの年収に関するネガティブな口コミとして多いのが「若手の年収が低い」というものである。
パフォーマンス次第で年収をあげられるものの、そもそものスタートが低く20代のうちは年収の高さを実感しにくいという実態があるようだ。
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。 また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。 そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。コンサルへの転職を成功させるためには
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