新卒・中途問わず非常に人気が高い総合商社だが、近年はそんな総合商社からの転職が近年急増している。
本記事では、実際に総合商社から転職した人のインタビューを交えながら、総合商社からの転職の実態や具体的な転職先について紹介する。
転職で理想のキャリアを築いていくあなたの役に立つために、コンサルキャリア運営メンバーや多くの知人の実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントは以下にまとめているので参考にしてほしい。
▼総合商社からコンサルへの転職を考えている人向け
▼総合商社から金融やIT、外資系事業会社への転職を考えている人向け
▼総合商社からスタートアップやベンチャーへの転職を考えている人向け
Contents
総合商社の具体的な転職先
以下は、ハイキャリア.com運営メンバーの知人や、筆者の知人の転職エージェントなどの独自情報(N=40)から作成している。
あくまで限られたサンプル(N=40)であるが、そのなかでは総合商社の7割の人が「コンサル」「スタートアップ/ベンチャー」に転職している。
中でも4割を占める「コンサル」は戦略コンサルから総合コンサル、ブティックファームまで様々なファームに転職している。
また、3割を占める「スタートアップ/ベンチャー」では、設立して間もないアーリーステージの企業から、資金調達を順調に実施していて更なる成長を目指しているシリーズA~B、上場を見据えているシリーズC~Dまで存在した。
但し、アーリーステージ~シリーズBまではほぼ間違いなく年収が減少しての転職となっているようだ。
一方で、シリーズC~Dであれば中には年収維持での転職という人も存在した。
そのほか、決して数は多くないが「PEファンド」や「起業/独立」という人もいる。
「その他」の15%には、大手事業会社やメガベンチャー、家業を継ぐといった人が含まれる。
▼総合商社からコンサルへの転職を考えている人向け
▼総合商社から金融やIT、外資系事業会社への転職を考えている人向け
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総合商社からの転職が増加している理由
実際に今回インタビューを行った総合商社出身の方々から聞いた転職の理由をまとめると以下のようになる。
- 「てにをは」を直す仕事が多く、スキルも経験も身に付かないと感じた
- 裁量を持って仕事ができるようになるのに10-20年掛かる
これまでは「高待遇」という条件で我慢ができたが、コンサルや外資系金融、スタートアップにいる知人が裁量を持って働いていることを見聞きすることに耐えられなくなったということが多くの人に共通していた。
これまでは総合商社以上の待遇を得ようとすると「起業しかない」状態であったが、コンサルや外資系金融、スタートアップへの転職が一般化してきたことも大きな要因と考えられる。
いずれにしても今後総合商社からの転職はさらに加速しても決して不思議ではない。
総合商社からの転職経験者の生の声
ここからは実際に総合商社から転職した2名の方に、その実態をインタビューした内容をご紹介する。
- Aさん:総合商社に4年勤務した後にコンサルに転職
- Bさん:総合商社に6年勤務した後にスタートアップに転職
総合商社からの転職のきっかけ
就活時代は外銀やコンサル同様に自分のことを「勝ち組」だと思っていたのですが、3-4年経って外銀やコンサルに行った友人と話していると何もかも違うなと痛感したことが大きなきっかけです。
給与もよく、優秀な人もたくさん多いですし、育成に対するお金の掛け方もすごいです。
しかし、致命的なのが仕事が面白くないということです。
大きな仕事をする分、歯車にならなければいけないですし、商社に入る前にいろいろな達成感を得てきた人からすると決して楽しい環境ではないと思います。
総合商社からの転職で不安だったこと
そもそも転職ってまず何をすればいいのか?エージェントは無料で相談できるのか?という状態だったので。(笑)
現状に対する危機感が大きかったので、商社という環境を捨てることに対する不安はありませんでした。
また、実際にエージェントと話てみると、自分が思う市場価値と実際の市場価値にギャップがあり、転職してやっていけるのかと不安になりました。(笑)
総合商社からの転職で大変だったこと
就活もうまくいき、商社時代も仕事でうまくいかないという経験もそこまでなかったので、ここまで何もかもうまくいかないということで相当落ち込みました。
あとは、正直「総合商社出身だからそれなりに高く評価されるはず」と期待していた部分もあったのですが、そんなことは全くなかったです。(笑)
ある程度将来を約束された総合商社から先の見えないスタートアップへ転職するとなると、当然家族は心配になるので当然説得や説明は必要になります。
しかし、自分が持つ人生における危機感というのを、総合商社を手放しにすごいと思っている人たちに分かってもらうのは大変でした。
総合商社からの実際に転職して思うこと
一方でコンサルでは自分次第でアウトプットが大きく変わってきて、その分個人に対する責任も大きいです。
なので、楽しいと感じる一方で、自分の力不足を毎日これでもかというくらい痛感していますし、プレッシャーの大きさも段違いで感じています。
高給で社会的評価も高く、優秀な人も多いですし、人材育成にすごくお金を掛けてくれます。
だからこそ全員に転職をおすすめできるわけではありません。
ただ、今の仕事に不満があるなら真剣に転職を考えた方がいいというのは強く思います。
仕事に不満を持っていて、その後総合商社にいてその不満が消えたという人を見たことがないので。
総合商社から転職してみて商社マンに伝えたい事
ですが、明確なスキルが付きにくい商社マンの市場価値が一番高いの入社数年目までということは転職活動を通じて痛感しました。
入社数年目までであれば「ポテンシャルの高い若手」として評価してもらえます。
その後は「ただの高給取り」として市場価値は下がり続け、選択肢は減っていきます。
なので、そこまで転職に本気でなくても、転職エージェントに登録して自分にはどのような求人があるか?自分はどの程度の市場価値か?とうのを確認しておくというのは、キャリアを考える上で有用だと思います。
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総合商社からの転職で後悔する人も
今回インタビューに応じて頂いた2名は、どちらも総合商社から転職して全く後悔はないということであった。
一方で、総合商社からの転職というのが全てハッピーというわけではなく、後悔するという人も後を絶たないという現実もある。
特にBさんが言っていた点はぜひとも胸に留めておきたい。
改めて、商社は魅力的な環境だと痛感しています。
高給で社会的評価も高く、優秀な人も多いですし、人材育成にすごくお金を掛けてくれます。
だからこそ全員に転職をおすすめできるわけではありません。
数年も働くと徐々に仕事に慣れてきて刺激が足りなくなり、どうしても隣の芝は青く見えるものである。
転職で後悔している人の特徴は、そのような時に慎重に求人やキャリアプランを精査せずに「とりあえず」転職してしまうことだ。
これもBさんが言っていたことだが、転職の本気度がそこまで高くなくても転職エージェントに登録して、
- 今自分にどんな求人があるのか?
- 自分の市場価値はどの程度なのか?
- よりキャリアアップするためにはどんな経験/スキルを身に付けるべきか?
ということを確認しておくことで、総合商社からの転職で後悔することを減らすことができる。
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総合商社からの転職でおすすめのエージェント
総合商社出身者というポテンシャルが高く、転職市場における選択肢が多い。
一方で、すべて業界/業種において強みをもつ転職エージェントというのは存在しておらず、自身の志向に応じたエージェントを選ぶ必要がある。
▼総合商社からコンサルへの転職を考えている人向け
特にコンサル転職に特化したアクシスコンサルティングには必ず登録すべきである。
▼総合商社から金融やIT、外資系事業会社への転職を考えている人向け
特に金融やIT企業への転職に強みを持つコトラと、外資系・グローバル企業への転職に強みを持つSamurai jobには必ず登録すべきである。
▼総合商社からスタートアップやベンチャーへの転職を考えている人向け
スタートアップやベンチャーを目指すのであれば、ぜひビズリーチをおすすめしたい。
総合商社からの転職に本気であれば間違いなく上記の記事が役に立つと確信している。
様々なエージェント紹介記事があるが、明らかにおすすめできないエージェントを取り上げていたり、「おすすめ」と言いながら明らかに実体験があるはずもない5~10社も紹介していたりと悲惨な状況である。
上記の記事は総合商社からの転職に本気のあなたの役に立つために、筆者やハイキャリア.com運営メンバーの実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントをご紹介している。
ぜひあなたの転職活動が成功することを祈っている。