明確な専門性が身に付けられ、高い年収も得られるFASは新卒・中途問わずその人気は年々増加している。
本記事では、そんなFASからの具体的な転職先・ネクストキャリアについてご紹介する。
FASからの転職先・ネクストキャリアを徹底解説
FASからの転職を検討している人は、ぜひ以下の記事をご覧いただきたい。
転職で理想のキャリアを築いていくあなたの役に立つために、筆者やハイキャリア.com運営メンバーの実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントをご紹介している。
Contents
FASからの転職におけるポイント
まずFASというキャリアの特徴を整理しておく。
- 明確な専門性が身に付く
- 「アドバイザー」「プロジェクトワーク」という事業会社とは異なる働き方の経験がある
まず、FASで経験を積むことで財務に関わる専門性を身に付けることができるため、財務を軸としたネクストキャリアが描きやすくなる。
一方で、FASは明確な専門性があるが故に転職先の候補は必然的に絞られてしまうという側面もある。
また、アドバイザーであり特定業界での事業運営経験がないことや、複数部署などと連携しながら大人数で仕事をしていくという働き方は未経験という点も転職先を検討する上では非常に重要である。
FASからの転職先/ネクストキャリアの割合
上記はコンサルキャリア独自調査(筆者と筆者知人エージェントからの情報)を踏まえたFASからの転職先/ネクストキャリアの割合である。
サンプル数は限られるものの、FAS出身の筆者としても違和感のない転職先の割合となっている。
メインは同業他社への転職で、ポジションや年収を上げた転職を行う人が最も多い印象である。
次いで同じアドバイザリーであるコンサルや、専門性を活かせる事業会社/総合商社の財務・M&A部門が多い。
また、数としては多くないものの、FASから投資銀行やPEファンドへ転職する人もいる。
スタートアップに関しては、CFOとして参画する人もいれば、専門性を捨てて事業開発のスタッフとして参画する人もいる。
FASからの具体的な転職先
以降では同業他社を除くFASの具体的な転職先についてご紹介していく。
▼FASから同業他社への転職を検討している人におすすめのエージェント
1. コンサル
FASからコンサルへの転職のメリットの1つ目は「コンサル業務と親和性が高い」ことである。
また、昨今はコンサルティングにおいても高い専門性が求められるシーンも増えており、FASの経験があることで、例えばM&Aに関わるプロジェクトで他のコンサルタントと差別化することが可能になる。
コンサルファームによってはM&Aチームが組成されているファームもあるので、そうしたチームで活躍していくことも考えられる。
▼コンサルへの転職でおすすめのエージェント
2. 大手事業会社/総合商社の財務部・M&A部門
FASから大手事業会社/総合商社の財務部やM&A部門に転職する場合、FASで培った財務領域における専門性を活用することができるため、より高い条件(ポジションや給与)でのオファーを得ることができる。
また、他の選択肢と比較してワークライフバランスを取ることもできるため、FASのような働き方は長期的にはできないと考えている人にとっても非常に魅力的な選択肢である。
▼大手事業会社/総合商社の財務部・M&A部門への転職におすすめのエージェント
3. 投資銀行
投資銀行とFASの業務の親和性が高く、FASから投資銀行への転職というのはキャリアアップが図りやすいルートでもある。
投資銀行は新卒・中途問わず非常に狭き門であるが、FASにてM&Aの専門性を高めることで、投資銀行への転職の可能性を上げることができる。
また、後述するFASから投資銀行を経由することでPEファンドへの転職の可能性も大きく引き上げることができるため、年収UPを狙っていきたい人にとっては魅力的な選択肢となる。
▼投資銀行への転職におすすめのエージェント
4. PEファンド
投資銀行と同様にPEファンドとFASの業務の親和性が高く、FASのネクストキャリアとしてPEファンドというは魅力的な選択肢となる。
PEファンドは経験による要件が非常に高く、PEファンドに行ける業界が限られている。
例えば、コンサルからPEファンドに直接行くこともできるが、「未経験業界から来た人」として扱われるためポジションが下がってしまう可能性が高い。
そこでFASを経由して財務に関わる専門性を身に付けることで、より上のポジションでのオファーを獲得する可能性を上げることができる。
▼PEファンドへの転職におすすめのエージェント
5. スタートアップ
FASからスタートアップに転職する場合、ジェネラリストではなくスペシャリストとしてより高いポジションを得ることができる可能性がある。
FASであれば財務領域における専門性を活かして、CFOのポジションを目指すのが王道である。
中長期的にコミットして事業をドライブさせたいと考えている人にとって、CFOというポジションで事業を先導できるのは非常に魅力的な選択肢である。
また、FASで培った専門性を捨てて、事業開発などの未経験領域に挑戦する人も一定数存在する。
▼スタートアップへの転職でおすすめの転職サービス
FASからの転職でおすすめのエージェント
本記事で紹介したように、FAS出身者は転職のネクストキャリアは限られてると言いつつ、様々な選択肢存在する。
一方で転職エージェントは強みを持つ業界や職種というのがあるため、一概にこのエージェントがおすすめというのは明言しにくい。
以下では、FASからの転職で志望先別におすすめのエージェントを紹介する。
▼同業他社・投資銀行・PEファンド・事業会社・総合商社への転職
同業他社や投資銀行、PEファンド、事業会社、総合商社への転職を目指すのであれば、FASや金融を中心としたハイクラス転職に特化したコトラに必ず登録すべきである。
数々のアワードを受賞するなど圧倒的な評判を誇っているエージェントである。
▼コンサルファームへの転職
コンサルファームへの転職を目指すのであれば、コンサル転職に特化したエージェントであるアクシスコンサルティングに必ず登録すべきである。
コンサル転職に特化したエージェントで持っている知見や対策の質は圧倒的である。
▼スタートアップへの転職
スタートアップを目指すのであれば、IT業界やスタートアップへの転職に強みを持つビズリーチに必ず登録すべきである。
無料登録するだけで企業から直接スカウントが来るため、自分自身の市場価値も簡単に確認できる。
仮に最適なエージェントを選ぶことができなければ、最適な求人に出会えないことはもちろん、自分自身を安売りしてしまうリスクも存在するため、エージェント選びは慎重に行っていただきたい。