世間から憧れの眼差しを受けることも多い監査法人だが、現役社員の声を集めると「つらい」や「やめたい」といった声が驚くほど多い。
本記事では監査法人で勤務しながら「つらい」「やめたい」と感じている人に向けて、転職情報を徹底解説していく。
監査法人からの転職先を徹底解説
監査法人からの転職を考えている人は、コンサルやFAS、金融、大手事業会社などのハイクラス転職に圧倒的に強みを持つコトラに必ず登録すべきである。
詳細については以下の記事をご覧いただきたい。
転職で理想のキャリアを築いていくあなたの役に立つために、筆者や筆者の多くの知人の実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントをご紹介している。
監査法人がつらい・やめたいと思う4つの理由
一般的にはエリートだと思われている監査法人だが、知人や実際に働いている人たちの声を集めると、主に以下のような理由でやめたいと感じているとのことである。
- 残業が多くワークライフバランスが取れない
- 仕事自体に面白みがない
- 人間関係が面倒くさい
- 監査以外のスキルが身につかない
残業が多くワークライフバランスが取れない
監査法人は特に残業が多い業界として知られている。
特に決算期が重なる9月や3月は通常以上に激務になり、ほぼ毎日が終電帰りになってしまったり、早朝出社が余儀なくされてしまう。
そのため平日の業務後の時間はもちろん、終わらなかった仕事を持ち帰り休日も潰れてしまうなど、慢性的に自分の時間の確保が難しい。
結果として高い年収も「割りに合わない」と感じる人も多く、監査法人が「つらい」「やめたい」と感じる人も多いようだ。
仕事自体に面白みがない
どんなに立派な仕事であったり、年収が高くても仕事そのものが面白くないと長く務めるのは難しい。
監査法人では会計実務や監査手法を学べる面白さがあるが、入社数年もすると定型化された業務に飽きてしまう人たちもいるようだ。
監査法人の仕事は、自分の手で何かを作り上げたり、直接会社に大きな利益をもたらしたりするものではないため、どうしても数年で飽きが来てしまうことも多い。
また、監査を行い結果を出せば出すほど、クライアントからいい顔をされないことも多く、精神的にも仕事から得られる喜びが少ない点も、監査法人が「つらい」「やめたい」と感じる原因のようだ。
人間関係が面倒くさい
仕事において良好な人間関係の構築は必須スキルだが、監査法人では人間関係が上手く構築できないケースが多い。
一つ目がクライアントとの関係である。
仕事柄、企業の決算が正しいかどうかに目を配る必要があり、時には厳しい指摘も必要なのが監査法人である。
しかし、クライアントからすると耳の痛い話も多いため、別途クライアントのご機嫌取りのために気を遣うこともある。
二つ目が上司やチームとの関係性であり、出世をかけて同期との争いが生じたり、上司に対して良い顔をしたりなど、通常業務に加え他のストレスも多い。
そうした人間関係の面倒くささから、監査法人が「つらい」「やめたい」と感じる人も多いようだ。
監査以外のスキルが身につかない
生涯に渡って監査法人で働き続けるのであれば問題はないが、そうでないのであれば監査以外のスキルが身につかないのは、転職が当たり前の昨今では致命的なスキル不足になりかねない。
いざ転職を決意したときに、他の監査法人か企業の経理総務など監査に関するポジション以外での選択肢が極端に狭くなってしまう。
そのため、市場価値を思ったよりも上げることができなく、漠然とした将来の不安を抱え、監査法人を辞めたいと感じている人も多い。
▼おすすめの転職エージェント
監査法人を退職する4つのメリット
実際に監査法人の退職を検討している人は、以下のようなことがメリットとあげられるので参考にしてほしい。
- 残業が減りワークライフバランスが取れる
- やりがいのある仕事に打ち込める
- 新たな職場で市場価値を上げることができる
- (若ければ)転職市場で引く手数多の状態を作れる
残業が減りワークライフバランスが取れる
もちろん転職先次第ではあるが、監査法人から転職の場合、多くはワークライフバランスが改善される可能性が高い。
監査法人は比較的残業が多い業界のため、他業界に転職することで相対的に残業時間が少なくなるのだ。
またその結果、平日や週末に自分の時間を作ることができ、しっかりとしたオンオフのもと快適に働くこともできるだろう。
やりがいのある仕事に打ち込める
他企業では営業や企画、技術職など様々な仕事があり、監査以外にやりがいのある仕事に打ち込むことができる。
特に職種が多い企業では、数年おきにジョブローテーションを行い、一人がより多くのスキルを身につけることを推奨しているケースもある。
そのため、今まで監査一筋で仕事をしてきた人にとっては、様々な職種に挑戦できることは非常に大きなメリットと言えるだろう。
新たな職場で市場価値を上げることができる
監査法人での経験を活かし、新しい職場で成長や活躍も期待できる。
企画や営業などを行い、クライアントとビジネスを進める場合、予算の管理や経済動向などは決して無視できない。
そのような場面では、監査法人時代に培った経験を活かして最適な提案を行うができるようになるなど、監査法人に勤め続けるよりも市場価値を上げることができるのだ。
(若ければ)転職市場で引く手数多の状態を作れる
転職先企業や職種によっては、監査法人としてのスキルが大きな武器になるケースもある。
また、「難関資格である公認会計士資格を有している基礎学力の高さ」や「監査法人という厳格な組織で働いてきた経験」という有る種のブランド力は非常に高いという実態がある。
特に年齢が若ければ若いほど、監査法人出身者は採用ニーズが強く、転職活動を非常に有利に進めることができる可能性が高い。
▼おすすめの転職エージェント
監査法人からのおすすめの転職先
実際に監査法人から転職経験者の情報を基にランキング形式でおすすめの転職先をご紹介する。
(サンプルは筆者・ハイキャリア.com運営メンバーの知人、筆者知人転職エージェントの過去支援者)
▼監査法人からのおすすめの転職先ランキング
- 事業会社の財務・経理
- FAS
- コンサル
- 事業会社の経営企画
- 投資銀行
- PEファンド
事業会社の財務・経理
監査法人からの転職先としてもっとも人気・おすすめなのが、事業会社の財務・経理である。
会計知識や監査経験を活用することができるため、採用ニーズも非常に強い。
転職後も活躍しやすいこと、またワークライフバランスが大幅に改善できるという点がおすすめの理由である。
FAS
監査法人の転職先として「財務・経理」と並ぶ人気があるのがFASである。
監査法人と同様にハードワークが求められるものの、「M&Aアドバイザリー」や「企業/事業再生」の実務を担うことになるため、市場価値の高い専門性を身につけることができる。
また、他業界と比較して高い年収が得られる点もFASが転職先として魅力的な理由の一つである。
コンサル
筆者として、監査法人からの転職先として最もおすすめなのがコンサルである。
汎用的なスキルが身につくコンサルは、転職市場でも最も採用ニーズが高い職種であり、転職することで自身の市場価値を大きく上げることができる。
また、監査とは異なり、クライアントの成長を支援するアドバイザリーであることから、クライアントと同じ目線に立てること、また感謝される機会も多いことからやりがいのある仕事だと言える。
事業会社の経営企画
数としてはそこまで多くないものの、事業会社の経営企画も監査法人からの人気の転職先である。
経営企画では会計数値をみながら、今後の計画を作成したり、各事業ポートフォリオ管理を行うことになるため、監査法人で培ってきた経験を活用することができる。
ただし、「経営企画」に求められる役割・仕事内容は企業ごとで異なる部分も多く、転職する際はしっかりと求められる役割・仕事内容を明確にする必要がある。
投資銀行・PEファンド
投資銀行やPEファンドも極稀だが監査法人からの転職先として存在する。
もともと投資銀行やPEファンドは採用枠が非常に少なかったが、昨今は人手不足が深刻化しており、監査法人出身者にもチャンスが広がっていると言える。
投資銀行やPEファンドでは、監査法人以上に激務になるが、年収は大幅に上がることになるため、より多く稼ぎたいという人には魅力的な転職先になる。
▼おすすめの転職エージェント
監査法人からの転職でおすすめのエージェント
監査法人出身者は専門性を持つため、監査法人に関する理解がある転職エージェントを選ぶ必要がある。
嘘のような話だが、転職エージェントの中には監査法人出身者が持つ専門性を理解せずに求人を紹介していくる人も多い。
そのため、必ず監査法人に関する理解が高く、かつ監査法人からの転職の支援実績が豊富なエージェントを選んで頂きたい。
具体的には、コンサルやFAS、金融、大手事業会社などのハイクラス転職に圧倒的に強みを持つコトラに登録することを強くおすすめしたい。
おすすめ度:★★★★★
コトラは金融やFAS、コンサル、大手事業会社などのハイクラス転職に特化したエージェントである。
ハイクラス人材からの評判が高いことでも有名なエージェントで、数々のイメージ調査においてNo. 1を獲得している。
エージェントの方が非常に優秀で、ハイクラスの転職を目指すのであれば必ず登録すべきと言っても過言ではない。
複数の同僚がコトラさん経由で転職していたので迷わずコトラさんに登録しました。
やはり実績が多く、かつ求人やアドバイスの質が高くて周囲にもおすすめしているエージェントです。
監査法人にもコンサル業界にも明るいので、どの求人に応募すべきか適切なアドバイスをもらえました。
またコンサルはケース面接対策が必須ですが、コトラさんは丁寧に対策を行ってくれました。
その他にハイキャリア.com運営メンバーの実体験から本当におすすめできるエージェントを以下にまとめているため参考にしていただきたい。
転職でキャリアを築くことに本気であれば間違いなく上記の記事が役に立つと確信している。
様々なエージェント紹介記事があるが、明らかにおすすめできないエージェントを取り上げていたり、「おすすめ」と言いながら明らかに実体験があるはずもない5~10社も紹介していたりと悲惨な状況である。
上記の記事は転職でキャリアを築くことに本気のあなたの役に立つために、筆者や筆者の多くの知人の実体験を凝縮した本当におすすめできるエージェントをご紹介している。
ぜひあなたの転職活動が成功することを祈っている。
退職の切り出し方や言い方のタイミングについては、Lifeplayが運営するHR Techガイドで詳しく解説されているので、あわせてご確認いただきたい。
参考:退職の切り出し方・言い方のタイミングは?メールでもOK?編集部がポイントをわかりやすく解説! | HR Techガイド
その他、転職サイトおすすめランキングについても合わせてご確認いただきたい。