新卒・中途から人気の高いのコンサルファームがアクセンチュアやデロイト、PwC、KPMG、EY、ベイカレントなどの総合コンサルファームである。
一方で、総合コンサルファームは規模の大きさも相まって、外から見ても実態がよく分からず「どのファームが自分にあっているのか?」「アクセンチュアとデロイトのどっちが良いか?」と疑問を持つ人も少なくない。
本記事ではそんなアクセンチュアやデロイト、PwC、KPMG、EY、ベイカレントにいついて、現役社員へのインタビューを行い、多角的に徹底比較していく。
コンサルへの転職を目指す上では、おすすめのコンサル転職エージェントも参考にして頂きたい。
Contents
- 1 アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EY・ベイカレントの特徴まとめ
- 2 【アクセンチュア視点】デロイト・PwC・KPMG・EY・ベイカレントと比較した強み
- 3 【デロイト視点】アクセンチュア・PwC・KPMG・EY・ベイカレントと比較した強み
- 4 【PwC視点】アクセンチュア・デロイト・KPMG・EY・ベイカレントと比較した強み
- 5 【EY視点】アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・ベイカレントと比較した強み
- 6 【ベイカレント視点】アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EYと比較した強み
- 7 アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EY・ベイカレント各社の弱み
- 8 アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EY・ベイカレントの他社評価
- 9 アクセンチュア・デロイト・PwCの役職比較
- 10 アクセンチュア・デロイト・PwCの年収比較
- 11 アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EYの売上比較
- 12 アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EYの現役社員評価比較
- 13 アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EYの口コミ比較
- 14 アクセンチュアやBIG4、ベイカレントに転職するなら対策が重要
アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EY・ベイカレントの特徴まとめ
まず最初にコンサルキャリア編集部がアクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EY・ベイカレントの各社の特徴をご紹介する。
「アクセンチュアとデロイトのどっちが良いか?」「アクセンチュアとベイカレントのどっちが良いか?」「デロイトとPwCのどっちが良いのか?」など迷われている人はぜひ参考にしていただきたい。
ファーム名 | 特徴 | 補足 |
アクセンチュア | 先端テクノロジーに強みを持つコンサル業界のリーディングカンパニー | ・テクノロジー領域にもっとも知見や実績を持つ ・業界の中でも先駆けた取り組みを行い、他社がアクセンチュアを後追いすることが多い ・直近は地方オフィスの拡充や中小企業開拓を実施 |
デロイト | 戦略案件比率が高い総合ファームの雄 | ・IT案件比率が高い総合ファームの中で相対的に戦略案件比率が高い ・人材の質や年収条件などが相対的に高い ・直近はアクセンチュアを徹底的に追随 |
PwC | 規模拡大を追わずに独自ポジショニングを志向 | ・他総合ファームとは異なりいたずらに規模拡大を追わずに、コンサルメニュー内容で差別化 ・直近では生成AIやサイバーセキュリティ、メタバースなどのコンサルメニューを発表 |
KPMG | 規模拡大を追わない"ベンチャーファーム" | ・日本オフィスが2014年設立と比較的若く、"ベンチャーファーム"であることが強み ・セクショナリズムが強い総合ファームにおいて、相対的に組織間の壁が低い ・成長著しい総合ファームの中で相対的に成長が緩やか |
EY | "プロジェクト・ドラゴン"で急成長ファーム | ・2019年から始まった成長計画である「プロジェクト・ドラゴン」により急成長中 ・人員拡大がスピードが早く、成長著しい総合ファームの中でも頭一つ抜け出した拡大スピード |
ベイカレント | 業界内外から注目される急成長企業 | ・YoY+30%以上の成長を続ける急成長企業 ・営業組織を持つなどコンサル業界では特異な存在 ・総合ファームでは珍しいワンプレート制を採用 |
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
【アクセンチュア視点】デロイト・PwC・KPMG・EY・ベイカレントと比較した強み
アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EY・ベイカレントの現役社員に、「他の総合ファームと比較した時の自社の強み」についてお聞きした内容をご紹介する。
現役社員によるリアルな声であるためぜひ参考にしていただきたい。
アクセンチュアの現役社員に話を聞くと、デロイト・PwC・KPMG・EY・ベイカレントと比較して以下の2点が強みであるという話があがった。
IT/Digital領域
デロイト・PwC・KPMG・EY・ベイカレントと比較した時のアクセンチュアの強みとしてまずあがったのは、IT/Digital領域における豊富な知見や支援実績である。
BIG4、ベイカレントと比較してもIT/Digital領域に関しては、アクセンチュアが優れている点かと思います。会計事務所を母体に持つBIG4と異なり、コンサルティングやテクノロジーに特化している事業特性も相まって、長い歴史をかけて積極的にTechnology分野に投資を行ってきた結果、最新のトレンドや技術に対応できる体制を築いているといった印象です。
現役アクセンチュア社員A氏
ホワイトな環境
また、「ホワイトな環境」を実現できているというのもアクセンチュアの強みのようだ。
「ホワイトな環境」を実現することで、多様な人材の採用できていたり、社員目線では"時給単価が良い"というメリットがあるようだ。
アクセンチュアは、他のコンサルファームと比べて適性な残業代を申請できる風土があります。基本的に、マネージャー未満のスタッフは、業した時間をそのまま申請できると思ってもらってよいです。ただし、36協定により45時間を超える場合は、個別に上司から指導を受ける場合があるので45時間以上の申請をしない社員も一定数存在しますが・・・。また、他ファームと比較して時給単価が高い点はポジティブな面ですね。
現役アクセンチュア社員B氏
【デロイト視点】アクセンチュア・PwC・KPMG・EY・ベイカレントと比較した強み
デロイトトーマツコンサルティングの現役社員に話を聞くと、アクセンチュア・PwC・KPMG・EY・ベイカレントと比較して以下の点が強みであるという話があがった。
社員のレベルの高さ
デロイトトーマツコンサルティングの現役社員からは「社員のレベルの高さが強み」という声が共通してあがった。
私自身は他の総合コンサルファームも経験しておりますが、やはりデロイトのメンバーはレベルが高い印象です。ただ単に頭脳明晰なだけではなく、プロフェッショナルマインドがしっかりしていて、未経験領域でも猛勉強しながら、キャッチアップしつつもハードにアウトプットして行く人が多いです。
現役デロイト社員C氏
年収の高さ
年収水準が高いというのも他総合コンサルファームと比較した時のデロイトの強みのようだ。
ポジションやパフォーマンスによってばらつきはあるものの、他ファームの方から話を聞いても「デロイトは年収が高い」という話があがった。
デロイトは総合コンサルファームの中でも年収はトップクラスだと思います。もともと総合コンサルファームの中では先駆けて年収UPなどを行ってきているので、現状でも年収は高いかなと思います。
現役デロイト社員D氏
【PwC視点】アクセンチュア・デロイト・KPMG・EY・ベイカレントと比較した強み
PwCコンサルティングの現役社員に話を聞くと、アクセンチュア・デロイト・KPMG・EY・ベイカレントと比較して以下の点が強みであるという話があがった。
働きやすさ
PwCコンサルティングは、育休や有休が取得しやすく、男性社員にも積極的に育休休暇を取得してもらう文化が根付いているという。
実際に男性育休取得率は日系大企業よりも高いようだ。
PwCは全体的に社員のライフイベントを尊重する社風があるため、有給休暇の取得も取りやすい雰囲気があり、プロジェクトの合間に有休を取得される社員は多いです。さらに、ダイバシティにも積極的に推進しているのがPwCの特徴で、具体的には、女性社員の在籍が他ファームと比して多く、男性社員だけでなく女性社員が活躍していることが多いです。そのため、あるプロジェクトでは、男性は自分だけで、他のメンバーのは女性というものもありました。
現役PwC社員E氏
【EY視点】アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・ベイカレントと比較した強み
EYストラテジー&コンサルティングの現役社員に話を聞くと、アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・ベイカレントと比較して以下の点が強みであるという話があがった。
年収の高さ
デロイトと同様に、EYも年収の高さが強みになっており、生活水準を上げて心理的な安心感をもって仕事に取り組むことができるという魅力があるようだ。
EYはもともとコンサルティング事業の売上が小さく、優秀な人材を獲得してコンサルティング事業を伸ばすために、高い年収を提示しているという背景があるようだ。
積極的に人材を取り入れようとしている段階であるので、年収面が他社と比べて高いと思います。
現役EY社員F氏
EYは他の総合コンサルファームと比較して、報酬が優れていると感じます。業績Feeでかなりの額が臨時ボーナスとして支給されたり、ふとっぱらが良いと思います。例えば、YearEndPartyでの抽選で当たる品の豪華さ(Max10万円くらいの家電など)などが印象的です。
現役EY社員G氏
【ベイカレント視点】アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EYと比較した強み
ベイカレントの現役社員に話を聞くと、アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EYと比較して以下の点が強みであるという話があがった。
営業部隊の保有
ベイカレントの大きな特徴でもあるが、他社にはない営業部隊を保有しているという点は、他総合コンサルファームと比較して強みになっているようだ。
営業部隊が案件のリードを引っ張ってこれるため特にIT・デジタル案件を中心に急激な成長を実現出来ている。
現役ベイカレント社員H氏
コストメリット
またベイカレントは、アクセンチュアやデロイト、PwC、KPMG、EYと比較するとブランド利用料を支払う必要がなく、クライアントに対してコストメリットのある提案ができるという強みもあるようだ。
外資のようにブランド利用料などを本国に支払う必要がないため、アクセンチュアやBIG4とコンペになった際に、かなり安い金額の提案をすることができています
現役ベイカレント社員H氏
ワンプール制
また、ベイカレントは他総合コンサルファームのような縦割りの組織でない分、様々な案件に携わり、キャリアの選択肢を増やすという強みもあるようだ。
外資のようにインダストリーやソリューションによるチーム編成がないためコンサルタントからすると様々な案件に携わる機会があること。会社側も稼働可能なコンサルタントを多く抱えることで様々な提案が出来るようになっている
現役ベイカレント社員H氏
教育/チャレンジ体制
ベイカレントは、教育/チャレンジの場が整っているの点も強みのようだ。
実際にベイカレント社内では定期的に研修が開催されていたり、希望者には半期で10万円程の外部研修が認められていたりと能動的にキャッチアップの機会を望む人には向いている環境であると言える。
半期毎に10万円までは希望した社外研修を承認が下りれば受講することが出来ます。自分は中途入社で入社当初キャッチアップに苦労したのでこうしたバックアップがあるのは非常に助かりました。
現役ベイカレント社員H氏
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EY・ベイカレント各社の弱み
ここではアクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EY・ベイカレントの現役社員に、「他の総合ファームと比較した時の自社の弱み」についてお聞きした内容をご紹介する。
現役社員によるリアルな声であるためぜひ参考にしていただきたい。
アクセンチュア
アクセンチュアは人材の質の担保の面を懸念する声があがっている。
昨今は、総合コンサルファーム各社とも人材採用に力を入れているが、その中でも特にアクセンチュアの採用スピードは凄まじく、その結果としてコンサルティング業務や各種制度に対して理解が追いついていないという声もあがっている。
アサインプロセスや評価制度など理解が浅い方が入社後、ミスマッチを起こしネガティブな発言に繋がっています。
現役アクセンチュア社員A氏
また、アクセンチュアはシステム導入のプロジェクトが多く、SI系のプロジェクトに参画している人は激務かつ過酷な労働環境を強いられる傾向があるため、必ずしも最適な労働環境があると思わない方がよいとのことである。
システム導入前後は、必然的に残業時間が増え、運用・保守のフェーズにおいてもシステム障害が発生した時は、深夜、休日問わずトラブル対応にあたっています
現役アクセンチュア社員B氏
デロイト
デロイトはセクショナリズムの強さというのは弱みとしてあがっている。
総合コンサルファームとして幅広いサービスラインや多様な人材を抱えていながら、うまく連携できていないという実態があるようだ。
部門ごとで収益目標があり、部門ごとで競い合う風土があるので、他部門には絶対商売チャンスを渡さないという意識が強いです。この案件は他部門と連携した方が絶対にバリューがあるという時でさえ、連携に踏み切るのは容易ではないです。
現役デロイト社員C氏
PwC
PwCは、基本的にどのプロジェクトも忙しく夜遅くまで働く文化が染みついている。
また、労働基準法等に抵触しない程度で残業時間を申請している社員も多く、実態と申請時間に相当の乖離がある社員も一定数存在しており、労働時間の長さがPwCの弱みと言えそうである。
戦略系は忙しいです。自分は戦略系の案件に参画することが多く、毎日深夜まで(時には徹夜)働いておりました。長時間労働が当たり前になっている文化・雰囲気はあると思います
現役PwC社員E氏
EY
EYの弱みとして、人材の品質面があがった。
アクセンチュア同様、総合コンサルファームの中でもデロイトやPwC、KPMGと比較して急激に人員数を増やしており、どうしても品質を担保するという面ではデメリットが生じているようだ。
頭数を増やすために無理やり取った人材がワークしていないということが色んなところで起こっています。
現役EY社員F氏
成果物に対する品質のばらつきが大きいですね。またEYのプロパー社員の品質や思考、スキルレベルの低さと無駄なプライドの高さが目立つ印象です。 会社としては、案件のがめつきで何でも取っているので案件の品質を担保できていないように思います。
現役EY社員G氏
ベイカレント
ベイカレントの弱みとしては、アクセンチュアやデロイト、PwCなどと比較して「ブランド力・社格が低い」と「人材の質」の2点が弱いポイントとしてあがった。
ブランドや社格では劣後しておりクライアントに対しての提案やデリバリーにおいても有名ファームより厳しくパフォーマンスを見られます。また、コンサルタントにとってもコンサルのキャリアとしてはアピールし辛いですね。あとは、人材の質については、近年上がっているとは聞いているがやはり相対的に人材の品質は下がる傾向にあると思います。
現役ベイカレント社員H氏
アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EY・ベイカレントの他社評価
アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EY・ベイカレントの現役社員に「自社以外ですごいと思う総合コンサルファーム」をお聞きした。
そこであがったのはデロイトとアクセンチュアであった。
すごいと思うファーム①:デロイト
総合コンサルファームの多くがグローバルネットワークや統合されたサービスラインを強みとして謳っている中、実際にその強みを体現されているのがデロイトかなという印象があります。アクセンチュアの場合、組織ごとの裁量権が大きく、独立化の傾向にあるため組織配下のスタッフ間のコラボレーションはあっても、企業として組織間のシナジーを活かしたソリューション提案までには至っていないという所感を受けています
現役アクセンチュア社員B氏
デロイトの知人は、みんな一芸に秀でていて、高学歴・ハイパフォーマンスの人が多い印象です。知人の多くはすでにデロイトから転職していますが、すばらしい転職先に在籍して良いキャリアを築いていますね。
現役EY社員G氏
すごいと思うファーム②:アクセンチュア
アクセンチュアが最も「仕事が人生」という人が多い印象があり、コンサルティングファームとしてはタフな人材が多いと思います。
現役EY社員F氏
戦略から実行支援、SIまで幅広くカバーしている。事業会社とのJVやAIやビッグデータへの取組等、他のコンサル会社がしてこなかった事業領域を多方面に展開しており、コンサルティングファームの範疇を超えていると感じます。地方創生やD&Iへの取組をPRするなど対外的な見せ方も上手いと思います。
現役ベイカレント社員H氏
アクセンチュア・デロイト・PwCの役職比較
以下はアクセンチュア、デロイト、PwC、KPMG、EYの役職比較である。
各社の役割をできるだけ横ラインで合わせた形で比較したものである。
灰色が「スタッフクラス」、薄い青色が「マネージャークラス」を表している。まず各社を比較した大きな違いとしては、アクセンチュアのマネージャーとデロイト、PwCの「マネージャーの役割の違い」である。
アクセンチュアのマネージャーは基本的にセールス責任を追わずにプロジェクトのマネジメントが基本業務になる。
一方、デロイト、PwCの場合はその役割はシニアコンサルタント、またはシニアアソシエイトの仕事であり、マネージャーはセールス責任を追うだけでなく、「複数プロジェクトのマネジメント」という役割を担うことになる。
また、PwCコンサルティングが独自の役職設定となっており、アソシエイトという役職名であること、スタッフランクの職位が2つのみであることが特徴として挙げられる。
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
アクセンチュア・デロイト・PwCの年収比較
アクセンチュア、デロイト、PwC、KPMG、EYにおける各ファームの年収を比較をしたものが以下になる。
アクセンチュア、デロイト、PwCの場合、入社年次に関わらず評価によって昇進スピードもボーナスの金額も変わってくる。
今回のコンサルキャリアによる独自調査では、できるだけ条件が合う形で調査対象を合わせて行った。
そのため、条件が異なれば年収も異なり、必ずしも上記のような結果とならない点はご留意頂きたい。
アクセンチュアの年収
アクセンチュアの役職 | 年次(目安) | 年収(目安) |
アナリスト | 1~3年目 | 430~600万円 |
コンサルタント | 3~6年目 | 550~800万円 |
マネージャー | 5~12年目 | 850~1100万円 |
シニアマネージャー | 10年目~ | 1200~1800万円 |
マネージングディレクター | 実力による | 2000万円~ |
上記がアクセンチュアの役職別・年次別の目安年収である。前述のグラフの通り、アクセンチュアの年収水準はデロイトやPwCより若干低い水準となっている。
そのため、アクセンチュアでコンサルタントやマネージャーの職位まで上がったタイミングで年収UPを目的にデロイトやPwCに転職する人も多い。
また直近は人を多く採用したこともあり昇進者を絞ったところ、アクセンチュアからデロイトやPwCへの転職者が急増したという。
デロイトトーマツコンサルティングの年収
デロイトトーマツコンサルティングの役職 | 年次(目安) | 年収(目安) |
ビジネスアナリスト | 1~2年目 | 530~650万円 |
コンサルタント | 2~6年目 | 600~800万円 |
シニアコンサルタント | 4~8年目 | 800~1100万円 |
マネージャー | 6年目~ | 1200~1500万円 |
シニアマネージャー | 実力による | 1500~2000万円 |
パートナー | 実力による | 3000万円~ |
上記がデロイトの役職別・年次別の目安年収である。前述の「アクセンチュア・BIG4コンサルの年収比較」のグラフからも分かる通り、デロイトの年収は総合ファームの中でもトップである。
後述するEYストラテジーアンドコンサルティングに移った近藤氏がデロイトの社長時代に年収を大きくUPさせたという。またデロイトには積極的に昇進させる文化があるため、アクセンチュアや他BIG4コンサルと比較して、より早く年収UPを狙えるようだ。
PwCコンサルティングの年収
PwCコンサルティングの役職 | 年次(目安) | 年収(目安) |
アソシエイト | 1~4年目 | 550~750万円 |
シニアアソシエイト | 3~8年目 | 700~1000万円 |
マネージャー | 6~10年目 | 1000~1300万円 |
シニアマネージャー | 実力による | 1300~2000万円 |
ディレクター | 実力による | 1700~3000万円 |
パートナー | 実力による | 3000万円~ |
上記がPwCコンサルティングの役職別・年次別の目安年収である。
アクセンチュアとBIG4コンサルで年収を比較した時に、PwCコンサルティングはデロイトの次に高い年収水準となっている。
通常コンサルファームでは役職が上がるタイミングで年収が大きく上がるが、PwCコンサルティングの場合他ファームよりもマネージャーまでの役職数がすくないため、大きく上がるタイミングというのは少ない。
その分、PwCコンサルティングではジリジリと年収が上がる形となっている。
KPMGコンサルティングの年収
KPMGコンサルティングの役職 | 年次(目安) | 年収(目安) |
ビジネスアナリスト | 1~2年目 | 530~600万円 |
コンサルタント | 2~6年目 | 650~800万円 |
シニアコンサルタント | 4~8年目 | 750~900万円 |
マネージャー | 6~13年目 | 1100~1400万円 |
シニアマネージャー | 実力による | 1400万円~ |
パートナー/アソシエイトパートナー | 実力による | 2000万円~ |
上記がKPMGコンサルティングの役職別・年次別の目安年収である。
前述の「アクセンチュア・BIG4コンサルの年収比較」のグラフからも分かる通り、KPMGコンサルティングは年収が低く、これはプロジェクトの内容がIT案件が多いためと言われている。
KPMGコンサルティングはまだ国内での歴史が浅く、新しいことに挑戦しやすい土壌がある一方で、どうしても年収面で劣ることからアクセンチュアやデロイト、PwCに転職する人も多い。
実際にKPMGコンサルティング社員に話を聞いても、年収が低いこともあり、社員のエンゲージメントも低いと言う。
EYストラテジーアンドコンサルティングの年収
EYSCの役職 | 年次(目安) | 年収(目安) |
コンサルタント | 1~4年目 | 500~700万円 |
シニアコンサルタント | 3~5年目 | 750~1,000万円 |
マネージャー | 6~10年目 | 1,100~1,400万円 |
シニアマネージャー | 10年目~ | 1,500~2,000万円 |
ディレクター | 実力による | 1,800~3,000万円 |
パートナー | 実力による | 3,000万円~ |
上記がEYストラテジーアンドコンサルティングの役職別・年次別の目安年収である。
EYストラテジーアンドコンサルティングはアクセンチュア、BIG4コンサルの中で最も低い年収水準となっている。
一方で、EYストラテジーアンドコンサルティングには、過去にデロイトの社長を勤め、同社の大幅な年収UPを実現した近藤氏が社長に就任したことで、今後年収が上がっていくというのが業界内で言われていることである。
実際、近藤氏の就任後にEYストラテジーアンドコンサルティングは「プロジェクト・ドラゴン」として2023年までに人員数・売上を倍増させることを掲げている。
ベイカレントの年収
ベイカレントコンサルティングの役職 | 年次(目安) | 年収(目安) |
アナリスト | 1~3年目 | 500~600万円 |
コンサルタント | 3~6年目 | 600~900万円 |
シニアコンサルタント | 4~8年目 | 800~1100万円 |
マネージャー | 6~12年目 | 1000~1500万円 |
シニアマネージャー | 8年目~ | 1200~2000万円 |
パートナー | 実力による | 2000万円~ |
エグゼクティブパートナー | 実力による | 2000万円~ |
上記はベイカレントの役職別・年齢別の目安年収である。
ベイカレントのベース年収は、やはりアクセンチュアやデロイト、PwC、KPMG、EYと比較すると見劣りする水準となっている。
一方で、ベイカレントは本社への上納金がなく、その分社員の年収を増やす原資があるため、他ファームで経験を積んだ転職者を中心に、上記の目安年収を超える金額を払っていることも多いようだ。
また、ベイカレントの場合は唯一"自社株買い"というメリットもある点はぜひ認識しておいて頂きたい。
福利厚生は最低限という感じです。ですが社員持ち株会は拠出金額の10%の補助を受けることが出来ます。昨今かなり株価があがっているので、この持ち株会制度は資産形成に役立つのではないでしょうか。
現役ベイカレント社員H氏
アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EYの売上比較
上記は、Consulting.comが開示しているコンサルファーム売上高ランキング(2019年)のうち、日本国内でも知名度の高いファームを抽出したものである。
Consulting.comも「100%の精度の完全な数値の算出は不可能」としつつも、各種レポートなどを踏まえてaccounting servicesやtechnology infrastructure、cloud servicesなどの売上を除外して「コンサルティング売上」を算出している。
アクセンチュア、デロイト、PwC、KPMG、EYはいずれにも他ファームと比較して圧倒的な売上を誇り、戦略ファームなどと大きな差をつけている。中でもアクセンチュアの売上は圧倒的で、KPMGの約1.7倍の規模を誇る。
コンサルへの転職を成功させるためには
コンサルファームではケース面接を始めとする特殊な選考が行われ、非常に難易度が高いと言われている。
また、コンサル業界自体が外から見えづらい業界であるため、転職前にリアルな実態を把握することも難しい。
そのため、「コンサル転職の成功率を上げる」「コンサル転職を通じて理想のキャリアを実現する」上では、コンサル業界への知見や対策ノウハウを持つエージェントを選ぶことをおすすめしたい。
コンサルへの転職を検討している人は、コンサルキャリアを運営するコンサル業界の専門家集団であり、コンサル転職に強みを持つFlow Groupに登録して頂きたい。
アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EYの現役社員評価比較
米国のVault.comは現役コンサルタント数千名の回答を基に様々なランキング公表している。
Vault.comの調査では現役コンサルタントが自分が所属するファームを除き、最大で3票投票することができる。その中でいくつかのカテゴリについて以下にて紹介する。
総合評価比較
まずは総合評価比較である。あくまでグローバルでの評価ではあるが、現役コンサルタント数千名からみたリアルな評価として生々しい結果となっている。
上記ランキングではEY、デロイト、PwCがトップ10入りを果たし、次いでKPMGが15位となっている。しかしアクセンチュアに関してはトップ20以内からは外れている状態である。
前述の売上比較の通り、アクセンチュアは圧倒的な売上規模を誇る一方で、Sier機能などの「コンサルファーム」以外の顔も持ち、その印象が強いこともトップ20から外れた要因と考えられる。
戦略コンサル部門比較
次は戦略コンサル部門比較である。戦略コンサル部門では4位から順にデロイト、アクセンチュア、PwC、EYとなっており、KPMGはランク外となっている。MBB(マッキンゼー、BCG、ベイン)に次いで4~7位に入るというのがグローバルからの見られ方である。
一方で、日本でも有名な戦略コンサルファーム(A. T. カーニーやローランド・ベルガーなど)がランクインしていないという点を踏まえても、日本の感覚とはとはまた少し違った結果となっている点は留意が必要である。
経営コンサル部門
次はITコンサル部門比較である。ITコンサル部門ではアクセンチュア、デロイトが1,2位に着き、PwCが6位となっている。一方KPMG、EYはランク外となっている。
戦略コンサル部門ではMBBの後ろにしっかりとつけ、アクセンチュアとデロイトに関してはITコンサル部門ではMBBを抑えているという構図である。特にアクセンチュアはITコンサル部門に大きな強みを持っている。
アクセンチュア・デロイト・PwC・KPMG・EYの口コミ比較
上記は主要コンサルファームについて、openworkにおける総合満足度をランキングにしたものである。
総合満足度には、「待遇」「社員の士気」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「20代の成長環境」「人材の長期育成」「法令順守の姿勢」「人事評価の適正感」が含まれている。
アクセンチュアとデロイトは4点台で、そのすぐ下にPwCが付けている。一方KPMG、EYについては主要ファームの中で2社だけ3.5未満の口コミとなっている。
この2社についてはまだまだ歴史が浅く、プレゼンスが低いだけでなく、ファームとしても変動期にあることから様々なフラストレーションが溜まりやすい環境にあると言える。
アクセンチュアやBIG4、ベイカレントに転職するなら対策が重要
これまでアクセンチュアやBIG4をはじめとするコンサルファームでは、ケース面接偏重だったの選考であった。
しかし、ケース面接の解答手法が流出している昨今いおいて、ビヘイビアー面接の重要度はますます上がってきている。
また、これまで短期離職の多かったコンサルティングファームも、よりサステイナブルな企業繁栄を志向するようになり、候補者の地頭だけでなくパーソナリティをより深く見るような選考に変わってきている。
一方で、これまでの選考プロセスはケース面接偏重だったがゆえに対策方法などが確立されておらず、ピカピカの経歴×高い思考力を持つ候補者でも志望動機書やビヘイビアー面接でバンバン落とされるという事態も起きている。
そのため、アクセンチュアやBIG4への転職を本気で目指すのであれば、以下の記事もおすすめしたい。